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2009年6月26日 (金)

東京芸術劇場シアターオペラ 第4弾
プッチーニ作「トゥーランドット」
7/25(土)pm3:00090725
東京芸術劇場
大ホール

 東京芸術劇場が、オーケストラと歌手が同じ舞台に乗る「シアターオペラ」をスタートしたのが一昨年3月。読売日本交響楽団と事業提携して実現させた。
 このシアターオペラに私が注目したのは、昨年末の第3弾、マスカーニ作「イリス」だ。これは、「蝶々夫人」公開の10年も前にローマで初演されたジャポニズムの秘曲。1984年の日本初演を指揮した井上道義が、その後誰も取り上げないのにシビレを切らし、自ら演出も手掛けて日本再演をなし遂げた。フィナーレの舞台を見事なまでに盛り上げた。
 第4弾の今回は、フィギュアスケーター荒川静香が演目に使って一躍有名にしたプッチーニの名作オペラ「トゥーランドット」。井上の大英断で、今回は演出を狂言師、茂山千之丞に託した。
 今年86歳になる高齢の茂山は、3歳で初舞台を踏み、兄の千作と共に狂言の普及に努めた。古典だけでなく復曲・新作狂言にも出演、タブーを破って能狂言師としては初めて他のジャンルの俳優と共演。狂言界の異端児と呼ばれた。
 60年代にオペラや新劇などの脚色、演出を始める。代表作に万博委嘱オペラ「地獄変」(三島由紀夫原作)がある。今回の演出についてしばし蘊蓄(うんちく)に耳を傾けよう。
 「狂言役者がオペラの演出をする、それこそ正に『狂言』じゃ…楽譜もまともによめない僕は、少なくともオペラの演出に関しては今でも素人を自負しています。そんな私に演出のお声がかかったのは、こんな事由ではなかろうか…。
 能や狂言は、大道具はもちろん小道具の類もほとんど使いません。お客さんの想像力に百%期待して、役者の声としぐさですべてを表現していきます。何もない舞台を、何でもあるつもりで…実はこの『つもり』こそがお芝居の原点なのですが、いまはやりのエコな手法を期待されて…時代ものの歌舞伎のテクニックをも拝借して、プッチーニを料理してみたい」
 トゥーランドット姫の役はブルガリア出身のマリアナ・ツヴェトコヴァ。欧米のコンクールに入賞し、ミラノ・スカラ座、バイエルン、ベルリン、ドレスデンの各国立劇場、東京の新国立劇場などに出演している世界的なソプラノだ。姫を得んとする王子カラフ役のアレクサンドル・バディアはルーマニア出身で、ブカレスト、ザルツブルク、ワシントンの各歌劇場に出演。王子を慕う女奴隷リュー役は、前回の「イリス」にも芸者役で出演した小林沙羅だ。
 今回は、井上が音楽監督を務める石川県のオーケストラ・アンサンブル金沢とも共催、7月18日に金沢でも上演される。
http://www.geigeki.jp/saiji_050.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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