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2007年8月 3日 (金)

江戸歌舞伎風「世話物オペラ」

大江戸版好色男
「ファルスタッフ」070913

9/13(木)pm6:30
東京文化会館
大ホール

 舞台を元禄時代の遊郭吉原に据えた「トラヴィアータ」、大正ロマンの「ラ・ボエーム」、福岡は柳川の雛祭りに準(なぞら)えた「フィガロの結婚」、武家に使える狂言師「リゴレット」、と並べても、何の違和感もない。
 そんな“読み替え”シリーズを展開してきたNPO法人世界芸術文化振興協会(IFAC)が今年ぶちあげるのが、最晩年にヴェルディが残した喜歌劇の傑作「ファルスタッフ」だ。
 IFACなど聞いたことがない、という御仁もおられよう。そういう私も、先月、このチラシを二期会「魔笛」の公演会場入口で手にするまで知らなかった。そもそも、毎回タイトルロールを演じる主宰の深見東州が、2002年に創作オペラ「聖徳太子」を発表したことに始まるそうで、これまでは、五反田ゆうぽうと、新宿文化センターなどで上演してきた。今回初めて上野の東京文化会館に進出し、大々的にチラシも配布して文字通りの“公演”を打つことになったという。
 悲劇作家ヴェルディは、シェイクスピアの描き出す人間模様に共感して「マクベス」、「オテロ」をものにしたが、その三作目には喜劇「ファルスタッフ」を選んだ。
 今回、演出を担当した大島尚志は云う。「ヴェルディがシェイクスピアに共感した最大の理由は<人間劇>の魅力だろう。元々は脇役だったファルスタッフを主役に据えたのは、ホラ吹きで、臆病者、飽食で無類の酒好き故の太鼓腹。老いて尚、女とカネに目がない放蕩三昧の人間劇に注目し、その喜劇的生き方にこそ真のドラマがあると見定めたからだろう。
 だとすれば、日本の“世話物”のテーマにピッタリ。江戸歌舞伎が描く庶民の暮らしとその心意気をエンターテイメント化する。さらに、歌舞伎が生み出した型や荒事、ケレンといった発想を取り入れ、まさにシェイクスピアがグローブ座に掲げた名言、<すべてこの世は舞台なり>の精神で描きたい」
 共演者にオーストラリアと中国の歌手を登用しているが、これは主催者がこれまで培ってきた両国のオペラ・歌劇団体とのご縁だという。
http://www.fukami.com/profile/index.html#music
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

 

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