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2008年12月 8日 (月)

ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団
ニューイヤー・コンサート2009
1/4(日)pm2:00
・ミューザ川崎シンフォニーホール09010406wyso

1/5(月)pm7:00
・オーチャードホール
1/6(火)
pm7:00
・東京芸術劇場大ホール

 新春1月上旬に催されるニューイヤー・コンサートは、首都圏では10公演をくだらないだろう。ウィーンと名のつく楽団だけでも、目移りしてどれにしようか決めかねる。
 昨年までは、その中かから1公演を選んで聞いていた。しかし、聞き比べないと優劣が分からない。そこで、今年の正月、著名な4楽団を聞き比べた。それで来年聴くべき楽団を選んだわけだが、軍配は、迷うことなく、このウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(WJSO)に揚がった。楽団の質、編成、何処を比べてもダントツ優れていたのだ。歌手やダンサーを同行する楽団もあるが、この元祖ともいうべき楽団は、発足時の形を質・量ともに忠実に受け継いでいる。
 そのルーツは、‘ワルツの父’と称せられるヨハン・シュトラウスⅠ(1804-49)が21歳のときに結成した楽団に辿りつく。地元ウィーンのみならず、欧州各地を巡業したという。その長男の‘ワルツ王’シュトラウスⅡ(1825-99)も父に倣って、何と19歳で自らの楽団を作り、5年後には亡くなった父親の楽団を吸収し、ウィンナ・ワルツの全盛期を築いた。楽団の規模は今もその当時の43人のまま。Ⅰ世の楽団からだと創立183年、Ⅱ世からでも164年という、とんでもない楽団なのだ。1890年と1900-01年の2度アメリカ・ツアーも成功させている。
 途中、存亡の危機に陥ったこともあるという。なんと、ある時の代表者が廃業すると宣言して、スコア(総譜)をすべて焼却してしまったというのだ。再興を望む面々がパート譜をかき集めて楽譜を整え、またスコアを完成したという。こうして、シュトラウス一族がこれまで繋いできて、ワルツ、ポルカの本場の味を継承してきた。指揮者がヴァイオリンを弾く、弾き振りのスタイルはこの楽団に始まるのだという。
 舞台をみると一目瞭然なのだが、編成が普通の楽団とかなり違う。ビオラ、チェロ、コントラバスがいずれも3人だが、ヴァイオリンが14人と他の弦楽器の合計より多い。シュトラウス親子は、この編成で演奏するために作曲していた訳だ。一般に、管弦楽団の弦楽器の編成は、ヴァイオリンから順に人数が少しずつ少なくなっていくのが普通だ。
 1971年以来、来日は20余回に及ぶのだが、この数年途絶えていて、今年の公演は久しぶりだった。
 この2年、元旦にTV中継されるウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、気が抜けたサイダーもどき、面白くも何ともない。今年に続いて来年も、この楽団を皮切りに都内に繰り出すつもりだ。
http://www.proarte.co.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大します。

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