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2009年9月10日 (木)

土田越子 ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ091012vn
全曲演奏会Vol.3

ピアノ 藤井一興
10/12(祝・月)pm2:00

日本大学カザルスホール

 ヴァイオリンソナタ全10曲+ロマンス2曲を全4回(Vol.1~4)に分けて演奏するというシリーズだが、年代(作曲)順に演奏するのではなく、「もしも、お客様が1回の演奏会のみお聴きになられたとしても、この合計12曲のおよその推移をわかって頂けるように選曲しました」と土田さん。
 今回はプログラムの前半に第8番のソナタop.30-3と、ト長調op40とヘ長調op.50の2つのロマンスを、後半に第10番のソナタop.96、というように、作品番号順に演奏します。
 別名シャンペンソナタとも呼ばれているソナタ第8番のウィットに富んだ軽快さ、それに、感傷的なものを削ぎ落とした2曲のロマンス。「これらも各々非常に魅力的な作品ですが、何といってもソナタ第10番は、最高傑作のひとつです」と土田さんは強調する。
 10番のソナタの作品番号はop.96ですが、op.127以降の後期の弦楽四重奏曲にも通じるような孤高の美を湛えており、全4楽章を通じて魂が浮遊し昇華されてゆくような、ベートーヴェン独自の音楽境地に至った作品だと思うのです。
 2曲のロマンスは共に優美なメロディーはもとより、協奏曲的な音造りと緻密な構成力を持っています。無駄な音は全く無く、また「ロマンス」という題名から想像する甘く感傷的なものからはかけ離れた雄大な世界がくり広げられます。これこそベートーヴェンであると毎回演奏するたびに思います。
 更に、常々の思いも語ってくれた。
 ベートーヴェンを演奏する時に一番大切にしていることは、これらの歴史的な遺産とも言うべき偉大な作品(楽曲)に常に奉仕するという気持ちです。精神的な深さは時代を超越しています。演奏法としては様式感、ウィーン音楽としての音、モティーフはどこから来ているか、などということは特に重要だし、ヴァイオリンという楽器で“常に歌っていなければならない”ことも重要なことです。
 特に第10番のソナタを演奏するときは、いつも詩的な感情移入と深遠な歌を要求されます。ヴァイオリン・パートの作曲手法はとても繊細で且つ針金のような筋がとおっていて、技術を超えて表現する技法が要求されると思うのです。そこには俗から離れた世界のみが存在しており、このソナタを演奏できる幸せや喜びには格別のものがあります。
 私の中でベートーヴェンは、常に純粋に情熱を傾けさせ、妥協を許さない、要求されるものが次々に変化してゆく特別の音楽なので、一生をかけて追求してゆくものだと思っております。   
 共演ピアニストの藤井一興氏とは13年前に初めてリサイタルで共演させて頂いて以来、何度かご一緒させたいただいております。今回、ベートーヴェンシリーズとしての共演を大変楽しみにしております。
 最後に、ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのデュオ音楽の中にある“自由”と、独立した2つのパートの“合致”をお楽しみいただきたいと思います。皆様、素晴らしいカザルスホール(残念ながら来年閉館となる)という空間での演奏会に、是非いらしてくださいませ。
プロフィールなど詳細は下記のHPでご覧いただけます。
http://www.etsuko-tsuchida.com
http://www.hirasaoffice06.com/files/schedule.htm
申込み・問い合わせ:
ヒラサ・オフィス Tel:03-5429-2399
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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