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2008年9月29日 (月)

今川映美子 SCHUBERT ZYKLUS
シューベルティアーデVol.5
11/4(火)pm7:00081104
浜離宮朝日ホール

 この「シューベルティアーデ」は、ピアノソナタ全曲演奏を主軸に、10回を超える長期のシリーズとして一昨年スタートした。毎回、ソナタに加えて、五重奏、チェロとのデュオなど工夫が凝らされている。
 桐朋音大在学中の1987年、ウィーン国立音楽大学に留学。90年以降、欧州のコンクールで最優秀賞など数々の入賞を果たした。文字通り「ウィーンスタイルの洗練されたピアニズム」の彼女が、満を持して挑む壮大な企画。シューベルトが仲間と集う“シューベルティアーデ”の再現? そう思ってよい催しだ。
 今回のVol.5で演奏予定のソナタは、美しい曲ですが、コンサートで演奏される機会が少ないので、ソプラノの吉原圭子さんをお迎えして、皆さんご存知の歌曲をプログラムに入れました。吉原さんとは初共演ですが、2人とも、堤俊作指揮のメトロポリタン管弦楽団で共演しているという御縁です。
 今回、2曲のソナタを前半に演奏しますが、選曲する際に調性を考えて、最初にホ短調の第6番(D566)、その次に変ホ長調の第7番(D568)という組み合わせにしました。
 歌曲は、シューベルトの名曲を混ぜた選曲候補を吉原さんから出して頂きました。
 もう一人の共演者、クラリネットの十亀正司氏とは以前にも共演しておりまして、今回もお願いした次第です。「岩の上の羊飼い」という、華やかなトリオの作品で締めくくりました。
 前々回の会場も、この浜離宮朝日ホールだったが、これまでこのホールで聞いたピアノの最良の音色だった。休憩時に「ピアノの音って、こんなに綺麗なの!」、「これをピアニズムというのだろうか…」という囁きが聞こえてきた。同じ楽器が弾き手によってこんなに違うとは…、“一聴の価値有り”だ。
今川さんの詳しいプロフィールは、以下のURLで御覧ください。
http://www.proarte.co.jp/artists_hojin02.html
http://www.emiko-imagawa.com/index.html
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

2008年9月23日 (火)

みたかジュニア・オーケストラ
第9回 演奏会
 
~結成10年へのプロローグ~
10/19(日)pm2:00 081019mjo
三鷹市芸術文化センター
風のホール

 小学4年生から高校生までの「みたかジュニア・オーケストラ」、通称“MJO”は、1999年秋に結成され、以来、毎年10月に行われる定期演奏会、3月のスプリング・コンサートを主軸に、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ(TMP)の定期公演のプレ・コンサートに出演し、来年で丸10年。当初は弦楽アンサンブルからスタートしたが、現在は、木管のフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットに、ホルンとトランペットの金管、それにティンパニーが加わり、今の団員は小学校5年生からP1070572at高校3年生まで51人。最年少のホルン君は、まだ床に脚が届かない。
 今年の演目は、本格的だ。
 エルガー「序奏とアレグロ」は弦楽器だけのアンサンブルで、これは団員の希望だという。2曲目のジェイコブ「OLD WINE IN NEW BOTTLES」は、管楽器だけで演奏する愉快なアンサンブル。3曲目のホルスト「2つのヴァイオリンと管弦楽のための二重協奏曲」では、ソリストにTMPのコンサートミストレス江口有香と首席の清水醍輝を迎える。そして、この公演のトリは、ベートーヴェンの交響曲第1番。既に第1楽章だけは経験済みだが、今回、全曲演奏に挑む。
 内藤佳有指揮の下、ほぼ毎日曜日の午前中、2時間の練習を重ねているのだが、本番まで4週間を切った9/21の日曜日に、稽古を見学させてもらった。
 めきめき腕をあげ、来年の結成10周年に向けて、その意気込みは半端ではない。「一人で演奏している訳じゃないでしょ、リレーのバトンのようにフレーズを渡していかなけりゃ」というアドバイス後、直ちに、見事に演奏がかわる。「子供は素直だから…」なのだそうだ。
 この楽団の最大の強みは、何をおいても、各パートの指導に、TMPの団員があたることにある。この日は首席チェリスト丸山泰雄が弦楽器の全パートに助言していた。
 荒んだ大人の世相、社会不安などに惑わされない無垢な時間を体験させてもらった。
http://mitaka.jpn.org/mjo/
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2008年9月21日 (日)

干野宜大ピアノ・リサイタル
Hoshino Takahiro Piano Recital
10/18(土)pm7:00081018pf_2
紀尾井ホール

 昨年、会心のセカンドアルバム「熱情・クライスレリアーナ」をリリースした干野宜大。今回のリサイタルが、2000年東京文化会館小ホールでの日本デビューリサイタルから8回目という。ほぼ毎年開催しているわけだが、今回の演目は格別だ。企画意図を尋ねたところ、テーマは2つあるという。
 その1は、「ショパン、シューマン、リスト、いずれもピアノ曲に力を注いだ3人の大作曲家だが、彼らの音楽的語法と楽器の歌わせ方の違いを聴き比べていただきたかった」。
 ピアノは4歳からというが、揺りかごの頃からオペラ好きの父親がマリオ・デル・モナコの「オテロ」のレコードを毎日ガンガン鳴らしていたそうで、彼の場合、ピアノで“歌う”のだろう。
 桐朋を出て、ブダペストのハンガリー国立リスト音楽院に留学し、2000年まで欧州各地で活躍する。詳しくは彼のHPで御覧いただくとして、そうした彼ならではの演目が、ハンガリー狂詩曲 第13番の“干野宜大編”。
「7年間、ハンガリーを中心にヨーロッパで過ごしましたが、ハンガリーの言語がダイレクトに表れるマジャール民族音楽や、各地のロマの音楽に沢山触れる機会がありました。その哀愁に満ちた空気感と楽器のウ゛ィルトーゾ性の融合を強めたかったのです。大作曲家の作品をいじるのは申し訳なかったのですが、自分ならではの、よりピアニスティックなイメージにアレンジしました」
 そして、もうひとつのテーマは、昨年のリサイタルやCD「熱情・クライスレリアーナ」で使用したニューヨーク・スタインウェイ。「この素晴らしい楽器を通して、3人の名曲がどのように“歌う”のか、僕自身の興味もありました」。
 そのニューヨーク・スタインウェイとの出会いは、3年前。ヴァイオリニストで作曲家の権 龍模の作品集の録音だった。ホロヴィッツの専属調律師のモル氏が、ホロヴィッツの要求通りに手掛けたピアノの、「その音響、機能的なスキルに魅了されたのです。例えるなら、メルセデスベンツを遥かに越えたF1マシーンです。それまで無意識の内に感じていたピアノという楽器の限界を覆す衝撃的な出会いでした。以来、この意中の楽器を出来る限り使用しています」。
 11/17の東京ニューシティ管弦楽団とのリスト「死の舞踏」も、このニューヨーク・スタインウェイを持ち込むのだという。
http://homepage2.nifty.com/TakahiroHOSHINO/japanese/j_frame.html
☆チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2008年9月19日 (金)

安達朋博ジョイントコンサートシリーズvol.2

桑原怜子&安達朋博 2台ピアノ・コンサート
two Piano four Hands
10/23(木)pm7:00
サロン・ド・パッサージュ
(江戸川橋)08101023

 京都出身の2人のピアニスト安達朋博と桑原怜子が、ローマのコンクールで出会ったのは5年前のことだった。高校卒業後、クロアチアへ留学した安達は、「同郷のピアニストがハンガリーへ留学されたという話は耳にしていましたが、その当人とローマでばったり出会い、ビックリ。ローカルネタで盛り上がりました」
 以後2回ほど別のコンクールでも顔を合わせ、2人ともデュオに関心があって、既にどちらも別のパートナーとラフマニノフの第2組曲は弾いたことがあることも分かりました。
「あれっていい曲だよね」「どっちのパート弾いた?」という話をしているうちに、やったことのあるパートがお互いに別々だったので、「新しく譜読みしなくても一緒にできるんじゃん?」というノリで今回の共演が決まりました。
 演目は、当初、前半ソロ演奏で後半ラフマニノフのつもりでしたが、せっかくピアノを2台借りるんだし、2台とも思う存分使わないと損!? と、オール2台のプログラムにしました。選曲はお互い案を出し合ったところ、やりたい曲がすぐに決まりました。
 初めてのパートナーですが、以前にお互いのソロはコンクールで何度となく聞いていて、お互いタイプの違う演奏をすることは分かっていながら、なんとなくピンと来る相手であると思いました。
 かくして、第1ピアノ・桑原、第2ピアノ・安達で、モーツァルト「2台のピアノのためのソナタK.448」と、ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」の2曲が加わったのだ。
会場の案内は、
http://www.pianopassage.jp/salon/index.html
東京公演の問い合わせ先:プラネット・ワイは、
http://www.planet-y.co.jp/concert/conc081023.html
同じ演目で、10/25、大阪でも開催される。↓
http://www.concertsquare.jp/blog/2008/2008090823.html
出演者については、
http://www.geocities.jp/reico_piano/
http://www.h4.dion.ne.jp/~tomo.pf/index.html
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2008年9月18日 (木)

北とぴあ国際音楽祭2008

オペラ『騎士オルランド』
ハイドンの英雄喜劇、日本初の本格公演08102325 
10/23(木)pm6:30

10/25
(土)pm3:00
北とぴあ さくらホール
   

 最近、都や区のホールが、工夫を凝らして主催公演を打つようになってきた。先陣を切る「北とぴあ」は他の追従を許さぬ、という意気込みで、本格的なオペラ公演に打ってでた。
 “ハイドンの比類なく美しい旋律を当時の響きのまま現代によみがえらせ、ハイドンの生前に最も人気が高かった傑作オペラを、日本で初めて本格的に上演します”というウリだ。
  「北とぴあ」開館5周年を機にスタートした「北とぴあ国際音楽祭」が今年14回目を迎える(通し番号をふってないのは、途中、名称が変わったから)。この公演が音楽祭のトリをとる。
 当初からオリジナル楽器による古楽を特徴とし、寺神戸亮が束ねる管弦楽団が、第3回から「レ・ボレアード」と名乗ることになった。ギリシャ神話に登場する北風の神々だそうで、北区から文化の風を吹き起こそうというメッセージがこめられている。これまでの経緯は、主催者のHPで御覧いただくとして、今回の公演は、これまでと一線を画す。
 何をもって本格的というのか? 実は、私もある時期まで、出演する歌手をお目当てに観劇してきた。が、オペラ公演の善し悪しは演出につきる、歌手の良さを引きだすのも演出だということに気がついた。今回の栗國淳は、思い出すだけで、新国の小劇場「外套」、藤原歌劇団「イル・カンピエッロ」、二期会「仮面舞踏会」がある。そして、この“Music a la Carte”でも告知した今夏のプッチーニ「三部作」では稽古を見学させてもらって、イタリア語で育った強みが歴然としていることを目の当たりにした。 その演出を具体化するのは舞台監督、そして照明。もちろん、出演者は、その意に応えられる素質を持ち合わせていなければ始まらない。そうそうたる陣容に、「ジャンニ・スキッキ」のラウレッタ、「愛の妙薬」のアディーナと、続けて若い恋人役をこなした高橋薫子が、またしても羊飼いの娘役で騎士の従者と恋仲になるそうだ。この役はさながら「魔笛」のパパゲーナ、なのだという。
詳細は、下記のHPで御覧ください。
http://www.kitabunka.or.jp/ongakusai/on2008/onindex.htm
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2008年9月13日 (土)

鈴木理賀チェンバロ演奏会
Rika Suzuki  Cembalo Concert
10/15(水)pm7:00081015
日本福音ルーテル東京教会

 鈴木理賀が昨年リリースしたデビュー・アルバム「J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲」を聴いた。それまでは、中野振一郎の最初の2枚組(2種の楽器で同じ曲を演奏している)で馴染んでいた曲だった。が、鈴木さんのは、何とも癒されるのだ。語弊があるかもしれないが、こんな優れたBGMには滅多に出会えない。トータル1時間余、演奏によっては途中で別の曲に替えたくなることもある。LPレコード時代には、かったるいと、「裏面はまたにしよう」となってしまう。だが、この鈴木さんのCDはそうはならないのだ。
 チェンバロ奏者は、初めはピアニストというのが普通だろう。だが、ここで紹介する鈴木さんは、「子供のころの<ピアノのお稽古>の経験はちょっとあるけれど、ピアノからの転向組ではなく、17歳から始めました。元々チェンバロ」なのだという。
 そのチェンバロとの出会いについて聞いた。これが、ちょっとした小説もどきなのだ。
 高校2年までは何にも興味が持てない無気力な毎日でしたが、通っていた高校の楽器倉庫にグズグズに壊れたスピネット(小型のチェンバロ)が見つかった。それを使って、生徒の有志が文化祭でブランデンブルグ協奏曲第5番を演奏しようという話が持ち上がり、弾き手のいないチェンバロをやらないかと誘われた。
 バッハという名前は知っていたものの、ブランデンブルグ協奏曲も、それよりなによりチェンバロさえ知らず、しかし無知の強みで弾いてしまったのです。 
 ゼロから始められた事が、今、非常に役立っています。指を動かすという意味でのテクニックは、子供の頃から鍵盤を触っている人よりは劣るのかもしれませんが、ある程度大きくなってから自分で選んでいる楽器なので、思い入れは劣りません。
 先生のお宅で初めて本物のチェンバロを見て驚きました。これは何…? 私の知っているチェンバロはもっと小さいのに… 先生もこの子は何を習いにきたのか?という感じでした。
 しかし、楽器との出会いは強烈でした。先生の楽器を触る前に、あ~私はこれを一生やるな…音大に行かなきゃな…間に合うかな…でも「これだ!」という確信がありました。ギリギリ最後には親の協力が得られて、東京音大に滑り込みセーフ。自分を信じて前だけ向いていた事が正解でした。
 廃人のような10代でしたが、最後に神様からのプレゼントがありました。倉庫に眠っていた壊れたスピネットが私の演奏の原点です…
 彼女は、中野振一郎や曽根麻矢子と同世代というから、ゴルトベルク変奏曲を知って、かれこれ20年、「やっと、どうぞ、お入り頂いても結構ですって言われたように思い」封印を解いた訳だ。
 リサイタルは、2000年の津田ホールと近江楽堂に始まり、05年の横浜大倉山記念館と 東京都庭園美術館の2回の公演に次ぐ3年ぶり7回目。好評のCDに勇気づけられて“オール・バッハ”。ナマの音色が聴けるとあって、外せない。
http://www.avanti.gr.jp/players/suzuki_rika.html
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2008年9月10日 (水)

モーツァルト劇場 25周年記念公演 <日本語初演>
モーツァルト最初の喜歌劇
「愚か娘になりすまし」

La finta semplice
10/11
(土)・12(日)08101112

いずれもpm2:00
浜離宮朝日ホール

 日本語上演に拘るモーツァルト劇場、主宰・高橋英郎の訳詞で、またしても日本語初演。しかも、弱冠12歳の少年モーツァルトが作曲し、翌年ザルツブルク宮殿で初演された、モーツァルト最初のイタリア語のオペラ。このオペラは既に4作目だが、オペラ・ブッファ(喜歌劇)はこれが最初の作という。
 ケチでバツイチしかも女嫌いのクレモナの大地主と、その兄に頭が上がらない弟。地主邸に駐屯したハンガリーの将校とその部下。将校の姉と、地主兄弟の妹、妹の小間使い。男4人に女3人。最後には3組のカップルが誕生し、誰か一人があぶれる、というお話し。と、とても普通の12歳の男の子が考えるような話ではない。で、チラシに謳われたウリは、“天才作曲家の驚異のコメディ!”
 久しぶりのモーツァルト劇場だが、このチラシが目に止まったのは、そのウリに加えて、“ケチでバツイチ、しかも女嫌いで大金持ちのクレモナの大地主”のバリトン役にベテラン志村文彦が登板するからだ(9/12)。彼は『愛の妙薬』(9/5)のイカサマ薬売りで爆笑を呼び起こし、今月上旬、チマローザの喜歌劇『秘密の結婚』(10/4)で、やはり大金持ち役が決まっているのだ。ブッファでこそ、ベテランの味が発揮されることを知らされた。
 御縁はもちろん他にもある。地主の弟役井ノ上了吏は真夏のオペラ『三部作』<外套>のルイーズ役で貫禄を示し、妹役の品田昭子(10/11)は昨年のリサイタルをこの“Music a la Carte”で告知、その後、二期会『魔笛』の夜の女王に抜擢されている。
http://www.mozart.gr.jp/top.html
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2008年9月 9日 (火)

浦山純子ピアノリサイタル
Junko Urayama
-あなたの心の細道への旅081008pf
10/8(水)pm7:00
ルーテル市ヶ谷ホール

「名曲小品集<Soireeソワレ>」と題するCDを聴いて、何と守備範囲の広いピアニストだろうと感心した。ドビュッシー、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、クライスラー、ラフマニノフ、リムスキー・コルサコフ、それにバッハを弾いているのだ。
 今回のリサイタルは、一つのテーマに則って組まれているようだ。それに、プロフィールに載っている「スタインウェイアーティスト」という肩書きに目が惹かれた。
 スタインウェイ・ジャパンから、返事が返ってきました。
〔スタインウェイアーテイスト〕は、全世界では1300人のクラシックからジャズにいたるピアニストが登録されております。ほぼ100年近くにわたり、パデレフスキーをはじめ、ラフマニノフ、ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、グレン・グールドなど、往年の大ピアニストたちが〔スタインウェイアーテイスト〕であることを生前誇っておりました。現在でも多くのピアニストが、それを誇りに思っております。最近は希望者が多く、国際コンクールで優勝か複数コンクールの上位入賞者でないと承認されません。現在は、ブレンデル、ツィメルマン、キーシン、アルゲリッチ、アシュケナージ、ポリーニをはじめ、ほとんどの第一線のピアニストが登録されております。日本人では、内田光子さん、小川典子さん、小山実稚恵さん、若林顕さん、松浦豊明さんなど30人ほどが登録されております。浦山さんはロンドンに滞在中に登録されました。
「故園田高弘先生が、亡くなられる少し前に、小生にボソッと、恥ずかしそうに、それでいて嬉しそうに“僕もスタインウェイアーテイストなんだよね”といわれたのを記憶しております」と鈴木会長。
 浦山さんの今回の公演は、今年2月に続くもの。桐朋から国立ワルシャワ ショパン音楽院に進み、1990年代後半に欧州の複数のコンクールで優勝、最優秀賞、最高位など受賞。コンチェルトや音楽祭でのリサイタルなどで活躍し、2005年、東京に拠点を移してロンドンと行き来して演奏活動を続けている。その彼女がたどって来た、ポーランド、ロンドン、そこでのユダヤ人の先生との出会い、日本への郷愁など、彼女なりの心の細道をたどるリサイタルなのだという。
略歴の詳細などは以下のHPでご覧いただけます。
http://www.junkourayama.jp/index.htm
http://www.steinway.co.jp/artist/concert_artist/urayama.html
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2008年9月 7日 (日)

シェーンベルク『グレの歌』
トヨタ コミュニティ コンサート in 東京
10 /5(日)pm4:00
すみだトリフォニーホール081005

 トヨタ コミュニティ コンサートは、“音楽を通じて地域文化の振興に貢献すること”を目的に、1981年、(社)日本アマチュアオーケストラ連盟と連携し、各地で活動しているアマチュアオーケストラの公演を、地元のトヨタ販売会社とトヨタで支援するもので、今年で27年目を迎える。これまでの実績は全国44都道府県、137市町村で通算1229回(2008年4月末現在)開催している。それにしても、今回の『グレの歌』は、プロでも腰が退けるほどの、途轍もない規模の作品だ。いや、(怖いもの知らず)のアマチュアだからこそ可能だとも云えよう。
 アルノルト・シェーンベルクの初期を代表する大作で、シェーンベルク自身はカンタータとも世俗オラトリオとも分類していないが、規模や演奏形態からすると、所作を伴わないオペラと見ることもできる。5人の独唱者、ナレーター、合唱と管弦楽のための作品。歌詞は、デンマークの作家イェンス・ペーター・ヤコブセンの詩集『サボテンの花開く En Cactus springer ud 』をローベルト・フランツ・アルノルトがドイツ語に翻訳したものに基づいており、一部シェーンベルクが訳詞に手を入れている。(Wikipedia参照)
 管弦楽は147人を要す大編成。加えて、独唱:ヴァルデマール(テノール)、トーヴェ(ソプラノ)、山鳩(メゾ・ソプラノまたはアルト)、農夫(バス)、道化のクラウス(テノール)、語り手、それに、四声の男声合唱3組、8声の混声合唱が必要だ。
 今回の演奏は、堤俊作指揮の俊友会管弦楽団。学生オケの出身者を中心に1983年に結成された。ソリストは、水口聡、佐藤ひさら、向野由美子、などと一流どころが起用されている。
 およその演奏時間は、第1部60分、第2部5分、第3部45分。音楽監督三枝成彰のお話もあるので、1部のあとに休憩を挟んで、優に2時間を超える催しとなる。
http://www.toyota.co.jp/jp/social_contribution/culture/tcc/2008/tokyo/index.html
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2008年9月 6日 (土)

Hakuju Hall 5周年記念ガラ・コンサート
「響きあう音の饗宴」
古楽デュオ<波多野睦美&つのだたかし>
弦楽アンサンブルSTRINGs
ジャズ・ピアニスト松永貴志
10/5
(日)pm2:00・pm6:00081005hakuju_5_2

 リクライニング・シートという他にはない設備を備えたユニークなコンサートホール、Hakuju ホールが今秋、開館5周年を迎える。ホールの音響設計技師が、私がかつて務めた浜離宮朝日ホールと同じ方ということもあり、また、“あなたは眠りますか、それとも聴きますか?”という、これまた希有なキャッチフレーズで開館当時から続いているリクライニング・コンサート・シリーズは、外せない催しになっている。「ファーストクラスの音空間」、「“インティメートな”雰囲気」、「好奇心を刺激する場」の3つを柱としているという。
 この日の催しは、開館5周年を記念する「皆様への感謝を込めて、時代・ジャンルを超えた音楽によるガラ・コンサート」なのだ。
 出演者は、オープン当初から古楽シリーズを展開しているデュオ<メゾ・ソプラノ秦野睦美&ギターつのだたかし>、日本弦楽界の精鋭メンバーによる<弦楽アンサンブルSTRINGs>、それに実力派<ジャズ・ピアノスト松永貴志>。
 <波多野&つのだ>デュオの手にかかると、古楽もそのイメージが一新する。今回のテーマは「花」だそうだ。「中世スペインの聖母マリア賛歌、イギリス・フランスの古謡、それに美しい日本語の歌。中世から現代まで、時を超えて咲き続ける花のように、今を生きる私たちの心に美しい歌をお届けします」
 <弦楽アンサンブル>は、コンサートマスター松野弘明のもと、オープニング・ガラ・コンサートで芳醇な響きを奏でた、ヴァイオリン3、ヴィオラ2、チェロ2,コントラバス1の精鋭。演目は、エルガー、バーバー、、チャイコフスキーの弦楽セレナードなど3曲。Hakuju Hall ならではの、美しいピアニッシモからホールを包み込む豊かな響きまで。至福のひととき間違いなし…。
 シンガリは、注目の若手<ジャズ・ピアニスト松永貴志>。2003年、17歳でのデビュー以来、ブルーノート・レーベル65年の歴史上、リーダー録音記録を最年少で樹立した逸物。クロスオーバーの代表格として、今回はオリジナル曲を中心に、彼のアレンジによる弦楽アンサンブルとのエキサイティングな共演が予定されている。
http://www.hakujuhall.jp/top/concert/index.html
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2008年9月 5日 (金)

東京室内歌劇場40周年記念 第121回定期公演
D.チマローザ《秘密の結婚》[ナポリ版]
世界復活初演08100405
10/4(土)pm6:00
10/5
(日)
pm2:00
東京芸術劇場
中ホール

 発足40周年公演の第二弾は、《秘密の結婚》の“国立音楽大学所蔵のナポリ初演用異稿” 、何と世界復活初演という。
 通常上演される《秘密の結婚》は1792年にウィーンで初演されたものだが、今回のナポリ初演用異稿は、その翌年にナポリで上演されたと想定されるもので、同時代の写譜が国立音大のコレクションの中に潜んでいるのが発見され、音楽学者山田高誌の監修により校訂されたものを使用するとのこと。 
 この《秘密の結婚》はモーツァルト没直後、皇帝ヨーゼフⅡ世の宮廷楽長に迎えられたチマローザが最初に作曲、ウィーンで初演された。皇帝が絶賛したため空前のヒット作となった。
 今回演奏されるナポリ版は、古巣ナポリに帰還したチマローザが変更を加えて翌年上演した別バージョン。その後、追加の楽譜の一部が欠落していたため当時の実態が不明のままとなり、演奏されることがなかった。まさに“世界復活初演”という訳だ。
 具体的な変更、追加点を列挙されても、初版のウィーン版を知らない私には詮無いこと。この改訂版をもって《秘密の結婚》としよう。
 18世紀末の市民層の台頭、女性の地位の高まり、さらにはオペラ・ブッファとセリアの融合などなど、世紀末の社会が直面した変革を読み解く鍵となる…と主催者の口上にある。
 チラシに小さく謳われているように当初の演出家が大御所から中堅に代わり、姉娘と伯爵役が急遽変更になるなど舞台裏は大わらわのようだが、今回の私のお目当てはバス志村文彦。今月初めの「愛の妙薬」にイカサマ薬売りで出演、ベテランの妙技を見せてくれた彼が、2人の娘を持つ大金持ち役で登場するのだ。
http://www.chamber-opera.jp/
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2008年9月 1日 (月)

土田越子ヴァイオリン・リサイタル
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ
全曲演奏会
 vol.2

ピアノ 加藤洋之
9/28
(日)pm2:00
王子ホール
080928vn

 10曲のソナタとロマンス2曲、計12曲を今年と来年の春秋4回に分けて弾く、今回はその第2回。
 ベートーヴェンは10曲のソナタを15年かけて作曲した。3番までの初期、4、5番の中期前、6番から8番までの中期、9番と10番の後期に分けられるそうだ。それぞれの時期に特徴があり、似たものは二つとない。このシリーズは、「年代順にではなく、全体の作風の推移が分かるように割り振った」という。
「今回の曲は、第1番、4番、5番です。第1番は、10曲のヴァイオリン・ソナタの中の最初の作品であるにもかかわらず、すでに巨匠の片鱗が窺えること、また形式的にも大変すぐれ、ベートーヴェン独自の性格がすでに確立されていることが魅力です。それに、曲の最初の和音がファンファーレのように聞こえるのが印象的です。
 第4番と第5番は、作品23、作品24と続けて作曲されました。曲の印象は全く対照的ですが、実は多くの類似点があります。第5番が「スプリング・ソナタ」としてあまりにも有名なため、第4番はその影に隠れがちですが、両曲共に非常に深い思想があるので、1つの演奏会でこの2曲を続けて演奏することに大きな意味があると思っております」
 こうも云う。「ベートーヴェンの人生はどちらかというと悲劇的です。彼の唯一の癒しは自然でした。彼の音楽には終始一貫して自然のリズムが息づいていて、そのリズムの中で形式を作り、その形式は彼の精神性と結びついています。彼の音楽は透きとおっていて、身近な自然から普遍的な宇宙をさえ感じさせます。音楽の中に理想郷を築き上げたとも云えるのではないでしょうか」
土田さんのプロフィール、この全曲シリーズを企画した経緯、それに共演者については、初回の告知を御覧ください。↓
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/vol_557b.html
http://www.hirasaoffice06.com/files/schedule.htm
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