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2009年10月31日 (土)

『コジ・ファン・トゥッテ』(桐朋学園オペラ)
全2幕 イタリア語上演・字幕付き
仕上げの通し稽古(10/30)
公演会場:新宿文化センター大ホール
11/7(土)・8(日)
両日ともpm3:00開演
At1060340_2
 前日は7日組の立ち稽古だったが、昨夜は8日組の通し稽古。二晩続けて桐朋学園へ通った。
 At1060256_2初日の指揮者はスレンダーな指揮科の女子学生だったが、昨夜は、何と、「今回は学園との折衝など事務方です」云っていた、バス歌手の大島幾雄教授。「この曲はもう何回も出演しているから頭に入っている。 今日は別の場所で楽団の練習があり、副指揮者もそっちにとられたから急遽…」と、手慣れた棒振り。(↑) At1060296_5 昨日、「二組のカップルもさることながら三枚目役のデスピーナとアルフォンソの演技が、このオペラの出来を左右する」と申し上げたが、その感をますます強くした。(↑) At10603778日組のアルフォンソ加賀清孝は、2週間前にはこの“Music a la Carte”でも絶賛した『リーベ・クロスター優しき修道院』のとぼけた神父役だったし、デズピーナ里中トヨコは12月初旬の『不思議な国のアリス』のタイトルロール。  二人が登場するだけで何か起きそうな気配が漂い、若いカップルを手玉にとって観衆を一喜一憂させる。
 フェルナンド岡田尚之(→)は昨夜イタリアから帰国、文字通り馳せ参じた駿馬。
 世界の小澤の出身校として知られる桐朋学園。その音楽部門の学生オーケストラが、高関健の指揮で挑むモーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』だが、5年前にコンサート形式でロッシーニの「シンデレラ」を取り上げて以来、久しぶりの本格的なオペラ公演だという。
全出演者など公演の骨子は、前回の配信記事と主催者のHPでご覧いただけます。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-03d0.htm
http://www.tohomusic.ac.jp/performanceSite/cosifantutte.htm
注:写真は右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で拡大できます。

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2009年10月30日 (金)

桐朋学園オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』
稽古たけなわ
全2幕 イタリア語上演・字幕付き
11/7
(土)・8(日) 両日ともpm3:00開演
新宿文化センター
大ホール

At1060170 出演者を同学園の出身で固めるべくこのような陣容になった…と、お伝えしたが二日目に予定されていた中丸三千繪が体調不良で、初日の佐藤奈加子が両日とも登板するという。At1060145_2  
 参上した10/29は初日組の立ち稽古。佐藤さんはお休みだったので、ドラベッラとデズピーナの演技に目を奪われた。薗田真木子は先日ご案内した「優しき修道院」で堅物の修道女を演じていたが、ここでは、コケティッシュな妹役。「大好きな役なの」…どうらや十八番のようだ。
 いずれも第一線の舞台で活躍する面々だが、二組のカップルもさることながら三枚目役のデズピーナ(名古屋木実↓中央)とアルフォンソ(北川辰彦↓左端)の演技が出来を左右する。At1060182_3
 世界の小澤の出身校として知られる桐朋学園。その音楽部門の学生オーケストラが、高関健の指揮で挑むモーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』だが、5年前にコンサート形式でロッシーニの「シンデレラ」を取り上げて以来、久しぶりの本格的なオペラ公演だという。
全出演者など公演の骨子は、前回の配信記事と主催者のHPでご覧いただけます。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-03d0.html
http://www.tohomusic.ac.jp/performanceSite/cosifantutte.html
ソリスト陣の略歴は、各人のHPでご覧ください。
注:写真は右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で拡大できます。

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相曽賢一朗 ヴァイオリン・リサイタル2009
第13回 KEN AISO VIOLIN RECITAL091119vn 
ピアノ 永野英樹
11/18(水)pm7:00

所沢ミューズキューブホール
11/19
(木)pm7:00
東京文化会館
小ホール

 今秋も、また彼のヴァイオリンを聴くことができる。今回のリサイタルに際してメッセージが届いた。
「今年のプログラムは“幻想-夢”がテーマです。生誕200年のメンデルスゾーンのヴァイオリンソナタを皮切りに、高校時代よりの友人でもある国際的ピアニスト永野英樹氏と5年ぶりの共演を果たせますことに感謝しています。また本年の演奏は、去る1月に逝去された大学時代からの恩師、田中千香士先生に感謝と敬愛の気持ちを込めて捧げたいと思います」
 そして、ヴァイオリン音楽に造詣が深く、冊子「世界の弦楽四重奏団」をものしている幸松肇氏の「ユニヴァーサルな音の語り手としての相曽賢一朗のヴァイオリン」と題したコメントも読ませて頂いた。その意の一部を紹介しよう。
「…彼が何故イギリスに住み、何故毎年のように日本にやってきては、ヴァイオリンを演奏するのか、これまで、その意味するところが理解できなかった。が、今年4月から5月にかけての「スティーヴン・イッサーリス室内楽プロジェクト」に参加しているのに立ち会い、改めてそれを知るところとなった。メンデルスゾーンの室内楽曲で、ヴァイオリンやヴィオラを演奏する相曽賢一朗の姿をみて、その安定した無理の無いテクニックと、繊細にして精妙なトーンを持ち合わせている彼の持ち味の素晴らしさを再認識したのだった」              
 今回の演目は、メンデルスゾーン、エネスコ、そしてシューベルトの亡くなる年に初演された幻想曲ハ長調。
 相曽氏は今週、パリからグルジアへと忙しく、インターナショナルな活動を続けているが、合間を縫って、今回初めて弾くエネスコについて、コメントを寄せてくれた。
「エネスコの『少年時代の印象』は、晩年の作曲家がノスタルジーを込めて子供の頃の記憶を音に綴った幻想曲です。情景描写がとても鮮やかで印象派的作風ですが、エネスコの厳格な性格も表れています。大変込み入った楽譜であることもあってか、ほとんど演奏されませんが、20分余のとても個性的で興味深い音楽です」
 こう聞いたら是が非でも…これも外せません。
http://www.rr.iij4u.or.jp/~aiso/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月27日 (火)

東響の定期にオピッツがブラームスで共演
11/7(土)pm6:00
サントリーホール


Pf 先月、池袋の芸劇で、久しぶりに素晴らしいシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聞かせてくれた東京交響楽団。サントリーホールでは今秋、女性ソリストが二人続いた後の11月、音楽監督ユベール・スダーン指揮の定期に重鎮ゲルハルト・オピッツが共演し、ブラームスを弾く。そのオピッツが来日に際してコメントを寄せているので、是非お知らせしたい。
 ゲルハルト・オピッツ(写真左)の初来日は1976年、何と欧州便はアンカレッジ経由で羽田に着いたという。成田国際空港もまだなかった時代だ。「着陸直前、一点の曇りもなく晴れ渡った空には美しい視界が広がり、富士山のあの高貴で感動的な姿に感嘆しました。2週間の滞在中、満開の桜を満喫することが出来、京都の神秘的な雰囲気と美しい庭やお寺の佇まいに感動したことを覚えています」…初来日の印象は強烈だったようだ。
 Photoそして、本題…「ブラームスの協奏曲第1番は、ピアノとオーケストラにとって記念碑的な作品であり、劇的で詩的なアイデアと感情に満ち溢れています。この偉大な作品が21歳の若者によって書かれたとは信じがたく、まるで80歳の年老いた作曲家が自らの波乱の人生経験を振り返って書いたかのように聴こえるのです。…マエストロ・スダーン(写真右)とはこの曲を既に何度か共演しましたが、彼は偉大なブラームス愛好家であり、この曲に対して深遠な霊感ともいえる力で人々にインスピレーションを与えるアプローチの方法を持っています」
 オピッツは、ドイツ・ピアノの正統派を代表する存在、とりわけブラームスの世界最高の演奏者の一人として名高い。スダーンがもっとも信頼を置くピアニストの一人としても二人の共演に大いに期待したい。
 もう一曲はシューマンの交響曲第2番。この曲についてシューマンがメンデルスゾーンに宛てた手紙の中で「ハ長調のトランペットが響いています。これからどのようなものになるのかわかりません」と書き始めのイメージを語っているそうだ。シューマン作品の中でもベートーヴェン的といわれる機知に富んだ作品とされている。シューマンはスダーンが選んだ今年のメインテーマだ。
  出演者のプロフィールなど詳細は以下のHPでご覧ください。
http://www.tokyosymphony.com/concerts/20091107suntory.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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バルカン室内管弦楽団
 
“民族共栄のタクト”
国連本部演奏会決定記念 日本特別公演
指揮・お話し:柳澤寿男
11/6(金)マチネpm2:00 ソワレpm6:30 (2公演
第一生命ホール091106

 チラシに久しぶりにみるヴァイオリン漆原啓子さんの笑顔が…2006年から翌年にかけて、デビュー25周年記念があり、計6回も通ったが、その後、都内で聴く機会がなかった。
 それに、この精悍な横顔…どこかで見覚えが…チラシ裏面のプロフィールにありました。「2000年東京国際音楽コンクール(指揮)第2位」。今は亡き新星日響を振って、下野竜也が1位となり、涙を呑んだ。家内など「素敵なのに、どうして?…」と残念がっていた。私もその後の消息を案じていた。何とその柳澤氏、2007年にバルカン室内管弦楽団を設立、音楽監督として、紛争地バルカン半島で国際貢献の任に当たっていたのだ。
 国際交流基金(The Japan Foundation )は、文化を通じて紛争や災害の被害を受けた地域・国の復興と安定化に貢献する事業の一環として、多民族による「バルカン室内管弦楽団」の活動を支援してきた。柳澤氏は、コソボ・フィルハーモニーの首席指揮者の任にありながら、対立するバルカン地域における音楽を通じた民族の共栄、現地音楽水準の向上、信頼構築を目的として同室内管弦楽団を設立した。
 その活動3年目の今年5月、マケドニア人、アルバニア人に加え、コソボ紛争でアルバニア人との強い敵対関係にあるセルビア人の音楽家が参加し、いまだに国連統治下にあるコソボ共和国ミトロビッツァでのコンサートが、UNDP(国連開発計画)の協力を得て実現された。また、国連が栁澤氏の情熱と勇気あふれる活動を高く評価し、3つ異なる民族による同楽団の米国への招へいが決定、今年11月9日にニューヨーク国連本部で特別コンサートが実施されることなった。
 今回の公演は、この国連コンサートの実現を機に、国際交流基金が楽団員計16名を日本に招へい、東京杉並ロータリークラブの共催を得て開催される。
 演目は、モーツァルト[ディヴェルティメントk.138」、バルトーク「ルーマニア民族舞踊曲」、それに三枝成彰「弦楽のためのレクイエム」の委嘱初演。漆原さんはピアニスト吉村美華子さんとメンデルスゾーンの「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ長調」を弾く。指揮の栁澤氏は「バルカン室内管弦楽団」の設立経緯や本プロジェクトにかける熱い思いも語る。彼のプロフィールは下記のURLで、
http://www.geocities.jp/puntadarco/profile.html
公演の詳細は、このURLでご覧ください。
http://www.jpf.go.jp/j/culture/new/0910/10-02.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月23日 (金)

都民芸術フェスティバル2010
Tokyo Performing Arts Festival 2010
オーケストラ・シリーズNo.41
2010年1/16(土)~3/21
(日)
東京芸術劇場大ホール

 1968年来、毎年1月から3月にかけて開催される都民芸術フェスティバル。オーケストラ・シリーズは、日本が誇るトップアーティストによる最高の演奏芸術を、低料金で都民に提供することをモットーに、翌69年に始まり来年は41回目。今回も在京8楽団が参加する。
 今回の特徴は、すべての公演でソリストが参加すること。世界で活躍する第一級の演奏家から若手の逸材まで幅広い演奏家を招き、8楽団との個性あふれる共演を集中的に楽しめるイベントだ。これまで馴染みのなかった楽団と、これを機会に体験する絶好のチャンスでもある。リーズナブルな価格設定だが、更にお得な全8公演のセット券もある。1回券は11/5からの発売だが、セット券は既に10/22に発売しているので、お早めに。
入場料(全席指定・税込)
◎全8公演セット券(A席のみ250組み限定) 26,000円
◎1回券 A席3,800円・B席2,800円・C席1,800円
(オーケストラ1回券は学生料金あり。詳細は主催の日本演奏連盟の下記HPで)

<1>1/16(土)pm6:00 東京都交響楽団Photo
指揮/船橋洋介
ソプラノ/半田美和子 テノール/望月哲也
 J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲
 J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」より
            “公爵様、あなたのようなお方は”
 レハール:喜歌劇「微笑みの国」より
        “君は我が心のすべて”Photo_2
 レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より
        “友よ、人生は生きる価値がある”
 J.シュトラウスⅡ:春の声 作品410
 J.シュトラウスⅡ:アンネン ポルカ 作品117
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」より“乾杯の歌”
 ムソルグスキー=ラヴェル:組曲「展覧会の絵」

* 前半はソプラノとテノールのオペラ・アリアとデュエットを楽しみ、後半は、ラヴェルが管弦楽に編曲した「展覧会の絵」。ソリストはどちらも二期会のヴェテラン。

<2>1/27(水)pm7:00 東京交響楽団Photo_3
指揮/飯森範親  ピアノ/末永 匡
~ベートーヴェン・プログラム~
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
 交響曲第6番 へ長調 作品68「田園」

*末永 匡は、桐朋学園音楽大学卒後、ベルリン、フライブルグ、ザルツブルクに学び、2006年ドイツ演奏家国家資格を授与と、ドイツ仕込みの中堅。   

<3>2/3(水)pm7:00Photo_4
  東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

指揮/矢崎彦太郎  ヴァイオリン/漆原朝子
 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 作品64
 レスピーギ:交響詩「ローマの松」

* 爽やかな「イタリア」、優美なヴァイオリン協奏曲と前半はメンデルスゾーン、後半は華麗な交響詩。ソリストは漆原啓子の妹。            

<4>2/21(日)pm2:00 東京フィルハーモニー交響楽団Photo_5
指揮/小林研一郎
トランペット/マティアス・ヘフス
 チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ=オネーギン」より
                         “ポロネーズ”作品24
 ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.Ⅶe-1
 チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36

* トランペット独奏のマティアス・ヘフスは1965年生まれ、ベルリンのカラヤンアカデミーで研鑽を積んだ世界的名手。レッスンプロとしての評価も高く、日本でもお世話になっている奏者は多い。

<5>2/25(木)pm7:00 NHK交響楽団Photo_6
指揮/ロッセン・ミラノフ  ピアノ/岡田博美 
 ワーグナー:
 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
 チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64

* 岡田博美はロンドン在住の重鎮。先日、日本でのリサイタルをこの“Music a la Carte”でオススメしたばかりだ。

<6>3/5(金)pm7:00 読売日本交響楽団Photo_7
指揮/現田茂夫  ピアノ/小山実稚恵
 リャードフ:魔法にかけられた湖 作品62
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
 チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

* 今やベテランの小山実稚恵は、数年前からオーチャードホールで10数年を要する年2回のリサイタルを続行中。

<7>3/17(水)pm7:00 日本フィルハーモニー交響Photo_8 楽団
指揮/大友直人  チェロ/向山佳絵子
 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
 ドヴォルザーク:交響曲第9番 品95「新世界より」

*名曲ドヴォルザークのチェロ協奏曲を名手向山佳絵子で楽しみ、名曲「新世界より」にひたる。

<8>3/21(日)pm2:00 新日本フィルハーモニー交響楽団Photo_9
指揮/手塚幸紀  ピアノ/田村 響
 モーツァルト:歌劇「ドン=ジョヴァンニ」序曲K.527
 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
     
* 田村 響は、今年23歳の最若手。2007年、ロン=ティボー国際コンクールピアノ部門に優勝し、注目された。
  手塚幸紀は、東京藝大のフルート科入学後、1964年に指揮科に再入学し、渡邊暁雄、山田一雄両氏に師事。大阪フィル、京都市響などで活躍した後、72年の新日フィル創立以来92年まで、同団の発展に寄与した。
http://www.jfm.or.jp/concert/to_festival_1.htm

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2009年10月22日 (木)

読響常任スクロヴァチェフスキ、三題

第一題 CD“レコ芸・準特選盤”Cdbr 
 読売日響の常任指揮者スタニスラフ・スクロヴァチェフスキの新譜CD「ブラームス/交響曲第3番、チャイコフスキー/弦楽セレナード」(8月16日発売)が「レコード芸術」誌10月号で準特選盤に選ばれました。このCDは9/18には日本経済新聞(夕刊)のディスクレビューにも取り上げられるなど、多方面で絶賛を博している。
〈ブラームス:2008年9/10、サントリーホールにてライブ収録、チャイコフスキー:2009年3/21、東京芸術劇場にてライブ収録〉
デンオン [CD&SACD] COGQ39  \2,940(税込み)

第二題 「桂冠名誉指揮者」に。
 2010年3月末をもって第8代常任指揮者を退任するスタニスラフ・スクロヴァチェフスキに、読売日響は、「桂冠名誉指揮者」(英語名:Honorary Conductor Laureate)の称号を贈ることを決めた。また、本人にその旨を伝え、快諾を得たとのこと。来年4月以降の肩書きとなる。
 同氏は1978年の初共演以来、数回にわたる客演を経て、2007年から3年間にわたり常任指揮者を務めました。この間、特にブルックナーやブラームス、シューマンの交響曲を中心とした演奏やレコーディングに対しては聴衆、マスコミ、双方から高い評価を得てきた。「当楽団にとってもスクロヴァチェフスキ氏との交流は、大きな飛躍への原動力になったと確信しています。“桂冠名誉指揮者”の称号は、こうした功績をたたえるものです」
彼のプロフィールは下記のURLでご覧ください。
http://yomikyo.or.jp/info/conductors.php#sscro

第三題 特別演奏会“ミスターS有終のタクト”
ブルックナー/交響曲第8番ハ短調

2010年3/25(木)100325
東京オペラシティ
コンサートホール

 “ミスターS”ことスクロヴァチェフスキは、ブルックナーの指揮では国際的に定評があり、マーラー・ブルックナー協会から金メダルも授与されている。ザールブリュッケン放送響との「ブルックナー交響曲全集」は世界中で賞賛され、「カンヌ・クラシック大賞2002(19世紀管弦楽作品部門)」を受賞している。
 常任指揮者の任期が切れる来年3月は、3通りの演目で5公演が予定されている。R.シュトラウスとシューマン、ショパンとシューマンの2演目はどちらも2会場だが、ブルックナーの交響曲第8番は定期演奏会の1公演だけだった。そこで折角だから十八番のブルックナーも2回公演に、という趣向だ。
http://yomikyo.or.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月20日 (火)

堀江真理子 ピアノ・リサイタル
ピアニズムの極致…音で描く風景 そして心象…
11/14(土)pm7:00091114pf
カザルスホール

ドビュッシー:前奏曲集 第1巻
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」より
      泉のほとりで
    巡礼の年 第2年「イタリア」より
      婚礼
      ペトラルカのソネット 第104番
ショパン:舟歌 作品60
     
   幻想ポロネーズ 作品61

 堀江真理子さんは一昨年秋、『 デビュー25周年記念 1900年 啓(ひら)かれた日本のピアノ曲』という演奏会を開催した。「現代の日本のピアノ音楽界の端緒は、滝廉太郎が日本人として初めてピアノ独奏曲“メヌエット”を作曲した1900年に始まる」と、明治生まれの邦人作曲家9人のピアノ曲を演奏したのだ。それぞれは小曲かもしれないが、曲想は各人各様なのだから、9人の思いを一夜で披露するのは、並大抵のことではない。演奏された記録はなく、あるのは楽譜だけ。「どういうつもりで書いたのだろう…と、作曲家と向かい合う、譜読みの日々が続いた」という。こんな大役をかってでた堀江真理子って、、、たしかフォーレのスペシャリストではなかったか。
 粒立ちのよい綺麗な響きを聴かせるピアニスト。「ピアノの美しい響きと表現のために…ペダリング」のテキストを刊行し、指導者のための講師も勤め、ピアノは指で弾くだけではないことを私に気づかせてくれたピアニスト。
 今回は、その堀江さんの文字通りのリサイタルだ。
「来春のカザルスホール閉館に伴い、これが最後になるかも知れないカザルスホールでの演奏会を意識して、このホールの響きにあう曲を選び、ドビュッシー、リスト、ショパンになりました。どの曲も、風景が浮かんでくる描写、そして愛に満ちている曲だと思うのです」
 そして、こうも云う。
「今回、今までにも増して“音色”を追求しています。単に美しい響きだけでは作品の像を伝える事はできません。楽譜に書かれた音ひとつひとつに意味があり色があります。そして休符にも音色は存在します。作曲家は何を言おうとしたのか?納得できる音色を探しあてるために、ひたすら音楽と対話をしています」
 同じピアノでも、弾く人によってその音色はガラリと変わる。これこぞ、他の楽器にはない<ピアニズム>。
 チラシに、こうある。
“ピアニズムの極致…音で描く風景 そして心象…”
 いざ往かん。
http://www.pacific-concert.co.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月16日 (金)

石川咲子&内山美登里
2台ピアノ コンサートseries2091110pf
11/10(火)pm7:00
オペラシティ
リサイタルホール


 2006年11月、東京・練馬区にある曼荼羅美術館で開催された『第2回仏画悉曇特別展』の会場で ”ブラームスのハンガリー舞曲全21曲”が連弾で演奏され、話題になった。そのお二人が石川咲子さんと内山美登里さん。「ブラームス協会の元会長である染川画伯のご要望で、画伯の作品の前で演奏することになりました」と、石川さん。
 そのとき寄せられた”次はぜひホールで聴きたい”などの声におされ、今回のシリーズ2が企画されたという。ただし、今回はピアノ2台によるデュオだ。演目は今回もブラームスを軸にしている。
「前回、ブラームスという作曲家のピアニストとしての奥深さに本当に感動いたしました。リズム感や音の広がりなどをすべてピアノだけで表現するというのに、全く限界を感じさせないのです。質の高い作品と出会って、ピアニストで良かった、と思う瞬間が何度もありました。今回のソナタはピアノ五重奏でも演奏されますが、ピアノ2台を使っての音の掛け合い、ハーモニーの幅など、やはりピアノならではの魅力が詰まっているのです。是非ご期待ください。
 私たちは世代は違いますが、共にスズキ・メソードの同窓で、鈴木静子先生の元でピアノの手ほどきを受けました。今はお互いに音楽の話、人生の話を深く語り合える大切な友人です」
 石川さんは、故鈴木静子氏にピアノの手ほどきを受けた後、桐朋学園短期大学卒業後渡米、ボストン・ニューイングランド音楽院にて学士を取得。林峰男氏をはじめとする数々の著名な演奏家と共演、高い評価を受ける一方、今やスズキメソッドの指導者としても活躍、毎年団員たちの独奏会では伴奏を引き受けて、キラキラ星からブラームスの協奏曲まで7時間にも渡るマラソン独奏会で、どの演奏にも変わらぬすばらしい伴奏を成し遂げたという。
 内山さんも、スズキ・メソッドでピアノを始め、桐朋学園大を卒業。在学中からニューヨーク・マスネ音楽院国際ピアノフェスティバルに参加するなど、しばしば渡米して研鑽を積んでいる。他方、施設でのミニコンサートの企画、演奏、指導にも当たっている。
「今年は、私たちの恩師 鈴木静子先生が亡くなってから10年という節目の年でもあり、ふたりで今できる精一杯のピアノ音楽を皆様に聴いていただきたいと思います。2台ピアノの迫力、そして幅広い音色を表現できるよう勉強する日々を過ごしております。
 さらに、今回は、ブラームス以外の曲をプログラムに加えました。全く違う年代、全く違う魅力を持つ作品を、と思って、ミニマル・ミュージックの創始者スティーブ・ライヒ(1936-) 作曲の「ピアノ・フェイズpiano phase」を演奏します。この曲は、“その時の響きを聴きながら弾き進める”、インプロヴィゼーション的な面があります。特に、素晴らしい響きのホールでお互いの音を聴き合いながら、音の重なり合い、共鳴などを楽しんで頂きたいので選びました」
申込み:saki-rabbi1010@docomo.ne.jp
http://www.concert.co.jp/ticket/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月15日 (木)

グルック作曲 オペラ・コミック
思いがけないめぐり会い、
     
または091113
   
メッカの巡礼

11/13
(金)pm7:00
11/15
(日)
pm3:00
北とぴあさくらホール
    

指   揮:寺神戸 亮
演   出:飯塚 励生
管弦楽:レ・ボレアード
            (オリジナル楽器使用)
レジア   :森 麻季(ソプラノ)
バルキス:野々下由香里(ソプラノ)
ダルダネ:柴山 晴美(ソプラノ)
アミーヌ :山村 奈緒子(ソプラノ)
アリ   :鈴木 准(テノール)
オスミン :羽山 晃生(テノール)
托鉢僧 :フルヴィオ・ベッティーニ(バリトン)
ヴェルティゴ:大山 大輔(バリトン)
スルタン :根岸 一郎(テノール)
隊長   :谷口 洋介(テノール)
3幕/台詞日本語・歌詞フランス語上演/日本語字幕付

 北とぴあ開館5周年記念事業として1995年に始まった「北とぴあ国際音楽祭も、はや今年は15回目を迎える。毎回、日本では上演される機会の少ないバロック・オペラの本格上演をメイン公演に据えている。今年は、18世紀に欧州で大流行したオペラコミックの傑作、グルック作曲の『思いがけないめぐり会い、またはメッカの巡礼』、本邦初演だ。
 演奏は、北とぴあ国際音楽祭ではおなじみの寺神戸亮指揮によるレ・ボレアード。オリジナル楽器を使用して、初演当時の響きを現代によみがえらせる。
 演出は近年、先鋭的な演出で注目されている飯塚励生。喜劇の要素がふんだんに盛り込まれたオペラ・コミックの演出でその本領を発揮する。
 森麻季、フルヴィオ・ベッティーニ、野々下由香里、鈴木准、大山大輔ほか歌唱力とともに演技力も抜群の豪華ソリスト陣が競演するとあって、見逃せない公演だ。
 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)はオペラやバレエ曲を多く残したドイツの作曲家。マリー・アントワネットがまだウィーン宮廷で過ごしていた頃の音楽教師でもある。フランス王室へ嫁いだマリー・アントワネットの後を追ったグルックは、パリでも多数のオペラを上演し成功を収めました。
 当時は謎の国であったイスラム世界を舞台にして、王子と王女の波乱万丈の物語を喜劇化し、オペラ・コミックばかりでなく、ヴォードヴィルやシャンソン、さらにはオペラ・ブッファからオペラ・セリアに至る当時流行の音楽分野から美味しいところ取り、ミックスしたカクテルのような作品に仕上げた。国際人グルックの面目躍如といえよう。グルックと親交のあったモーツァルトは、この作品に感化されて名作オペラ『後宮からの誘拐』を作ったとされている。
 指揮者の寺神戸亮は、ブリュッセルでグルックのオペラの上演に参加したとき、「素晴らしい作曲家だと思いました。当時モーツァルトよりも人気があったというのも理解できます。なんとも楽しいアリアとハチャメチャなストーリー! しかも今回は台詞が日本語。フランス語のアリアには字幕が付くので、どなたにも楽しんでいただけます」と、意欲満々だ。
http://www.kitabunka.or.jp/ongakusai/on2009/onindex.htm
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2009年10月13日 (火)

Vnジェラール・プーレ&ブルーノ・リグットPf
秋の夜に響く,3つのソナタ  モーツァルト・フォーレ・ブラームス
ルーテル市ヶ谷センターホール091028
10/28
(水)pm7:00

 日本ではすっかりお馴染みの巨匠ヴァイオリニスト、ジェラール・プーレと、今秋来日するピアニスト、ブルーノ・リグットによる初共演。2人は、フランスでは数年に1度は音楽祭などで共演をしているが、日本での共演だけでなく、一晩2人で弾き通すのは初めてという。フランス人ふたりの粋な一夜になるだろう。
 ジェラール・プーレは、天才少年といわれて育ち、11才でパリ国立音楽院に入学し、2年後に審査員全員一致の首席で卒業。18才の時に、イタリアのジェノヴァでのパガニーニ・コンクールで優勝。父、ガストン・プーレはドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを作曲家自身のピアノで1917年に初演した事で知られる。
 彼の詳細なプロフィールはHPにゆずるとして一言だけ…2005年4月から09年3月まで東京芸大客員・招聘教授を務め、09年4月からは昭和音楽大学特別講師。日本のヴァイオリン界のレヴェルアップに貢献し、複数の弟子が国内外のコンクールで優勝や上位入賞を果たすなど、日本びいき。その彼曰く。
「今が人生の最高。こんなに良い生徒のクラスを持ったのは生涯で初めて。多くの素晴らしい友人、同僚に恵まれ、日本にいる幸せを常に感じている。日本人の心(思いやり)、丁寧さ、規律の正しさ、日本の食事が大好き」で、今後は、日本とフランスをほぼ半々に生活していくという。
 ブルーノ・リグットは、イタリア人の父とフランス人の母の間にパリで生まれる。パリ音楽院でリュセット・デカーヴにピアノを、ジャン・ユボーに室内楽を学び、1962年にピアノで、1963年に室内楽でプリミエ・プリを獲得。その後、これまで弟子をとらなかったサンソン・フランソワの唯一の弟子となり、ロン=ティボー国際コンクールのほか、1963年にチャイコフスキー国際コンクールで入賞し、演奏活動を開始する。現在はパリ音楽院で教鞭をとり、後進の指導にあたっている。
ブーレ氏のHPは、
http://www.gerard-poulet.com
リグットのHPは、
http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0104.html
問合せ・申し込み080-3082-7798(川島) hara@musicalte.com(原) 
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2009年10月12日 (月)

オペレッタ“優しき修道院-聖なる仲間”
“リーベ・クロスター Liebe Kloster”
本番前日のGP,覗いてきました

10/13(火)~16(金):マチネpm2:00・ソワレpm7:00
座・高円寺2At1050502_3

 今春、オープンしたばかりの“座・高円寺”へGP(ゲネプロ・本番の舞台で衣装を着けての通し稽古)を覗いてきました。下手の舞台を少々カットしたオケピットに、あたかも特注したが如く、6人の楽団がピッタリ収まっている。
At1050686  修道女は当たり前だがみな同じ衣装を着けている。色とりどりのそれまでの私服のときのように、外見で役柄を見せることはできない。各人の個性はすべて演技次第。演技力が問われる演目なのだ。今回が初舞台の新人もいるが、大半は経験者。何しろ今年30公演を超える、今や日本語オペレッタの老舗なのだ。これまで稽古してきた成果、喜怒哀楽が次から次へと展開していく。
At1050724_2 そんな粛々とした演劇進行の現場で、予め準備できないのが照明。本番の舞台でいきなり仕込むことになるので、そのスタッフ連には緊迫したした空気が漂っている。こうした縁の下のスタッフに支えられて、抱腹絶倒まちがいなしの本格派オペレッタは創りあげられていく。
オペレッタ座のURLは、以下のとおりです。
http://www.geocities.jp/liebeoperetta/top.html
会場の案内は下記のHPをご覧ください。
http://za-koenji.jp/guide/index.html#link2
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秀演 シベリウスのヴァイオリン協奏曲
ジェニファー・ギルバート
大友直人指揮・東響交響楽団

(10/11・芸劇)
 この8月末に「東響 シベリウスのヴァイオリン協奏曲 二題」、こんな書き出しで紹介したのを憶えておられようか?
 シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲は超難曲のようで、丁寧に弾いただけでは面白くも何ともない。これが超絶技巧を感じさせない名手の手にかかると、突然、超名曲に変身する。私のその初体験は、小林美恵、飯森範親指揮・東響。2001年4月14日、日本音楽コンクールのガラ・コンサートで、忘れることが出来ない感動モノの超名演だった。その後、記憶に刻まれているのは丁々発止のラクリン、次いで練達のクレーメルだ。以来、それに続く名演奏を探し求めて…。
At1050472_2 昨夜、その四つ目の名演奏にとうとう巡り会うことができました。大友直人指揮/東響でヴァイオリン独奏はジェニファー・ギルバート、池袋の芸術劇場(2階席)でした。某ピアニストさん曰く、「日本のオケは、コンチェルトが超ヘタ。それは、ツイてついていましたね」
 先月の川畠成道・東響・広上淳一客演は、三者がかみ合わず、後半の「未完成」が秀演だったのとは対照的。ワッツ/読響(9/24)のベートーヴェン4番も名匠スクロヴァチェフスキにもかかわらず、これも後半のブルックナーの遺作「第9」とは地と天。巨匠スコダ/都響(9/29)もアンドリュー・リットンという客演指揮者で、せっかくのモーツァルト24番なのに…残念。ソリストと指揮者と楽団がツーカーといかないと、難しいのでしょうね。
 昨夜のソリスト、ジェニファー・ギルバートは両親ともニューヨーク・フィルのヴァイオリン奏者で、兄アランも今年、ニューヨーク・フィルの音楽監督に就任という音楽家一家に生まれ、彼女は現在フランス国立リヨン管弦楽団のコンサートミストレスを務めていて、「大友氏とギルバート一家は、公私ともに長いおつきあい。ジェニファーさんの実力を最も発揮できる曲目を選んだ」そうだ。まず、ソリストと指揮者、そして大友は東響の常任…やっぱり。。。そういえば、先の2001年の初体験は、同じ東響、まだ正指揮者のポストではなかったが飯森範親は東響の常連だった。
 昨夜は、ピアニッシモでもソロの音がオケにかき消されず、聞き取れる…ピアニッシモで感動させることができる秀演だった。
 で、こうも思った。こうした大ホールでは、見おろす席でないと、まず秀演に聞こえないのでは…、小林美恵の時は、初台オペラシティでしたが、やはり2階席で聞きました。
 大ホールでは、響が天井の方に向かい、それが跳ね返ってホール全体を包み込む…そう思えてならないのです。
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2009年10月10日 (土)

クラリネット~知られざる100年~
 …あなたとタイムスリップ…

11/10(火)pm2:00
旧古河庭園・洋館

(北とぴあ国際音楽祭2009参加公演)
クラリネットほか・お話し:坂本徹091110
バロックファゴットほか:江崎浩司
チェンバロ
ほか:西山まりえ


 18世紀の初めから約100年、現在使われているクラリネットまでに、さまざまな楽器が製作、演奏されたという。シャリュモー、バセットホルン、バロック・クラリネット、古典クラリネットなどなど…について、坂本徹が自ら製作した楽器を使って披露する。何らかの理由で音楽史の中に姿を消していった楽器たち、そして楽器とともに失われた音楽について、解き明かしてくれるコンサートなのだ。“クラリネット:未知なる100 年をタイムトラベル”…これが、この公演のウリ。
 クラリネットの奏者にして製作者、してまた今回の主催者である坂本徹氏、曰く。
 クラリネットは現在オーケストラなどで使用される楽器の中でもっとも新しく発明された楽器です。おおよそ300年前の、18世紀初頭のことと言われています。そして現在使用されている管楽器の中で、最も早く今日と同じ形になった楽器でもあります。今日、一般的に使用されている楽器は1839年に発明され、基本的にその姿を変えていません。
 クラリネットが一般的になってきた18 世紀初めから約100年の間、さまざまに形を変え、また色々な種類の関連楽器が発明され、消えていきました。
 このコンサートでは、それら楽器の演奏を通して忘れられた時代へ、しばしのタイムトラベルをお楽しみいただきます。共演は、いずれも古楽界の枠を超え、第一線で活躍する2人です。予想外の楽器や、演奏が飛び出すかも知れません。乞うご期待。
*ファン・エイク:ローゼモンド(シャリュモー・ソロ)
*C.P.E.バッハ:トリオソナタ(クラリネット、ファゴット、チェンバロ)
*W.A.モーツァルト:バセット・ホルンのための二重奏
他いろいろ

 共演の江崎浩司と西山まりえは、2006年2月にNHK・FM「名曲リサイタル」に出演し、好評を博した幻のトリオとか。
  坂本徹(クラリネット、シャリュモーほか)は、桐朋学園大学古楽器科卒業。バーゼル・スコラ・カントールム、オランダ・デン・ハーグ王立音楽院に留学。1993年ブルージュ国際古楽コンクール、アンサンブル部門第1位を受賞。なお使用する楽器はすべて自作、楽器製作家としても高い評価を得ている。
 江崎浩司(バロックファゴットほか)は、桐朋学園大学古楽器科卒業。第10 回古楽コンクールにて第2位受賞。2000 年にはブリュージュ国際コンクール・アンサンブル部門第2位及び聴衆賞を獲得している。現在「タブラトゥーラ」「ラ・フォンテーヌ」他メンバー。
 西山まりえ(チェンバロほか)は、東京音楽大学付属高等学校、及び同大学ピアノ科を卒業。同大学研究科チェンバロ科修了。バーゼル・スコラ・カントールム及びミラノ市立音楽院に留学。第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位、蔵の街音楽祭賞ほか受賞。チェンバロとハープ両方の楽器を操るソリストとして国際的に活躍中。アンサンブル「アントネッロ」メンバー。
「旧古河庭園洋館という特別な場所で、貴族の気分でお聴きいただけます!」もウリ。会場の略図などはチラシにも載っている。
 公演の詳細はHPで。http://www.officesawai.com
申し込み:沢井事務所 info@officesawai.com
入場料:全席自由4500円(古河庭園入園料込)
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2009年10月 9日 (金)

今川映美子シューベルティアーデvol.6
EMIKO IMAGAWA  SHUBERT ZYKLUS

11/11(水)pm7:00091111pf
浜離宮朝日ホール

 シューベルトが音楽仲間と過ごした短い人生。題して“シューベルティアーデ”。今川映美子さんのシューベルティアーデ、シューベルト・チクルスのキッカケを伺った。
「ウィーンに留学するまで特別ご縁がなかったシューベルトですが、ウィーンでは実にたくさん聴く機会に恵まれました。レッスンの時に自分の前にカナダ人がシューベルトの20番を演奏しているのを聴いて、“何て美しい旋律!”と心が洗われる思いで、いつか自分もシューベルトを演奏するようになりたいと思いました」
 2014年に巡ってくるご自身のデビュー20周年を視野に入れて、06年春にスタートした。
「ゲストは友人だったり、同僚だったり、過去に共演の経験のある方だったりするほかに、以前から支援して下さる方々からご紹介や推薦していただいた方もいらっしゃいます。どのゲストも、自分がその方の演奏を聞いて以前感銘を受けたことのある素晴らしい方ばかりです」
 第6回目の今回のゲストは、後半に予定しているピアノ三重奏曲第1番のためにヴァイオリニスト大谷康子とチェリストの苅田雅治が共演する。「大谷さんとは、過去2回東京交響楽団で共演した時のコンサートマスターで、以前から支援してくださる方の推薦もあってゲスト出演をお引き受け頂けました。苅田さんは、大谷さんからのご推薦です。素晴らしいゲストとの共演が、今から楽しみです」
 今回の演目は、まず、21番まであるソナタのうち、亡くなった1828年に作曲された3曲のなかから20番を弾くことにしたという。「この20番の前に置く曲として、CDにも収録した楽興の時を選ぶのが自然でした。ソナタが長調なので、その前にもっとも有名な3番の短調、そして更にその前には長調の1番、というように、調の並びで配置しました。後半を考えると楽興の全曲では長過ぎるのでこの2曲に」と今川さん。
 かつて私の職場だったことがある浜離宮朝日ホールで、なんて音の綺麗なピアニストなのだろう、このホールのピアノ、こんなに綺麗な音が出るの…感無量の想いに浸ったのは、このチクルスが始まって間もなくのことだった。以来、音の綺麗なピアニストを求めて…まだ五指に至りません。
彼女のプロフィールなど詳細は以下のHPでご覧ください。
http://emiko-imagawa.com/
http://www.proarte.co.jp/c_detail.php?cate=2&fileid=176344
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2009年10月 8日 (木)

1960年N響世界一周ツアー再現
中村紘子デビュー50周年
NHK交響楽団 ピアノ協奏曲の夕べ

11/5
(木)pm7:00091105
NHKホール

 中村紘子さんのデビュー50周年記念ピアノ協奏曲の公演は、1960年のN響世界一周ツアーを再現しようという試みだ。
 日本音楽コンクールに史上最年少で第1位特賞を受賞したのが中学3年、その翌年の1960年に、いきなり2つの交響楽団と立て続けに共演し、2曲の協奏曲を弾くという鮮烈なデビュー。しかも同じ年の秋には「NHK放送開始35周年記念世界一周演奏旅行」に随行と、前代未聞の出来事が続いた。文字どおり話題をさらったのだった。デビューというと、リサイタルで世に出るのが通例だから、世間が驚いたのはもっともなことなのだ。
 この催しは、50年前のツアーで彼女が弾いた二曲を一晩で披露するという、彼女にとってもモニュメントの演奏会をベテラン秋山和慶指揮のNHK交響楽団で再現しようというものだ。
 まず一曲が、岩城宏之指揮東京フィルハーモニー交響楽団と共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番。これは、彼女の正式デビューとなった公演だ。そして、もう一曲はN響の定期演奏会で、常任指揮者ヴィルヘルム・シュヒターと共演したショパンのピアノ協奏曲第1番だ。
 世界一周演奏旅行は、9月1日から2カ月間に、12カ国の24都市で公演を行った。指揮者は岩城と外山雄三、それに常任のシュヒター。ソリストは彼女のほかに、チェリストの堤剛。中村は振り袖でピアノを弾き、その際の着付けを岩城、外山が手伝ったというエピソードが伝わっている。
 このツアー中に彼女が出演したのは8回。その内訳は、ショパンが外山の指揮で2回、岩城で1回、シュヒターで3回。ベートーヴェンは外山が1回、岩城で1回。そのほかにBBCによるスタジオでのテレビ収録が1回あったそうだ。彼女が如何に強靱な心身の持ち主だと云うことが、おわかりいただけよう。
 50年も前のことなのに、中村さんはこのツアーで最初に演奏した時のことは、今でも鮮明に覚えているという。
 ナポリのサン・カルロ劇場でした。とても豪華で綺麗なホールで、ショパンを演奏後、大歓声と鳴り止まない「ビス!ビス!ビス!(アンコールの要求)」の声に、当時、副理事長でした有馬大五郎先生が、「あの時、紘子ちゃんが、アンコールでリゴレット・パラフレーズを弾いていたら、もっと大変なことになっていただろうに…」と、亡くなるまでおっしゃっていたことが、今でも忘れられません。
…今回の公演は、いわば50年ぶりの再演。逃す訳にはいかない。公演情報や彼女の略歴は、以下のHPでご覧いただけます。 
http://www.japanarts.co.jp/html/2009/piano/nakamura_nhk/index.htm
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桐朋学園オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』
全2幕 イタリア語上演・字幕付き
11/7
(土)・8(日) 両日ともpm3:00開演
新宿文化センター
大ホール

指 揮:高関 健
演 出:十川 稔
オーケストラ:桐朋学園オーケストラ
11/7(土)09110708
フィオルディリージ:佐藤奈加子
ドラベッラ:薗田真木子
グリエルモ:石川直人
フェランド:塚田裕之
デスピーナ:名古屋木実
ドン・アルフォンソ:北川辰彦
チェンバロ:松本康子
11/8(日)
フィオルディリージ:中丸三千繪
ドラベッラ:松本和子
グリエルモ:与那城敬
フェランド:岡田尚之
デスピーナ:里中トヨコ
ドン・アルフォンソ:加賀清孝
チェンバロ:矢崎貴子

 世界の小澤の出身校として知られる桐朋学園。その音楽部門の学生オーケストラが、高関健の指揮でモーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』に挑む。5年前にロッシーニの「シンデレラ」公演があるが、それはコンサート形式だったそうで、意外なことに、久しぶりの本格的なオペラ公演だという。
 出演者を同学園の出身で固めるべく上記のような陣容となった。7日のアルフォンソと8日のフェランド、それに演出家を除いて、指揮の高関を筆頭に、OBで固めることができた。いずれも第一線の舞台で活躍する面々だ。二組のカップルもさることながら三枚目役のデズピーナとアルフォンソの演技が出来を左右する。
 今回の指揮者高関健は、この8月に読売日響に客演、その秀逸なマーラーの余韻が未だ消えない。
 その高関が振る桐朋学園オーケストラは、桐朋学園音楽部門の学生・生徒からなるオーケストラ。故齋藤秀雄教授により「子供のための音楽教室」創設当初から始められ、以来桐朋の音楽教育の中心として、高度な合奏教育を受けている。なんと、1964年に米国、1970年に欧州への演奏旅行という伝統あるオーケストラ。さすがは桐朋だ。これまでに、小澤征爾、秋山和慶、飯守泰次郎、黒岩英臣、井上道義、尾高忠明、高関健、フルネ、バレンボイム、ロストロポーヴィチら内外の著名な指揮者の指揮、指導を受けてきている。
 演出の十川稔は、早稲田小劇場に役者として入団、オペラの演出を手掛けるようになったのは94年、新国立劇場や二期会公演の演出助手として始めた。これまでに数多くの舞台をこなし、オペラ研修所や音大などで、舞台演技の指導もしている。
 ソリスト陣の略歴は、各人のHPでご覧いただけます。
http://www.tohomusic.ac.jp/performanceSite/cosifantutte.html 
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2009年10月 7日 (水)

モーツァルト劇場2009公演
フランス・オペラ 悲劇と喜劇(各1幕)
プーランク作曲・コクトー台本・高橋英郎訳詞
モノオペラ『人間の声』
オッフェンバック作曲・高橋英郎訳詞・台本・日本初演
『チュリパタン島愛の讃歌
11/7(土)pm2:00・pm6:00091107
浜離宮朝日ホール

 モーツァルト劇場(主宰・高橋英郎)は、1983年『モーツァルトとサリエリ』(リムスキー=コルサコフ作曲)の本邦初演を皮切りに以来26年、主宰自らが訳詞した日本語上演に拘っている。今回は、フランス・オペラから悲劇と喜劇の二本立て。それをキャストをかえて、昼夜2公演。
 第1部のプーランク作曲、ジャン・コクトー台本のひとりオペラ 「人間の声」は、プ-ランク生誕100年記念の1999年公演に次いで2回目。
 5年の相愛のすえに棄てられた女が、新婚の旅へ立つ彼に、その前夜、切々と送る電話の別れ。一本の電話線に託す切ない女心を歌ったモノローグ・オペラ、男と女のぎりぎりのドラマだ。
 昼の部は、前回も出演した高橋照美。その時は「無我夢中で身も心も張りつめた舞台で燃え尽きました。年を経て私のなかの“女”は果たしてどう成熟し変身したでしょうか」。夜の部は、今回が初めての新鋭高橋さやか。「ある女の悲劇ではありますが、女性のもつ普遍的な強さと弱さ、優しさと激情を表出し、時代や国を超えて人の心に訴えかける作品です。生々しくも甘美に表現したプーランクの音楽は繊細な個性に溢れています」
  第2部は、オッフェンバックのオペラ・ブッファ 「チュリパタン島」。戦争に取られるのを恐れて女の子として育てられた男 の子(ソプラノ)と、牛乳よりシャンパンのほうが大好きな男勝りの女の子(テノール)とが恋をする。こんな二人が発情し、イチャイチャし始めたらどーなるのか…抱腹絶倒の喜劇。「憂さも吹っ飛ぶ陽気な音楽に笑わざるをえません」と高橋氏。日本語は、男言葉と女言葉がはっきり違うので、高橋氏が拘る訳詞上演ならではの面白さを、とっぷりと味わうことができそうだ。
 ナポレオン三世が権力を握る帝政下のパリで、公的支援なしに、王侯貴族も英雄も政治屋も、あらゆるものを笑いのめしたオッフェンバック、何やらモーツァルト劇場の主宰に通じるのでは…
 第1部のバックはピアノだけだが、第2部はヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ピアノ、パーカッションの5人の室内楽編成で演奏される。 
 公演チラシ、昼夜公演の全出演者が載っているチラシ裏面などは、下記のHPでご覧ください。
http://www.mozart.gr.jp/top.html
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フィリップ・アントルモン ピアノリサイタル
滅多に書かないアト記事です。
(浜離宮朝日ホール 10/6公演)


フランスの大巨匠091006pf_2
強靱な技巧、
格調高い音色、
清々しい抒情、
円熟を究める
至高の音楽


 レイアウトといい、このキャッチコピーといい、実によできたチラシだと思いませんか?
 この公演は、アントルモンの指揮、弾き振りと合わせて来日3公演を告知したので、その記事にはチラシではなく彼のポートレート写真を載せました。
 公演会場で、改めて手にして、そのデザインの良さに見とれました。素晴らしい演奏会だということを見事にアピールしています。
 でも…、ふと不安がよぎりました。このチラシを見たらよほどの好演でないと聴衆は騙されたと思うに違いない。
 でも、その心配は杞憂に終わりました。
 前半は、「月光」と「熱情」、ベートーヴェンの2曲のソナタでした。「月光」は聞き知ったメロディながらいくぶん骨太。で、これは凄いと思ったのは「熱情」です。右手と左手がそれぞれ紡ぎ出す音色を聞き取ることができるのです。2階の前列から見おろす好みの席で聴くことができたこともあるでしょう。でも、楽器がいつものスタインウエイではなく、ベーゼンドルファーなのです。「ホールには4台のピアノがありました。今回は日程に余裕があったので、事前にアントルモンが出向いて弾き比べる機会をつくることができました。ベートーヴェンのことを考えてベーゼンドルファーを選んだようです」と招聘事務所の原社長。
 後半はショパンでした。ポロネーズ・ワルツ・バラード・ノクターン・スケルツォ…激しい起伏、強烈なダイナミズムを叩きだす曲から滑らかなリリシズムまで、幅広いショパンの作風が一目瞭然。これまでショパンを真面目に聴いてこなかった私にとっては、昨夜は、期せずして、“ショパン事始め”の日になったのでした。
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月 4日 (日)

山口佳子 ソプラノ・リサイタル
 
~ふるさと八王子を歌う~

11/1(日)pm7:00
八王子市芸術文化会館
091101sop
いちょうホール・小

 「日本を離れて知る、ふるさとのあたたかさ」…イタリアで研鑽を積んだ八王子出身の山口佳子が、ふるさとへの想いをこめて歌う。今回は、イタリア研修に一旦区切りをつけての帰国後初のソロ・リサイタル。その思いの丈を語ってもらった。
 留学中、オペラの舞台に立つ経験を何度かさせて頂き、国際色豊かな現場で、やはりイタリア人の血がなせるイタリアならではの表現というものに非常に感銘を受けました。…簡単に言えば打ちのめされました。
 それは結局、日本人の私が真似しきれるものではない、と言うのが私の結論です。音楽はやはり生まれたその土地の歴史や気候風土、宗教感、価値観などさまざまな要素、取り分け「声楽」の分野はそれを支える「言語」にものすごく密接に結びついたものだと思いました。
 ただ、ひとつ間違いないと思ったのは、であるならばやはり、日本人にしか歌えない日本の歌があるではないか。イタリアオペラは素晴らしく歌えるけど、日本歌曲が上手くない日本人歌手には決してなりたくないと思いました。それが、ほんとの意味で国際社会に通用する芸術家ではなかろうか…
 そこで今回はさらに一つ踏み込んで、いっそのこと自分自身の生まれ育った町「八王子」をテーマに作品を創ってしまおう思ったのです。「他を知り、己を知る」、まずは自分のルーツをたどりたい。留学や海外での仕事の経験のある方ならきっと誰しも通る道だと思いますが。
 つまり私は「私だからこそ歌える歌」を探してみたくなったのです。
 今回、作曲家の仙道作三氏に新曲を委嘱いたしました。氏とは、声楽曲「利根川322」を通じて知り合いました。地域密着で、その土地の歴史を紐解きながら、これまでにも沢山の作品を作ってらっしゃいます。今回は万葉集に詠まれた八王子、伝統工芸である多摩織の昔から伝わる「機織り歌」、北原白秋の詠んだ八王子、などをテーマに連作歌曲を書いて頂きました。
 前半は、山田耕筰・團伊久磨などの日本歌曲の名曲。後半はイタリアで勉強して来た事を皆さんに伝えたい気持ちを込めて、耳馴染みのあるカンツォーネ、それにレパートリーの中心であるイタリアオペラから数曲、ドニゼッティのブッファを中心にセレクトしました。とにかく明るく、楽しい曲を用意しています。
 後半に共演してくれてるバリトンの与那城君、またピアニストの仲田君は、気心の知れたミラノでの留学仲間です。二人とも帰国して以来、二期会や新国立劇場、あちこちのオペラの現場から、引っ張りだこで大活躍中です。特に与那城君との共演は久しぶり、ニ期会でタイトルロールを務めるまでに成長した彼から、沢山の刺激が貰えることをとても楽しみにしています。
彼女のプロフィールは下記のHPでご覧ください。
http://members.jcom.home.ne.jp/amici/yamaguchi.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月 2日 (金)

優しき修道院-聖なる仲間
“リーベ・クロスター Liebe Kloster”

☆オペレッタ座☆稽古たけなわ
10/13(火)~16(金):マチネpm2:00・ソワレpm7:00
座・高円寺2

 “オペレッタとは喜歌劇のこと。おもしろい「音楽の舞台」と思ってください。笑いあり涙あり踊りありのエンターテイメント・ショー”…その立ち稽古を覗かせてもらった。
 この作品の大きな特徴は「台本・演出・振付・作曲」の全てを、舞台経験を積んできたオペラ歌手が担っていることだ。At1040933_6  ストーリー(原作・台本・作詞)を発案、自ら演技指導にあたる黒田晋也(上)は、最後に「ミスターY」と名乗り、芸能プロダクションのスカウトマンとして舞台に登場してしまう。
At1040864  衣装を着けていないと単なるのんきな父さんにしか見えないが、作曲・作詞を担当した加賀清孝(左)は、れっきとした神父役。今回、加賀は大奮闘し、これまでピアノ1台だった楽団に、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、ホルンを加え計6人のアンサンブルの編曲を成し遂げ、ブラッシュ・アップした。
At1050080_2   ある国のある修道院に、ある日ある母娘が恋の相談に訪れ、母親は娘を諭すように頼み込む。そのうち修道女らが自らの過去を振りかえりはじめ、人間模様が次々と展開し…黒田が、左手前で気分の起伏を“クレッシェンド・デクレッシェンド”で指示している。At1050167  と、そこへ、なんと娘のボーイフレンドまで飛び込んで、ラブラブっ、修道院長さん卒倒寸前。抱腹絶倒のうちに、人との関わりやふれあい、優しさを考えさせられる涙と笑いのコメディなのです。
オペレッタ座のURLは、以下のとおりです。http://www.geocities.jp/liebeoperetta/top.html
会場の案内は下記のHPをご覧ください。
http://za-koenji.jp/guide/index.html#link2
注・写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月 1日 (木)

パウル・バドゥラ=スコダ
来日50周年記念
ピアノ・リサイタル

◎10/3(土)pm2:00
横浜みなとみらいホール
◎10/9(金)pm7:00
東京オペラシティ0910039
コンサートホール

 チラシに“フルトヴェングラー、ベーム、カラヤンが共演した巨匠ピアニストの証が今ここに!”とある。
 パウル・バドゥラ=スコダが2年ぶりに来日する。今年は初来日から50年になるのだそうだ。
 1960年代に、イェルク・デームス(1928年生れ)、フリードリヒ・グルダ(1930生れ)と共に、ウィーンの三羽ガラスと呼ばれたスコダは1927年生まれと、この中で最長老だ。私がLPレコード全盛期に好んで聞いたのはグルダだった。いま思えば毎月のように発売される新譜に煽られていたのかも知れない。その最年少のグルダは70歳で逝ってしまった。
 最近は、昨年のデームス80歳の誕生日リサイタルに落涙し、そして一昨日、スコダのモーツァルトの協奏曲24番で透徹した音色に耳をそばだてた。共演の都響には申し訳ないが、ピアノの邪魔しないで…。そんな訳で、この10月初旬のリサイタルは、是非ものだ。
 今回のプログラムは2種。10/3は軽快なハイドンと対照的なブラームスのソナタ、後半は華麗なショパン。10/9は、ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」の主題による変奏曲で始まり、ベートーヴェン最後のソナタ、そしてフランク・マルタンがスコダに献呈した幻想曲につづいて、シューベルトの「4つの即興曲・作品90」で締める。…またしても作品90だ…というのは、先月、「めったに全4曲聴くことができない」、「聴衆を選ぶ曲…」などと書いたばかりなのだ。どうしたことだろう…などと考えずに、天の恵みと感謝しよう。
彼のプロフィールと公演の詳細は以下のURLでご覧いただけます。
http://www.pacific-concert.co.jp/CL02_2/detail.php?no=031
http://www.pacific-concert.co.jp/CL02/detail.php?no=691
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で拡大できます。

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