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2009年8月27日 (木)

マーラー開眼まで40年!?
ヘンデル組曲「王宮の花火の音楽」
マーラー交響曲第5番
ハ短調
読響8/26公演に酔う

 いつもは書かない後記事です…真夏の夜の夢ごこち…090826_2
 転勤先の旭川のあばら屋に友人らの結婚祝いで買ったステレオが鳴る。夜はシュワルツコップがうたうシューベルトの歌曲などだが、たまの休日は朝から景気づけに大きな音で鳴らした。ヘンデルの「王宮の花火の音楽」や「水上の音楽」、それにハイドンの「トランペット協奏曲」だった。
 筋向かいに音楽教師のやはり新婚のご夫婦が居られた。家内は奥方と近所づきあいの仲。「お隣の大好物はマーラーなのですって…」、「へー進んでるね~流石に音楽の先生のお宅だけあるね」と、お住まいまで格上に見えてきたりした。…ヘンデルの華やかな祝典曲を聴きながら思いが巡った…娘が生まれる前なので、もう40年も前のことだ。
 休憩後のマーラーは、未だもってロマン派までで停滞している我が家だから、どちらかというと食わず嫌い。それが何と、第一音が鳴ったところから、息を呑む静寂な佇まい。我が家の指定席はサントリーホールの最後列だから聴衆も丸見え。その聴衆が楽団と見えざる糸によって結ばれているかのようだ。金管楽器をピアニッシモで演奏するって大変だろうな~。歩留まりの良い楽団だと選んだからこそ年間シリーズ会員なのだが、ここまでやるとは、楽章ごとに家内と顔を見合わせ、口の形で「いいね~」。恐らく年間会員になっていなかったら、この公演を選ぶことはなかっただろう。
 3年ほど前だったか、サイモン・ラトルがウィーン・フィルを率いて来日した際に、インタビューでこう答えていた。
  「フォルテッシモはめいっぱいに演奏するので自ずと限界がある。しかし、ピアニッシモは限りなくゼロに近づけるのだから、限界がない。オーケストラのダイナミックレンジはピアニッシモ次第で決まるのです。如何に艶やかでささくれず滑らかなピアニッシモで奏でるか、それが私の仕事です」
 配布冊子のプログラムノーツによると、20世紀の初年、1901年から翌年にかけて作曲されたそうだが、マーラーは42歳、このころ20歳近くも年下の女性と結婚。間もなく長女が誕生。奥さんは仕事の良きパートナーでもあり、とても幸福な時期に作曲されているのだ。…またしても旭川のお隣の新婚さんとダブってくる。…いや、我が家のことだったか? 何しろ夢のなかだから…
 この日の指揮者は高関健。読響の常任ではない。残念ながら配布冊子のプロフィールには、これまで読響を客演したことがあるのかどうか書かれていない。桐朋在学中の1977年「カラヤン指揮者コンクールジャパンで優勝し、ベルリン・フィルのアカデミーで85年までカラヤンのアシスタントを務めるが、この間の84年ハンス・スワロフスキー国際指揮者コンクール優勝…その後諸々あって、2003年から札幌響の正指揮者を務めている。東京で彼の指揮を聞くことができたのは幸運だった。
http://yomikyo.or.jp/index.php
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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