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2009年4月19日 (日)

カンブルラン、読響の次期常任指揮者に
就任の記者会見(4/14)
フランス人指揮者の面目躍如(4/18)

090414_6  来年4月、読売日響の第9代常任指揮者に就任が決まっているシルヴァン・カンブルランの記者会見は、絶妙のタイミングで行われた。会見の前後に彼の演奏会が予定されていたのだが、会見の前にはモーツァルトの序曲とベートーヴェンの4番と5番<運命>が、その週末(4/18)には得意のフランスものが組まれていたのだ。
 過去の共演歴は2006年暮れの2演目3公演だけ。フランス人の常任指揮者は彼が初めてだそうだが、「質の高さだけでなく、明るくフレンドリーで音楽的にも人間的にも良い関係がもてると判断した」と楽団の吉田事務局長。ご本人は「古典派とロマン派を組み合わせたプログラミングはお手のもの」といい、「<深刻なテーマでもスマートに語る>というフランス的な思考回路がフランス音楽のみならず、全ての音楽を指揮するときの私のスタイルといえるかも知れません」
090414_7 こうしたコメントに触れてから聴いたフランスものの公演は見事だった。バロック期の大家ラモーの佳作、ラベル晩年の傑作組曲<クープランの墓>、そしてロマン派へ大きな飛躍をもたらしたベルリオーズの革命的な大作「幻想交響曲」…
 これまで正直、フランス音楽音痴だった私だが、思わず聴き入り引きずり込まれてしまった。特に最後の大曲は、消え入るようなピアニッシモから怒号のフォルテッシモまで、耳障りな音色が全くなく、響きの全てが抵抗なく体内に流れ込んでいく。のど越しに何の違和感も生じない。楽団が彼の意を完全なまでに音に現している。過去に聞いた演奏は、ときに神経を逆なでするような音色に戸惑うこともあったのだが…きっと、初めてホンモノに出会ったのだと思う。
 それに、何と記者会見の資料には、2010年度のカンブルラン指揮の公演リストが配布されているのだ。4月ベートーヴェン・マーラー・シェーンベルク、5月モーツァルトとストラヴィンスキー、7月はベルリオーズ・オネゲル・ラフマニノフ・ムソルグスキー、それに、ハイドン・ヴァレーズ・マーラー、フォーレ・ドビュッシー・メシアン・デュティユーの3演目、11月がハイドンとストラヴィンスキー、それにドビュッシー・マーラー・シューマンの2演目。
 この中の、4月のシェーンベルク<交響詩>、7月のフォーレ<付随音楽>、11月のドビュッシー<交響曲>の題名は、驚くなかれ、いずれも『ペレアスとメリザンド』なのだ。“フランス人指揮者”の面目躍如といえよう。
 読響はカンブルランの3年間の任期中に創立50年を迎える。
 彼のプロフィールは以下のURLでご覧ください。
http://yomikyo.or.jp/info/conductors.php#sylcam
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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