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2009年8月28日 (金)

ウィーン・トロンボーン四重奏団
“ウィーン発、新しい音の万華鏡”090920qtt

9/20(日)pm2:30
JTアートホール

アフィニス

 私がトロンボーンのアンサンブルを初めて聴いたのは40年ほど前、初めて行った上野の文化会館小ホールでだった。聴衆に横顔を見せて左右に向かい合ったN響メンバーのトロンボーン奏者数人が、王様の入場さながらにファンファーレを奏でた。対向面のない扇形の斬新な空間に、荘厳な響きが鳴り渡った。音が宙を舞うとはまさにこのことだ。
「トロンボーンアンサンブルという編成の音楽は、ルネッサンス期、バロック期から教会音楽の中に2群、3群を対話的に展開した作品が多い」というのは、ウィーン・トロンボーン四重奏団の招聘元の原社長。
 この四重奏団は1992年ウィーン・フィルやウィーン交響楽団など、オーストリアを代表する楽団の首席らによって結成された。トロンボーンを、“室内楽を奏でる楽器”として、質の高い音楽を提供することを目的に演奏活動を始めた。2005年にメンバーを変更し、今は名門ウィーン交響楽団のメンバーで編成し、高い評価を得ている。
 この四重奏団の最大の特徴は、「緻密かつ大胆なアンサンブル能力、音楽感や様式感、テクニックや音色の多彩さと統一感など、アンサンブルを行う上での重要な要素を高い水準で確立している」という。通常、彼らのために作曲された作品や編曲された作品を演奏している。ヨハン&ヨゼフ・シュトラウスの作品をはじめ、ウィーン古典派時代の作品は特に高い評価を得ている。特筆すべきは、「オリジナル版を越えた躍動感溢れる演奏で、一瞬たりとも聴衆を飽き?させる事がない」…まさに、“ウィーン発、新しい音の万華鏡”なのだ。
 オーストリア国内外での演奏活動のほか、CDでもその活動は世界中に知られている。01年の初来日で高い評価を得、今回は04年に続く3度目の来日。日本でもNHK-BSテレビで放映され広く知られるようになった。
 今回の演目は、ハイドンの「天地創造」に始まり、バッハ、クライスラー、ワーグナー、チャイコフスキー、ブラームスなど著名な作家がずらり。だが、馴染みの薄い、しかし凄い作曲家も数名いる。
C・モラーレス(1500頃-53):スペイン・ルネッサンス期を代表する作曲家。その大半が宗教曲ですべて声楽曲。声部を器楽に置き換えて演奏されることが多い。その作品は欧州全域で販売され、多くは新大陸にも渡っていった。
J.G.アルブレヒツベルガー(1736-1809):ウィーンで活躍した作曲家、オルガン奏者、音楽教育者。ベートーヴェンの師で、当時は対位法の大家として名をとどろかせ、シュテファン聖堂の楽長を勤めるほどだった。アルト・トロンボーン協奏曲は奏者のレパートリーに欠かせない。
H.トマジ(1901-71):フランスの作曲家、指揮者。27年にはカンタータ「コリオラン」でローマ賞作曲部門と指揮部門で1位を獲得。1946年から1年間モンテカルロ管弦楽団の音楽監督を務めた。トロンボーン協奏曲は奏者には難曲だが名曲。また、シェイクスピアの「ハムレット」のテーマ「生きるべきか死すべきか」はバス・トロンボーンの独奏用として書かれた心理的作品でリサイタル・プログラムに度々登場する。
T・モンク(1917- 82):アメリカのジャズ・ピアニストで、独特のスタイルの即興演奏と数多くのスタンダード・ナンバーの作曲で知られる。ラウンド・ミッドナイトはジャズファンならずとも知る名曲で同名の映画を思い起こす人もいるだろう。といった具合だ。
 優れた演奏で一度感動すると止まらなくなるのが金管アンサンブルだ。ご用心!
http://www.proarte.co.jp/artists_detail11.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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