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2006年6月22日 (木)

西東京でモーツァルト記念公演

コロファーヌ室内合奏団
サマーナイト・コンサート060721_1
7/21(金)pm7:00
保谷こもれびホール

 1989年音大卒のヴァイオリン仲間が結成した弦楽合奏団。バロック音楽を中心に名曲の数々を披露しているが、時には珍しい現代曲にも挑戦している。ご縁は、もっとも真摯なチェンバリストと私が見込んでいる岡田龍之介が共演するから。岡田は、このホールのオープニングの「メサイア」公演以来、バロックものの時に呼ばれていて、「堅実で暖かみのある楽しい合奏を聴かせる」とのこと。「コロファーヌ」とは、フランス語で、弓の毛に塗る‘松ヤニ’。弦楽器には欠かせない。
 今回は、イタリア人指揮者アレッサンドロ・チチリアーティと初共演するが、演目のモーツァルト「アイネ・クライネ・・・」は4年前に大友直人指揮でも演奏しているので、指揮者による違いがどう現れるか、楽しみだ。
 チェンバロは、パッヘルベル「カノン」とバッハ「ブランデンブルク協奏曲5番」のバロックの2曲で登場する。バッハではフルート塚原由香とこの団の指導者ヴァイオリンの掛谷洋三が共演する。それに、エルガー「弦楽セレナード」とエルガーの弟子シェックの「夏の夜」と、現代曲も披露する。
問い合わせ:Tel/fax:0422-55-2481(神田)
注:写真はクリックして拡大後、いったん保存してから開くと下方も見られます。

2006年6月18日 (日)

クライネス・コンツェルトハウス探訪

リハーサル真っ最中にお邪魔Photoしました

 /8の本番まで3週間を切った日曜日、西武池袋線秋津駅に近いハウスを訪ねました。午後5時からワールドカップの対クロアチア戦が始まる10時まで、ほぼぶっ通しの練習につき合ったのですが、その気になったのは、以下のようなメッセージを第1ヴァイオリン奏者の三戸さんからから頂いたからです。
甦るザルツブルク、ブラームスの夏・・・・三戸素子

 この夏、私たちクライネス・コンツェルトハウスは、ブラームスのクラリネット五重奏曲を取り上げる。
 3月に演奏したエネルギッシュで息詰まるようなピアノ五重奏曲と違って、このPhoto_1曲は内向的で渋い。
 ほとんど筆を措いたも同然だった晩年のブラームスが、クラリネットの名手の出によって触発され書き上げた作品だ。

 地位も名誉にも恵まれ、自らの力をことさらに世間に誇示する必要のない老ブラームスが、ただただクラリネットという楽器の表現力の可能性を追求した音楽である。Photo_2

 この曲を演奏していると、私は二十数年前ヨーロッパに留学した、はじめての夏を思い出す。
  学生時代からブラームスの交響曲やヴァイオリン協奏曲は大好きだったが、それはメロディーメーカーとしてのブラームスの見事な旋律に依るところが大きかった。しかし、音楽が複雑になり、メロディーがたどれなくなってくると混乱し、眠気をもよおした。

 それが留学先のザルツブルクでほかの音楽学生と交わり、音楽談義を交わPhoto_7し、彼らご推薦のジェシー・ノーマンの歌う歌曲や、ジョコンダ・デ・ヴィートの演奏するヴァイオリンソナタ第1番を聴いて、その霊妙な音楽表現に心ゆすぶられ、耳がひらかれた思いがした。

 そこでは、かぼそいまでに音が変化するにもかかわらず、その音楽は大きく太く、あたたかいのだった。 Photo_8

  あの夏のザルツブルク…、古い石畳、川沿いの散歩、郊外へのハイキング、木陰での昼寝、友人と集まってはたたかわす室内楽三昧の夕べ。

 その空気、時間、ゆったりした歴史の流れ、人間模様等々、いま思えばすべてがブラームスの室内楽そのものだった。

 簡単に追えたメロディーだけではない、音楽を構成するすべての響きの内部でうごめく様々なエピソードは、川のせせらぎであり、人間の心のすれ違いであり、太陽の陰りであって、すべて素晴らしい私たちの周囲を取り巻く自然の要素なのだ。

 ブラームスの音楽は曲が始まってしまうと、線を引くことも割りきることもできない。
 だが奏者の個々のパートが調和し、負荷をかけあうほどのバランスをとりえた時、演奏している私たちは言いようのない幸福感につつまれる。Photo_6
 悲しい響きも喜びに満ちた響きも、神様が創られた完全な世界に属するものだから。
 
人間的にもかかわらず、調和を実現することが可能だから。
 このクラリネット五重奏と共に、この7月クライネス・コンツェルトハウスで演奏するのは、やはりブラームスの弦楽四重奏曲第3番。この作品はより迷いなく自然と人間への讃歌がおう溢する音楽だ。
 コンサートに向けリハーサルに没頭していると、思いは日本を離れ、日常を離れ、あの初めてのヨーロッパの夏に翔ぶ。

7月8日、東京文化会館の小ホールで、あの時どころか、もし可能なら、百年もタイムスリップして、避暑地で夏を過ごすブラームスに会いたいものだと心の底で思っている。

2006年6月16日 (金)

Pf上田晴子と若きマエストロたち

ピアノ四重奏へのプロムナード2
7/20(木)pm7:00・浜離宮朝日ホール060720

 ヴァイオリンの小林美恵のCDで、ピアノを弾いていた上田晴子。それが、最近、ドホナーニとエネスコのソナタをカントロフと弾いているCDに出会って、共演者・上田晴子として気になりだした。現代曲など滅多に聴かない私なのに、、、ヴァイオリン・ソナタとはなっているが、これは間違いなくデュオ、二重奏曲だ。
 ナマで聴きたいと思いながらも、つい先月、保谷での‘デュオ・リサイタル’を知りながら都合がつかず、今度やっと浜離宮で聴けることになった。ロン・ティボーコンクール入賞から今年ちょうど20年になる。
 アンサンブルに重きを置くピアニストは貴重だ。素晴らしいデュオの演奏に出会うと、伴奏という日本語が的はずれだとわかる。
 また、後進を育てることに力を注ぐピアニストはいるが、上田はピアノではなく弦楽器奏者に発表の場を作る。今回登場する3人は活動の拠点パリで出会った後輩たち。この若きマエストロシリーズは4回目で、ピアノ四重奏は2回目になる。
 一緒にラヴェルを弾くヴァイオリンの梁美沙は、パリ音楽院でカントロフに師事する19歳。ヴィオラの青木史子は5年前に同音楽院を最高点で卒業し、私とはお馴染み三鷹のレジデンス・オーケストラ、トウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズの奏者でもある。チェロのギョーム・マルティニエだが、上田が最初に彼を聞いたのは何とグリークのピアノ協奏曲だったそうで、「多才な好奇心の固まり」なのだ。
 最後に全員で弾くピアノ四重奏曲は、手慣れたフォーレの1番だ。
http://www.concertrex.jp/
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2006年6月14日 (水)

ライプツィッヒからバッハ・オーケストラが来日

ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ
7/14(金)pm3:00&7:00 東京オペラシティホール
7/17(月・祝)pm2:00 横浜みなとみらいホール
060714 

 バッハが数々の傑作を生み出し、終(つい)の棲家としたライプツィッヒ。その、ゲヴァントハウス管弦楽団のコンマス、ゲルハルト・ボッセがリーダーとなって、44年前に発足した室内アンサンブル。今回の来日は2年ぶり9回目となる。
 バッハの伝統が今なお生き続けている町で、バッハを初めとするバロック音楽のスタイルや様式を、活き活きと今に伝えることを目指している。これが彼らがピリオド楽器に拘らない由縁だ。
 それらに加えて、このオーケストラと共に必ず思い出すのがボッセ氏だ。90年代に新日フィルに招かれて、長く続けたハイドン、その後のベートーヴェンの両シリーズは白眉の一語に尽きる。彼が振ると一皮剥けた活き活きとした色つやになるから不思議だ。その彼が、当時のインタビューで、「ヴァイオリン奏者としては一人前だと思っているが、指揮者としてはまだまだ未熟だから真摯に務めています」という意のことを語っていたのが、いまでも忘れられない。もう10年ほど前のことだが、彼は何と1922年生まれなのだ。
 87年からは、やはりゲヴァントハウス管第1コンマスのフンケが指揮・ソリストを務め、今回の来日公演を束ねている。
 今回の3公演は、14日マチネの<ベスト・オブ・バロック>でバッハと同時代の人気曲も含めた、いわば王侯の宴の雰囲気を、夜の<名曲の花束>では精神性豊かな楽の音を求めてソプラノの名花、森麻季の天上の歌声を、横浜では、バッハの器楽曲の集大成<ブランデンブルク協奏曲全6曲>を気高く奏でる。どれにするか選ぶのはホネだ。下記のHPでじっくり検討しよう。
http://www.japanarts.co.jp/
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作曲家・相澤洋正の個展?

フォレスト ら・くちーな
  Forest × La Cucina
7/17(月)pm1:30
大田区民ホール・アプリコ 小ホール060717_forest_lacucina

 作曲家の相澤洋正といっても、クラシック音楽の業界人で彼を知る人はまだほんのひと握りだろう。しかし、彼は自分の作品を表現する団体を持っている。
 「フォレスト」は、彼の作品を発表するために一昨年結成された<ヴァイオリン2+チェロ>の弦楽アンサンブル+ピアノの相澤。「ら・くちーな」は<ソプラノ+バリトン>のヴォーカル・デュオ+相澤。その初のジョイント・コンサートが海の日に催される。
 彼らは、文字で綴った学歴などのプロフィールではなく、音を聴いて評価してもらいたいという。だから、彼らのHPも、立ち上げると、音が奏でられる。<音楽>なんだから、まず何をおいても音を楽しんでもらいたい、という。なんと、訴えていることが、このブログ“Music a la Carte”の趣旨「<音・楽>しよう」とピッタし同じ。Imgp0882
 私が相澤を知ったのは、この4月中旬、南信・伊那谷の中川村の桜祭り。中央アルプスの雪の峰を背に満開の桜の巨木の下におかれたエレキ・ピアノで、自作の曲を飛び入りで弾いたのだ。何者かは知らず、まず彼の奏でる音を聴いたのが始まりだ。
 貴方も、彼らのHPを開いて、まず奏でられる音楽を聴いて欲しい。そしたら、きっと7/17、蒲田駅前のアプリコへ行きたくなると思う。
 騙されたと思って、下のURLをクリックしてください。
 メールで注文すると、チケットも返信に画像ファイルが添付されており、それをプリントアウトして当日持参する。今の若い者は、、、ここまで進んでいるのか! 恐れいりました。
http://www.forest-acoustics.com/
http://homepage3.nifty.com/LaCucina/index.htm

2006年6月11日 (日)

実力派女性ピアノ・トリオ誕生

美しきトリオTiaraティアラ
7/13(木)pm7:00
浜離宮朝日ホール
060713

 この道15年、それぞれソリストとして活躍してきた桐朋の同窓生が昨秋、ある催しで同じ舞台に乗り、意気投合した。Pf高橋多佳子、Vn礒絵里子、Vc荒庸子が結成したピアノ・トリオのデビュー・コンサートだ。
 室内楽のなかでもっともシンプルで、かつ自由度の高いピアノ三重奏という編成は、あるようでいて、なかなか出会えない。彼女らのキャフレーズ“音楽って楽しい”は、このブログの趣旨<音楽のガクは学ではなく、楽しいでしょ!>に通じるので、はずせない。
 モーツァルトとブラームスのピアノ三重奏曲、礒と荒のデュオでヘンデル、それに高橋のソロでリストの「リゴレット・パラフレーズ」。このリストは、やはりこのブログで紹介した6/15「フランツ・リスト」で、武蔵野音大生も弾く。
 “孤高のソロ、艶やかなデュオ、そして情熱のトリオ”が彼女らのウリ。個々のプロフィールなどは下記のHPでご覧ください。
http://www.concert.co.jp/ticket/details/tiara/index.html
http://www.japoland.pl/takako/
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2006年6月 8日 (木)

クライネス・コンツェルトハウス、7月定期

室内楽の実験工房・小さな音楽の館
7/8(土)pm7:00 東京文化会館小ホール060708

 ときには格闘技かとも思える血湧き肉躍る熱演楽団の第21回公演なのだが、なんと今回のテーマは“ブラームス、優しさにつつまれて”だそうです。以下のような素敵なメッセージを頂いたので、それをかいつまんで読んでもらうことにしました。
 「ブラームス独特の男性的なふところの深いあたたかさが際立つ二曲を選びました。弦楽四重奏曲第3番と晩年の名作クラリネット五重奏曲です。この曲を聴くとブラームスが過ごしたヨーロッパの夏の避暑地に彷徨いこんだ気になります。
 
けだるい夏の夕べ、弦楽四重奏と情感豊かなクラリネットが織りなす豊かな響き、途中でヴォルフの爽やかな「イタリア風セレナード」が風のように吹き抜けます。
 夏の夜のセレナードに皆様おさそい合わせの上のご来場をお待ちしております。
 メンバーのプロフィールなどは下記のHPでごらんください。

http://www.ozawa-y.com/kkj_main.html

2006年6月 6日 (火)

フルトヴェングラー生誕120年

ヴァイオリン・ソナタ全2曲演奏会
Vn佐藤久成岡田将Pf
7/4(火)pm7:00・東京文化会館小ホール060704vn

 東芝EMIのフルトヴェングラーのベートーヴェン「第九」は、LP2枚組の3面を使い、残りの第4面は「運命」。黒があたりまえのレコードなのに、何故か真っ赤な半透明で、向こうが透けて見えた。いま60代のクラシックファンにとって、フルヴェンは間違いなく20世紀の偉大な指揮者で、青春そのものだった。が、作曲家でもあったことは当時、私は知らなかった。数年前に一度、来日した管弦楽団で交響曲を聴いたが、その演奏は、フルヴェンとは遠くかけ離れた出来だった、という記憶しかない。が、作曲家としては、ドイツ・ロマン派の正統派の最後を飾った、いわば打ち止め。日墺文化協会が後援する由縁だ。
 今回は、2曲あるヴァイオリン・ソナタだ。その1番は4楽章立てで、なんとゆうに1時間を要し、2番(3楽章)も40分を超える大曲だという。
 ヴァイオリンの佐藤久成は2003年まで欧州各地で活躍していたが、この1番を日本初演し、“魂のヴィルトゥオーゾ”と評されて曰わく付きの登場。ピアニスト岡田将のコンクール歴も大変なものだが、99年の第5回リスト・コンクールで日本人初優勝は、特筆ものだろう。
主催:日本フルトヴェングラー協会
申込み:日墺文化協会 Tel:03-3271-3966
http://www.j-austria.com/

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