無料ブログはココログ

« これを聴けば貴方もモーツァルト通 | トップページ | オペラデビュー20周年記念 »

2006年11月18日 (土)

ppで惹きつける、ホンモノに遭遇!

11/17(金)・東京芸術劇場061117
NIPPON SYMPHONY

 月曜日のウィーン・フィルの腑抜けた演奏で始まった今週、口直しにCDを聴いたぐらいじゃ、この鬱憤は到底ぬぐい去ることなんか、できない。が、金曜の17日、表題の演奏会で払拭してあまりある感動をもらった。
 ウィーン・フィル来日公演の憤懣をぶつけた皆様宛てメールに、もうひと言をという便りが数通届いた。もしつけ加えるとすれば、‘溜(タメ)’がない、全く覇気のない演奏だった。
 その溜どころか、ピアニッシモで聴衆を惹きつけることができるホンモノの演奏に、出会えたのだ。右上のチラシをご覧になった方はほとんどおられまい。私は、このブログでも告知したスーパートリオの公演会場で手にしたのだが、問い合わせたら、既に満席と聞いて、紹介するのを見送ってしP1050616at_1まった。
 それが何と、手に汗握る熱演。モーツァルトのクラリネット協奏曲、第2楽章がこれまで聴いたことのないほどのスローテンポ、しかも思わず身を乗り出し耳を傾けてしまう静寂音。楽団員はよくもここまでついていけるものだ、感無量。第一楽章が終わったところで2割ほどの客が拍手した。恐らくクラシックの演奏会は初めてというお客さん だろう。彼らは、クラシックのすばらしさを最初の演奏会で体験したわけだ。彼らは幸せだ。その彼らも、次のピアノ協奏曲からは楽章間も息を詰めて聞いた。

P1050624at 5年前、ウィーン・フィルの来日公演で素晴らしいベートーヴェンを聴かせたサイモン・ラトルの言葉を思い出す。
「フォルテッシモには限りがあるが、ピアニッシモはゼロに近づけるのだから限りがない。演奏のダイナミックレンジは、ピアニッシモの出来によって決まる。如何に素晴らしいピアニッシモを演ずることができるか、それが我々の仕事だ」

 左上の舞台写真は、後半のドヴォルザーク「自然交響曲」の一場面だが、オーボエをここまで上向きにして吹く首席奏者に出会ったのは初めて。それに、こんなに弓を振り上げるコンサートマスターが他にいるだろうか? ここまで楽団員をのせる指揮者、新田孝はただ者ではない。しかも、この曲はご覧の通り、暗譜だ。
 ブランド志向から脱却したつもりでいた私だが、いや、まだまだ。知名度と中身は必ずしも一致しない。
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。


 

« これを聴けば貴方もモーツァルト通 | トップページ | オペラデビュー20周年記念 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/82111/4226728

この記事へのトラックバック一覧です: ppで惹きつける、ホンモノに遭遇!:

« これを聴けば貴方もモーツァルト通 | トップページ | オペラデビュー20周年記念 »