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2009年2月28日 (土)

神奈川県民ホール・びわ湖ホール・東京二期会・日本オペラ連盟 
共同制作オペラ
G.プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」全3幕
佳境に入った“栗國ワールド”の立ち稽古

 神奈川県民ホール公演は3/28・29だが、それに先立つびわ湖ホールは3/14・15、本番まで2週間を切った。
 昨年はプッチーニ生誕150周年にあたり、関東圏では「トゥーランドット」は来日公演が11回、新国立劇場が6公演もあった。この公演ラッシュに、オール邦人公演で終止符を打つ。栗國淳演出のダイナミックな稽古に立ち合って、その意気込みを、肌で感じた。
Pat1020268_3  指揮者が二人いるように見えるが、沼尻竜典の隣にいるのが素手の栗國で、演技指導に、文字通り、余念がない。
Pat1020161  この日は、合唱団の稽古日。ソブラノが3パート、アルトが2パート…という多声部の、100人に達しようという大合唱団を仕切る。思わず立ち上がって…
Pat1020257  次の瞬間、歌手の輪の中に。登場人物に成りきってしまう。イタリアの小学校に通ってネイティブのイタリア語で育った栗國の真骨頂。Pat1020159_7
 普段コンサートで後ろ姿しか見せない指揮者もオペラの稽古となると、奥に秘めた歌心が表出するのか、仲良く連呼。
 プッチーニの遺作、伝説の時代の中国北京が舞台となるのがこれまでだが、今回は、今年開港150年を迎え、西欧文化の流入港横浜で、「作曲された1920年代を意識して演出する」という。稽古場に貼られた衣装のスケッチは真にそれだった。これまで、一度も期待を裏切らなかった“栗國ワールド”、待ち遠しい限りだ。   
http://www.biwako-hall.or.jp/kouen/event_syousai/090314.html
http://www.kanagawa-kenminhall.com/event/event-38264.html
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、全画面見られます。

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2009年2月23日 (月)

オペラ彩 25周年記念公演
ヴェルディ『オテッロ
3/14
(土)・15(日)
両日とも開演pm2:0009031415
和光市民文化センター

サンアゼリア 大ホール

 チラシを拡大してご覧になると、お判りになるかもしれないが、この主催者の絵心は並外れておられる、と思う。前回は若きヴェルディの出世作「ナブッコ」だったが、その舞台は忘れがたい。明暗の機微に思わず引き込まれる場面がしばしばだった。
 大作「アイーダ」の成功の後、郷里に近い田舎にこもっていたヴェルディの元に、詩人ボイトがシェイクスピア原作の「オセロー」を台本化して尋ねてきた。それから丸6年、史上最高の悲劇が誕生した。
 舞台は15世紀末のキプロス島。当時ヴェネツィアでは貴婦人の間で手編みレースのハンカチが珍重されていたという。オテッロから結婚の祝いに贈られたその高価なハンカチをデズデモーナが落としてしまったことから、この悲劇は始まる。
 長らくオテッロ役を歌える邦人歌手はいないとされてきたが、今回、25周年記念公演を機にオペラ彩が英断を下した。
 そのオテッロ役には、日本オペラ界を代表するテノール大野徹也と、昨年のマダム・バタフライ国際コンクールin長崎」で優勝した韓国のキム・ジョンキュが起用された。
 大野徹也氏は「ワーグナー歌い」として知られる日本オペラ界の第一人者だが、歌唱力、演技力を兼ね備えたまさにオテッロにふさわしい素晴らしいテノール。キム・ジョンキュ氏は、これが日本デビュー公演となる。
 死を予感するデズデモーナのアリアに、こみあげてくること必至。そのソプラノには藤原歌劇団の今やベテラン出口正子と今が旬の大隅智佳子が起用されている。
http://opera-sai.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年2月22日 (日)

篠原理華メモリアル・コンサート
4/8(水)pm7:00
オペラシティ
リサイタルホール090408

 篠原理華メモリアル・コンサートは、4年前に若くしてガンで亡くなったリコーダー奏者の追悼コンサートで、彼女の生前のライブ録音を収めたCDの発売時期に合わせて行われる。
 彼女のリサイタルで共演してきたチェンバロの岡田龍之介とリコーダーの古沢実が、彼女と一緒に演奏した仲間たちに声を掛けた結果、日本を代表する古楽界の精鋭が結集することとなった。
リコーダー:
花岡和生、吉沢 実、向江昭雅、本村睦幸、古橋潤一、国枝俊太郎
バロックヴァイオリン:小野萬里、三輪真樹
ヴィオラ・ダ・ガンバ:櫻井 茂   チェンバロ:岡田龍之介
水墨画パフォーマンス:CH
ONTO

「チラシに名前が載っているCHONTOさんは、故篠原理華さんのホームページの管理者、リコーダーのお弟子さんでもあったデザイナーで、水墨画による各種デザインや演奏会チラシのデザインなどで活躍中。今回の出演者の一人、吉沢実さんとはこれまでに幾度となく笛と即興の水墨画によるパフォーマンスを行っている」と岡田氏。
 更に、「多彩な演奏活動を展開した篠原さんに因んで、リコーダーのソロ、アンサンブルを中心に、弦による追悼曲、 ライヴ・パフォーマンスも加えたプログラムとし、この音楽会が、皆で生前の篠原さんの演奏や人となりを偲ぶひとつのよすがになれば、と祈念する次第です」。
 篠原さんを知る手がかりとして、彼女が残した一文を以下に。
…演奏者とは天から降りてくる理想の音楽を通すフィルターのようなもの。フィルターの精度が高ければ、よい状態で抽出される。でもフィルターに余計なものが詰まっていると、音楽の純度が低くなり…
 残された彼女の演奏記録を聴くと、わかります。
“たかがリコーダー、されどリコーダー、これぞリコーダー”
下記のファンサイトには、詳細なプロフィールなどが載っています。
http://shinohararika.sakura.ne.jp/top.html
申込み:ジェイディーシー 03-3560-6705
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年2月20日 (金)

三石精一 指揮   
東京ユニバーサル
フィルハーモニー管弦楽団
第25回 定期演奏会
“メンデルスゾーン生誕200年記念”
序曲「フィンガルの洞窟 作品26
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64  独奏:川端成道
交響曲 第3番イ短調「スコットランド」作品56
4/10(金)pm7:00090410
東京芸術劇場

「第3番となっているのは作曲に手を着けたのが第4番より早かったからで、完成に12年を要し、初演は1842年で、4番、5番より後になった。メンデルスゾーンの最も緻密な仕事だ…」と、三石氏は語り出した。
 メンデルスゾーンは、ハイドンと入れ替わりに、ユダヤ人として、この世に生を受けた。なに不自由ない裕福な銀行家の息子としてハンブルクで育ち、10代から作曲家としても知られ、20歳の時にバッハの「マタイ受難曲」を復活蘇演し、その後のバッハ復興のキッカケをつくることとなった。同時にピアニスト兼指揮者として演奏旅行に出掛け、1831年からイタリア各地をまわり、イギリスへは20歳の頃から38歳で亡くなる短い生涯の間に20回も招かれて訪れている。
 戦前戦中、都内でピアノ好きの少年として10代を過ごした三石氏。疎開先から帰って、藝大指揮科の第1期生となったのは、「ピアノを弾きすぎて腱鞘炎をこじらせてしまったから」。しかし、在学中も卒業後も「暫くの間、日本を代表する歌手や器楽奏者たちの伴奏の仕事が忙しく指揮の方面に目を向ける余裕は殆ど無かった。それにしても、勉強中に作曲したフーガなどの譜面は何処に行ったかなあ~」。…伺っていると、何やらメンデルスゾーンとダブってくる。彼のその後のプロフィールは下記のHPでご覧いただけます。
 ヴァイオリン協奏曲は3楽章建てだが、ひと息入れず一気呵成に弾くよう指示されている。「実は、交響曲も同じように休まずに演奏します。一貫した音楽の流れを邪魔されたくなかったからでしょう…だからといって、同時代のベルリオーズやシューマン、リストなどのような革命児ではなく、保守的だったからこそ当時の上流階級に受け入れられたのだけれど…」と三石氏。
 一方で、「録音に残っている往年の巨匠たちは、ドイツ音楽の王道だからと、濃密で脂っこい、がっしりとした演奏をしている。しかし、実はもっとさらっとした淡泊な曲想だと私は思うのです」
 何とも待ち遠しい限りだ。
問い合わせ・申込み:TEL03-3387-8383
E-mail:uniphil.teien@mx5.alpha-web.ne.jp
http://www.mitsuishiseiichi-uniphil.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年2月15日 (日)

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
2009年度 定期演奏会


090425 来年創立40周年を迎える神奈川フィルは今年4月、金聖響を第4代常任指揮者に迎える。金は1970年大阪に生まれ、14歳で渡米、ボストン大哲学科を経てニューイングランド音楽院で指揮を学んだ。小澤征爾、湯浅勇治らに師事。98年ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝後、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル)など音楽祭で実績を積んだ。
 神奈川フィルとは2004年に初共演、昨年までに5回とほぼ毎年共演を重ねてきた。2年の音楽監督の任期を終え退任するハンス=マルティン・シュナイトによって養われた含蓄、ベートーヴェンやモーツァルトなど古典派・ロマン派の曲を中心に活動を行ってきた神奈川フィルにとって、金氏との出会いは大きな飛躍のチャンスとなろう。金氏曰く。
「あってもいい音楽ではなく、“なくなったら困る音楽”…ライフ・ラインのひとつになり得る音楽を目指していきたい」
全9回の定期演奏会のうち4公演、それに暮れの<第九>を振る。
定期演奏会の会場は全て横浜みなとみらいホール

■第253回定期演奏会 常任指揮者就任披露公演
4/25(土)14:00 指揮:金聖響
ハイドン/交響曲第101番ニ長調「時計」
ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調「英雄」

■第254回定期演奏会
6/27(土)14:00 指揮:金聖響
武智由香/委嘱新作(世界初演)
ハイドン/交響曲第100番ト長調「軍隊」
ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
前奏曲と愛の死
ドビュッシー/交響詩「海」

■第255回定期演奏会
7/10(金)19:00 
指揮:サッシャ・ゲッツェル
ソプラノ:森麻季
モーツァルト/アダージョとフーガ
モーツァルト/モテット「踊れ、喜べ、汝幸いな魂よ」
マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」

■第256回定期演奏会
9/11(金)19:00 
指揮:現田茂夫
ピアノ:アンナ・ヴィニツカヤ
チャイコフスキー/幻想序曲「ロミオとジュリエット」
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調
ショスタコーヴィチ/交響曲第1番へ短調

■第257回定期演奏会
10/8(木)19:00 
指揮:湯浅卓雄
オーボエ:渡辺克也
エルガー/序曲「コケイン」
ヴォーン=ウィリアムズ/オーボエ協奏曲イ短調
エルガー/交響曲第1番変イ長調

■第258回定期演奏会
11/14(土)14:00 
指揮/マルティン・トゥルノフスキー
チェロ:フランシス・グトン
ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ロ短調
マルティヌー/交響曲第4番

■第259定期演奏会
2010年1/16(土)18:00 
指揮:金聖響
ソプラノ: 澤畑恵美 メゾ・ソプラノ:押見朋子
テノール:吉田浩之 バス:長谷川顕
合唱:神奈川フィル合唱団
ベートーヴェン/ミサ・ソレムニス ニ長調

■第260回定期演奏会
2010年2/13(土)14:00 
指揮:下野竜也
ピアノ:田村響
ラロ/歌劇「イスの王様」序曲
ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調
矢代秋雄/交響曲

■第261回定期演奏会
2010年3/12(金)19:00 
指揮:金聖響
ヴァイオリン:神尾真由子
プロコフィエフ/交響曲第1番ニ長調「古典交響曲」
ストラヴィンスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ハイドン/交響曲第104番ニ長調「ロンドン」

◆ベートーヴェン 「第九」 特別演奏会
200912/26(土)15:00 
神奈川県民ホール
指揮:金聖響
ソプラノ:森麻季 メゾ・ソプラノ:押見朋子
テノール:佐野成宏 バリトン:黒田博
合唱:神奈川フィル合唱団
http://www.kanaphil.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年2月13日 (金)

新東京室内オーケストラ 第24回定期公演
ウィーン古典派の系譜ⅩⅩⅣ~ハイドン没後200年記念~
“ロンドン時代のハイドン”

3/18(水)pm7:00
日本大学カザルスホール090318

 読売日響のホルン首席山岸博を代表に藤原浜雄をコンマスに戴く、読響を中心としたメンバーが、毎回しなやかなサウンドを聴かせてくれる前田二生指揮、新東京室内オーケストラ。“ウィーン古典派の系譜”と銘打った定期演奏の第24回は、ヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)の没後200年記念として、“ロンドン時代のハイドン”を特集する。
 1790年ウィーンのハイドンは、エステルハージ家の楽長の職を解かれ、翌年の91年と94年、それぞれ2年ほどロンドンへ渡る。この2度のロンドン滞在中の作品とその演奏会は大成功だったという。ロンドンへ誘ったザロモンにちなんで、“ザロモン交響曲”と称されるこの時期の交響曲には「驚愕」、「時計」、「軍隊」、「太鼓連打」、「ロンドン」などの名曲が名を連ねている。
 今年のウィーン楽友協会の「春の音楽祭」もハイドンを主要テーマにしており、前田二生は今回と同じ「ロンドン時代のハイドン」を4月20日、スロヴァキア・シンフォニエッタと演奏するという。「驚愕」と「太鼓連打」、それにピアノ協奏曲のハープ演奏版などだ。
 今回、ハープで共演するのは井上美江子。ヨセフ・モルナールに11歳からから師事、桐朋学園大卒、同研究科修了、1983年マリア・コルチンスカ国際ハープコンクール特別賞、93年と99年の2回、文化庁の研修員としてアメリカ・インディアナ大学に留学、現在、ソロ、アンサンブルなどで活躍している得難い逸材だ。
 この“ウィーン古典派の系譜”シリーズは、古典派の知られざる作品の発掘などを手掛けているウィーン楽友協会資料館長ビーバ博士のブログラミングで続けられている。毎回、他では手にすることのできないビーバ博士の解説など、とても丁寧なプログラム・ノーツが配布される。それもあって、毎回、外せない催しなのだ。
http://www.maedaoffice.com/k/2.html
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2009年2月11日 (水)

エクスドット eX10
ROSCO plays KAWASHIMA & YAMANE
<experiment> 
3/14(土)pm6:00・STUDIO1619
(新桜台)
<live> 
3/19(月)pm7:00
・杉並公会堂 小ホール090319

 馴染みの薄い現代音楽の会場入口で手にしたチラシです。表面は“判じ物”。はてなと思って裏面を見るとナルホドなるほど…
 eX.(エクスドット)は、作曲家の川島素晴と山根明季子が2007年4月に始めた現代音楽のシリーズで、「実験性、体験性を重視した通常のライブに加え、experiment(実験)と称するレクチャーを併催し、多角的に掘り下げる」とあり、今回は節目の第10回。
 eX.(エクスドット)はこれまで、作曲家に焦点を当てたものと、演奏家や演奏団体に焦点を当てたもの、2系統をほぼ交互に開催してきたが、10回目の総決算となる今回はそれらを融合して、既に「eX.」にも何度か登場している甲斐史子(ヴァイオリン)と大須賀かおり(ピアノ)のデュオ「ROSCO」を迎えて、作曲家としての企画者2名、即ち<川島素晴>と<山根明季子>を特集する。
 今回の演目について…超絶技巧のデュオ作品から演奏者2名と作曲者2名が指揮を務める新作まで、変幻自在の川島作品、奏者2名のパーソナリティを想定し音の造形を操る「玉手箱」としての山根作品・・・デュオの魅力を十全に引き出す楽曲提供と、作曲者をよく知る彼女たちによる作曲意図を最大限に酌んだ演奏、つまり理想的コラボレーションが、これまで以上に意欲的且つ刺激的な内容をもたらすだろう。
 出演者のデュオ「ROSCO (ロスコ)」は、2001年、桐朋学園大に在学中の甲斐史子と大須賀かおりが結成。名称は、アメリカの画家マーク・ロスコに由来し、ロスコの作品の様に二人が互いの色を尊重し、時には反発し、そして融和調合することにより一つの新しいモノを創造するという意味が込められている。
 彼女らのプロフィールからチラシ裏面や会場の案内まで、詳細は下記のHPで見られます。
http://www.komp.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年2月 9日 (月)

チレア作曲 歌劇 アドリアーナ・ルクヴルール
全4幕・上演時間:約2時間・イタリア語(字幕付)
LIPpresentsOPERA09032122
3/21(土)pm6:00
3/22
(日)pm3:00
新宿文化センター

大ホール

 1902年ミラノで初演されたフランチェスコ・チレア作曲のオペラ。タイトル・ロールのアドリアーナ・ルクヴルールもそのお相手のマウリツィオも、ともに実在の人物で、二人の熱烈な恋愛が、そのまま脚色されてオペラになった作品。「音楽はとてもロマンティックだが、ストーリーは、一人の男性を巡って、女優と貴婦人が熾烈な戦いを繰り広げる情熱的なもの。どちらかというと、聴くより、実際に観劇したいオペラだという。
09032122_2  主催のLIPpresentsOPERAは、2000年、テノール大森誠ソプラノ大森園子ご夫妻が、「オペラをより身近に」と始めた非営利団体。今回は誠氏は総監督、園子さんは初日のタイトルロールで出演する。その他の出演者は、チラシ裏面をご覧いただくとして、主な登場人物の役柄を『ウィキペディア』から引用したのでご覧ください。
アドリアーナ・ルクヴルール(ソプラノ):実在のコメディ・フランセーズ女優、アドリエンヌ・ルクヴルール。
マウリツィオ(テノール):ザクセン伯モーリッツのこと。アドリアーナとは恋仲だが、彼女には身分を隠し、サクソニア(ザクセン)伯爵軍に従軍している士官と名乗っている。
ブイヨン公爵(バス): 芝居愛好家の貴族。アドリアーナのライヴァルである大女優、デュクロを愛人にしている。
ブイヨン公妃(メゾソプラノ): マウリツィオに恋心を抱いている。
ミショネ(バリトン): コメディ・フランセーズの初老の舞台監督。アドリアーナに密かな恋心を抱いている。
http://lip-opera.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年2月 7日 (土)

岡村喬生 Takao Okamura
ピアノ:イェルク・デームス
フランツ・シューベルト“冬の旅”

恋を失った若者が冬の情景の中をさまよう心を、切々と歌った古今最高の歌物語。ジュネーブ、ローマ、ケルン、ウィーンでも個性的な歌唱で絶賛された、岡村喬生のライフワーク。
3/20
(金・祝)pm2:00   
岡村喬生のプレトークの後、
2:30演奏開始。
(開演後、休憩はありません)
東京文化会館
小ホール
090320
 歌曲集「冬の旅」(作詞:ウィルヘルム・ミュラー)・24曲 D911, Op.89 (作曲1827年)。フランツ・シューベルトは1797年1月31日生まれだから、30歳の作。
 イェルク・デームス(Jörg Demus)は、1928年12月2日生まれだから今80歳になる。ウィーン音楽アカデミーに学び、1953年にウィーンでデビュー。室内楽や歌手の伴奏者を務め、エリーザベト・シュヴァルツコップやディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ヨーゼフ・スークらのパートナーとして知られた。
 岡村喬生は、1931年(昭和6)10月25日生まれなので今77歳。生まれたのは東京だが、札幌市立中学、東京開成高校、早稲田大学第一政経学部新聞学科、ローマ・サンタチェチリア音楽院声楽科卒業。ウィーン・国立音楽アカデミー・リード・オラトリオ科修了。
 コンクール歴は、イタリア・ヴィオッティ国際音楽コンクール声楽部門金賞。フランス・トゥールーズ国際声楽 コンクール優勝。
 オーストリア・リンツ市立歌劇場、ドイツ・キール、ドイツ・ケルン歌劇場とそれぞれ第一バス歌手として契約。ミュンヘン、ローマ、ウィーン、テルアヴィヴなど、ヨーロッパ各地でオペラ、オラトリオ、コンサートに出演。
 「歌の旅」と称するトークを混えた独唱会、ライフワーク・シューベルトの歌曲集「冬の旅」、オペラ、オラトリオ、ミュージカル等舞台での音楽活動の他、“誰にでも親しめる歌を”をモットーに、 2001年、「NPOみんなのオペラ」を創設した。オペラの演出、執筆、講演会、映画、テレビドラマでの俳優など各方面で幅広く活躍している。我国バス歌手の第一人者。「冬の旅」のリサイタルは彼の年中行事。既に四半世紀を超えている。
http://www.takao-okamura.com/index1.htm
http://www.millionconcert.co.jp/monthly2.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年2月 1日 (日)

S.スクロヴァチェフスキが振る
Stanislaw Skrowaczewski

読売日本交響楽団 3月公演0903

 1923年10月3日生まれというから、スクロヴァチェフスキは今年86歳だが、読売日響の常任指揮者の契約を2010年春までと1年延長した。右のチラシの精悍な面構えを見て欲しい。
 この交響楽団の演奏会のシリーズは、サントリーホールと池袋の東京芸術劇場、それぞれ2つのシリーズ、それに横浜みなとみらいホール、合計5つのシリーズがあるのだが、来月、彼はその5公演3演目を全て一人で振るのだ。ブルックナー、ベートーヴェン、ブラームスとある。レコード、CD、DVDと録音を重ねてきた巨匠の、満を持しての取り組みだ。

3/8(日) 14:00 東京芸術劇場
3/9(月) 19:00 サントリーホール

ピアノ:アンヌ・ケフェレック
◆ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲
◆モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番
◆ブルックナー/交響曲第1番

 レコードやCDでならいくらでも聴くことができるモーツァルトの27番だが、演奏会ではなかなか出会えない。ブルックナーはマエストロが手を加えた特別ヴァージョンだという。 

3/16(月) 19:00 サントリーホール
ソプラノ : インドラ・トーマス
アルト : シャルロット・ヘルカント
テノール : ロイ・コーネリアス・スミス
バス : ジェームズ・ラザフォード
合唱:新国立劇場合唱団
◆ ベートーヴェン/荘厳ミサ曲「ミサ・ソレムニス」
 これまで見てきたスクロヴァチェフスキの公演は、全て暗譜だった。ソリストが4人も登場するこの壮大な曲、果たして今回は如何に。

3/21(土) 18:00 東京芸術劇場
3/22(日) 14:00 横浜みなとみらいホール

◆チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
◆ストラヴィンスキー/管楽器のための交響曲
◆ブラームス/交響曲第4番

 ブラームスが到達した至福の交響曲にマエストロが意を尽くす。チラシに謳われていたミスターSの新曲は未だ推敲中だそうで次回に見送られ、ストラヴィンスキーに代わった。「自作だけは暗譜で振らない」という指揮ぶりは、次回のお楽しみ。
http://yomikyo.or.jp/info/concert.php?ym=200903
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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アンサンブル of トウキョウ
2009年度 定期演奏会0903of

 フルーティスト金昌国のもとに集まる同人的な若手・中堅の演奏家17人の音楽集団。同質の音楽感をもって、密度の高いアンサンブルをめざし、プログラムに応じて特別ゲストを客演に迎えて、年4回の定期演奏会を催している。小は二重奏から古典派の交響曲まで、幅広いレパートリーをこなす。目出度くも90回を迎える今年の特徴は、全公演にオーボエ奏者青山聖樹が出演することだろう。
 青山は昨年からバッハと同時代の知られざるオーボエ曲の発掘に意をもちいていたが、今年はそれに加えて‘編曲もの’にも手を染め、幅広い演目を聞かせてくれる。その蘊蓄をひとこと頂いた。その他の出演者は、下記のHPでご覧いただけます。今年は、定期会員の増大に合わせて、会場が4公演とも紀尾井ホールに変更された。開演時刻はいずれもpm7:00
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

3/23(月)・第90回 室内楽の夕
モーツァルト:フルート四重奏曲 イ長調 K.298
ゼレンカ:2本のオーボエと通奏低音のためのソナタ 第3番
ショスタコーヴィチ:2本のヴァイオリンとピアノのための5つの小品
ドホナーニ:ピアノ五重奏曲 第1番
(大林 玉井 大野 河野 梅村)

「昨年度から始めたゼレンカのトリオソナタのシリーズ。毎回、素晴らしいゲストに共演していただき、今回は第3番。他の5曲と違って、この曲はヴァイオリン・オーボエ・ファゴットと通奏低音という編成なのですが、青山はヴァイオリンになりきって、オーボエ2本・ファゴット・通奏低音で演奏させていただきます」

7/22(水)・第91回 トリオ・ダンシュと「兵士の物語」 
モーツァルト:5つのディヴェルティメントK439bより 変ロ長調
イベール:5つの小品
フランセ:ティヴェルティマン
ストラヴィンスキー:兵士の物語
(ヴァイオリン独奏・小林美恵)

 「兵士の物語」と良い組み合わせになるオーボエの室内楽というと、やはりフランス音楽に数多い“Trio d'anches”、オーボエ・クラリネット・ファゴットの三重奏でしょう。イベールとフランセに加えて、どうしても他の楽器の名曲を交えたく、モーツァルトのディヴェルティメントより一曲を選びました。この原曲はバッセットホルン3本と言われています。

10/14(水)・第92回 バロック音楽の夕
J.S.バッハ:フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調WV.1038
J.S.バッハ:オーボエ(チェンバロ)協奏曲 へ長調 BWV.1053
〔独奏 青山聖樹〕
ヘンデル:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ op.1-13 〔独奏 玉井菜採〕
J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第6番(大野かおる 川中子紀子他)

 大バッハはカンタータで数多くのオーボエの名曲を残しましたが、残念ながらコンチェルトは一つもありません。今回のチェンバロ協奏曲を編曲した理由は、バッハ自身がそのゆっくりした楽章をカンタータの中でオーボエ・ソロに演奏させているからです。
 

2010年1/20(水)・第93回 オーケストラの夕
ロッシーニ:「セヴィリアの理髪師」序曲
モーツァルト:オーボエ(原曲フルート)協奏曲 へ長調 K.313
〔独奏 青山聖樹〕
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129 〔独奏 河野文昭〕
モーツァルト:交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
〔指揮 金昌国〕
 モーツァルトのニ長調のフルート協奏曲は調をかえたオーボエ協奏曲もあります。が、もう一つのフルート協奏曲(ト長調)のオーボエ・ヴァージョンは見当たりません。で、こちらも変調してオーボエ協奏曲にした次第。20年以上前にハインツ・ホリガーらが、既にやっています…。
問い合わせ:アンサンブル of トウキョウ Tel 03-3426-2010
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