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2007年11月11日 (日)

今秋の秀演・2 何ものにも代え難い声の魅力

弘前バッハアンサンブル(9/16)
武蔵野合唱団「森の歌」(10/7)
シュナイト/神奈川フィル(10/12)
東京トロイカ合唱団「晩祷」(10/19)
プラハ国立歌劇場「椿姫」
(11/6)
 P1010776at ご本人は気づいておられないようだが、弘前バッハアンサンブルを束ねる島口和子さんの力量は並外れていると思う。これが第20回の東京公演。写真でお分かりと思うが、この少人数で、淡々とカンタータの公演を重ねてきた。その澄み切った音楽は天上の調べと云ってよい。元々集客に苦労していたのだが、カザルスホールから紀尾井ホールへ会場を移したこの数年は見るに忍びない。大都市で集客するにはそれなりの術があると思うのだが、善意の面々が手を貸そうと申し出ても固辞してしまう。舞台で演じる団員は可哀想だ。どうせなら盛況な催しであって欲しいと思うのが道理だろうから。P1000087at
 ショスタコーヴィチ「森の歌」は、二期会の「駅伝コンサート」で尽力されていたバス歌手の岸本力さんがソリストとして出演すると聞いて出向いた。ショスタコのソビエト時代の逸話は少しずつ語られていてるが、「そんな時代背景に惑わされず、心を空っぽにして聴いて欲しい」とパンフに書かれていたが、その通りだった。演者と聴衆が感動で結ばれるとはこの事だろう。武蔵野合唱団の第41回定期演奏会で、オケは日フィル、指揮の山田和樹、在京オーケストラデビュー公演というオマケがついていた。終演時、オケのメンバーもいい顔をしていたのが印象的だった。
 シュナイト指揮の神フィルは、毎回名演奏が約束されていて、外せない。この日の公演は、この“Music a la Carte”でも紹介した。その一節。
「R.シュトラウスの『4つの最後の歌』を歌うソプラノは松田奈緒美だが、師事した師匠の名に世界的歌手エリザベート・シュワルツコップを見つけてしまったので、私には、それだけで出掛ける価値がある」と書いたが、その松田奈緒美が絶品だった。歌い終わった松田は落涙。誰かハンカチを差し出せばいいのに、、、さすがの石田コンマスも、そこまで気がまわらなかったようだ。
 ラフマニノフの『晩祷』は、この曲を歌うために稽古を重ねているという希有な東京トロイカ合唱団でしか聴くことができない。音大出のプロが集う合唱団だが、この仕事を最優先にしているという二期会会員のソプラノさんからCDを拝借して聴いたのがキッカケだ。
 しんがりは、今週火曜日に地元の武蔵野文化会館で聴いたプラハ国立歌劇場「椿姫」だ。ヴィオレッタ、アルフレッド、その父親ジョルジュの三役が好演する催しにはなかなか出会えない。特に父親役の名演は希有。なのだが、この公演は過去に聴いた最高の「椿姫」となった。この7月、パリのオペラ座ガルニエ宮で観る機会を得たが、それも及ばない。家内の水泳仲間も挙って観劇したそうだが、みながみな、口を揃えて、「これまでで最高の椿姫だった」
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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