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2008年3月21日 (金)

3月の秀演オーケストラ、三題

シュナイト/神奈川フィル
(第243回定期みなとみらいホール・3/14)
下野竜也/読売日響
(第500回サントリーホール名曲シリーズ・3/16)
デプリート/東京都響
(第658回定期 東京文化会館シリーズ・3/17)

 立て続けに名演奏を聴いた。
 ハンス=マルティン・シュナイトと神フィルの相性がいいのは分かっていた。しかし、演目が私には鬼門のブルックナー。もう10年近く前のことだが、某邦人指揮/某フィルハーモニーの交響曲で吼えまくる金管群が耳を劈く劣悪公演で懲り懲り。しかし、今回はミサ曲第3番だから、また同じことになるとは限らない。それが、将に正反対の名演奏。さすがに、ピアニッシモで聴衆を惹きつける術を心得ている、名将ならでは。終演後、指揮棒が降りるまでの数秒間、館内が水を打ったように静まりかえった。聴衆も然る者だ。
 昨暮の「第九」でその実力を実証した下野の“オール・ベートーヴェン・プログラム”。序曲「コラリオン」の抑制のきいた仕上がりに始まり、ピアノ協奏曲の出だしでちょっと奇を衒ったベレゾフスキーを素のベートーヴェンに導き、交響曲第7番では、これまで聴いた最良のベートーヴェンと云ってよい名演奏、ホンモノのブラボーがホールを駆けめぐった。
 この年度末で首席の任期が切れるデプリートが今月振る4公演の今日がスタート。ハイドンの交響曲44番「悲しみ」に続く児玉桃とのモーツァルトのピアノ協奏曲23番は私が好む逸品、間違いなく秀演だったのだが、休憩後のこの日のメーンエベント、ショスタコーヴィチの交響曲12番「1971年」は、初めて聴く曲だったが、休憩前の出来事を既に今日のことには思えない、記憶の外に追いやってしまうほどの一大事だった。

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コメント

都響デプリーストの4公演が始まりました。ショスタコーヴィチの12番は素晴らしい演奏でした。都響を支援している小生は、デプリーストが指揮する残りの全ての演奏会を聴きます。全て名演の予感がします。
読響の下野指揮、ベートーヴェン7番も、ブラボーが飛び交っていましたね。
残念なが、シュナイトのブルックナーは聴き逃しました。


         小澤 則男

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