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2007年4月25日 (水)

ポーランドの巨匠クルカ、来日公演

コンスタンティ・アンジェイ・クルカ
ヴァイオリン・リサイタル

ピアノ:平澤真希 070529vn_1
5/29(火)pm7:00
三鷹市芸術文化センター

 5月下旬の仙台国際音楽コンクールに審査員として来日する機を捉えて、ヴァイオリニストの巨匠、ポーランドのコンスタンティ・アンジェイ・クルカのリサイタルが、何と東京は三鷹市芸術文化センターで実現する。
 ちょうど今年は、日本とポーランドの国交回復50周年にあたり、しかも、ポーランドの作曲家シマノフスキの没後70年目にもあたる。日ごろあまり馴染みのないポーランドの音楽に触れる絶好の機会といえよう。
 クルカ氏は、1947年ポーランド・グダニスク生まれ。17歳で、ジェノヴァのパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールの特別賞を受賞、2年後の66年ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、国際デビューを果たす。これまでに、ベルリン・フィル、シカゴ響、ミネアポリス響、ロンドン響、アムステルダム・コンセルトヘボー、イギリス室内管などと共演し、ルツェルン、ボルドー、ベルリン、ブライトン、プラハ、バルセロナ、フランドル、ワルシャワといった多くの音楽祭に出演している。レコーディングは、ヴィヴァルディ、モーツァルト、メンデルスゾーン、グラズノフ、ラロ、バルトーク、プロコフィエフ、ベートーヴェン、ブラームス、カルロヴィチ、ペンデレツキ、ヒンデミット、シマノフスキの協奏曲、さらに、ペンデレツキ、ルトスワフスキ、クナピク、ブロッホ、ヤブロニスキといったポーランドの現代作曲家の作品や室内楽など多数を録音。81年パリで録音したシマノフスキの二つの協奏曲は「ディスク大賞」を受賞している。またポーランドの作曲家の作品を海外でたびたび演奏している。スターンが初演したペンデレツキ作曲の協奏曲第一番を、作曲家自身の指揮のもと、スターン以降初の奏者としてヨーロッパや北米で繰り返し演奏してきた。94年からワルシャワ・ショパン音楽院の教授、国際ヴィニヤフスキ・コンクール審査委員長。
 今回の演目は、ベートーヴェンのスプリング・ソナタ、シマノフスキのソナタ作品9、リピンスキの幻想曲など。
 共演するピアニストは、長野出身の平澤真希さん。大賞を受賞した93年の国際霧島音楽祭でポーランドの審査員に才能を認められ、ショパンアカデミーの大学院に留学、シマノフスキのほとんどの作品を習得して96年に首席で卒業し、以降、国際的に活躍している。もちろん、クルカしとは旧知の仲で、今回の催しを実現すべく奔走されたそうだ。
主催:「日本・ポーランド文化の架け橋」コンサート実行委員会
問い合わせ・Tel:0422-71-6108(山本)
チケット・Tel:03-5355-1280(ヴォートル)、
0422-47-5122(会場)
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

2007年4月17日 (火)

中鉢聡テノール・リサイタル

愛の直径 中鉢聡もうひとつの愛
リュート/ギター つのだ たかし
フラメンコギター 山崎 まさし20070524
5/24(木)pm6:30
津田ホール

 2001年の藤原歌劇「イル・カンピエッロ」の軽妙な演技で知った中鉢聡。03年の「ロメオとジュリエット」のロメオ役でベテラン高橋薫子を相手にラブシーンでの奮闘ぶりも記憶に残る舞台だ。その彼が、04年1月の藤原歌劇団「椿姫」の公演でアルフレード役が決まったとき、「(1995年から)9年間にガストン役で30回も出演しているので、アルフレード役はミミタコ」と、ざっくばらんなコメントを頂いた記憶が未だに生々しい。
 その後、国際サッカー試合での国歌独唱やTV出演で、今や引っ張りダコ。そんな中で、「声が大きいのが取り柄」とくさす囁きも耳にする。そんな輩を見返す絶好の催しが、これ。
 リュートやバロックギターで古楽界を活気づけている、つのだたかし、それにフラメンコギターの山崎まさしとの共演は、昨年6月のhakujuホール公演が大好評。バロックオペラの傑作モンテヴェルディの「オルフェオ」のアリア、ファリャ「七つのスペイン民謡」、そしてアルゼンチンタンゴの名曲で、イタリアオペラの名歌手とは一味違った、“もうひとつの貌”を見せてくれるのだ。
主催:コンサート光協会
Tel:0467-25-3391 0467-27-5271

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2007年4月12日 (木)

アナ・チュマチェンコVnリサイタル

自由への飛翔
ピアノ:占部由美子20070522vn
ヴァイオリン:玉井菜採
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:上森祥平

5/22
(火)pm7:00
浜離宮朝日ホール

 数多くの世界的奏者を育てたヴァイオリンの指導者、チュマチェンコ。チャイコフスキーから協奏曲の献呈を受けたレオポルド・アウアーの系譜を継ぐ大器として、知る人ぞ知る存在。欧米では彼女が弾くと聞くと、遠方から多くの演奏家が駆け参じるという。玉井菜採さんが「アナの演奏が聴けるなんて、まさに<事件>です!」と案内をくれた。
 というのも、玉井さんもミュンヘン音楽大学時代に指導を受けている。というより、彼女に師事するために留学したのだという。あるコンクールの審査員として出会って、その暖かな人柄に魅了され、聴いた一枚のCDが「私の進路を変えてしまった」と玉井さん。
「そのシューベルトのソナタ(今回演奏される)は、感動が心の底からほとばしり出るような、身体の芯に響く演奏でした。以来、どうしても彼女の下で学びたい、・・・いかに作品のメッセージを伝えるか、どのような語り口で音を紡ぐか。音楽の中に自分を解放していく2年間でした」
 公演後のレセプションでも言葉少なに佇む、もの静かな玉井さんからのメッセージに、こちらも感無量。いや、まだ続くのです。
「彼女の音楽を日本の皆さまにも聴いていただきたい! あわよくば(?)一緒に演奏したい! という永年の夢が実現したのです」
 というわけで、今回は、アナと公私ともに親しいミュンヘン在住のピアニスト、この春、読響の首席に就任したヴィオリスト、正統派として注目されるチェリストが共演し、ドヴォルジャークのピアノ五重奏曲も演奏する。
 この公演の前(5/18・19)に、玉井さんと縁の深い紀尾井シンフォニエッタ東京で、メンデルスゾーンの協奏曲も弾く。その公演の指揮者ストルゴードは、フィンランド出身で北欧の楽壇で躍進を続けているのだが、彼もまたチュマチェンコの薫陶を受けた一人なのだそうだ。
主催・注文:ソナーレ・アートオフィス
Tel:03-5754-3102 Fax:03-5754-3013

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2007年4月 9日 (月)

本村睦幸リコーダー・リサイタル・その2

デュパールの組曲とソナタ
「フランス的・イタリア的」って何だ?
4/28(土)pm7:1520070428
初台・近江楽堂

 デュパールといっても、私もだが、ご存知の方はそうはいないだろう。18世紀の初めにロンドンで活躍したフランス人の音楽家。その組曲集は、ロンドン移住前に書かれたとされるフランス様式の組曲で、なんと、バッハが「イギリス組曲」を作曲するとき、手本にしたと考えられているのだそうだ。
 今回は、敢えてチェンバロなしのオリジナルの編成で、ヴォイスフルート(d'管リコーダー)に、ヴィオラ・ダ・ガンバとアーチリュートが共演する。
 というリコーダー奏者の本村睦幸は、東大工学部卒と音楽家としてはユニークな経歴。在学中にリコーダを始め、「愉・BAROQUE」というコンサートシリーズを企画するなどバロック音楽に入れ込み、1987年渡欧。アムステルダム・スウェーリンク音楽院を92年に卒業。さらにアムステルダム古楽アカデミーを94年に修了し、アムステルダムを拠点に演奏活動を続けた。2001年帰国してアンサンブル「ルストホッファース」を結成するなど、国内で活動している。 
 ソナタ集は、アルト・リコーダーのための曲で、ロンドンのオペラ劇場で活躍した時代に書かれた作品。ロンドンのイタリア趣味を色濃く反映すると同時に、イギリス趣味、フランス趣味も融合されているという。また、オペラ作家らしい情景描写や叙情性を感じさせる作品で、組曲集に劣らず大変魅力的な作品だが、これまでコンサートにもCDにも取り上げられることはほとんどなかった。
 今回は組曲集とソナタ集からそれぞれ2曲。“フランス的とイタリア的”って何だ? 日ごろ、これが気になる向きには、最適な催しといえよう。
http://blog.livedoor.jp:80/lusthofmeester/
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2007年4月 6日 (金)

ソプラノ 品田 昭子 リサイタル

AKIKO SHINADA Soprano Recital
5/6(日)pm2:00
東京文化会館
小ホール20070506_1

 こんなにインパクトのあるポートレートは実に久しぶりだ。是非クリックしてご覧ください。飾らない佇まいがそのまま彼女の人柄をとして伝わってくる。というのも、インターネットで検索したら、同業の菊地美奈さんがブログで、稽古場の様子を紹介しているのだが、何と、この写真のイメージとピッタリの人となりなのだ。
 ソプラノ・リサイタルをオススメするのに、その歌唱の話が後回しになってしまった。読売日響創立40周年記念公演でアルブレヒト指揮「パルジファル」の舞台、次いで実相寺演出の二期会オペラ「魔笛」で急遽、代役を務め、夜の女王役を完璧にこなした。
 今回の演目は、小林秀雄(岩間純・詩)、中田喜直(金子みすゞ・詩)、武満徹(谷川俊太郎・詩)、モーツァルト「イドメネオ」から、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」から、ベッリーニ「清教徒」から、などとなっている。注文のつけようがない選曲だ。
 まだ何か忘れている、と思いながら、また改めてチラシを眺めた。そして、とうとう気がついた。「ピアノ/渕上千里」とあるから繋がらなかったのだ。つい先日、このブログでも紹介した東京ヴィヴァルディ合奏団(4/29・第一生命ホール)。ここ数年お付き合いしているが、なんと、この弦楽アンサンブルのチェンバリストが彼だ。 何処かで見た名前だと思ったが、それもそのはずだ。一回り先輩かもしれないが、品田さんと同じ国立音大の出身だそうだ。
 今回は6年ぶり2回目のリサイタルだが、ピアノは前回も同じ。「渕上さんのピアノは絶品です。優しい暖かい音で、お人柄もとてもいい方です!」と、品田さん。
http://www.nikikai.net/concert/20070506.html
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2007年4月 5日 (木)

夢のピアノ連弾

フランスが誇る2人の名ピアニスト
フィリップ・アントルモン
      &

ガブリエル・タッキーノ
5/7(月)pm7:0020070507
第一生命ホール

 アントルモンといえば、もう10年以上も前のことになるけれど、モーツァルトの協奏曲の弾き振りの記憶が鮮烈だ。以来、気になりながらナマで聴く機会を逸していた。この春は、5/8のリサイタルを予定していたのだが、急遽、この催しが飛び込んできた。
 タッキーノはお初だが、カラヤンに認められ、ベルリン・フィルと共演して 国際舞台に登場した。モントゥー、クリュイタンス、ラインスドルフといった巨匠らと共演し、鮮烈なデビューを飾ったとある。室内楽にも魅了されており、スターン(Vn)、ランパル(Fl)らとの共演、エネスコ四重奏団、と多才だ。ピアノのデュオも、これまで2,3のピアニストと演奏しているが、アントルモンとは今回が初めて。
 2006年から東京芸大の客員教授を務めていて、アントルモンの来日に合わせてデュオが実現した。
 そのアントルモンだが、彼は父親が指揮者、母親がピアニストという家庭に生まれた。1953年のロン=ティボー国際コンクールで優勝し、フランスの第一人者として君臨した。指揮者のキャリアは70年代からで、ウィーン室内管弦楽団の音楽監督としてならした。80年代にはアメリカに渡って、ニューオリンズ響やデンバー響の音楽監督を務めた。客演した楽団を挙げたらきりがない。
 といった具合で、このところ指揮者としての活躍ばかりが目立ったので、今回のピアニストとしての来日公演は、はずせない。
 演目は、モーツァルト、シューベルト、ラベル、ピゼー。二人の演奏として、これ以上はない、サービス満点の催しだ。
http://www.musica.co.jp/
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2007年4月 3日 (火)

スクロヴァチェフスキ、読響の常任指揮者に

ベートーヴェン「大フーガ」
ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」
4/16(月)・17(火)
いずれも開演pm7:00
東京芸術劇場

ドヴォルザーク交響曲第7番
スクロヴァチェフスキ「ミュージック・アット・ナイト」
ストラヴィンスキー組曲「火の鳥」
4/21(土)pm2:00横浜みなとみらいホール

4/22(日)pm2:00東京芸術劇場
オネゲル交響曲第2番
メシアンわれら死者の復活を待ち望む
ブラームス交響曲第2番
4/27(金)pm7:00
4/29(日)pm6:00

東京芸術劇場200704_1

 この春、読売日響の常任指揮者に就任したスタニスラフ・スクロヴァチェフスキは、驚くなかれ、前任者のアルブレヒトよりも一回り先輩の83歳だ。
 1923年、今はウクライナ領となっているポーランド・ルヴォフに生まれ、4歳でヴァイオリンとピアノを始めた。11歳でピアニストとしてデビューするが、第二次大戦中の空襲で手に傷を負い演奏家を断念し、以降、作曲と指揮に専念する。
 戦後2年間パリに留学した後、ワルシャワ国立響など東欧の楽団の音楽監督を歴任するが、この間の56年にローマの国際指揮者コンクールで優勝。58年クリーヴランド管でアメリカ・デビューし、以降ニューヨーク・フィル、ピッツバーグ響、シンシナティ響に客演し、60年からミネアポリス響(現・ミネソタ管)の音楽監督を20年近く務めた。ブルックナーの指揮では格別定評があり、マーラー・ブルックナー協会から金メダルを授与されている。首席客演指揮者を務めるザールブリュッケン放送響との「ブルックナー交響曲全集」は、彼の金字塔。「カンヌ・クラシック大賞2002(19世紀管弦楽作品部門)」を受賞している。
 読売日響とは78年に初共演し、以降2000年と02年に共演、05年には春と年末の「第九」で登板しているので、ご記憶の方もおられよう。その春のブルックナーの7番はファンを魅了し、DVD化されているほど。今回は4番「ロマンティック」。スクロヴァ流が楽しみだ。
 作曲家としての技量は、「ミュージック・アット・ナイト」で“響きの魔術師”ぶりを体験できそうだ。ブラームスも、ハレ管との全集で、知る人ぞ知る、ファン垂涎の名演奏が期待できる。どれかひとつに絞るなど、私には、到底出来ることではない。 
http://yomikyo.yomiuri.co.jp/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

2007年4月 2日 (月)

東京ヴィヴァルディ合奏団

第96回春の定期演奏会
  
~春の抒情~20070429tve

4/29(日)pm2:00
第一生命ホール

 チラシのイメージが、いつもとチョッと違う。これまでは、どちらかというと原色調のソリッドな印象で、躍動感溢れるなかにも緻密さを持ち合わせている、この楽団の演奏を(文字通り)絵に描いたようなデザインだった。
 ゲストにチェロの長谷川陽子さんが呼ばれたからということではないと思うけど、というのは、彼女の演奏も丁々発止、男勝りといわないまでも、従来の女流というにはほど遠い、ダイナミックだからだ。
 1989年、フィンランドのシベリウス・アカデミーに留学し、その翌年ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールの特別賞を受賞した。アカデミーを92年に首席で卒業し帰国。その後の活躍はご承知の通り。
 長谷川さんとの協演は2度目という、この合奏団は創立40周年の2001年以来、聴き続けているが、ハズレがない。最初のCDリリースは十八番の『四季』だったが、聞き慣れたイ・ムジチが、もし彼らのように立って演奏したらこうなるのでは、、、という瑞々しい、しかも、めっぽう音のいいCDだった。 
 今回、長谷川さんが弾くのは、シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」~独奏チェロと弦楽合奏のための~。弦楽の伴奏で協奏曲風に演奏されるという。楽しみだ。
 彼女が弾くのは最後のこの1曲だけだが、ヴィヴァルディ「4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲」から始まり、バッハ「ブランデンブルグ協奏曲」、それにディーリアス「ふたつの水彩画」、フレッチャー「フォークソングとフィドルダンス1914」と続く演目は、彼女のトリを意識しての選曲だという。
http://www5.ocn.ne.jp/~vivaldi/
http://yoko-hasegawa.com/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

 

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