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2009年7月10日 (金)

スコダ、都響とモーツァルト24番を共演
ピアノ協奏曲の自作のカデンツァを披露
9/29(火)pm7:00 サントリーホール
9/30(水)pm7:00 東京文化会館

指揮:アンドリュー・リットン
ピアノ:パウル・バドゥラ=スコダ0909
東京都交響楽団 定期演奏会

 チラシのキャッチ・コピーに“ストラヴィンスキーの描いた世界…象・トランプ・民話をもとに…”とある。最初の「…ポルカ」がサーカス団の若い象をテーマに描き、「カルタ遊び」はポーカー・ゲームをバレエ音楽で表し、…「火の鳥」はロシア民話を題材とした、言わずとしれた色彩豊かなバレエ音楽。
 だが、これだけでは表しきれないのが今回の公演だ。まず、今年ちょうど50歳の指揮者アンドリュー・リットン。ニューヨーク出身、ジュリアード音楽院で学び、ダラス響とボーンマス響の音楽監督を歴任、シカゴ響、ニューヨークフィル、バーミンガム響などで客演し、現在はノルウェーのベルゲン・フィルの音楽監督を務める。ジュリアード音楽院といえば、戦後渡米したロシアの著名な音楽家を多数教官に迎えていたことで知られる。そのリットンが「ストラヴィンスキーが1910年、彼の評判を確立させた<火の鳥>を、最終改訂版の1945年版でお届けします。この最終判では、美しい色彩、神秘的な響きが美しく捉えられています」というメッセージを寄せている。
 それもさることながら、もうひとつのお楽しみ、これも凄い。モーツァルトのピアノ協奏曲は27曲のうち2曲だけ短調だ。が、日本でしばしば演奏されるのは何故かニ短調の20番ばかり。私が最高傑作だと疑わないもうひとつの24番ハ短調を、スコダが演奏する。しかも彼のオリジナルのカデンツァ、その初演だというのだ。
 パウル・バドゥラ=スコダPaul Badura-Skodaといえば、イェルク・デームスやフリードリヒ・グルダとともに、いわゆる「ウィーン三羽鳥」として知られ、LPレコード世代には懐かしい巨匠。私は当時は即興性にとむ、グルダにばかり気を取られていたが、一番元気だと思われていたグルダが先に逝ってしまった。残った二人は今や“老匠”と呼ばれているそうだ。
 スコダは、1927年10月6日ウィーンに生まれ、47年にオーストリア音楽コンクールに優勝し、その後、エトヴィン・フィッシャーの薫陶を受ける。1949年にヴィルヘルム・フルトヴェングラーやヘルベルト・フォン・カラヤンといった著名な指揮者と共演する。「自筆譜や歴史的楽器の蒐集家としても知られ、エヴァ夫人ともども碩学をもって名高く、揃って『新モーツァルト全集』において、ピアノ協奏曲第17番、第18番、第19番の校訂者を務めた」とウィキペディアにある。そのスコダが曰く。
「10歳の誕生日に先生にもらったプレゼントが、ハ短調の協奏曲の楽譜だった。それ以来、このピアノ協奏曲が大好きになり、生涯を通じて演奏してきました。…今では若い頃よりも劇的で情熱的に表現するようになりました。そのうちに、カデンツァを自作する必要があると思うようになったのです。どれも長大でロマンチックすぎるものばかりだったからです。モーツァルトのK.608の大胆な転調に触発されて新しいカデンツァを創作しました…それを披露するのは今回が初めてです」
 これはもう事件と云わざるを得ない。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/by_month/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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コメント

門馬さん
この公演は絶対に見逃せません!!
私の席番は2階RB3列8番です。
この席はオーケストラ全体を観られ、しかもピアノの
音のバランスがまるで1階正面1列の如く素晴らしい事です。
今からどきどき、わくわくです!!
帰りに、貴殿はコーヒーで小生はビールで乾杯しましょう。

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