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2009年6月 3日 (水)

ヴェルディ作曲 イル・トロヴァトーレ 全4幕
<愛・嫉妬・呪い・情念渦巻く中世スペインの騎士物語>
7/5(日)pm3:00090705
八王子市民会館

指揮:大浦 智弘
演出:八木 清市
レオノーラ  松岡 薫
マンリーコ  
浅原 孝夫
ルーナ伯爵 
森口 賢二
アズチェーナ
巖淵 真理
フェランド  
竹永 久男
イネス    
阿井  泉
ルイス    
澤崎 一了
老ジプシー 
里美 義康
使者     
森田 克己

 今回の「イル・トロヴァトーレ」の作者ヴェルディは、先月“あらかわバイロイト”とこの欄で紹介したワーグナーと同い年とのと。このオペラは「トラヴィアータ(椿姫)」や「リゴレット」とならぶ中期の三部作といわれる。が、主役が次々と死を迎え、呪い・復讐・処刑といった凄惨極まりない暗~い話。なのだが、音楽は躍動感に満ち溢れ、輝かしく美しいメロディーが次々と繰り出される大傑作なのだ。歌手にとっては歌唱力を問われる、やり甲斐のある作品で、これほど歌を堪能できるオペラはないだろう。
 主催の「オペラ リリカ 八王子」は1998年、“オペラを身近に!”をモットーに八王子ゆかりの音楽家が集って創設され、今年で11年目を迎える。これまでに「蝶々夫人」、「カルメン」、「椿姫」、「ラ・ボエーム」、「マクベス」など有名なオペラをこなし、ガラ・コンサートなどと併せて地元に定着している。
 演出を担当する八木清市は、「蝶々夫人」、「マクベス」、「カルメン」に次いで4作目。今回の彼の蘊蓄がふるっている。
 このオペラにつきまとう独特の分かりづらさは、一体どこから来るのか?勿論、そこには様々な原因が考えられるが、問題はむしろ、その分かりづらさにあるのではなく、それらの混乱を、作曲家を含む誰一人として収拾しようとしないところにある。と、僕は考えている。世界は未だにダッチロールを続けている。操縦不能になった時の対処法として、最も有効な手段は、ハンドルから手を放すことだ。人はそれをなんと呼ぶのだろう。放棄、だろうか?いいや、違う。このオペラにはそんな消極的で受身なところは何処にも見受けられない。むしろ、それは「勇気」と呼ばれるものだ。何故ならば、彼らはハンドルから手を放したその瞬間に、あろうことかアクセルを踏み込んでいる!まるで、冷静な確信犯のように。快哉!
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注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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