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2007年11月29日 (木)

11月のベスト・ピアノ&ベスト・ヴァイオリン

  敢えてひとつずつ選びました。どちらも、この欄でオススメ公演として告知した催しですが、これほどオススメ記事を書いてよかった思ったことはありません。

今川映美子シューベルティアーデ
(11/21・浜離宮朝日ホール)
 出だしから、ピアノの音色の美しさに聞きほれました。この11月に開館15年を迎えた浜離宮朝日ホールですが、これまで、ここで聞いた最も美しい音色でした。
 シューベルト・フリークの連れも全く同感でした。
 ここのピアノ、いや、このホール、こんなにいい音したっけ? よくいえば豊かな音響なのですが、ペダルの踏み具合によっては、粒立ちの悪い音色になることがあるのです。
 かれこれ10年前の開館5周年記念のころ、公演担当をだったことがあるのですが、かつての職場を惚れ直しました。それだけ素晴らしい演奏だったと云うことです。
 数年前の、ラトルが率いたウィーン・フィルのサントリーホールを思い出しました。サントリーホールって、こんなに綺麗な音がするホールだったの! それだけ素晴らしい演奏だったのです。

漆原啓子デビュー25周年記念リサイタル
(11/27・Hakuju Hall)
 無伴奏パルティータもオーボエとの協奏曲も、これまで耳に馴染んだ曲とは違って聞こえました。が、後半のよく知ったはずの「四季」が始まったら、それまでのすべてがぶっ飛びました。
 60年代末にイ・ムジチで聴いて以来、特にこの10年は様々なソリストの演奏を聞いてきました。この曲は間違いなくエンタテイメントですし、みなそれなりに楽しめたのですが、この日の漆原さんらの演奏は、過去に聴いたいずれとも違い、それらとは一線を画す別物でした。単なるエンタメではなく、深遠な、時に神々しくさえ聞こえてくるのでした。
 デビュー20年とか30年などと、これまで何度か記事を書いてきましたが、何とも気楽に記述してしていたことに気づかされました。いずれも文を書く職場ではありましたが、いくつかの職場を転々として30数年、に比べて、ヴァイオリン一筋の25年の蓄積がこんなに重みのあることだとは、、、頭が下がる思いでした。

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