無料ブログはココログ

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月31日 (土)

J.S.バッハ “ロ短調 ミサ”

KAY合唱団第117回 定期演奏会
6/28(土)pm6:30080628at    
東京芸術劇場
大ホール

指  揮 :渡辺善忠
ソプラノ:譲原麻友子
ル ト:永井和子
テノール:吉田浩之
ベ ー ス:多田羅迪夫
オルガン:草間美也子
管 弦 楽:KAY室内合奏団
合   唱 :KAY合唱団

 KAY合唱団は創立以来60年間オラトリオを歌い続けてきた。「KAY」とは、K(恵泉女学園大学)・A(青山学院)・Y(YMCA)の頭文字を組み合わせたもので、オラトリオを歌う合唱団が一同に会して毎年2回演奏会を開いてきた。創設者はオルガニストであり指揮者でもあった故奥田耕天、現在はその弟子渡辺善忠が束ねている。創立当時のメンバーから最近入った新しい若いメンバーまで、幅広い年齢層の合唱団だという。
 J..バッハ作曲の『ミサ曲ロ短調(BWV 232)』は,“ロ短調ミサ”とも称されている。最終的に完成したのは、バッハの死の前年の1749年。バッハ自身は題名を付しておらず、楽譜には、それぞれラテン語ミサのキリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、ホザンナ、ベネディクトゥス、アニュス・デイと記されている。
 この作品はバッハがすでに盲目となっていた人生最晩年に完結したのだが、特筆すべきは、熱心なプロテスタント信者(ルター派)だったバッハが、自分の宗派という枠を超えて、カトリック教会の典礼であるラテン語の様式でミサ曲を書いたということだ。それ故に、“ロ短調ミサ”は記念碑的な、普遍性を持った芸術として、今を生きる私たちにも深い共感を呼ぶ作品になり得ていると思う。
 出演者の一人、多田羅氏のHPにこうある。
 “ロ短調ミサ”は、『マタイ受難曲』、『ヨハネ受難曲』と並び、クラシックの最高峰とも言われ崇高とか荘厳と説明されることも多いのですが、バッハが人生の集大成として後世に残した珠玉の作品です。その世界は決して虚空な哲学の遠い深みに人を誘うのではなく、人智を超えた存在を意識させながらも人生を活き活きと楽しみ生きることの大切さを思い出させてくれるエネルギーと力に満ちているような気がしています。
http://www.kaychoir.org/
http://diary.jp.aol.com/rwkwszjhz/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月28日 (水)

井上道義の上り坂コンサート Vol.8

14歳の新星ヴァイオリニスト郷古廉 登場!
7/5(土)pm2:00080705
プレトークpm1:30

神奈川県立音楽堂

「上り坂コンサート」というネーミングは、『上り坂にある演奏家』と音楽堂へ続く『紅葉坂(もみじざか)』をかけて、マエストロ井上道義がつけたもの。その井上が“県民の誇り 神奈川フィルハーモニー”を振るコンサートだ。
 今回の上り坂は新星ヴァイオリニスト郷古廉(ごうこすなお)。2006年に「第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクール」ジュニア部門で第1位入賞。このメニューイン国際コンクールといえば、02年の上り坂コンサートに出演した神尾真由子が1998年11歳のとき、史上最年少で入賞したコンクールだ。
 今回の‘聴きどころ’は、まずラロの『スペイン交響曲』。自身もヴァイオリニストだったラロがヴァイオリンの技巧を発揮できるよう作曲したもので、ラロと親交の深かったサラサーテの独奏で初演された。郷古は、本公演への出演が決まるとすぐ、迷わずこの曲を演奏したいと提案してきたそうだ。14歳のソリストが自ら選び意欲を燃やすこの曲は、30分にわたる大曲。彼のフレッシュな音色への感性や弓づかいなど、豊かな才能が存分に発揮されること間違いなしだ。
 開演前にマエストロと郷古によるプレ・トークがある。孫ほど年の違う郷古をマエストロがどう料理するのか!?それぞれの想いを存分に聞きたいところ。これも必聴だ。
 ‘魅どころ’もつくるのがマエストロ井上なのだが、今回は、なんとバレエが登場する。実はマエストロ井上は、幼少時バレエを習っていた。40年以上前に音楽堂の舞台で道義少年が踊った記録が残っているそうで、そのマエストロが自ら振付けるステージ。真忠久美子が『カルメン組曲』にゲストとして出演するのだが、どこでどう登場するかもサプライズ、なのだという。
 最後にチョコッと。開館間もないこの県立音楽堂で私は初めて生演奏を聴いた。確かスークトリオだったと記憶している。かれこれ40数年も前のこと。で、この音楽堂は今秋、耐震補修のため来春まで閉館することになっている。
http://www.kanagawa-ongakudo.com
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月26日 (月)

二期会バッハ・バロック研究会

   Concert Vol.3
世俗カンタータ&マニフィカート

6/6(金)pm6:30
日本福音ルーテル東京教会
 
JR新大久保駅下車徒歩7分080606
改札出て大久保通りを右へ

全自由席4,000

 既報の二期会駅伝コンサートは、各研究会の持ち時間が20分と短く、カンタータを演奏したい研究会には不向き。で、独自の公演をもつことにしたという。
 今回は、躍動感溢れる世俗カンタータの《狩りのカンタータ》と《農民カンタータ》、それに《マニフィカート》。
 《狩りのカンタータ》は、18世紀狩りを好んだ領主の誕生日のために書かれ、ギリシャ神話でおなじみの狩好きな女神ディアーナや彼女の恋人の羊飼い、山野を駆け巡る牧神パーンたちの自由な喜び溢れるカンタータ。そして領主の就任祝いに演奏された《農民カンタータ》は、同じドイツ語ながら民謡風な音楽や農民たちの土地の方言まるだしで歌い、酒と踊りと歌を愛する農民たちが今にも踊りだしそうなとびきり愉しい作品で、聴くものまで愉快になる傑作。
一方、「喜びに満ちたマニフィカートはmagnificat(あがめる)という語に由来し、聖母マリアの受胎告知を讃える曲(ラテン語)で、多くの作曲家が作曲していますが、バッハの全作品中においても屈指の名曲だと思う」と多田羅迪夫はいう。
そんなめったに聴けないバッハの魅力満載の生演奏をコンサート会場とはまた違った雰囲気のバッハゆかりのルーテル教会で聴けるのだ。
 独唱は、《マタイ》《ヨハネ》のイエスでもおなじみのバス多田羅迪夫、テノールに盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの指揮も務める佐々木正利と東京芸大学生で抜擢された宮里直樹、ソプラノ野崎由美、アルトに穴澤ゆう子などの精鋭が出演する。
伴奏は1台のピアノを二人で弾く連弾。前半後半で交代し、別の二人が演奏する。
Soprano:今成順子、生出悦子、高草木玲子、立原圭子、民秋理、
  野崎由美、濱田千枝子、松堂美枝子、村田由紀子、米沢牧子
Alto:穴澤ゆう子、井口雅子、三谷亜矢
Tenor:佐々木正利、宮里直樹
Bass:多田羅迪夫
http://diary.jp.aol.com:80/rwkwszjhz/
http://www.jelc-tokyo.org/introduce_map.html
問い合わせ:090-1705-3508
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月23日 (金)

二期会研究会 駅伝コンサート

a Program of Ekiden Concert
6/22(日)pm4:00080622
東京文化会館 小ホール
全自由席 出入り自由 4,000

 二期会の会員が自主的に活動している研究会が12団体ある。いつもは個々に活動しているのだが、昨年、初めて一同に会してコンサートを開催した。これはその第2回。今年は9団体が参加する。
 今回は各々の研究会が司会者を立て、研究会の活動報告や演目・出演者について紹介するという。以下にチラシの裏面情報を列記しよう。イタリア歌曲でスタートし、ドイツ歌曲でゴールする。完走まで4時間余を要す予定、とのこと。

*イタリア歌曲研究会
 
ガストルディ:恋する人 モンテヴェルディ:美しい絆(3声)、
 私の甘いため息(3声)、金色の髪(2声)、
 とっても綺麗なお嬢さん(3声)
 カッチーニ:甘美なため息
 牟田紀子(ソプラノ:助演)、村松織部(ソプラノ)、 飯島由利江(メゾソプラノ) 、
 彌勒忠史(カウンターテナー)、酒井 崇(バリトン:助演)、佐藤亜紀子(リュート)

*フランス歌曲研究会「近代フランス歌曲のエスプリを歌う」
 プーランク:C(セー)、変身 全3曲  フォーレ:二重唱 黄金の涙 ほか
  森 朱美(ソプラノ)、鎌田直純(バリトン) 、徳田敏子(ピアノ)

*ロシア歌曲研究会
 「リムスキー=コルサコフ没後100年記念コンサート<歌曲を集めて>」
 高みから吹く風のように、私は悲しい、たなびき流れる雲はまばらになり、
 
グルジアの丘の上に ほか
 新井美絵、 関森温子、宮上早智(以上ソプラノ)、
 岸本 力(バス・MC)、遊間郁子(ピアノ)

   
<休憩>
*イタリアオペラ研究会
 「プッチーニ:オペラ<ラ・ボエーム>第3幕より」
 
“ミミ!??ここならあなたに会えると思ったの”
 田島秀美(ミミ)、津金久子(ムゼッタ)、伊藤 潤(ロドルフォ),林 泰寛(マルチェッロ)、
 中山ちあき(ピアノ)

*ロシア東欧オペラ研究会
 「リムスキー=コルサコフ没後100年記念コンサート<オペラ・アリアを集めて>」
 『皇帝の花嫁』より“マルファのアリア”、
 『サルタン皇帝の物語』より“王子のアリア”、“白鳥のアリア”
 黒田佳代子、津山 恵(以上ソプラノ) 、加茂下 稔(テノール) 、
 相庭尚子(ピアノ)、岸本 力(MC)

  
<休憩>
*英語の歌研究会
 ドリームガールズ、ディズニーメドレー、ほか
 佐橋美起
泉山淳子一條昌子大森絵理岡部ゆかり小針絢子清水由美子
 
鈴木美也子、西野伸子、野澤知佳、藤原映子、山本由佳子(以上ソプラノ)、
 北澤 幸、長濱厚子、藤平朋子(以上メゾソプラノ)、ブルース・スターク(ピアノ)、
 藤井多恵子(MC)

*オペレッタ研究会
 カールマン:『チャルダッシュの女王』より “ハイヤーわが故郷”、
 J.シュトラウス:『ウィーン気質』より “ポルカ浮気心”、
 加賀清孝作詞曲・黒田晋也作詞:『マインシャッツ』より“川越”
 岩田実砂、大上幸子、川原千晶、小林晴美、竹内そのか、増井めぐみ、
 村田ゆう子、山本智子(以上ソプラノ)、石川真弓、岡 千夏(以上メゾソプラノ)、
 大森 明(テノール)、近藤 均(バリトン)、酒井愛可(ピアノ)、黒田晋也(MC)
 
   
<休憩>
*日本歌曲研究会「中田喜直の魅力」
 鳩笛の歌、歌をください、サルビア、海ほうずきと少年、つくだにの小魚、結婚
 品田昭子
竹内宏佳(以上ソプラノ)宮本哲朗(バリトン・MC)東井美佳(ピアノ)
*ドイツ歌曲研究会「歌曲の王、シューベルトの歌の世界」
 のばら、子守歌、鱒、糸をつむぐグレートヒェン、音楽に寄せて、ミューズの子、
 夜と夢、春の想い、至福、さすらい人、死と乙女、セレナーデ
 稲葉美和子 、岩見真佐子、高橋節子(以上ソプラノ)、庄司祐美(メゾソプラノ)、
 岩渕嘉瑩(テノール)、中川俊広(バリトン)、
 丸山 滋(ピアノ)、山口佳代(ピアノ)
主催:財団法人 東京二期会
企画・構成:二期会12研究会連絡委員会

申込み:Tel:03-3796-1831
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月21日 (水)

樫本大進&リフシッツ デュオ・リサイタル

Daishin Kashimoto(Violin)
          
Konstantin Lifschitz
(Piano)

080626vn6/26(木)pm7:00
東京オペラシティ

コンサートホール


 天才樫本大進が満を持しての来日公演。それを「ヴァイオリン・リサイタル」ではなく「デュオ・リサイタル」と呼ぶ由縁、それに今回の演目について語ってもらった。
 コンスタンチンと初めて会ったのは、僕がまだ13か14歳位の時スイス・ダボス の音楽祭でした。まだ10代の彼がまるで大人の様に成熟した演奏をするのを聞いて「天才だ!」とびっくりしました。以来いつか彼と共演したいと願い、何年か前に日本で2回だけの演奏会をもつことができました。以来コンスタンチンとはヨーロッパで何度か共演しています。
 僕は演奏会の時にはその場の雰囲気を大切にし感情を投入するのですが、彼は綿密な練習を繰り返して、完成された彼自身の音楽を演奏するタイプの演奏家なのです。ですから、一緒に演奏していると、はっとする事も多く、様々な事を学びます。
 今回、彼との共演に際し真っ先に頭に浮かんだのはベートーヴェンとショスタコーヴィチでした。彼にそのアイディアを話したところ、賛同してくれました。「クロイツェル・ソナタ」はコンスタンチンと初めて共演した時に弾いた思い出のある作品です。天才と狂気は紙一重とも言われますが、ショスタコーヴィチとベートーヴェンはその様な作曲家だと思います。
 どちらの作品もヴァイオリン・ソナタの傑作であるだけでなく、ピアノのパートは非常に難しく重要です。コンスタンチンとどの様な音楽が造り出せるか? とても楽しみです。
 2つのソナタが大曲なので、その前にはどんなヴァイオリンの作品を持ってきても上手く収まりません。この2曲の傑作の前に加えられる曲が無く、でもこの2曲だけでは少し短い。コンスタンチンは素晴らしいピアニストなので、「何かソロを弾いてもらえないか」と相談したところ、ショスタコーヴィチのピアノ・ソナタを弾いてくれることになりました。
 クロイツェル・ソナタは弾かれる機会が結構有ると思うのですがショスタコーヴィチのピアノ・ソナタとヴァイオリン・ソナタは日本ではあまり演奏される機会が無いと思います。6/11の金沢公演を皮切りに初台まで計6公演、コンスタンチンとの共演は自分でも楽しみにしていますので、是非皆さんにも聴いて頂きたいです。
 二人の略歴、今回のツアー日程など詳細は以下のHPでご覧いただけます。
http://www.japanarts.co.jp/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月17日 (土)

今春は弦楽四重奏の当たり年?

予想を遙かに超えた力演の
イオス・カルテット(5/15・めぐろパーシモン)

P1030406at_2 第1ヴァイオリン瀬崎明日香のパッションが、メンバー全員のみならず、会場全体を包み込んだ。
 挑戦だというバルトークに始まり、聴きやすい曲をというスメタナ「我が生涯より」さえ安易にながされることなく一切の妥協なし。トリの、ベートーヴェンのラズモフスキー第1番って、こんな強面(こわもて)の曲だったっけ? 他の楽団は繰り返しを端折っているのではないだろうか? 質、量ともに、どえらい骨太の曲に仕上がっていた。
 秀演だったという初回を聞き逃したので、駆け参じたが、第2回にして、3曲すべてが‘大曲’、そのパワーには脱帽だ。
 写真のような終わり方は、パフォーマンス、として見ることがあるが、3曲ともとなると、パッションが形になって現れたとしか思えない。いや、パフォーマンスがパフォーマンスを超えてしまったのかもしれない。
 先月もニューフェース「クァルテット・グラーツィア」を紹介したが、それとは異質な存在だ。「グラーツィア」の特徴を‘しなやかさ’とするなら、「イオス」はさながら‘滾(たぎ)るマグマ’だ。
 末恐ろしいほどのパッション。この先どんな歩み方をするのだろうか? ピアニッシモにさらに磨きを掛ければ、先達と肩を並べること間違いなし。それには、なにをおいても、まず続けることだ。それなくしては、為すことはできない。(為せば成る)
*5/10既報の告知は以下のURLでご覧いただけます。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_ba06.html

.

2008年5月16日 (金)

東京都響プロムナード・コンサート2008

Promenade Concert Series
休日の午後、名曲のプロムナード(散歩道)
で出会うのは、心地よい上質の調べ

サントリーホール080629
開演pm2:00

 
プリンシパル・コンダクターのエリアフ・インバル、レジデント・コンダクターの小泉和裕をはじめ、あっと驚く若手、多才練達の指揮者と実力派の共演者たち。他の楽団なら名曲コンサートと呼ぶだろうシリーズを、“プロムナード”コンサートと称する。今年、通算330回を超える。

6/29(日)
第328回 指揮:ヘンリク・シェーファー

ヴァイオリン:竹澤恭子 ハープ:早川りさこ
ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
ブルッフ:スコットランド幻想曲
シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 『ライン』

 今年40歳を迎えるシェーファーは、1991年当時、最年少の22歳でベルリン・フィルにヴィオラ奏者として入団。演奏活動のかたわらライプツィッヒ音大で指揮法を学び、2000年5月、音楽監督アバドの指名でアシスタント・コンダクターに選ばれた。日本では03年4月に都響でデビューし、以来国内の主要オーケストラに呼ばれている。共演者の竹澤恭子は、私が邦人ナンバーワンに推すヴァイオリン奏者だ。

10/18(土)
第329回 指揮:イラン・ヴォルコフ

ヴァイオリン:南紫音
ハイドン:交響曲第26番『悲しみ』
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲第2番

 前回の大ベテランに対して、今回のソリスト南紫音は1989年生まれで今年やっと19歳だ。イスラエル生まれの指揮者ヴォルコフは今年32歳。弱冠22歳でBBCスコティッシュ交響楽団を初客演し、5年後の2003年1月、27歳でオスモ・ヴァンスカの跡を受けて同楽団の首席指揮者に就任した。その年8月のBBCプロムスでブラームスの4番を振ってデビュー、ガーディアン紙で絶賛された。
 彼は今回の来日に際し、サントリーホールの定期でメシアン「トゥランガリラ交響曲」も振る。

11/9(日)
第.330回 指揮:小泉和裕

和太鼓:林英哲
グリーグ:2つの悲しい旋律
松下功:和太鼓協奏曲『飛天遊』
チャイコフスキー:交響曲第1番 ト短調『冬の日の幻想』

 今春、レジデント・コンダクターに就いた小泉と和太鼓の第一人者になってしまった林。どちらも若くして衆目を集めた秀英。松下功の和太鼓協奏曲『飛天遊』は、「200年のベルリンフィル・サマーコンサートで好評を博す」という曰わく付きの邦人曲だ。

20091/31(土)
第331回 指揮:HKグルーバー

ピアノ:菊池洋子
モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 『戴冠式』
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 『田園』

 指揮のグルーバーは、作曲家・シャンソン作家にしてコントラバス奏者というマルチタレント。1943年ウィーン生まれの65歳。ウィーン少年合唱団で歌い、ウィーン大学で学び、69年から29年間オーストリア放送交響楽団でコントラバスを弾いていた。Googleで検索すると、最も有名な作曲「フランケンシュタイン」など、彼の多才ぶりを知ることができる。この月サントリーホールの定期で、一柳慧やコリリアーノを振る。HKは「ハインツ・カール」の略。 

20093/29(日)
第332回 指揮:エリアフ・インバル

ピアノ:田村響
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー:交響曲第5番
 
 1986年生まれ、2007年のロン=ティボー国際コンクールピアノ部門優勝の田村響とマエストロのインバルが共演して、ラフマニノフのコンチェルトとチャイコフスキー。演目も然るものの、最若手と巨匠が相まみえる二人の舞台をしかと見届けたい。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/by_series/list.php?series_code=3&series_year=2008
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月10日 (土)

イオス カルテット コンサート Vol-Ⅱ

OS Streichquartett Konzert
5/15(木)pm7:00
めぐろパーシモン
小ホール080515


1stVn 瀬崎明日香
2stVn 加藤えりな
Va 植村理一
Vc 窪田亮

 昨春、ハイドン「日の出」、ショスタコ、シューベルト「死と乙女」でデビューした新進カルテット。初回は都合つかなかったのだが、仰天するほどの名演奏だったそうだ。3曲とも、というのは凄い。
 「イオス」の命名は、ヴィオラの植村氏の提案だそうで、「ギリシャの島の名称で、青紫の宝石の名前でもある」とのこと。瀬崎と加藤は主にソロ活動の10年選手、ヴィオラの植村とチェロの窪田は弦楽四重奏歴10年というベテランだ。
 今年の選曲について、瀬崎さんからコメントが届いた。彼らのカルテットをやろうという、その意気が、手に取るように分かる。ご静聴ください。
 まず最初に、ベートーヴェンをやってみたいという希望がメンバー全員にあって、でも、いきなり後期は厳しいということもあり、私とえりなさんが挑戦したことのないラズモフスキーの1番に、他のお2人の提案もあり、決定しました。
 その後、挙がったのがバルトークで、これは見事に植村さん以外は初めての挑戦という状況です。
 で、更に欲張って、ロマン派などの聴きやすい作品を、と考えて、でも「アメリカ」ではつまらない…ということで、これは4人共初挑戦の「我が生涯より」、といった経緯です。
 カルテットができる機会というのは、それぞれ別々の活動がある中では、なかなか取り組むのは難しく、貴重な機会だとおもいます。で、敢えて、思いきり勉強の意味も込めて、挑戦させていただきます。
問い合わせ:ムジカ・タンネ 03-3705-8032
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月 9日 (金)

田部京子 シューマン・プラス 第2章

Shumann Plus with カルミナ四重奏団
「シューマンの魂にせまる鍵盤×弦」
6/12(木)pm7:00 080612pf_3
浜離宮朝日ホール

 “シューベルトの次はシューマン”という田部さんの第2弾は、チラシを見ると、ピアノリサイタルというより室内楽の催しのようにみえる。彼女のアピールは既に、初回に済ませているからだろう。今回は弦楽四重奏団をゲストにピアノ五重奏曲を演奏する。(チラシの裏面も下に掲載しました)
 そのカルミナ四重奏団との共演は、1998年のツアーでシューベルトの「ます」を中心としたプログラムだった。それは、“炎が出るような凄みのある演奏”と評された。080612pf_2
 また、彼らのシューマンのピアノ五重奏は、90年4月、ロンドンで内田光子と共演し、センセーショナルな成功を収めた“伝説の五重奏曲”なのだそうだ。
 弦楽四重奏団が世代交代という大きな流れにあるなか、50代にさしかかろうという彼らは、次世代のトップランナーと目されている。
 また、前回のシューベルト・チクルスに至る田部京子のプロフィールなど、詳細は、前回の告知をご覧ください。下記のURLをクリックすると開きます。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_9754.html
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月 8日 (木)

日本フィル アフタヌーン・シリーズ 2008

水曜の午後、最上の時を、最上の響きと共に
日本フィルハーモニー 杉並公会堂シリーズ

080514 日本フィルがフランチャイズした新・杉並公会堂。オープン翌年の2007年、交響曲から室内楽まで、幅広いレパートリーで新たな年4回のシリーズをスタートさせた。座席数1190という小振りのコンサートホールの特質を活かした演目が最大の魅力。今年は、逸品を揃えた2年目なのだ。

5/14・第5回 横山幸雄(ピアノ)
フランセ/恋人たちの黄昏時
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番、
セレナード第10番「グラン・パルティータ」

 横山幸雄の弾き振りでモーツァルトの超名曲の協奏曲。それに日本フィルの管楽器セクションの登場で、アンサンブルの妙を。

9/3・第6回 ウェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)
レスピーギ/リュートのための古典舞曲とアリア・第3組曲
モーツァルト/音楽の冗談、ヴァイオリン協奏曲第3番
シュトラウス兄弟/ピツィカート・ポルカ
J.シュトラウスⅡ/ワルツ「ウィーン気質」

 長年ウィーン・フィルを率いてきた名コンマスのヒンクが、音楽の都の真髄を、ここ杉並へ。ヒンクの協奏曲をメインに、古典から近代までのアンサンブルが楽しめる。

11/19・第7回 沼尻竜典(指揮)
クリスティーナ・オルティーズ(ピアノ)

モーツァルト/歌劇《後宮からの誘拐》より「序曲」
モーツァルト/交響曲第31番「パリ」
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
(以上3曲予定)
 演目だけみると、この回が最もオーソドックスなコンサートに見える。が、演奏順は最後に交響曲をもってくる最近の公演とはチョット違う。華やかな、“皇帝”で締めくくるのは、むしろ作曲された当時のやり方だ。沼尻の拘りか。

20092/4・第8回 延原武春(指揮)
ヘンデル/王宮の花火の音楽
テレマン/3つのヴァイオリンのための協奏曲
モーツァルト/交響曲第40番

 おもに西日本で活躍する、延原氏が指揮のために上京する。往年のバロック・ファンならオーボエ奏者として既知のはずだ。近年は、手勢のテレマン室内管弦楽団のみならず、アンサンブル金沢なども振っている。今年は日本テレマン協会創立45周年とのことで、ベートーヴェンの交響曲全曲を3月から10月に掛けて大阪いずみホールで敢行する。東京で彼のモーツァルトが聴ける機会は、これを逃したら当分、ないだろう。
http://www.japanphil.or.jp/cgi-bin/concert.cgi?action1=preview_category&cate

注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

2008年5月 7日 (水)

チェンバロ・デュオ 岡田龍之介*上薗未佳

Cembalo-Duo ルネッサンス~近代
5/23(金)pm7:00080523
大久保・淀橋教会

 チェンバロのCDは、BGMとしてパソコン作業をしながら掛けることが多い。しかし、5作目だという、この度の岡田さんのデュオは、ついつい聴き入ってしまう。これまでとはチョット違うようだ。彼のコメントに、こうある。
 チェンバロ奏者にとって恐らく最もスリリングで緻密なアンサンブルは、チェンバロ・デュオではないだろうか? 互いの個性を発揮しつつ、一定の調和を実現するのが合奏の面白さだと思うのだが、同じ楽器同士だと、互いのちょっとした表情の変化やアゴーギグが、他の楽器のとき以上に直截に感じられ、より敏感に反応しうる…。
 この演奏会は、チェンバリスト岡田龍之介、会心の作の発売記念コンサートなのだ。
 2台のチェンバロのCDは外国盤は何枚か出ているが、邦人では彼の師匠の一人、渡邊順生のモーツァルトを中心としたデュオぐらいだとか。まだまだ珍しいジャンルなのだ。
「キッカケとか経緯について、とやかく云うよりなにより、自分たちがこれらの曲を演奏しているのが楽しくて仕方ない、というのがやはり最大の理由ではないかと思います。そうした私たちの思いが聴いて下さる方達にも伝わったとしたら、これ以上の喜びはありません」
 演目やプロフィールなど詳細は下記のHPで見られます。
http://www.em-entree.jp/cd.php?f=207018
お問い合せ:042-478-3886 rokada@dk.pdx.ne.jp
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

.

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »