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2008年7月26日 (土)

ドニゼッティ作曲・オペラ『愛の妙薬』全2幕

L'Elisir d'Amore
ミラマーレ・ムジカ2008公演

9/4(木)pm6:30
9/5(金)pm2:00080945
文京シビック

 『愛の妙薬』の気になるチラシが目についた。三つ折りにするパンフレットを折らずにA4判のチラシとして配布しているのだ。気になるのはフラスコ状の切り抜き穴だ。どうやら薬瓶のつもりらしい。
 我が家が最初に海外の劇場で見たオペラがチューリッヒ歌劇場でのこのオペラだった。端正な街の中央に佇む劇場内で、ひなびた田舎町で繰りひろげられる素朴な恋の物語。ドイツ語圏なのだが、イタリア語を解する観衆が三分の一ほど居て、まず笑いが起き、一拍おいてドイツ語の字幕を見てさらに大きな笑いが起こる。当方はどっちも分からないのだが、この笑いのタイムラグが面白く、大いに楽しめた。
080945_2  渡欧が比較的容易になった近年、イタリアをはじめ欧州各地へ留学、研鑽を積んできた日本のオペラ歌手の実力は、高度なレベルに達している。しかし、日本国内ではその実力を披露するチャンスは極めて少ない。さきに紹介した労音の8月公演のプッチーニ「三部作」も、多才なソリストが数多く出演できるよう考えられた企画だという。
 今回のミラマーレ・ムジカの主宰・松山郁雄は、昨年の『魔笛』公演でオールキャストを公募したところ150人が応募、「手応えを感じた」。今年も公募によって出演者を募ったところ、5人のソリスト役に10倍超の応募があった。主役の男女にも新鋭が選ばれている。5日のアディーナ竹村明子、4日のネモリーノ藤原海考とベルコーレ党主税だ。
 一方、ベテランは、4日のアディーナ高橋薫子、5日のネモリーノ角田和弘とベルコーレ折江忠道、ドゥルカマーラ志村文彦。元もとバリトン歌手の芸術監督松山が4日のドゥルカマーラで舞台を支える。
 指揮はオペラ界で頭角を現している新鋭、松下京介が、オペラ公演に長けた東京ユニバーサル・フィルを振る。
 チケットは“先天性オペラ熱狂症候群”の処方箋になっていて、これを持って会場へ出向くという趣向だ。この記事を見て、15,000円以上申し込むと、“Tシャツ・プレゼント”とのこと。Tシャツのデザインは追ってまた。
http://www.miramare.jp/index.php
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年7月19日 (土)

栗國淳演出の歌劇三部作「外套」の稽古

立ち稽古始まる
プッチーニ生誕150年フェスティバル・オペラ

8/10(日)pm3:00開演・東京文化会館


P1040367at_2  8/10の本番まで1カ月を切った7/17、他の2作より一歩先に進んでいる「外套」の稽古場を覗かせてもらった。
 特に、この日の「外套」はヴェリズモ・オペラだから、男と女、夫と愛人との間の、女の葛藤などは、いつの世も同じ。だからソリストはまず、現代劇の役者でなければならない。栗國は、P1040289at イタリア語の台詞をネイティブのように対話するようアドバイスする。対話は、単に会話ではない。感情の機微に触れるちょっとした所作の不自然さを正す。その上、歌わなくてはならないのだから、新人にはむりな仕事だ。
 私はこの日、最初だったので下見のつもりで出向いたのだが、演出家栗國が席を立って自ら出演者の立ち 位置で、P1040292at演技を始め、イタリア語の台詞の合間に、「だから…」、「…でしょっ」と、日本語が飛び交う様を目の当たりにして、その一端をお見せしたくなり、配信することにした。
 見ているうちに、7年ほど前に見たヴォルフ・フェラーリの「イル・カンピエッロ」を思い出した。アリアと言えるアリアはないし、だれが主演というわけでもない。典型的なヴェリズモ・オペラなので、登場人物全員が同じ力量を持ってないとうまくいかない。また、それ以上に演出次第で面白さがまるで違ってくるのだ。私はこのオペラで栗國淳を知ったのだ。P1040338atそう、このオペラ、栗國によって、私はヴェリズモ・オペラに開眼したのだった。それまで贔屓の歌手がお目当てだったオペラから、歌劇という演劇を観ることを憶えた。例えばモーツァルトの「フィガロの結婚」などは、演出によって何通りもの「フィガロ…」があるのだ。脱線はここまで。
 個々の写真を説明している暇(いとま)はないが、茶色のシャツの細身の出で立ちが栗國。是非、写真を拡大して御覧いただきたい。この日の出演者は、ジョルジェッタ大山亜紀子、ルイージ井ノ上了吏、ミケーレ佐野正一、タルパ黒木純、フルゴーラ清水華澄と、そうそうたるメンバーだ。
http://www.ro-on.jp/Puchieny/T-20080810.htm
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。


 

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2008年7月16日 (水)

ぶよぶよした演奏会
ロシア音楽愛好家のための…
8/29
(金)pm7:00 横浜 かなっくホール
9/12
(金)pm7:00 東京
ティアラこうとう小ホール080829

 モノクロならではの明快なデザイン。でも、よく見ると、何じゃこれ? 大抵の人は何だろな、と思う文言だ。
 軽やかなロシア歌曲から重厚なラフマニノフのチェロソナタまで、「上から下までロシア!」といいながら、演目を見ると近代フランスものが入っている。それに、メインタイトルに“ぶよぶよした”と大書されているが、9/12の東京公演には“本当にぶよぶよした…”と、小さく書いてある。何のこっちゃ! これはもう、訊くしかない…。
 これはサティの曲に、「犬のためのぶよぶよした前奏曲」と、「犬のための本当にぶよぶよした前奏曲」というタイトルの2曲があることからのしゃれです、とのこと。
 ヴァイオリンソナタは横浜公演だけ、などとあるが、…と、ここで気がつく。チラシの表面には誰が演奏するのか何も書かれていない。ん?
 080829_2で、裏を見る。ヴァイオリンのほかに、ソプラノ、チェロ、それにピアニストが3人ならんでいる。ヴァイオリンの竹内とピアノの大伏が20代前半で、ほかは30前後と、みな新鋭。ソプラノの中村と共演するピアノは木戸、チェロの竹内が弾くサティとラフマニノフのピアノは寺本。ピアノのソロは、横浜で大伏がスクリャービンのソナタ、東京の木戸は予定変更でプーランクとラフマニノフの小品を弾くという。
 両公演の前半は別演目だが後半はほぼ同じ、違う会場でどう響くか試したかったのだという。
 かなっくホールは客席数300でピアノはヤマハ。ティアラこうとう小ホールは客席140の贅沢な作りで、ベヒシュタイン。東京公演に空席があれば横浜公演のチケットで聞くことができるとか。
(ただし、チケットぴあを除く?問い合わせ:htns28-0@yahoo.co.jp
かなっくホールの案内などについては下記のHPで。

http://kanack-hall.jp/cgis/day.cgi?Day=20080829
http://blog.livedoor.jp:80/unsere_stern/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年7月15日 (火)

安達朋博ピアノリサイタル追加公演決定!

Time on Desutiny~運命の時~
7/21(月・祝)pm2:00
ソノリウム
sonorium 080721p

 『ぶらあぼ』6月号のぴっくあっぷに取り上げられたせいか、7/11公演は完売、で急遽、追加公演が決まった。
 安達朋博の経歴はユニークだ。京都の高校卒業後、エフゲニー・ザラフィアンツに師事すべく、クロアチア国立ザグレブ大学音楽部へ留学、昨秋、同大を卒業した。「音楽をする以外なにもない美しい自然のなかで過ごした数年間は、得難い経験でした」。
 現在24歳。その後の活躍は、チラシをご覧いただくとして、2005年にドイツで開催されたリサイタルは地元の各紙に大きく取り上げられ、イタリアのSEILER国際音楽コンクールのピアノ部門第1位なども、大きく報じられた。クロアチアを拠点に欧州と日本で活躍中だ。
 今回の会場は座席数100のソノリウムsonorium。直訳すると音響の館。青木淳意匠設計の音楽空間は「モダン」と「暖かさ」が調和した室内楽に最適の空間だ。
 で、今回の演目が、ふるっている。エルガー、ドビュッシーもあるが、クロアチアの女流作曲家ドーラ・ペヤチェヴィチの「花の一生」op19、それに何と、リスト編曲のベートーヴェン交響曲第5番「運命」だ。
 都合つかず諦めていた安達ワールド、追加公演に感謝だ。
http://www.planet-y.co.jp/
http://www.sonorium.jp/
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2008年7月12日 (土)

第8回 平和祈念コンサートにflumusが出演

大田区から全世界に平和のメッセージを発信!
8/15(金)pm1:00 080815
アプリコ 大ホール

 2001年、タイ・カンボジア国境の“対人地雷廃絶”を支援すべく大田区議会全議員が主催して始めた。その目的は一昨年ひとまず終え、昨年の第7回公演から“カンボジアに学校をつくろう!”というボランティア団体の趣旨に賛同し、「日本ができる国際貢献を模索」し、「日本の子どもたちにボランティアの心を育みたい」という願いが込められている。
 で、ここで取り上げる御縁は、今年1月に初舞台を踏み、この“Music a la Carte”でも告知した、レディースオーケストラ<flumusフルムス>が抜擢されたからだ。第1回と2回は、宇宿允人/フロイデ・フィルの「第九」、3、4回には三石精一/東京ユニバーサル・フィルが、5、6回にはN響団友オーケストラと、そうそうたる楽団が出演している。
 レディースオーケストラ<flumus>は、作曲家みつとみ俊郎が束ねる、女性だけで構成されているヒーリング・オーケストラ。通常のオーケストラだと左からヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどと弦楽器が並ぶが、flumusは左端にフルートが陣取り、サックスなどの金管も弦楽器と同列に扱われヴァオーカルも楽団員として加わる、文字通りの“管弦”楽団。他に類のないユニークな団体なのだ。レパートリーは西洋音楽を超えて、アイリッシュ、中近東、東洋的響きから、ジャズ、ラテン、フュージョンまで。全てオリジナルのアレンジでの演奏を旨とする。
 この日は、第1部のクラウン少女合唱団、義援金贈呈式、すがはらやすのりヴォーカルコンサートの後、第2部で40数人のフル編成で登場、「歌の翼」、「威風堂々」、「愛の挨拶」、「花のワルツ」など10曲余りを1時間強、一気に演奏する。その迫力満点の妙なる調べは、今年1月の発足コンサートで実証済みだ。
http://www.city.ota.tokyo.jp/gikai/shinchaku/shintyaku_0945/index.html
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2008年7月 8日 (火)

プッチーニ生誕150年フェスティバル・オペラ

歌劇 『三部作』
外套/修道女アンジェリカ/ジャンニスキッキ

8/10(日)pm3:00080810
東京文化会館

 「三部作」は、プッチーニがパリでダンテの「神曲」を観て構想を得たとされる。いずれも1時間弱とオペラとしては短い作品なので、1919年12月14日、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場での初演も、三作が一挙に上演された。以後、三作とも一晩に上演される機会もあるが、最近では、他の短めの作品、例えば、レオンカヴァルロの「道化師」、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」などと「ジャンニスキッキ」といった具合に2本立てのことも多い。今回は、初演当時と同じ順に3本立てで上演される。
 チラシのウリは“生誕150年”だが、私が外せないのは、第一に、演出に粟國淳を据えているからだ。例えば、これまで観た二期会公演で私が秀逸だと思っている『仮面舞踏会』、これは彼の演出だ。この“黒いキャンバスに絵が描ける天才画家”粟國を起用したのは、誰だ? 主催が実行委員会となっているが、実質は労音。聞くところによると、仕掛け人は「外套」にルイージで出演するテノール歌手の井ノ上了吏。彼は今回、芸術監督に据えられている。
 第二に、ヴェテラン歌手が大勢出演することだ。3本立てなのだから、主役とその共演者は当然だが「×3」。「外套」のミケーレ佐野正一、「修道女…」のタイトルロール井ノ上ひろみ、公爵夫人の岩森美里、「ジャンニ…」の直野資、ラウレッタ高橋薫子といったベテラン揃い。それに若手の新鋭も加わる。「外套」のジョルジェッタに大山亜紀子、「修道女…」には森美代子、「ジャンニ…」のリヌチョに樋口達哉、といった具合だ。
 ところで、ダンテの「神曲」を知らないためか、私には共通点があるとは思えない。“一日に三通り楽しめる”、超オススメの催しなのである。
 一作目の「外套」は最もヴェリスモ(現代劇)風。「修道女アンジェリカ」は奇蹟の顛末…という宗教神秘劇で、しかも登場人物が全て女声、プッチーニのオペラとして、とても珍しい作品だ。三作目の「ジャンニスキッキ」はかなりポピュラーな遺産相続をめぐるオペラ・ブッファ。ご存知の方も居られましょうが、演出と役者の演技次第で抱腹絶倒の喜歌劇となる。キャストの一覧などは下記のHPで。
http://www.ro-on.jp/Puchieny/T-20080810.htm
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年7月 5日 (土)

橘 直貴/読売日響 サマーフェスティバル

若きヴィルトゥオーゾの華やかな競演
三大協奏曲のしらべ
8/16
(土)pm2:00 横浜みなとみらいホール
8/17
(日)pm2:00 サントリーホール08081617_2

 橘直貴といわれても彼をご存知の方、そうはいないだろう。3年ほど前、第一生命ホールでエウテルペ楽奏団を振る彼に初めて出会った。とてもしなやかな演奏で、アマオケとは信じられず、帰りがけスタッフに確かめたほどだ。その後、昨春、なかのZEROホールで東京室内管弦楽団を聴いた。楽団は違っても、同質のしなやかな橘サウンドなのだ。指揮者として既に確固たるものを持っている訳だ。
 その彼がメジャーの読売日響に初登場。演目はチラシにあるように、彼より若いソリスト3人が競演する。彼らの紹介もさることながら、ここでは、私にとって三回目なる橘直貴をしっかりインプットしてもらいたいと思う。(嬉しいことに、初日の横浜公演は既に完売とか。)
 彼のHPに、こうある。
札幌市出身。1988年桐朋学園音楽大学音楽学部にホルン専攻として入学。92年同大学卒業後、研究科に進み、94年から97年まで同大学の付属機関である指揮教室に在籍する。この間、指揮を岡部守弘、紙谷一衛、黒岩英臣の各氏に、ホルンを安原正幸氏、チェンバロを鍋島元子氏(故人)に師事する。また、大学在学中より、シエナ・ウィンドオーケストラに入団、95年4月まで同団のホルン奏者を務める。
 大学卒業後から現在に渡り、ウィーン国立音大助教授である湯浅勇治氏の指揮セミナーに参加、師事する。99、2001年ウィーン・マスタークルゼ指揮マスターコースにてサルヴァドール・マス・コンデ氏に、2000年イタリアのムジカ・リヴァ夏期国際アカデミー指揮マスターコースにて、イザーク・カラブチェフスキー氏に、また01年ドイツのシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭指揮マスターコースにてヨルマ・パヌラ氏に師事する。現在、各地のオーケストラ、合唱団の指揮者、及びトレーナーとして活動している。
 01年9月に行われた第47回ブザンソン国際指揮者コンクールで、第2位入賞を果たしている。このコンクールで、この時に優勝したのは、現在読売日響の正指揮者、下野竜也だ。
http://www3.snowman.ne.jp/~tachibana/
http://yomikyo.yomiuri.co.jp/season/2008/2008special.htm
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年7月 4日 (金)

東京室内歌劇場40周年記念公演

間宮芳生作曲
第一部:昔噺「おいぼれ神様」
第二部:オペラ<夜長姫と耳男>全1幕
7/26(土)・27(日) いずれもpm3:00開演
第一生命ホール08072627

 間宮芳生の2本立て。第一部が20分ほど、第二部が1時間というから、メインディッシュはオペラなのだが、前座の「昔噺」が大岡信の詩に基づくと聞いては、外せない。
 大岡さんは万葉集研究の第一人者。私が浜離宮朝日ホールの開館5周年記念公演のプロデュースを仰せつかった際、その初日の公演「折々の万葉集」のブレーンにして出演者の一人としてたいへんお世話になった。その大岡さんが詩人としてものした「昔噺/おいぼれ神様」。一人の歌手と太棹三味線を用い、義太夫の要素を取り入れた楽しい作品なのだそうだ。「和楽器と洋楽器のコラボレーションによる、オペラでも義太夫でもない独特の世界観をお届けします」とある。
 第二部との関連は同じ間宮芳生の作曲と云うだけではない。その初演のバリトン友竹正則が、第二部のオペラの台本を書いてしまったのだ。
 安吾の原作に基づく台本に間宮芳生が作曲したオペラ《夜長姫と耳男》は、1990年、水戸芸術館のオープンに際して委嘱初演された。それから18年、東京室内歌劇場の40周年を機に再演を果たすことになった。「太棹三味線の野太い響きを駆使し、義太夫節的な劇場空間を取り込みながら、強く鮮烈に描かれる‘安吾/間宮の世界’。ぜひご堪能あれ」
 ダブルキャストの2公演。出演者など詳しくは、以下のHPでご覧ください。
http://www.chamber-opera.jp/cgi-bin/explain.cgi?id=42&connectid=36884
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年7月 3日 (木)

日本ノルウェー文化交流公演

ノルウェー国立ミュージアム少年少女民族舞踊団
        &

港区いづみ会・麻布小学校コトコトクラブ
7/22
(火)pm7:00
赤坂区民センター・ホール

<注>チラシは、右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。080722

 いつも記事の最後に付してある<注>を最初に掲げたのは、チラシの中央に載っている小さな写真に注目して欲しいからだ。この極めて珍しい楽器ハルダンゲル・ヴァイオリンの名手が急に来日すると知らせが届き、できかかっていたチラシに追加されたのだ。 
 主催の「NPO法人CNC」は、日本筝曲楽会の略。筝曲の普及のため海外公演を行ったり、日本国内で海外文化芸術団体との交流事業を推進している団体。これまで、東欧の民族舞踊団を招聘してきたが、今回は、趣を変えて北欧の民族舞踏団を招いた。民族衣装で舞うショーとして楽しめる催しだ。
 私が目を惹いたのは、昨秋、銀座シャネルビルの演奏会で知ったハルダンゲル・ヴァイオリン。西ノルウェーのハルダンゲル地方に伝わる民族楽器で、象嵌細工と黒いバラの文様を施された見事な民芸品なのだ。今回、初来日するのは、この楽器を演奏する第一人者クリスティアン・ボールラウグ。
 舞踊団の名称が何ともいかめしいが、ノルウェー王室と関わりが深いのだ。王子と王女が1978年、79年と相次いで入団、王子はその後サッカーに転向したが、王女は82年のオラフ国王在位25周年や94年の民族博物館創立100周年の式典、大規模な国際舞踊大会などに参加しているのだ。こうした王室との繋がりで、2005年5月の天皇皇后両陛下のノルウェー訪問に際して、踊りを披露しているという。今回の来日公演では、ハルダンゲル・ヴァイオリンとアコーディオンの演奏で踊る。
 賛助出演するのは、港区立麻布小学校コトコトクラブ、2年から6年生まで15人と港区いづみ会、それに会の指導者大月一正。
 港区いづみ会は生田流の団体で箏曲の学習に五線譜を使うのが特徴。社会貢献活動として義務教育へ邦楽導入を支援している。今回は日本箏曲楽会の協力で舞踊団の招聘を果たした。
http://www.norway.or.jp/news_events/2008/nfd.htm
会場については、以下のHPで。
http://www.kissport.or.jp/sisetu/akasaka/index.html

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