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2009年10月12日 (月)

秀演 シベリウスのヴァイオリン協奏曲
ジェニファー・ギルバート
大友直人指揮・東響交響楽団

(10/11・芸劇)
 この8月末に「東響 シベリウスのヴァイオリン協奏曲 二題」、こんな書き出しで紹介したのを憶えておられようか?
 シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲は超難曲のようで、丁寧に弾いただけでは面白くも何ともない。これが超絶技巧を感じさせない名手の手にかかると、突然、超名曲に変身する。私のその初体験は、小林美恵、飯森範親指揮・東響。2001年4月14日、日本音楽コンクールのガラ・コンサートで、忘れることが出来ない感動モノの超名演だった。その後、記憶に刻まれているのは丁々発止のラクリン、次いで練達のクレーメルだ。以来、それに続く名演奏を探し求めて…。
At1050472_2 昨夜、その四つ目の名演奏にとうとう巡り会うことができました。大友直人指揮/東響でヴァイオリン独奏はジェニファー・ギルバート、池袋の芸術劇場(2階席)でした。某ピアニストさん曰く、「日本のオケは、コンチェルトが超ヘタ。それは、ツイてついていましたね」
 先月の川畠成道・東響・広上淳一客演は、三者がかみ合わず、後半の「未完成」が秀演だったのとは対照的。ワッツ/読響(9/24)のベートーヴェン4番も名匠スクロヴァチェフスキにもかかわらず、これも後半のブルックナーの遺作「第9」とは地と天。巨匠スコダ/都響(9/29)もアンドリュー・リットンという客演指揮者で、せっかくのモーツァルト24番なのに…残念。ソリストと指揮者と楽団がツーカーといかないと、難しいのでしょうね。
 昨夜のソリスト、ジェニファー・ギルバートは両親ともニューヨーク・フィルのヴァイオリン奏者で、兄アランも今年、ニューヨーク・フィルの音楽監督に就任という音楽家一家に生まれ、彼女は現在フランス国立リヨン管弦楽団のコンサートミストレスを務めていて、「大友氏とギルバート一家は、公私ともに長いおつきあい。ジェニファーさんの実力を最も発揮できる曲目を選んだ」そうだ。まず、ソリストと指揮者、そして大友は東響の常任…やっぱり。。。そういえば、先の2001年の初体験は、同じ東響、まだ正指揮者のポストではなかったが飯森範親は東響の常連だった。
 昨夜は、ピアニッシモでもソロの音がオケにかき消されず、聞き取れる…ピアニッシモで感動させることができる秀演だった。
 で、こうも思った。こうした大ホールでは、見おろす席でないと、まず秀演に聞こえないのでは…、小林美恵の時は、初台オペラシティでしたが、やはり2階席で聞きました。
 大ホールでは、響が天井の方に向かい、それが跳ね返ってホール全体を包み込む…そう思えてならないのです。
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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