無料ブログはココログ

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月31日 (火)

市民オペラLe voci がチレアに挑戦

チレア「アドリアーナ・ルクヴルール」
11/24(金)
pm6:30061124
滝野川会館

 イタリア語の「声 voce」の複数形、“Le voci レ・ヴォーチ”は、指揮者の安藤敬がオペラの振興と若手歌手らの発信の場として2003年に設立した。楽団は、ピアノとソロ・ヴァイオリンと今回も簡易型だが、これまでに、「仮面舞踏会」、「椿姫」、「蝶々夫人」、それに、プッチーニの三部作は実際に「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」の3本立てで公演した。
 今回の「アドリアーナ・ルクヴルール」は、三角関係のドロドロとした芝居だが、音楽は大変に美しい。タイトルロールのアリア「私は神の卑しいしもべ」はソプラノのアリアとしてはとても有名だ。
 タイトルロール、アドリアーナ役の西正子は、これまでに「ナクソス島のアリアドネ」や「修道女アンジェリカ」の主役、「ヘンゼルとグレーテル」の魔女など、実績のあるソプラノで、昨年、CD「ベル・カントの神髄」をリリースしている。
 ほかに、今年の声楽コンコルソ優勝者ミショネ役須藤慎吾を含む実力の備わった歌手陣により、これまで以上に充実した舞台になりそうだ。
http://sound.jp/cantabile/levoci.html
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

2006年10月30日 (月)

ソプラノ・クラリネット・ピアノ

足立さつき・赤坂達三・斎藤雅広061109
スーパートリオ
11/9(木)pm7:00
アミューたちかわ

(立川市市民会館大ホール)

 歌の音楽会で、いつもピアニストをひいている斎藤雅広。あるとき、いつもとは逆に、彼が自分の催しにソプラノさんをゲストに呼んだ公演があった。TV番組に登場する彼を知っていたら、さもありなん、と思う方もおられようが、私はそれがとても新鮮だった。
 その彼が、永年共演したソプラノ足立さつきと画策し、クラリネットの赤坂達三を抱き込んで、“スーパートリオ”を立ち上げたのが2003年。その第2回の東京公演のチラシが舞い込んできた。ちょっと急な話だが、このメンツを見たら万難を排して参上するしかない。
 小劇場でのミニ・オペラ公演で、ピアノとヴァイオリンがオーケストラの代わりを果たすことがある。でも、ヴァイオリンだと音域がソプラノとかち合う。音域の広いクラリネットなら、テノールやバリトン、時にはメゾの役も果たしてしまうに違いない、と生まれたトリオなのだ。クラシック畑の彼らだが、夢想家赤坂の思いがけない呟きに足立が乗り、編曲を手掛ける斎藤がそれを具体化する。なにしろ、こんなトリオのための曲がある訳ではないのだから、創作せねばならない。で、今回の演目は、チラシのイメージとは正反対、実にカラフルだ。ウィンナワルツからはじまって、ラテンからオペラのさわり、ミュージカル、スタンダード・ナンバーまで。これだけ並べられたら、このトリオがどんな舞台を繰りひろげるのか、見届けずばなるまい。
*ズィーツィンスキー/ウィーンわが夢の街
*恋の手ほどきメドレー
   スカルラッティ/すみれ~モーツァル/恋とはどんなものかしら
*ソロは踊る!情熱の3曲
   ロッシーニ/踊り、ファリャ/火祭りの踊り、ピアソラ/リベルタンゴ
*3大テノールのラテン・メドレー
   アマポーラ~シェリト・リンド~グラナダ
            

*ビゼー/歌劇『カルメン』メドレー
*ジュディ・ガーランド・メドレー
   虹のかなたに~フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル~トロリー・ソング
*ガーシュイン/歌劇『ポギーとベス』メドレー
*ディズニー・メドレー

 会館の主催とあって、入場料が2,500~1,500円(小中学生500円)と求めやすく、更に親子割引きなどもある。
問いあわせ:Tel:042-526-1311
http://iisirase.exblog.jp/4128648/
注:写真は、右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で全画面見られます。
 

2006年10月26日 (木)

現代歌曲で描く日本の情景

二期会 日本歌曲研究会
こころの調べVOL.2061112_1
自由学園 明日館
11/12(日)pm2:00

 発足して7年の二期会日本歌曲研究会。その会員有志が、この春立ち上げた新シリーズが“こころの調べ”。毎回テーマを決めて、お話しも入れながらの肩の凝らない音楽会という。
 今年3月の第1回は、「山田耕筰の世界」と題して、山田耕筰の独唱曲ばかりでなく、彼の編曲による愛唱歌も重唱にて披露した。演者は、いつも同じ顔触れというわけでなく、毎回会員の中から募る。
 その第2回目の今回が”現代日本歌曲で描く日本の情景”と題して、青島広志、大仲恩、團伊玖磨、中田喜直を歌う。
 出演は、ソプラノが黒川京子、村田由紀子、山本富美、油井恭子の4人、メゾが浜坂京子、テノール中村健、バリトン馬場眞二、ピアノ高木由雅。実績、キャリア満点の有志の集いといえよう。
 次回は来年5月3日、同じ会場に決まっているそうだ。
問い合わせ:0422-22-8547(浜坂)
注:写真は、右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で全画面見られます。

2006年10月25日 (水)

ロシア待望のピアニスト、ユリヤ

ユリヤ 18歳の新世代
午後のピアノ・コンサート061102_1
11/2(木)pm2:00
東京文化会館小ホール

 昨年11月、NHK-BS放送「クラシック倶楽部」のスタジオコンサートでチャイコフスキーの「クルミ割り人形」を弾いて注目されたユリヤ・チャプリーナ。“一台のピアノが壮大なオーケストラのハーモニーを奏でた。あの名演をもう一度”が、実現したのだ。
 9年前からこれまでに、6つの国際コンクールで1位となり、2004年9月には西本智実指揮ロシア・シンフォニー・オーケストラとラフマニノフの協奏曲2番、05年アニシモフ指揮ロストフ歌劇場管弦楽団とプロコフィエフの1番を弾いて喝采を浴びた。
 ロシア・ロストフの出身、ラフマニノフ記念ロストフスキー国立音楽院で学び、現在、まだ18歳。
 素晴らしい可能性を秘めた芸術的素質の持ち主で、情景的な音律と感情表現を備え、高い演奏技術に支えられて、レパートリーを広げつつあるという。
 今回の演目は、チャイコフスキー3曲のほかに、ラフマニノフ、モーツァルト、ショパン、ショスタコーヴィチ。何とバラエティに富んだコンサートだろう。
下記のHPから申し込むと割引があります。
主催:オレンジノート/東京労音
 http://www.orange-note.com/live/image/special/Julia.html
注:写真は、右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で全画面見られます。 

2006年10月24日 (火)

宮本亜門のダ・ポンテ第三弾

二期会「コジ・ファン・トゥッテ」
11/3(金・祝)pm5:00
11/4(土)・5(日)・11(土)pm3:00 
11/12(日)pm2:00061103
日生劇場

 この「コジ」は見送るつもりでいたのだが、「フィガロの結婚」の公演会場で、予約してしまった。宮本亜門のダ・ポンテ第一弾「ドン・ジョヴァンニ」が私の感性を逆なでする奇抜な演出だったので、恐る恐る出掛けた第二弾のフィガロだったが、懸念を払拭する秀逸な仕上がり。で、思わずコジを衝動買いしてしまったのだ。その後にできたこのチラシ、フィガロとは一転して‘おとなのイメージ’。二期会は、ひと皮剥けたようだ。
 そもそも、恋人を入れ替えるなどという、このコジ、どう見たって、客席からはバレバレ。それを承知で演ずるのだから、ソリストたちは皆、手練れの役者でなければ務まらない。そのハードルを二期会は先のフィガロでクリヤーできたように思えるのだ。演出に当たって語った亜門のコメントのさわりを紹介しよう。
 「この物語は、誰も死なない、何も事件は起こらない、『フィガロの結婚』のようにタテ社会が描かれているわけでもなくて全部対等の6人がいるだけなんです。だから、つまらないという人もいるんだけれど、その6人全員が自分自身と向き合わざるを得ないことになる。それって、今この時代の皆が経験している恋愛や自分に対する疑問、自分自身の存在理由を考えるということと同じなんですよね。大きなテーマの歴史絵巻ではなく、等身大の人間の気持ちが見事に表現されているんです」
http://www.nikikai-opera.or.jp/

注:写真はクリックして拡大後、いったん保存してから開くと下方も見られます。

2006年10月23日 (月)

400年背にベートーヴェンを謳う

デュッセルドルフ交響楽団
オール・ベートーヴェン・プログラム
10/31
(火)pm7:00061030
サントリー ホール

 デュッセルドルフ市が音楽家を雇用した1864年が正式な発足だが、この楽団のルーツを遡ると、1614年以来の宮廷楽団にまで辿りつくという。かれこれ400年前のことになる。
 この地は、次第にドイツ・バロック音楽の中心のひとつとなり、ヘンデルやコレルリなどもこの地を訪れたという。宮廷がなくなった1720年以降、楽団員らはマンハイム管弦楽団の基礎となり、1818年の低地ライン音楽祭のために組織された市立音楽連盟の初代音楽監督は、ピアノ練習曲で知られるブルグミュラーが務めている。その後、メンデルスゾーンやシューマンに引き継がれていった。
 この来日公演に同行するのは、2000年のシーズンから音楽監督を務めるアメリカ人指揮者ジョン・フィオーレ。ニューヨークの音楽一家に生まれ、14歳の時、シアトルのオペラ劇場で練習ピアニストとしてプロの道を歩みはじめる。その後、イーストマン音楽院で学び、巨匠バーンスタインやメータのアシスタント、バイロイト音楽祭ではバレンボイムとレヴァインの下で研鑽を積む。1990年以降10年にわたりメトロポリタン歌劇場で度々客演した。現在はライン・ドイツ・オペラの首席指揮者を兼任している。
 今回、ヴァイオリン協奏曲を弾くエリック・シューマンは、ドイツ生まれの24歳、ケルン音楽院のブロン門下生。11歳で全ドイツ学生音楽コンクールに最年少、最高点で優勝したのを皮切りに、次々と国際コンクールを制覇、14歳のときエッシェンバッハに認められてホルシュタイン国際音楽祭にソりストとして出演。直近の来日は、昨年のエッシェンバッハ指揮のホルシュタイン祝祭管弦楽団の日本ツアーだ。
http://www.concert.co.jp/ticket/details/dusseldorfer/index.html
注:写真は、右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で全画面見られます。

2006年10月13日 (金)

全曲二重唱のオペラ・ハイライト

二期会オペラワークショップ研究会
オペラ ハイライト コンサート061024

10/24(火)pm6:00
滝野川会館

もみじホール

 聞くところによると、チラシの「出演」に名を連ねている13人は全て新進の若手ソプラノ。で、さらに聞くところによると、演目は何と、全て二重唱! こんな肝心なことが抜けている。
 聞けば、つい最近発足した研究会の最初の発表会だという。会の趣旨は、「イタリア、ドイツ、フランスなど、国にはこだわらず色々なオペラを全曲学ぶことを通じて、声楽的訓練をし、また国際的に通用するオペラ歌手を育成していくこと」
 ルチア、愛の妙薬、ドン・パスクワーレ、リゴレット、椿姫、仮面舞踏会、イル・トロヴァトーレ、カプレーティとモンテッキ、蝶々夫人、魔弾の射手、カルメン。
 それぞれの曲で、チラシに「助演」とあるテノール、バリトン、メゾソプラノの先輩がデュエットの相手を務める。
 構成を担当するフリッツ・トゥルッペ氏はシラー劇場などで腕を振るう名演出家。舞台上の道具は椅子など簡単なものに限られるが、寸劇仕立てで楽しめる舞台を目指しているという。 
問い合わせ:090-8814-9224
注:写真はクリックして拡大後、いったん保存してから開くと下方も見られます。
 

2006年10月10日 (火)

メゾの澤村翔子がベースのリサイタルに!

中村勇一コントラバス・リサイタル2006
~ブルガリア音楽との出会い~
10/27(金)pm7:00 061027cb
ティアラこうとう
小ホール

 不思議なチラシが届いた。前にもこのブログで紹介した新進のメゾソプラノ澤村翔子さんが珍しいコントラバスのリサイタルにゲスト出演するという。しかも、ブルガリア音楽の日本初演もあるというのだ。
 ブルガリア音楽は、「不協和音が複雑に重なって音に不思議な立体感が生まれる」、といわれると、期待が膨らむが、中村さんはこれに嵌ったようだ。タバコフの「モティヴィ2」とカラディムチェフの「主題と変奏とフーガ」の2曲 。
 澤村さんが歌うのは、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」より「恋はどんなものかしら」と歌曲「 静けさはほほえみ」、大中寅二(島崎藤村作詞)「椰子の実」。この3曲はいずれも、塩見康史の編曲でコントラバスとピアノとのトリオ。それに、ショパンの有名なエチュードをモチーフとしたドラマティックなオリジナル曲、ボッテジーニ「ショパン亡きあと」。
 そもそもの二人の出会いは、今春のオペラ『カルメン』。メルセデス役で出演した澤村さんに、オケピットで弾いていた中村氏が注目したのがご縁だ。彼女はこの公演のオケ合わせとゲネプロで、タイトルロールの代役も務め、オーケストラをバックに舞台の袖でカルメン役を2回も歌う機会を得るという因縁の催しとなった。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/yuichi-recital/
注:写真はクリックして拡大後、いったん保存してから開くと下方も見られます。

2006年10月 8日 (日)

藤原歌劇団会心のロッシーニ

ロッシーニ「ランスへの旅」
10/20(金)pm6:30061020
21
(土)・22(日)pm3:00
東京文化会館

 ロッシーニといえば「セビリアの理髪師」しか知らないオペラ好きは、私も含めて多かろう。藤原歌劇団はこの3年間にロッシーニのブッファを3作発表、今回は“異色の最高傑作”「ランスへの旅」に挑む。
 ロッシーニは76歳と長寿だったが、早熟の天才、14歳で初作を発表し、40作目の「ウィリアム・テル」を書いた37歳を最後に、以降、宗教曲や室内楽に没頭したという。今回の「ランスへの旅」は33歳の35作目にあたる。これがイタリア語で書かれた最後のオペラで、その後はパリへ移りフランス語の作品を書いた。
 登場人物は18人で、際だった主役はおらず、全て温泉保養地に居合わせた名士。シャルル10世の戴冠式を記念して作曲されたのだが、戴冠式に出席しようとして保養地に足止めされたのが登場人物という仕掛けだ。数々のアリアと重唱、圧巻は14声による大アンサンブル、まさにベルカントの饗宴なのだという。先進イタリア・オペラの神髄をフランスに知らしめる記念碑的作品でもあった。
 1825年の初演(4公演)以降、作曲家が禁じたため、その後、楽譜が散逸したりして、1984年のロッシーニ祭まで159年間演奏されなかった。
 こうした経緯もさることながら、今回はロシアとアメリカ出身の2人を除いた16人の出演者に、これまでのロッシーニ上演で成果を収めてきたベテランから新鋭まで、藤原歌劇団の歌手がダブルキャストで総出演する、満を持しての公演なのだ。指揮のアルベルト・ゼッダは、昨年の「ラ・チェネレントラ」で絶賛されたロッシーニの権威。演出のエミリオ・サージと組んで01年から毎年、ロッシーニの生地ペーザロで若手公演を企画し、「ランスへの旅」も手掛けている。
 出演者など詳細は下記のHPでご覧ください。
http://www.jof.or.jp/opera_tickets/tichet_center/reims/reims.htm 
注:写真はクリックして拡大後、いったん保存してから開くと下方も見られます。

2006年10月 6日 (金)

宇宿允人のモーツァルト

フロイデフィルハーモニー
“モーツァルトの夕べ”

10/18(水)pm7:00 トッパンホール
10/20(金)pm7:00東京芸術劇場
061018_1 

 この楽団の8月公演の公開練習を見学させてもらった。毎回、北区の滝野川会館で公演前の4日間、午後いっぱい行われる。ぶっ通しで聞くファンももちろんいるのだが、孫の手を引いて三々五々、地元のお年寄りもやってくる。宇宿氏はフルトヴェングラーの後継者と目されていることもあって、小難しそうに見えるが、まわりで子どもがチョロチョロ歩き回っても気にしない、意外に気さくなオジサンなのだ。
 しかし、その練習は厳しい。気になるところがあると、団員にその意が伝わるまで、ひとつのフレーズを繰り返す。言葉で説明するのはまどろっこしいと、時にはピアニカで吹いて示す。P1030267at_1
 生誕250周年にあやかって、演目はオール・モーツァルト。交響曲の40番は、これまで2回の演奏がCD化されているほど、宇宿さんが惚れ込んでいる曲。
 今回は二通りの会場で演奏される。初日は、数百人の小ホールで、二日目は二千人の大ホール。弦楽器の数を少々減らすだけとのことだが、セレナーデの“アイネ・クライネ・ナハトムジーク”などは、両方のホールで聞いてみたい演目だ。
 ヴァイオリンとヴィオラの為の協奏交響曲は、ソリストと楽団の三者が互角に渡り合う逸品。ソリスト2人が丁々発止、競演するとスリル満点となる。今回のソリストはフロイデフィルのコンサートマスターと第2ヴァイオリンの首席だから十分に気心は知れている。
 ヴァイオリンの.遠藤由賀里は、日大芸術学部卒。宗倫安、磯恒男、植木三郎、ルイ・グレーラーの各氏に師事。1994年イタリアローマ合奏団と、96年第3回「宇宿允人の世界」でヴィヴァルディ「調和の霊感」第8番を協演している。
 ヴィオラの.黒柳紀明は、1940年東京生れ。桐朋学園音楽科卒、同短大中退。62年読売日響に入団。64年ベルリン高等音楽大学(Hoch Schule)留学。ケルン、ロッテルダムを経て71年N響入団。2000年の定年退職後、フロイデハーモニーに入団、という経歴だ。
後援:日本フルトヴェングラー協会
主催:東京芸術音楽協会 Tel:03-3333-7278  Fax:03-3333-2333
http://www.usuki-world.com/
注:写真はクリックして拡大後、いったん保存してから開くと下方も見られます。

2006年10月 2日 (月)

満を持して、バルトークに挑む玉井菜採

玉井菜採 ヴァイオリン・リサイタル
061017ピアノ:上田晴子 
10/17(火)pm7:00
浜離宮朝日ホール

 ここ数年、紀尾井シンフォニエッタ東京とアンサンブルof トウキョウの公演で、年に10回ほどお顔を拝見しているのだが、リサイタルを聴くのは3年ぶりだろうか。
 桐朋在学中、「プラハの春」国際音楽コンクール第1位、併せて審査委員長特別賞のヨセフ・スーク賞も受賞。卒業後、アムステルダムとミュンヘンで研鑽を積み、バッハ国際コンクール最高位を始め、数多くのコンクールで優勝・入賞を重ね、国内外のオーケストラとの協演も数多い。
 その彼女の、このリサイタルに掛ける思いには確たるものがある。
「ここ数年、バルトークの作品に積極的に取り組んできましたが、今回はバルトークの第2番のソナタを中心に、バルトーク自身が自ら影響を受けた作曲家として名前を挙げているバッハ、ベートヴェン、ドビュッシーの作品を取り上げました。上田晴子さんのお力をお借りして、それぞれの作品の奥深くから音を紡ぎ、偉大な作曲家の系譜の中で、20世紀の天才バルトークの引力をお伝えできれば幸いです」
 そのピアニスト上田さんのキャリアは、これまた挙げたらきりがないが、共演者の秘めた力を導き出す達人として知られ、ヴァイオリンのカントロフ、ヴィオラのパスキエ、チェロのカンタ、フルートのパユと、きら星の如くなのだ。
 玉井さんは、出身の京都では3年連続でバルトークを中心にリサイタルを続けていた。今回は、東京での、満を持してのリサイタルだということがお分かりでしょう。
東京アーティスツ:03-3440-7571
注:写真はクリックして拡大後、いったん保存してから開くと下方も見られます。

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »