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2009年4月10日 (金)

ワーグナー最後の楽劇「パルシファル」
第1回ワーグナー音楽祭「あらかわバイロイト」
5/15(金)pm4:00090515
5/16
(土)
pm2:00
5/17
(日)
pm1:00
サンパール荒川 大ホール

 かつて、アメリカがバクダットを空爆し始めたころ、「バクダット市内で上演するのに相応しい『バクダットの理髪師』というドイツ語のオペラの楽譜を見つけた。このオペラ公演のニュースが世界中に流れたら、アメリカは爆弾を落とすのを躊躇するだろう。人間のタテになろう」…この企画を提案し、自ら理髪師役を買ってでたバリトン歌手の田辺とおる。さすがにバクダット公演は実現しなかったが、都内で敢行した。その田辺が、長年荒川区の劇場で、様々なクラシック音楽の催しを展開してきた東京国際芸術協会とタグを組み、遂にワーグナーのオペラに挑戦する。
 日本でもこのところオペラは身近になった。著名な来日公演から市民オペラまで様々。だが、その大半はイタリア・オペラで、ドイツ・オペラはモーツァルトに限られるといってもよい。
 ワーグナーのオペラは、公演そのものが極めて少ない。彼のどのオペラも所要時間が4時間を超え、他のオペラの二倍近い超大作ばかりなので、興行的にも桁違いのパワーが要求されるからだ。それに欧米のように一演目を数週間続けられる状況にはない。
「奇しくも、ヴェルディと同じ年に生まれた天才中の天才ワーグナー。彼の到達した珠玉の世界を日本の皆さんに体験してもらいたい!」
 ドイツの歌劇場の専属歌手として活躍してきた田辺が、日本のオペラ事情に風穴を開けようというのだ。登場するソリストは18人、3公演なので出演者はその3倍。脇役で一人二役もあるが何と総勢50人に達する。ドイツのロストック市立国民劇場から指揮者と演出家、舞台監督(美術)の3人のスペシャリストを呼んだ。公演監督の田辺は、初日と3日目に違う役で出演、何と、ひとり三役。(主催の「東京国際芸術協会」のHP参照)
 中世スペインの伝説上の城。キリストに磔死をもたらした聖槍とその血を受けた聖杯を護る騎士たち、それを籠絡せんとする魔法使いや怪しげな女(魔女?)たち。こんな、いわば戦国時代に迷い込んで翻弄される青年パルシファル。ワーグナーが作曲だけでなく台本も手掛け、自ら「舞台神聖祝祭劇」と名付けた神秘的宗教劇。なので、所謂イタリア歌劇の悲話のような筋書きはない。
 それにしても、何故、最後のオペラから始めるのか・・・と問うたら、即、答えが返ってきた。
「こんなに世知辛い現代社会にあって、<悠久の時のながれ>に身を委ねられる、劇場の椅子に座っているだけで異空間に連れていってくれる作品は他にありません。他の曲は現実とのかかわりから切り離されておらず、象徴性が前面に出ているという点でパルシファルは随一の曲なのです」
<象徴的異空間>、それは、能や舞踊など、本来、日本文化の得意科目だったはず。だが、現代社会ではなかなか実感できないし、オペラ界の風潮もそちらにはシフトしていない。パルシファルこそ、いまの日本人にもっとも訴えるべき作品だ、という。愚者にしか見えないパルシファルが実は賢者だったのです。
http://www.tiaa-jp.com/tiaa_opera/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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