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2007年12月31日 (月)

若いクァルテット、ベートーヴェンに挑戦する

プロジェクトQ・第5章
【ベートーヴェン初期弦楽四重奏曲全6曲演奏会】080202

 大晦日のベートーヴェン後期弦楽四重奏8曲演奏会につき合った。その帰り道、やはり、この際、初心に返って第1番から聞き直そう。そう思って、帰宅して改めてこのチラシを手に取った。その後の破格の超名曲に圧されて影が薄いが、この初期の弦楽四重奏曲も傑作なのだ。
 この企画「プロジェクトQ」は、若いカルテットの発掘・育成を目指したクァルテット振興プロジェクトで、2001年に始まった。<公開マスタークラス>、聴衆の前で初めて演奏する<トライアル・コンサート>を経て、この<演奏会>に至る一連の企画だ。
 これまで、ベートーベン、バルトーク、シューマン&ブラームス、モーツァルトに、若いカルテットが取り組んできた。で、「5年目を迎えた今年のプロジェクトQは初心にかえり、ベートーヴェンの初期の作品群を取り上げる」と、まさに私が探していた催しそのもの!
 今回も著名な講師を迎えて昨秋9月から公開マスタークラス、12月トライアル・コンサートと研鑽を積んできた6団体が、第1番から第6番までを演奏する。会場は、いずれも紀尾井小ホール。

2/2(土)pm1:00
弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18-1
 ラジッド・クァルテット:05年に結成した桐朋学園の同窓生(川又明日香/三原久遠Vn、飯 顕Va、吉岡知広Vc)
弦楽四重奏曲 第2番 ト長調「挨拶」作品18-2
 クァルテット・シュテッフル:07年、東京藝大の院生が結成(清岡優子/飯島加奈子Vn、高橋 梓Va、中 実穂Vc)
弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18-3
 ファミーユ・クァルテット:06年に結成。現在相愛大学在校生(田中佑子/梅澤美菜子Vn、植田 唯Va、中島紗理Vc)
2/2(土)pm6:00
弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18-4
 ウェールズ弦楽四重奏団:06年に結成した桐朋学園の在校生(崎谷直人/水谷 晃Vn、横溝耕一Va、富岡廉太郎Vc)
弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18-5
 ヒプノティック・クァルテット:04年、東京音大生と院生が結成(大河内涼子/山本理紗Vn、織田百合名Va、宮本隆一Vc)
弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18-6
 ステラ・クァルテット:03年東京藝大附属高生が結成、現在同大3年(瀧村依里/上敷領藍子Vn、原 裕子Va、木下通子Vc)
主催:プロジェクトQ実行委員会
http://www.tvumd.com/concerts/file/file/projectQ2008.htm
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

アッパレ、古典四重奏団!

ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲
第14番・第15番・第16番

2007年・大晦日:東京文化会館小ホール071231at_2

  ベートーヴェ ンの弦楽四重奏曲は辛気くさいとか、シンドイ曲だと思っているとすれば、それは、これまで聞いた演奏のせいだ。
 昨年に続いて恒例となった大晦日の後期弦楽四重奏の公演は中期の「ハーブ」「セリオーソ」も加えて、全8曲となったが、そのトリをとったのが古典四重奏団。彼らの奏でる3曲の弦楽四重奏曲は、これまで聞いたどの演奏とも似て非なるものだった。特に2曲目の第15番は、聖堂で聞く宗教曲が如く。ピアニッシモで感動させることが出来る超一流の演奏だったのだ。
 彼らのベートーヴェンを最初に聞いたのは、かれこれ10年前、第一生命ホールでの彼らの最初のベートーヴェン・シリーズだった。その時の演奏は“第1ヴァイオリン+その他”で、第1ヴァイオリンのかん高い音だけが突出し、チェロはまだしも第2ヴァイオリンもヴィオラもほとんど聞こえてこない。とても弦楽四重奏とは云いかねる演奏で、今回とは天と地。
 それだけに今回の彼らの成長ぶりを目の当たりにして、感無量。この一年の締めくくりに、こんな超一流の演奏に出会えたことを、演奏者と主催者ミリオンコンサート協会の小尾代表に感謝したい。
 今回は家内もつき合ったが、文字通りの“ビギナーズラック”だ。

2007年12月26日 (水)

レディースオーケストラ flumus

Music Restaurant080128
Vol.1体にいい音楽って!?
1/28(月)pm6:30
セシオン杉並


年明けに、また新しい試みが。。。このチラシ裏面の蘊蓄にこうある。
 普通のオーケストラでもなく、吹奏楽でもなく、フルバンドでもない女性だけの珍しいアンサンブル flumus。 ヴォーカルとフルートを中心に、サックス、パーカッション、ハープ、ストリングス、管楽器という独自の編成が特長。 コンサートごとに変えられるアレンジとユニークな楽器編成で今までにないサウンドが実現。 これまでの日本には全く試みられなかった新しいタイプのプロ・オーケストラ。
 束ねるのは自らシェフを自認するマルチタレントみつとみ俊郎。シェフ(音楽監督)は、東京都生まれ。1974年、青山学院大学卒業後、渡米し、南イリノイ大学、ミシガン州立大学大学院で音楽を専攻する。 アメリカでのオーケストラ活動を経て、帰国後、スタジオミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサーとして活躍中。雑誌、CD解説など執筆活動を盛んに行っている。著書に最近出版された『オーケストラの秘密』(NHK出版)の他、『41歳からのクラシック』(新潮選書)、『こんな音楽があったんだ!』(清流出版) 等、多数。と、知る人ぞ知る才人。
 で、この催し「みつとみシェフのミュージックレストラン」をひと言でいうと、“みつとみシェフが選び抜いた音楽のスペシャルコース” 。さて、シェフは今回どんな料理でもてなしてくれるのか?この催しが弾けるかどうかは、編曲次第。怖いもの見たさ、シェフのお手並み拝見といこう。
[指揮・司会]みつとみ俊郎 [ゲスト]新倉瞳(チェロ)
[演目]
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」から
サティ:「ジムノペディ」
エルガー:「愛の挨拶」
サン=サーンス:「白鳥」 
みつとみ俊郎のオリジナル 他
http://www.flumus.com/index.html
http://www.planet-y.co.jp/
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2007年12月23日 (日)

湯浅桃子 ソプラノ リサイタル

Momoko Yuasa Soprano Recital
2008.1/20(日)pm7:00
武蔵野文化会館
小ホール080120sop

 我が家に近い通称アルテ(ARTE)、武蔵野文化会館ロビーの状差しに目がいった。さえないチラシの中でひときわ目を引いたのがこのチラシだ。
 杉並区寄りの武蔵野市にお住まいの湯浅さんは、東京芸大4年の2001年、第55回全日本学生音楽コンクール声楽部門で優勝。03年には「フレッシュ・アーティストfromヨコスカ」に推薦され、初リサイタルを開催。その後、オペラ専攻の修士課程を修了。そして今回は、初リサイタルの5年後にあたり、この日は節目の誕生日だという。
 この間に、芸大オペラ定期ではシュナイト指揮「コシ・ファン・トゥッテ」のデスピーナ役、宮本益光訳の「奥様女中」セルピーナ、「フィガロの結婚」スザンナ、「魔笛」夜の女王、小澤征爾指揮の東京のオペラの森「タンホイザー」で牧童などに出演し実績を積んでいる。これまでに平野忠彦、佐藤ひさら、山本ひで子の各氏に師事。
 今回の演目は、敢えてハードルの高いフランスもので決めている。「音符と歌詞」、「ことばと音楽」に拘ったからだという。
 歌曲の「マンドリン」と「月の光」の2曲は、フォーレとドビュッシーが同じ歌詞に曲をつけている。「二人の作曲家の違いをお分かりいただけると思います。それに、ピアノが素晴らしいので、それも含めて、作曲家の持ち味をお楽しみいただけると思います」
 共演のピアニストの石野真穂さんは、パリのシャトレ劇場でコレペティトゥーアのキャリアを持っており、その後、二期会・東京室内歌劇場の音楽スタッフとして関わり、現在は新国立劇場研修所講師を務めている。高名な歌手の方々と共演しているが、湯浅さんもオーディションのパートナーなどでお世話になっているそうだ。
 後半のオペラの演目、トマの「ハムレット」は、「ナタリー・デセイを聴いて、惚れ込んでしまった」のだという。
主催・お申し込み:湯浅桃子リサイタル事務局・Tel/fax 0422-41-1541
mail:pfirsichen@kei.biglobe.ne.jp
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バッハ/ヴァイオリンとチェンバロのソナタ

ヴァイオリン:相曽賢一朗
チェンバロ:上尾直毅

1/10(木)pm7:00
千駄ヶ谷「3F音楽室」

(定員約50人、要予約)

 この“Music a la Carte”でもリサイタルを告知したことのある、Aiso_ueo110ロンドン在住のヴァイオリニスト相曽賢一朗が来年正月にチョット帰国する。その折りを捕まえて、小さなリサイタルが開催されることになった。
 演目は、J. S. バッハの「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」。今秋、全6曲を収めた2枚組のCDが発売されているが、この日の演目は、その第1番、第2番、第5番、第6番の4曲。いつもは日本にいない彼、相曽の音色をナマで聴く機会は限られている。そこで、急遽、開催されることになった。チラシを準備する間もなく、この日の催しは、相曽、上尾、両氏のHPでご覧いただくしかない。
http://www.rr.iij4u.or.jp/~aiso/
http://homepage.mac.com/muzette/Concerts/forthcoming.html#1_05
尚、同様の演目の催しは、1/5(土)にも開催され、それも上記HPに載っている。 
 両氏のプロフィールも上記のHPでご覧いただくことができる。上尾氏は、チェンバロ、フォルテピアノの奏者の他に“ミュゼット”という珍しい小型のバグパイプの奏者、研究者としても知られている。
お問い合せ:日本ミュゼット協会
baroque_musette@yahoo.co.jp
入場料:3500円 会場:「3F音楽室」
渋谷区千駄ヶ谷2-10-1木島ANNEX 3F
[道順] JR千駄ヶ谷駅を背に直進、駅から3つ目の鳩森神社の五叉路の交差点を斜め左方向に神社の壁に沿って左折、坂を下り自転車屋の次の路地から3軒目右手のコンクリート打っぱなしのビルの3階。
以下のURLで地図をご覧いただけます。

http://homepage.mac.com/muzette/Concerts/map_3f_ongakusitu.jpg
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2007年12月22日 (土)

吉岡孝悦ニューイヤーマリンバコンサート

新春を美しい幻想の世界へ
第一部:絵画と音楽のコラボレーション
第二部:驚愕の迷(名?)曲コンサート

1/6(日)PM2:00
東京文化会館
小ホール080106

 「マリンバ4台でモーツァルト」の記事、ご記憶あろうか? 吉岡氏とその後輩たちのマリンバ・コンサートだった。ディヴェルティメントはまだしも、ト短調の交響曲40番を、まさか、4楽章、全曲やるとはとは思わなかった。余興などではなく、本気も本気の大イベントだった。
 その吉岡氏の、今度は“絵画とのコラボレーション”と“迷曲?コンサート”なのだ。
 第1部“絵画とのコラボレーション”は、ステージ中央の巨大スクリーンに絵画をプロジェクターで投影し、その前で絵画のイメージに合わせた音楽を演奏する。絵画と音楽がひとつに溶け合う、クラシックのコンサートとしては新しい試みだ。スクリーンに投影される原画は、画家の小山右人と田所一紘の作品。
 第2部の“驚愕の迷(名?)曲コンサート”は、クラシックの名曲をパロディで演奏するという。誰もが知っているメロディーをテーマにした変奏曲、してまた、バッハの「アリア」が現代音楽に変身したり、、、遊び心満載の“クラシック音楽会”なのだという。演目は、吉岡と共演の作曲家・ピアニスト中川俊郎の共作や、バッハのパロディー「バッハッハ」の「アリヤ!?」、「レオポルノ・モーツァルト」の「大人のおもちゃの交響曲」など。
http://www.yoshiokamarimba.com/information.htm
http://blog.livedoor.jp/tamam_con/archives/2008-01.html 
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2007年12月19日 (水)

華麗なる宮廷舞踏

ヴェルサイユの祝祭-Ⅴ
バロック音楽と舞踏のスペクタクル
~リュリからモーツァルトへ~

2008.1/27(日)pm6:00080127v
杉並公会堂 大ホール

 現代のソーシャル・ダンスとクラシック・バレエは、どちらも、そのルーツは、バロック時代の宮廷舞踏に辿り着くそうだ。前者は、貴族が舞踏会で踊るための‘舞踏会用のダンス’、後者はプロのダンサーがバレエやオペラの舞台で踊る‘劇場用のダンス’だ。
 この催しは、その両方をヴェルサイユ宮殿の祝祭を再現するという形で展開する。
 催しの監修・制作者の浜中康子は、桐朋のピアノ科を卒業後、東京芸大大学院でピアノとバロックダンスを極め、今やこの道の第一人者。この<ヴェルサイユの祝祭>を10年前に立ち上げた。公演名の如く、今回が第5回公演で、「もう一度、原点に立ち返えり、フランスで確立しヨーロッパ中に隆盛を見せた宮廷舞踏の変遷をご覧いただこう」という。
 ダンスのステップなどはルイ14世以降のダンス教師が書き残した舞踏譜などに基づき、衣装も当時の絵画や服装史から考証、音楽は器楽・歌唱ともにバロック奏法で演奏される。まさに視覚・聴覚ともに、バロック芸術の本質的な姿を再現する。
 この催しはルイ14世に仕えたリュリを軸に廻る。フィレンツェ出身の彼はフランス貴族の子女のイタリア語教師としてフランスに渡ったが、その貴族の従弟が何とルイ14世。舞踏と音楽の才能を認められ、宮廷でバレエ団員から宮廷合奏団の指導者となり、イタリアの歌劇にフランスの宮廷バレエを加えた、フランス・バロック歌劇を生み出した。
 今回の公演の第1部<ヴェルサイユの舞踏会>は、まさに舞踏会用ダンス。リュリとモーツァルトの音楽で、バロック時代の花形宮廷舞踏「メヌエット」から後にワルツへとつながるモーツァルト時代の「レントラー」まで。
 第2部<ヴェルサイユのエンターテインメント>は、当時、貴族が鑑賞したバレエとオペラの中の舞曲が再現される。
 出演者など詳細は、下記のHPでご覧いただけます。
http://www.baroquedance.jp/
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2007年12月17日 (月)

森下幸路‘10年シリーズPlus’

第11回ヴァイオリンリサイタル080126vn
1/10(木)pm7:00
イズミティ21
小ホール(仙台)
1/26(土)pm7:00
東京文化会館
小ホール

 東京で共演する21歳のピアニスト田村響が、この11月にロン・ティボー国際コンクールで優勝。そのニュースに森下は、「無許運転状態の自分の二十代と比べるのも愚論、なんと整然としたロマン溢れる音楽家でしょう!自分のことのようにガッツポーズしてしまった」
 そして、「10年シリーズPlus」については、こんなふうに。
「10年間毎年リサイタルやろう。」と意気込んで始めたリサイタルシリーズが前冬に終わった。三十代が勝負、と爆走にも似た毎日をやってこれたのはとにかく「バイオリンがじょうずになりたい!」という単純な願いから。ちょっとばかり休もうかなと思った時に、「四十代が勝負!」って内なる声がした。・・・おじいさんになるまでバイオリンを弾いて生きたい。この願い、脱力を身につけなきゃ叶いませんよね。じょうずなバイオリン弾きはそれを極めた人なのかもしれません。そう思って、新たなリサイタルシリーズを始めました。光陰矢のごとし、または喉元すぎれば熱さ忘れるとも言います。多少は気楽さも加えてやっていきたい。
 今回の演目、バッハの無伴奏パルティータは、これまで実は避けてきた。なかなか人前で弾く勇気がなかったからだけど、清水の舞台から、という心境。ブラームスも、やはり名曲中の名曲。4曲のシンフォニーに匹敵する輝く三つのバイオリンソナタですから。コルンゴールドは偶然出会った曲で、あまり演奏されることが少ないですが、ロマンティックでいて、毒もありの印象です。R.シュトラウスは、何年か前に取り上げたのだが、どうしてもまた弾きたいという衝動に駆られました。
 森下は、8歳で米国ニューオリンズフィルハーモニー交響楽団と共演し、早くから才能が開花。桐朋学園大学音楽学部を経て、米国シンシナティ大学留学。88年から、92年まで安田謙一郎弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者を務める傍ら、小林道夫氏と全国各地で「ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全曲シリーズ」など室内楽を展開。89年からサイトウキネン・オーケストラのメンバーとなる。94年から毎年、東京でリサイタルを開催。96年からは、毎年テーマを設けて挑む『10年シリーズ』を東京と仙台でスタートさせ、各地でも展開。2000年まで7年間仙台フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター、現在はソロ活動と共に北欧アンサンブルのコンマスを務めている。
http://www.millionconcert.co.jp/monthly2.html#_1
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2007年12月16日 (日)

ウィーン・リング・アンサンブル

ニューイヤー・コンサート
1/9(水)pm7:00
サントリーホール080109

 ウィーンと名のつく楽団のニューイヤー・コンサートは多数あるが、この“リング・アンサンブル”は、ライナー・キュッヒルを筆頭にウィーン・フィルのメンバーで構成されている。1991年の初来日以来、毎年恒例となり今回が18回目となった。
 ウィーンの旧市街を取り巻く、この街ならではの環状道路“リング”に因んで命名されたこの楽団は、まさにウィーンの音楽を演奏するために結成されたといってよい。メンバーは、ヴァイオリンとクラリネット各2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、ホルン各1の9人編成。
 このうち、ヴァイオリンのエクハルト・ザイフェルトとチェロのゲアハルト・イーベラーは、昨年来日した際に、この“Music a la Carte”でも紹介したが、安田紀生子(ヴァイオリン)、恵谷真紀子(ヴィオラ)、上田京の3人と共演して、ピアノ五重奏も聴かせた。
 彼らのニューイヤーコンサートは、元旦にTV中継されるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの華やかな雰囲気を、指揮者なしの親密なアンサンブルでお届けしようという試みで、編曲の妙味を堪能する楽しみもある。
 加えて、馴染みの薄い知られざる名曲も紹介する。今年は、ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲とヘルメスベルガー「妖精の踊り」。ニコライは32歳の1842年、ウィーンにフィルハーモニー協会を設立したというウィーン・フィルとはゆかりの音楽家だ。
 今回のツアーは、1/4の名古屋を皮切りに、埼玉、佐倉、福岡、東京、大高、松伏、松本の計8カ所を回る。
http://kajimotoeplus.com/pc/
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ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団

WIENER OPERNBALL ORCHESTER
ニューイヤー・コンサート 2008
1/7(月)pm7:00
東京オペラシティコンサートホール

080107 1982年、ウィーン・フォルクスオーパーのメンバーが中心になって結成。以来、ウィーンの国立歌劇場で毎年2月に行われる、数ある舞踏会のなかでも最も有名な舞踏会、いわゆる「オペルンバル」で演奏を務めている。この舞踏会では、「デビュタント」と呼ばれる若い男女が社交界にデビューすることで知られている。
 結成10年目の1991年に北米、日本、東南アジアなど世界一周演奏会を挙行し、以来しばしば来日してる。
 この公演にはウィーン・フォルクスオーパー・バレエ団と、今シーズン、フォルクスオーパーの花形歌手として活躍したソプラノのエリザベート・フレッヒェルも同行し、歌と舞踏も披露される。我が家が出向いたのは、かれこれ10年前だが、その華やかな舞台は未だに目に焼き付いている。
 ウィーン・フォルクスオーパーは、オペラ・オペレッタの団体だが、その公演数は国内外合わせて年間100回を超える。そのバレエ団は、ウィンナ・ワルツの研究と継承、そして典型的なウィンナ・ダンスの保護を目的として結成された。
http://www.camerata.co.jp/J/concert/f_OPERNBALL.html
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2007年12月 8日 (土)

ヴォーチェ弦楽四重奏団で聴く、初「日の出」

La Quatuor Voce Debut au Japon
日本デビュー公演

1/13(日)pm2:00
大阪・ザ・フェニックスホール
1/14(月・祝)pm2:00
長崎・アルカスSASEBO
1/15(火)pm7:00080115
東京・王子ホール

 最初にLPレコードで聴いたハイドンの弦楽四重奏曲、「ひばり」と「日の出」はこれまでナマで聴く機会がなかった。ところが、この11月に「ひばり」を続けて聴く機会を得たと、この“Music a la Carte”に書いた。ら、早速、年明けに「日の出」があるとの情報が飛び込んできた。
 このヴォーチェ弦楽四重奏団は、2004年パリ国立高等音楽院の卒業生によって結成され、翌年から今のメンバーで活動を開始した。2006年10月、室内楽で最も権威ある第61回ジュネーヴ国際音楽コンクールで最高位(2位)を受賞した。以降、恩師のイザイ弦楽四重奏団のレッスンを欠かさない一方、フランス国内では、ラジオ・フランセの音楽専門チャンネルに複数の番組を持ち定期的に出演するなど多忙な毎日。海外は既にアルジェリアや南米を訪れ、この12月にはモロッコ、そして新春に日本ツアー。結成2年にして引っ張りだこ状態だ。
 ヴァイオリンの二人が女性で、セカンドは、まだパリ国立高等音楽院に在籍中、ヴィオラとチェロの二人は、既に音楽祭を手掛ける俊英。彼らのプロフィールなどは、下記のHPでご覧ください。
 今回の日本ツアーの演目は、モーツァルトの第14番K387、ハイドンの78番「日の出」、ドビュッシーのト短調Op10、それに第61回ジュネーヴ国際音楽コンクールで彼らが弾いた委嘱作品のボレン作曲の第2番。なのだが、私にとっては、何と云っても、初めてナマで、新春正月に聴く、「日の出」。前座でないのが嬉しい限りだ。
http://www.tvumd.com/artists/artistprofile/voceprof.htm
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2007年12月 7日 (金)

ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団
ニューイヤー・コンサート2008

1/4(金)pm7:00・1/5(土)pm2:00
東京芸術劇場
080104_2
1/6(日)pm2:00
ミューザ川崎

1/15(火)pm7:00
東京オペラシティ

 例年、新春1月上旬に催されるニューイヤー・コンサートは、首都圏では10公演をくだらないだろう。ウィーンと名のつく楽団だけでも、目移りしてどれにしようか決めかねる。そのどれもが、毎年来日しているところを見ると、いずれも好評なのだろう。
 そのなかで選んだこの楽団、そのルーツは、‘ワルツの父’と称せられるヨハン・シュトラウスⅠ(1804-49)が21歳のときに結成した楽団に辿りつく。地元ウィーンのみならず、欧州各地を巡業したという。その長男の‘ワルツ王’シュトラウスⅡ(1825-99)も父に倣って、何と19歳で自らの楽団を作り、5年後には亡くなった父親の楽団を吸収し、ウィンナ・ワルツの全盛期を築いた。楽団の規模はその当時の43人のまま。Ⅰ世の楽団からだと創立172年、Ⅱ世からでも163年という、とんでもない楽団なのだ。1890年と1900-01年の2度アメリカ・ツアーも成功させている。
 途中存亡の危機に陥ったこともあるが、シュトラウス一族が何とかこれまで繋いできて、ワルツ、ポルカの本場の味を継承してきた。指揮者がヴァイオリンを弾く、弾き振りのスタイルはここから来ている。
 Ⅱ世のオペレッタ「こうもり」の序曲で幕を開け、ワルツ・ポルカ三昧、どなたもご存知の曲は3曲や4曲ではきかないだろう。最後は、おきまりの、Ⅰ世のマーチ「ラデツキー行進曲」で幕を閉じる。
 1971年以来、来日は20余回に及ぶ。今年は上記の4公演の他にも、長野・群馬・大阪など計10公演が予定されている。詳細は以下のHPで。
 元旦はTV中継でおとそ気分の例年だが、今年はこの公演を手始めに都内に繰り出す心づもり。風邪っぴきを早く直さなければ。。。
http://www.proarte.co.jp/concert.php?cate=21
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2007年12月 6日 (木)

カルテット・ニュージェネレーション

リコーダー・オン・クリスマス
Quartet New Generation

~星のかがやき 木のぬくもり ミューズと過ごす聖夜~
12/23(日・祝)pm7:30
東京文化会館小ホール071223

 リコーダーというと単純な縦笛を思い浮かべるが、何とその種類は数十種類に及ぶという。それらを駆使して、多彩な楽曲を演奏する4人の美神(ミューズ)。カルテット・ニュージェネレーションは、ドイツ発の超高性能リコーダー・ユニットで、アメリカで大ブレイク中なのだそうだ。
 結成は1998年というから、はや10年目。一人がオーストリア生まれで後の3人はドイツの出身。ルネッサンス、バロックから現代作品まで、30本以上の楽器を駆使するパフォーマンスが人気を呼んでいる。2003年、オランダ、ポーランド、フランスの現代音楽系のコンクールで三冠を達成した後、北米の各都市で公演し、全米で大反響なのだという。
 この日の演目は、ヴィヴァルディの協奏曲、バッハの「フーガの技法」、それに賛美歌など。このうち「フーガの技法」は、バッハが書いた楽器の指定がない4声の楽曲集、バッハの対位法の極致とされている。「三主題のフーガ」一曲だが、4種のリコーダーで聴くのは初めてなので、これだけでも聴きに行く価値がある。
 それに、マシンガンかバズーカ砲のような見たこともない楽器、それに美神(美女?)が見られることになっている。
http://www.chiyoda-city.net/
彼女らの演奏の様子は以下のHPで見られます。
http://www.nikkyo.jp/movie/movie2006autumn.html
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