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2008年6月30日 (月)

シュナイト/竹澤恭子のベートーヴェンVn協

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第247回定期演奏会

10/17(金)pm7:00
横浜みなとみらいホール
081017

 まだかなり先の催しで、発売が7月25日と、これからだが、この公演はノンビリしていると買い損ねるかもしれません。
 過日この欄でオススメした都響のプロムナードコンサートを昨日(6/29)、聴いてきました。初めて聴く竹澤恭子のブルッフ「スコットランド幻想曲」、期待に違わず絶品でした。 いつものことだが、彼女は、楽団の各奏者と掛け合いをしているのが見て取れる。いわば、キャッチボールをするのです。昨日は終演後、何とフルートの首席を自ら立たせて聴衆に拍手を求めた。これって、普通は指揮者がやることなのに、である。
 彼女を今年聞くのは3月の大阪フシンフォニカの東京公演に次いで二つ目。それが、幸せなことに今年は秋にベートーヴェンが聴けるのだ。彼女のベートーヴェンはもう10年近く前に聴いているが、これまでナマで聴いた最高の演奏だった。
 本日の本題、神奈川フィルは、ハンス=マルティン・シュナイトを音楽監督に迎えて、めきめき腕をあげ、彼との公演の歩留まりは、ほぼ100%と云ってよい。この日の演目は、彼女のベートーヴェンとブラームスの交響曲第4番だ。1番ほど聴く機会が少ない4番。巨匠シュナイトが満を持しての選曲なのだ。
 で、念のためですが、この日は、開演と同時に竹澤恭子が登場します。万が一にも遅刻することのないよう、ご注意ください。
http://www.kanaphil.com/
http://www.kyokotakezawa.com/profile_jpn.htm
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年6月22日 (日)

コンサートオペラ「トスカ」 ラ・スコーラ×都響

ラ・スコーラ&豪華歌手陣による情熱の二夜
7/20(日)pm4:0008072022
7/22(火)pm6:30
サントリーホール

指揮:マルコ・ボエーミ
カヴァラドッシ
  ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ
トスカ:並河寿美
スカルピア:直野資
アンジェロッティ:成田博之
堂守:今尾滋
合唱:東京オペラシンガーズ
児童合唱
  東京少年少女合唱隊

 このコンサートホールでのオペラは、昨年4月の「ラ・スコーラ&都響 熱きイタリア讃歌」公演の直後に、主役のラ・スコーラと指揮者マルコ・ボエーミ、それに都響の三者の間で急遽決まった。タイトルロールは、指揮者ボエーミの指名で並河寿美に。彼女は関西出身なので、東京ではさほど著名ではないが、震災後、西宮にできた兵庫県立芸術文化センターで佐渡裕指揮の「蝶々夫人」に出演し絶賛された。この6/21開幕の「メリー・ウィドウ」にもヴァランシエンヌ役で登板し、恋多き女を演じているところを拝見してきたばかりだ。これまでに「トスカ」、「フィガロ」、「魔笛」、「ドン・カルロ」などに出演している。
 ラ・スコーラは、1958年、伊パレルモ生まれ。故パヴァロッティに見いだされ、彼の師匠アリゴ・ポーラに師事した。82年のオペラ・デビュー以降、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、など世界各地で活躍、ポスト三大テノールの一人として注目されている。今回の来日でも、このオペラに先駆けてオペラアリアコンサートも開催される(7/13・東京芸術劇場)
 コンサートホールでのオペラで忘れがたいのは、飯守/東京シティフィルのワーグナー「ニーベルグの指輪」四部作だ。東京文化会館のオケピットを少し下げて、舞台上まで連続する斜面を作り、ピットも含めた舞台一杯にオーケストラが配置され、楽団の配置の中に縦横に登場人物が演じる場を設けるという大胆な演出だった。名付けて‘オーケストラル・オペラ’。
 その後、サントリーホール主催の‘ホール・オペラ’も話題になった。記憶に残るのは「ドン・カルロ」だ。第3幕、異端者の処刑の場面では本物の火がふんだんに使われ迫力満点の演出だった。しかし、その反面、残念ながら入場料が2万円を超えてしまった。
 コンサートホールでのオペラは、費用のかさむ舞台装置に工夫を凝らし、リーズナブルな価格で、オペラを身近なものにしようと考え出された手法だ。
 今回の都響初の‘コンサートオペラ’は、その原点に返って、出費を抑える工夫が凝らされている。ナビゲーター朝岡聡が例の名調子で活躍するのだという。而してチケット代は13,000円から3,500円、しかも65歳以上のシルバーエイジは3割引と優しい。
 こうした舞台では、演出、とりわけ照明がものをいう。コンサートホールを如何にして劇空間に変貌させるのか…、待ち遠しい限りだ。  
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3187 
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年6月13日 (金)

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団        ブラス・クインテット

Royal Concertgebouw Orchestra
Brass Quintet

7/8(火)pm7:00080708en
浜離宮朝日ホール

<黄金の金管The Golden Brass>の異名を持つ、アムステルダムの名門、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席陣による金管五重奏が初めて結成され、来日する。
 コンセルトヘボウ管弦楽団は1888年に創設され、創設100周年の1988年には女王から「王立Royal」の称号を授与された。
 設立当初から同時代の作曲家たちと密接に関わり、R. シュトラウス、マーラー、ラヴェル、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、シェーンベルク、ヒンデミットらが自作を指揮し、バルトーク、ラフマニノフ、プロコフィエフたちも自作のソリストとして演奏するなど時代をリードしてきた。録音も膨大で1000点に及ぶ。
 "ビロードの弦"、"典型的なオランダ風の音色感を持つ木管"、そして何といっても金管セクションは"黄金の金管"と称されるゴージャスな響きを誇っている。カリスマ指揮者ヤンソンスが率いた来日公演では、会場は興奮の渦に包まれ、すさまじい拍手に包まれた。その圧倒的なパフォーマンスは、今や名実ともに世界最高峰のオーケストラの一つとして名を馳せている。
 この度、このロイヤル・コンセルトヘボウ管の、あの金管セクションの首席奏者5名が初めて五重奏を結成し来日。7/4の岩手から7/12の京都まで計5カ所で演奏する。
 オーケストラ同様に、この世紀の五重奏が注目を浴びることは間違いない。
http://www.proarte.co.jp/artists_2008-04.html#pro
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2008年6月 6日 (金)

天満敦子ヴァイオリン・リサイタル

「葡萄の木」スペシャル
ヴァイオリン:天満 敦子080727vn
ピ ア ノ:吉武 雅子

7/27(日)pm3:00
日本大学カザルスホール

 久しぶりに聴く天満さんのリサイタルだ。共演するピアニストは、ペアを組んでかれこれ15年という吉武雅子。中国から中近東まで、二人が文化使節として果たしてきた功績は計り知れない。
 朝日新聞朝刊の連載小説「百年の預言」(高樹のぶ子・著)が単行本になった頃、私は書籍を宣伝する部署にいた。主人公の妖艶なバイオリニストは天満さんがモデルだと話題になったので、CDと共にこの本も公演会場で売らせてもらった。演奏が終わると聴衆にご挨拶する彼女。「あれ、本になったのょ」とソッと囁くと、サイン会に行列ができるのだった。
 連載が終わってこの秋で丸9年。あれからもうじき10年か。首都圏のリサイタル会場をついて歩いたのがついこの間のように思い出される。このところリサイタルは少々ご無沙汰しており、数年ぶりだ。
 今回の演目は、チラシにあるとおり、ファンなら大半はお馴染み、初めての方も聞き覚えのある曲が再三登場するので楽しめること間違いなし。ただ1曲、和田薫の無伴奏ヴァイオリンのための新作は、そろそろ出来上がる頃だそうだ。いつもの舞台からのコメントは、この新作について触れることだろう。
 それもさることながら、弦楽器の響きが秀逸と評判の小ホール。心が癒される演目に日ごろの疲れを払拭したいと思っている。
 収益の一部は、最近、認知度が上がってきた「聴導犬」の育成に使われるそうだ。
http://www.budo-noki.com/
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2008年6月 3日 (火)

5月の秀演オーケストラ、三題。

名演に出会って思いが剰り、アト記事を書いてしまいました。

ホーネック/紀尾井シンフォニエッタ東京

5/17(土)・紀尾井ホール
 ホーネックさんの起用が大当たり、吉と出た。ソリストとして弾き振り、指揮者なしのアンサンブルのコンサートマスター、そして最後のシューベルト「未完成」では、これまでの最良の演奏が聴けた。音楽を聴いて落涙なんて、ウン十年ぶりだ。
 この曲の名演奏を聴くと、いつも思う。初演されたのはシューベルトの死の43年後だという。ということは彼と親しい友だちはもう殆ど誰も生きておらず、彼らはこの超名曲を知らずに死んでいったのだ。そんなことって、信じられますか?
 この日は更に高校2年の時の恥かきまで思い出してしまった。文化祭でOB共々「未完成」を演奏することになり、弦楽部の練習指揮者として指揮棒で譜面台を叩いた。メトロノーム代わりを務めたのだ。弦しかいないので、メロディーのオーボエは「ラー、ラーラ、ラー、ラララ、ラー」と唸りながら。本番は音大へ進学したOBが振り、私は前座の「蝶々変奏曲」ほかを振らせてもらった。

シュナイト/神奈川フィルハーモニー
5/23(金)・横浜みなとみらいホール
 ブルックナーというと、思わず“うるさ~い”と耳を覆ってしまうトラウマの私だったが、ピアニッシモで勝負する本物、シュナイト指揮の3月の「ミサ曲3番ヘ短調」で、憑き物が落ちた。続く5月のこのブラームス「交響曲3番」とヒンデミットの交響曲「画家マチス」は、それに輪をかけた秀演。辛口の評論家が「途轍もない名演」と評していたが、食わず嫌いでいたヒンデミットがこんなに身近に感じられるとは! 名曲に聞こえる名演奏だったのだ。
 腰が痛いのだろうか、足を引きずりながら登場する音楽監督のシュナイト翁。だが1930年生まれと云うから、まだ70代だ。神フィルは恵まれている。めきめき力をつけているようだ。

宇宿允人/フロイデ・フィルハーモニー
5/26(月)・東京芸術劇場
 とかく鳴りっぱなしになりやすいチャイコフスキー、二十歳前に初めて聴いたレニングラード・フィルの来日公演でウルサイ曲とインプットされてしまった。その4番が、この日、何ともしなやかな響きを聴かせてくれたのだ。突出しがちな金管群も抑制が利いていた。惜しむらくは、たまにトロンボーンが鳴りすぎるのさえ抑えられたら、云うことナシだったのだが…、でも破格の出来だった。この楽団は、「第九」の終盤など盛り上げるのはメチャ巧いのだが、ピアニッシモで勝負するってことがイマイチ分かっていないのではないか。第3楽章をどれだけ静寂な調べとして呈するか、その有無に、次の歓喜の歌が成功するか否かが掛かっているのに。
 サイモン・ラトルがウィーンフィルを束ねて来日したとき「オーケストラのダイナミックレンジはピアニッシモ如何で決まる。どこまでゼロに近づけられるか、それが私の仕事だ」といっていた。

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2008年6月 1日 (日)

アートスペース・オー「声楽の醍醐味と愉しみ」

ASO第139回コンサート
ソプラノ大西ゆかバリトン与那城敬デュオ

Yuka ONISHI・Kei YONASHIRO duo
6/14(土)pm7:00080614
アートスペース・オー

 演奏者の内面が滲み出るような本物の音楽を直に肌で感じられる空間で聴きたい。奏者の所作、息づかいが織りなす情緒表現に素早く反応する聴き手。同時に交わされる奏者と聴き手との無言の対話…。それこそが小さなコンサートの魅力。アートスペース・オーの主宰者、大橋喜昭さんは、100名/100平米という小人数/小空間で聴くコンサートを年8~10回開催し、今年19年目を迎えるという。
 その139回が、ソプラノとバリトンのデュオ。ソプラノの大西さんは昨秋の二期会オペラ、あの『仮面舞踏会』でオスカルに抜擢された。敢えて‘あの’というのは、傑出した演出家のDNAを継いでいる粟国ジュニアの傑作だったからだ。‘これ、ホントに二期会?!’と目を見張るほど素晴らしい舞台だった。
 バリトンの与那城は、初物を追う輩なら新国研修所公演『ドン・ジョヴァンニ』の雄姿、ミラノ留学後の『コジ・』グリエルモ、『こうもり』ファルケ、『メリー・ウィドウ』ダニロ、…で、今秋の『エフゲニー・オネーギン』の主役に決まっている。
 こうした寵児が町田市の小さなサロンに出演するのだ。これぞ、このアートスペース・オーの実力と云わざるを得ない。
演目は以下の通り。
[第1部] 日本語の歌 ~郷愁のかなたへ~
 「初恋」 「浜辺の歌」 「椰子の実」 「荒城の月」
[第2部] ~モーツァルトの愉悦(『ドン・ジョヴァンニ』を中心に)~
 「恋人よ、さあこの薬で」<薬屋の歌>(ツェルリーナのアリア)
 「窓辺においでよ」(ドン・ジョヴァンニのセレナーデ)
 「手を取り合って」(ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱)
 ほか
[第3部] ~ベルカント(=美しい声)の魅力~
ビゼー作曲/『カルメン』より 「闘牛士の歌」
プッチーニ作曲/『ジャンニ・スキッキ』より 「私のお父さん」
ヴェルディ作曲/『ドン・カルロ』より 「私には最期の時がきた」

http://www.artspace-oh.com/music/pre0139.html
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