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2008年1月 1日 (火)

2007サンクトペテルブルク行

マリインスキー劇場 ゲルギエフ公演
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。
P1000560
 ゲルギエフのオペラを見に行こうと誘われて、昨年6月末、サンクトペテルブルクに数日間滞在しました。この間にマリインスキー劇場で鑑賞できたのは、プッチーニの「トスカ」とR.シュトラウス「エレクトラ」のオペラ2公演、それに、バレエの「ドン・キホーテ」でした。
 着いた翌日、友人がネットで予約しておいてくれたチケットを受け取りに劇場の下見を兼ねて出掛けました。劇場に近いホテルをと予約したのですが、急ぎ足で40分。P1000367_2タクシーを呼ぶなら渋滞するから2時間前でないと、、、ガリバーの巨人の国だと思っていれば戸惑わない街。英文のプログラムだと買ったプログラムは、何と、あらすじだけが英文! とんでもない国に来てしまった。

ヴェルディ作曲『トスカ』
(07.06.26)

 オーケストラは、さすが、完璧といってよいゲルギエフ・サウンドでした。が、P1000378_3タイトルロール、トスカ役のソプラノ歌手は、特別艶やかな美声というわけでもなく、かといって、生きのいい若手を起用というわけでもなく、凡庸。唯一、面白かったのは、悪者のスカルピオが鉄十字を首からぶら下げ、ナチスドイツの軍服を着た将校。第二次大戦の時、サンクトペレルブルクはドイツ軍に包囲されたが、徹底抗戦の末に追い返したという歴史がある。憎まれ役には分かりがよいので、さもありなん。

バレエ『ドン・キホーテ』
(07.06.27)
 P1000583_2
音楽はレイン・ミンクス。クラシックバレエのドン・キホーテは主役として扱われている訳ではなく、 踊る場面もない。物語の端々に登場するだけの存在で、物語の中心は若い男女の恋物語。
 オペラ歌手が登場する訳ではないのに、入場料がオペラと同じとは、いったいどうした訳か、、、これは、幕が開いてじきに分かった。群舞で登場する数十人のバレリーナがすべて、主役に準ずる技量の踊り手でなければ、舞台は成り立たない。それに、舞台が見事。森の中の場面が一転して紅葉に早変わりする鮮やかな転換に、観衆がため息をつく。どーっと沸くというのなら知っているが、千人が一斉につくため息を初めて体験した。いや、私もついていた。
 ただし、この公演の指揮者は若手で、ゲルギエフではなかった。

R.シュトラウス作曲『エレクトラ』
(07.06.29)P1000798

 退屈するだろうと覚悟はしていた。が、これほどとは思わなかった。芥溜めのような地下室に幽閉されたヒロインは、トレーナーの上下を着たホームレスもどき。しかも、大半がモノローグ。
 地上階は、上手(右側)には天井があるが、下手の半分には階段があり、その階上は抜けていて天井がない(写真右上)。したがって、上手で歌っている登場人物の歌唱は天井が反射板となってよく聞こえてくるのだが、階段のある左側の登場人物の声は舞台上方に抜けてしまって、客席にほとんど聞こえてこない。まさに音楽監督不在の演出だ。こんな舞台を音楽監督のゲルギエフ(写真左下・中央)がokしたとなると、なんとも興ざめだ。
P1000799  楽団は編成が大きいためオケピットに収まりきらず、大太鼓、ティンパニー、シンバルといった打楽器がはみ出して、左右のバルコニーを占領している。その、大きな音を出す楽器の音が聞こえてこないことがある。叩いているのが見えるので、私にもわかってしまうのだ。
 明日は、帰りがけに機会を得たバリ・ガルニエ宮です。『椿姫』を上演していました。



 

 

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