漆原啓子ヴァイオリン・リサイタル
デビュー25周年記念 全6回コンサート 最終回
11/27(火)pm7:00
Hakuju Hall
とうとう最終回が来てしまった。毎回、これまでの演奏活動で彼女が出会ったゲストと共に進めてきたシリーズ、今回の共演者は、何と4人と1団体だ。
今回は、バッハの無伴奏パルティータ2番から始まり、次いで、ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調。オーボエの広田智之は、昨春、都響の首席に就任、ほぼ毎月彼の音色を聴いてきたが、以来、確かに‘都響は変わった’。オーボエは‘第2のコンマス’といわれるそうだが、これはホントだった。「彼に出演して頂くのならこの曲と決めていた」と漆原さん。
後半は、ヴィヴァルディの<四季>。彼女のソロで全曲聴くのは初めてだ。「いつものアンサンブル仲間、N響首席のチェロ藤森亮一とコントラバス吉田秀の下支えに、チェンバロ曽根麻矢子の美しい色付け、それに若い人たちの輝かしいエネルギー、、、こんなに贅沢な響きの中で弾かせて頂けるのは本当に幸せだと思っています」
数年前、その門下生の演奏会のリハーサルに立ち合う機会があった。あのいつも穏やかな漆原さんが、けっこう厳しい表情で、短いひと言を発するのだった。門下生室内合奏団の端正なアンサンブルも楽しみだ。(でも、もう完売とか! )
そう、この原稿は、前回の共演者、小林道夫との「J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集」を聴きながら書いていました。今、3番が終わったところだが、2枚目に換えず、最初に戻して1番をまた聴いている。白いキャンバスの裏側から滲み出てくるようなヴィオリンの登場は、何度きいてもシビレルのだ。
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