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2007年9月21日 (金)

東京トロイカ合唱団

ラフマニノフ 『晩祷』 全曲演奏会
ロシア革命により存在を否定された壮大な無伴奏合唱曲
10/19(金)pm7:00
東京カテドラル聖マリア大聖堂071019_2

 ラフマニノフの最高傑作は「晩祷」をおいてないと、この曲だけ歌う合唱団がある。そんなこと知っていましたか?
 ラフマニノフの名作といえばピアノ協奏曲とばかり思っていた私だが、その「晩祷」のCDを聴いてしまったら、もう、そんなこと云ってられないのです。
 「晩祷」は、ロシア正教の典礼曲で、大きな祝日、主日の前夜に夜を徹して行われる礼拝のために書かれた、15曲からなる無伴奏の混声合唱曲だ(「徹夜祷」とすべき?)。東方正教会は、楽器の使用を認めないので、教会音楽は必然的に無伴奏の合唱曲になる。
 ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873~1943)のこの作品は、1915年に完成し大好評を博するのだが、2年後にロシア革命が勃発し、ロシアは、あらゆる宗教(特にそれまでの国家宗教であったロシア正教)を抑圧し宗教曲の存在を禁止するソビエト政権下におかれた。ロシアの合唱芸術は「民謡」だけが認められ、宗教曲は人々の前から消えた。以後、70年間、ロシア音楽に長い空白の時が来る。
 日本でのこの15曲の全曲演奏会は、東京トロイカ合唱団による95年が最初だという。この合唱団は89年の発足以来、ロシア民謡をレパートリーの大きな柱としていたが、「晩祷」を紹介する機会を確実に増やすため、2000年から演奏活動をこの作品だけに集中し、以来、毎年全曲演奏会を続けていて、今年の演奏は14回目になる。「いつの日か、<第九>のように、皆がこぞって歌う日が来ることを願ってやまない」というが、現在はモスクワでも全曲演奏会は年に1回あればいいほうだという。レベルの高い大編成の合唱団とオクタビスト(オクターブ低いバス唱者)が欠かせないためだという。
 こうしたなか、この合唱団は、04年にロシアへ演奏旅行を敢行。モスクワとサンクトペテルブルクで歌って、大好評だったというから、恐れいる。
 この合唱団は、他にラフマニノフ、バラキエフ、チャイコフスキーなどの「近代ロシア聖歌集」という希有なCDも出しているが、これらを聞くと、やはり聖歌は聖堂で、ナマを聞きたくなるのだ。 
http://tokyo-troika.jp/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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