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2009年12月29日 (火)

オーケストラ・アンサンブル金沢
ニューイヤー・コンサート2010

20101/12(火)pm7:00
紀尾井ホール

リーダー・ヴァイオリン:マイケル・ダウス(弾き振り)
独唱:メラニー・ホリデイ(ソプラノ)
     ズリンコ・ソチョ(テノール)

100112_3
 
オーケストラ・アンサンブル金沢が初めて紀尾井ホールに登場。久しぶりに東京でニューイヤー・コンサートを開催する。
 演奏家が最適な環境で活動できる場として、故・岩城宏之が選んだのが“金沢”。その東京遠征は、1990年代に浜離宮朝日ホールの春秋公演、その後は、3月のサントリーホール、9月の東京オペラシティーを恒例としてきた。今回は、「横浜の合唱団と共演する機会を得たので、久しぶりに正月の東京公演が実現しました。ニューイヤー・コンサートは10年ほど前に、すみだトリフォニーホールの地方オーケストラ・シリーズで2回やったことがありますが…」。
 コンサートマスターのマイケル・ダウスが弾き振りし、岩城の後任の音楽監督井上道義はナビゲーター役をかって出るという豪華版だ。
 メラニー・ホリデーはこの楽団とは、もう10数年のつき合いで、ニューイヤー・コンサートは4度目の出演という。今回はテノールとのデュエットを聴かせどころにすべく、メラニーとのペアで人気のズリンコ・ソチョが抜擢された。
 メラニー・ホリディは米国出身だが、ウィーンのフォルクス・オーパー歌劇場で人気を博したソプラノ歌手。ひときわ日本で人気があるのは、フォルクスオーパーの一員として来日した時、レハールの喜歌劇「メリー・ウィドウ」のヴァランシェーヌ役で、その「カンカン踊り」が素晴らしく、一躍人気者となったという逸話が残っている。歌って踊れるオペレッタ歌手の元祖といえよう。
 ソチョは、クロアチアのザグレブ国立音楽大学の出身、1980年クロアチア国立歌劇場でモーツァルト「魔笛」タミーノ役でデビューした後、ドイツ・シュトゥットガルト歌劇場で「イドメネオ」イダマンテ役をゲットし、ヨーロッパ中の歌劇場にその名を知られるようになった。声質は柔らかいリリコ・レッジェーロなテノールで、ドニゼッティの「ドン・パスクァーレ」「愛の妙薬」「連隊の娘」、モーツァルトの数々のオペラ、ロッシーニの「セビリアの理髪師」、ヴェルディの「椿姫」など出演歴は多彩だ。またオペラのみならず、オペレッタにもレパートリーは広がり、ウィーン・フォルクスオーパーやミュンヘン・ゲルトナープラッツなど、ヨーロッパ、アメリカ、日本などにも公演ツアーに参加している。近年はメラニー・ホリディーとのオペレッタ公演やジョイント・コンサートに出演して、多くのファンの支持を得ている。2007年にはアメリカ、カナダなどでニュー・イヤー・コンサートにも出演している。
 演目などは、下記のHPでご覧いただけます。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年12月28日 (月)

近藤伸子ピアノリサイタル
Kondo Nobuko Plays Bach Ⅴ
J.S.バッハ:イギリス組曲
20101/8(金)pm7:00100108pf
浜離宮朝日ホール

「バッハの音楽が好きで小学校の頃から弾いていました。ツェルニーは大嫌いでほとんど練習しませんでしたが、《インヴェンションとシンフォニア》は自分からすすんで楽しく練習していました」という近藤さん。バッハシリーズの第5弾に、傑作でありながら演奏される機会の少ない《イギリス組曲》(BWV806-811)を選んだ。
「学生時代、あまりショパンばかり弾かされることに辟易して、シェーンベルクなどの新ウィーン楽派の音楽の演奏に興味を持ちました。その後、論文の研究課題に選んだことをきっかけに、シュトックハウゼンを中心とした20世紀のピアノ曲を弾く機会が多くなりました」とHPで語っているが、1980年東京藝術大学器楽科卒、同大学院博士課程ではシュトックハウゼンのピアノ曲に関する論文と演奏で博士号取得にまで至る。
 近藤さんは、1993年にリサイタルシリーズ《20世紀のピアノ曲》で演奏会を開き、以来シェーンベルク、ウェーベルン、ベルクなどの作品を演奏してきた。バッハとシェーンベルクを結ぶものとして、「全ての音に意味があり、なんの無駄もない音、ポリフォニックな線のからみあいや構図美の面白さに惹かれる」という。近年は《トッカータ》全曲、《ゴルトベルク変奏曲》、《パルティータ》全曲など、J.S.バッハの作品も集中的に取りあげ、 特に2000年の《平均律クラヴィア曲集第Ⅰ・ II 巻》全曲のリサイタルは高い評価を得た。
 リリースされているCDも『新ウィーン楽派 ピアノ作品集』の録音が2004年、バッハの『トッカータ全7曲』の録音は2年後だ。 
 次のプランとして2010年11月にはシェーンベルクのピアノソロ、ピアノトリオ版の「浄夜」などのコンサートを計画し、その後、バッハ《フーガの技法》、シュトックハウゼン…“バッハとコンテンポラリー”のスバイラルはこれからも続くようだ。
 彼女のHPには、プロフィールの他、「バッハについて」や「現代音楽について」など興味深いコメントが私でもわかるように綴られている。(コメントといえば、CD『トッカータ全7曲』=LIVE NOTE:WWCC-7550 には「バッハの鍵盤音楽について」が、実にわかりやすく綴られています)
http://kondonobuko.net/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年12月26日 (土)

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)
ベートーヴェン作曲 ニ長調op123

20101/16(土)pm6:00
横浜みなとみらいホール

澤畑恵美(ソプラノ)100116
押見朋子(メゾ・ソプラノ)
吉田浩之(テノール)
長谷川顕(バス)
神奈川フィル合唱団

 今春4月に神奈川フィル常任指揮者に就任した金聖響の『ミサ・ソレムニス』。ベートーヴェンはルードルフ大公の大司教就任式のために作曲を始めたが、間に合わなかったという。声楽と楽器の高度な様式で貫かれており、作品番号が2つ先の『第九』(Op125)と並び称される傑作だ。他にベートーヴェンの宗教曲はエステルハージ候の居城で初演された通称“アイゼンシュタットのミサ”「ミサ曲ハ長調」(op86)ぐらいしかない。迎春に相応しいマエストロ金の渾身のタクトといえよう。
 『ミサソレムニス』に対して金聖響は、「ベートーヴェンらしくないところや怒りにも満ちてないし苛立ちなどもない…ベートーヴェン自身が跪き両手を合わせて上を見つめている姿が見えてきます。突然彼が悟りを開いて感謝をささげるような空気感を感じる音楽…」(金聖響+玉木正之共著「ベートーヴェンの交響曲」より)と述べているとおり、12月の「第九」公演に続くこの曲に、特別な思いを寄せている。ソリストには国内外で活躍する実力派歌手陣を揃え渾身の演奏が期待される。
 2010年の始まりに、欝屈した世から解放してくれる、この“荘厳”な音楽に触れるのはいかがでしょう。
http://www.kanaphil.com/
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バッハとダンス”リュミエール”
BACH et DANSE
新作公演
Lumiere - Bach, Contemporary dance, Light-installations
美しく響きあう静謐な時間
2010年1/17(日)pm1:00・pm4:30・pm7:00
近江楽堂(東京オペラシティ3F)

振付・ダンス:田中ゆり
チェロ・ピッコロ:ディミトリー・バディアロフ
照明:加藤貞雄
音楽:J.S.Bach(無伴奏チェロ組曲第2番・5番)100117

 目を惹くチラシだ。手にして思わず裏面を見た。「ビオロン・チェロ・ダ・スパラ」で演奏されるバッハの無伴奏チェロ組曲とコンテンポラリーダンスの、ダンスコンサートの案内なのだが、メッセージにこうある。
…この公演のテーマは、内なる灯りについて。バロック音楽とコンテンポラリーダンスと照明という三つの異なる表現言語をつかいます。…太古から人間は芸術的な活動をしていました。たとえば住まいに施された簡単な飾りや芸術作品のもつ洗練された様式まで。芸術は言葉をつかわないで人に伝えることができます。私たちは、音楽、ダンス、照明という3つの異なる形態の芸術という器に内なる灯りの言葉 「lumiere」 を満たします。
 主催のダンサー田中ゆりさんの肩書きは、「東京都出身 YURIエコール・ド・バレエ・コンテンポラ主宰、アンシャンテ原宿バレエ&ダンス講師」。“言葉をつかわないで表現”という意を汲んで、先ずは、リハーサル風景も披露されている彼女のHPをご覧いただこう。稽古場なので、照明は公演当日ということになるが…↓
http://www.hinocatv.ne.jp/~layuri77/web/inf.html
「バロック音楽ファン、コンテンポラリーダンスのファンが一人でも増えることを願っています。午後1時の公演は未就学児をお連れになったお客さまにもご覧頂けますし、近江楽堂には天窓があり、外からさしこむ光で、4時30分の回、7時の回にはまたそれぞれ違った雰囲気をお楽しみいただけると思います」と田中さん。
 この公演に登場する「ビオロン・チェロ・ダ・スパラ」は、「ヴィオロンチェロ(・ピッコロ)・ダ・スパッラ」の別名で、“肩掛け《小型》チェロ”の意。奏者のディミトリー・バディアロフは、ロシア(コーカサス)で生まれ、サンクトペテルブルグ、ブリュッセルを経て、現在はヴァイオリン演奏とヴァイオリン製作という二つの職業をもって東京で生活している。
 今までに60台ほどの楽器を製作し、それにはシギスヴァルト・クイケン、寺神戸亮などの演奏家のためのヴィオロンチェロ・ダ・スパラという、革新的な製作も含む。
 ヴァイオリンのソロと、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラでのチェロ奏者としては、ラ・プティット・バンドでヴィヴァルディの「四季」等を録音した(ACCENT ACC 24179)がある。06年に東京オペラシティの近江楽堂などでJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲をヴィオロンチェロ・ダ・スパラで演奏するリサイタルも行った。現在は、彼のアンサンブル「アッラ・モデルナ」でヴィオロンチェロ・ダ・スパラの通奏低音付きソロや他楽器との組合わせに関するいくつかのプログラム、バロック・ヴァイオリン製作のために捧げる展覧会、チェロの歴史の知られざる新しいページに取り組んでいる。彼のプロフィールは下記のHPに詳しい。
http://dmitrybadiarov.com/
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2009年12月25日 (金)

都民芸術フェスティバル参加公演
オーケストラ・シリーズNo.41・オープニング
東京都交響楽団
1/16(土)pm6:00
東京芸術劇場
大ホール

指揮/船橋洋介Photo_3 
ソプラノ/半田美和子 
テノール/望月哲也

J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」より
    “公爵様、あなたのようなお方は”
レハール:喜歌劇「微笑みの国」より
    “君は我が心のすべて”
レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より
    “友よ、人生は生きる価値がある”
J.シュトラウスⅡ:春の声作品410
J.シュトラウスⅡ:アンネンポルカ作品117
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より“乾杯の歌”
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(ラヴェル編曲)

Photo_5  新年を祝うニューイヤーコンサートは、松の内の公演を既にお薦めししている。新春を祝う、“迎春”に相応しい首都圏の催しといえば、先ず、この都民芸術フェスティバルを挙げねばならない。今年、第41回というのだから半端じゃない。そのオープニングを仰せつかったのが東京都響。この日を皮切りに3月下旬までざっと2カ月半にわたって在京8の交響楽団がその持ち味を披露する。Photo_4
 トップバッターの都響は、1年半のドイツ留学から帰国して間もない船橋洋介を擁し、オープニングに相応しい“迎春プログラム”で臨む。ソプラノの半田美和子はマーラーの交響曲第4番、第8番で都響とはお馴染み。お馴染みといえばテノールの望月哲也も同様、どころか、この暮れの“第九”で大活躍だ。
 オペレッタ「こうもり」序曲で開幕、ソプラノとテノールのアリア、「椿姫」の“乾杯の歌”でデュオを楽しんだ後に、ドイツ留学研鑽の成果を「展覧会の絵」で披露してもらおうという趣向だ。
http://www.geigeki.jp/fes_orc2.html
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2009年12月24日 (木)

ブラス・ヘキサゴン 金管六重奏
BRASS HEXAGON CONCERT Vol.1
2010
1/19(火)pm7:00
東京文化会館
小ホール

ユーフォニアム:外囿祥一郎(航空自衛隊ソリスト)100119
トランペット:辻本憲一(東フィル首席)
          長谷川智之(東フィル副首席)
ホルン:森 博文(東フィル首席)
トロンボーン:箱山芳樹(新日フィル首席)
テューバ:池田幸広(N響チューバ奏者)

 いま、金管アンサンブルが注目を浴びている。中学・高校のブラバンが底辺を支えているようで、クラシックの音楽会に10代の若者が溢れんばかり…。このブームの盛り上がりの中、いよいよ本命の登場である。ブラス・ヘキサゴン、2007年に結成された金管六重奏が初のリサイタルを開催する。
 これまでのトランペット×2、ホルン、トロンボーン、テューバという五重奏に、中低音域での機動力の高いユーフォニアムを加えることにより、ブラスアンサンブルの新たな可能性を切り開こうという新しいスタイル。この金管六重奏、メンバーがすごい。なにしろ、在京のオーケストラの主席奏者がズラリと並んでいる。その個性的なメンバーを率いているのが、ユーフォニアム奏者の外囿祥一郎(ほかぞの しょういちろう)。他者の追随を許さない、圧倒的な超絶技巧を持つユーフォニアム奏者だ。一般的な金管五重奏のメンバー構成に外囿氏のユーフォニアムが加わって六重奏を組んでいるのだが、彼が加わることで、中低音が充実し、艶やかな響きが実現している。
100119mono   結成後、卓越した技術と安定したアンサンブルが高い評価を得て、各地で引っ張りだことか。アルバムリリースを通して、作品の委嘱やレパートリーの発掘にも力を注いでいるという。
 下記のURLで各メンバーのサイトが見られます。
http://ameblo.jp/brass-hexagon/
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2009年12月21日 (月)

ヴェルディ『仮面舞踏会』
オペラ彩 第26回定期公演
1/23(土)・1/24(日)いずれもpm2:00開演
和光市民文化センターサンアゼリア10012324

 ジュゼッペ・ヴェルディ作曲の「仮面舞踏会」は、全三幕からなるオペラで、1859年2月17日ローマのアポロ劇場で上演され、大成功を収めた。以来、「運命の力」「ドン・カルロ」と並ぶヴェルディ中期の三大傑作の一つとなった。
 「仮面舞踏会」の原作はスウェーデン国王の暗殺事件。しかし、検閲の厳しかった当時のイタリアでは上演の許可が下りず、物語の舞台をボストンへ移し、国王から総督リッカルドへと大幅な変更を加えた。国家統一の機運が高まりを見せていたイタリアのパワーを彷彿とさせる、ヴェルディの不朽の名作となった。それは、リッカルドの民衆への愛、リッカルドに対する反逆者の敵意、それにリッカルドとアメーリアの愛という三つのモチーフを、音楽で見事に表現していると高く評価されているからだ。
 主催のオペラ彩は、07年「トゥーランドット」で佐川吉男音楽賞奨励賞、08年「ナブッコ」で三菱UFJ信託音楽賞奨励賞と、連続受賞という快挙をなした。勢いに乗るこのオペラ団体は、「ナブッコ」「オテッロ」に続くヴェルディシリーズの最終回に、日本での上演回数はそう多くないこの「仮面舞踏会」を取り上げた。
10012324_3  その意気込みはキャストを見れば一目瞭然だ。「トゥーランドット」でカラフを歌った大野徹也と秋谷直之がリッカルドを、トゥーランドット役だった下原千恵子と並河寿美がアメーリアを、「オテッロ」での名唱が記憶に新しいヤーゴを歌った谷友博と須藤慎吾がレナートを、オペラ彩20周年記念公演でドン・ジョヴァンニを歌った党主税がシルヴァーノなどなど。他のキャストも豪華版。で、そのキャストをカラー写真で一覧できるチラシ裏面を載せた。拡大してご覧ください。
 チラシの表面は、判じ物モドキだ。主催者(総合プロデューサー:和田タカ子)の深遠なる思いをうかがった。
「寺山修司の詩文集<思いださないで>の一節に、こうあります。
時計の針が前に進むと時間になります
後ろに進むと思い出になります
思えば人は、前後どちらにも針の動く時計を携えて人生を歩いている
    (中略)
針の動かない、壊れた時計を持つ人はどうすればいいのだろう

 私(和田)は7時の少し前で止まってしまった時計を見て、リッカルドの死を連想しました」
http://opera-sai.jp/
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2009年12月15日 (火)

「兵士の物語」 ~言葉と音楽のシリーズ~
日経ホール
12/25
(金)~12/28(月)
計6公演
http://www.heishi.jp/ticket.php

作曲=ストラヴィンスキー091226_2
原作=アファナシェフ
脚本=C・Fラミューズ
翻訳=岩切正一郎
演出=白井晃
出演=石丸幹二
ピアノ=石岡久乃
パーカッション=平子久江


 最初に「兵士の物語を」見たのは、故・岩城宏之指揮の管打楽器アンサンブルで、字幕ナシ、プログラムノーツに予め目を通しておかなかったので、ちんぷんかんぷん。やっぱりストラヴィンスキーなどという現代音楽は私には無理だと思ったものだ。2度目は今年、金昌国指揮アンサンブルofトウキョウ。こちらはナレーション付きの親切な演出のおかげで、楽しめた。と言うわけで、今回は3度目だが、なんと、日本語上演だ。
 一昨年末に劇団四季を退団した石丸幹二の舞台復帰第1作「イノック・アーデン」は、「言葉と音楽」のシリーズ第一弾として大きな話題を博した。石丸は、その第二弾にストラヴィンスキーを選んだ。
 89歳と長寿のストラヴィンスキー(1882-1971、何と70年安保の翌年まで生きていた!) の36歳の作。「2部構成、語られ・演じられ・踊られる物語」という一人芝居。
 折しも第一次大戦末の大不況の時代。旅回りしやすいようにと、楽団はクラリネット・トランペット・トロンボーン・ヴァイオリン・コントラバス・打楽器という小編成。「イノック・アーデン」で好評だった白井晃の演出で、まさに、デフレ・スパイラルのまっただ中の昨今、今回のバックは、ピアノと打楽器だけ。 声楽出身の舞台俳優石丸幹二が1人4役に挑む。 
 人間の正と悪を描く物語で、悪魔が持ってきた未来の出来事がすべて書かれているという(誘惑の)書物と、自分の大切にしてきたヴァイオリン(魂)を交換し、巨万の富を手に入れた兵士の話。しかしその誘惑を断ち、ヴァイオリンを取り戻して王宮内の眠りの王女を救い出す、というサクセスストーリーの展開だが、最後に欲張ってしまったため、悲劇をむかえてしまうという筋書き。音楽と言葉が絶妙にかけあうこの傑作中の傑作に、石丸幹二がどう取り組むか興味津々なのです。
http://www.nikkei-hall.com/event/?act=detail&id=109
http://www.heishi.jp/
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2009年12月14日 (月)

沢木良子Pf×Vnマヤ・フレーザー
Winter Concert100113vnpf_2

1/13(水)pm7:00

杉並公会堂
小ホール

 先月末に瀬﨑明日香さんで「雨の歌」の1番、つい先日は竹澤恭子さんで全3曲と、遅咲きのブラームス・ファンを決め込んでいるところへ、ソナタ第2番が飛び込んできた。桐朋学園高校同期のデュオ。ヴァイオリニストのマヤ・フレーザーさんから二人の御縁や演目について、丁寧なメッセージが届きました。
 共演の沢木良子さんは、桐朋学園高校音楽科の同級生です。彼女は卒業後渡仏し、パリ国立高等音楽院へ、私も、同高校を卒業後は、カナダの王立音楽院へと進みました。沢木さんは2006年に帰国、私は03年に帰国しましたが、東京で今年初め偶然、卒業後12年ぶりに再会しました。共通のオペラ歌手の友人を介した劇的な再会でした。その後、すぐに話がまとまり、2月には代々木のムジカーザでフランス音楽を中心にしたコンサートを開催、その後も東京、山梨で3度共演することになりました。
 やはり同級生ということ、そして国は違えど、何処か似たような青春時代を過ごしてきた私たちに10年以上のブランクは感じられなく、音楽の上でも意気投合することができました。私にはカナダ人の血が流れておりますが、カナダ特有の国民性であるLaid-back(くつろぎ)感、そして沢木さんの音楽性ににじみ出るフランスで培われたエスプリ感の生み出すケミストリ-は、今回も興味深いものになるだろうと思います。
 プログラムは、まずクライスラーによる親しみやすい、またヴァイオリンの魅力を存分に引き出した小品を4曲お届けし、続けてグリーグのソナタの中で最も有名な第3番のソナタで、彼の祖国愛にどっぷりと浸りたいと思います。また、今回タイトを“WINTER CONCERT”といたしましたのは、是非ともヴィヴァルディの“冬”で、季節感を味わっていただきたいという心づもりだからです。彼の描いた冬の細かな描写を、ピアノとヴァイオリンによって身近にお伝えできればと思います。その後はドビュッシーのピアノソロを堪能していただき、プログラム最後は、ブラームスが、人生の絶頂期に書き上げた、幸福感溢れるソナタ第2番で締めくくります。是非、皆様と想像力に満ちた情熱的で暖かい時間を共有させていただきたいと思います。
 フレーザーさんの経歴などは下記のHPで。
http://www.mayafraser.com/
 沢木さんの略歴は、以下でご覧いただけます。
http://www.muzeon.jp/artists/
 会場は、客席数200弱で舞台と客席に距離感がなく、公演意図にそったフレンドリーな空間だ。
http://www.suginamikoukaidou.com/
申込み:音の絵 Tel/fax:03-3339-9863 pgfraser@mx2.nns.ne.jp
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2009年12月12日 (土)

アテフ・ハリム ヴァイオリンリサイタル
  愛と平和のチャリティーコンサート
~小児がんの子どもたちの未来の為に~

20101/6(水)pm7:00100106vn
東京文化会館
小ホール

アテフ・ハリム(ヴァイオリン)
下山静香(ピアノ)
森明美(司会)

モーツァルト
:ヴァイオリンソナタ第36番K.380     
:ヴァイオリンソナタ第40番K454
ドビュッシー:月の光
フォーレ:夢のあとで
ファリャ:スパニッシュダンス
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 
ウィリヤムス
:シンドラーのリストのテーマ
など                      

 エジプト人の父とフランス人の母の間にカイロで生まれ、5歳でヴァイオリンを始め、13歳で単身パリに渡り、パリ高等音楽院に学び、コーガンやハイフェッツ、メニューインに師事、フランス国立管弦楽団に入団、コンサートマスターを務めているときにシェリングと出会い4年間内弟子として研鑽を積みソリストのみちを歩む。今年はヴァイオリニストとして9才でデビューして50周年。今回は彼の記念のリサイタルでもある。
 フランスでの活躍ののち、日本を拠点に移して17年。まさにボーダーレスのヒューマニズムを持つアーティストとして、独自の芸術を追求し、音楽の希望を人々に伝え続けている。また、カンボジアやミャンマーに学校/病院建設支援のチャリティーコンサート、子供たちやお年寄りの為のコンサートにも積極的にとりくんでいる。
 今回のチャリティ公演のキッカケを主催者の森明美さん(司会)に伺った。
「エジプトのムバラク大統領夫人が子供のがん制圧運動に尽力していると知り、駐日エジプト大使を通してチャリティの話を伝えたところ喜んで迎えたいとの言葉をいただき、来年4月、生まれ故郷エジプトのカイロでチャリティー・コンサートを行うことが決まりました。そこで、日本でも開催して、両国のがんと闘う子供達や家族のために少しでも役立てればと考えたのです。医療の進歩により、日本では7割以上の小児がん患児が長期生存できるようになってきたそうですが、長きに渡る闘病生活に不安や経済的問題はつきません。世界全体でみると小児がんを発症した子供のうち満足な治療を受けられるのは2割程度、特に発展途上国では十分な治療も受けることができず非常に厳しい環境におかれているのだそうです。温かく心に染み入るアテフ・ハリムの音楽は、私たちに愛と感動、そして明日を生きるエネルギーを与えてくれることでしょう。その感動が、がんと闘う子供達と家族へのエールとなり、海外支援・国際交流へとつながれば大変嬉しく思います」
 共演者のピアニスト下山静香さんは、「前世がスペイン人(笑)だそうで、(ハリムの前世は日本人…?)、名前とはチョット違う、ガッツのあるピアニスト」だという。http://atefhalim.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年12月10日 (木)

ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団
ニューイヤー・コンサート2010

20101/5(火)pm7:00
サントリーホール
100105j

 新春、最初のオススメです。
 例年、新春1月上旬に催されるニューイヤー・コンサートは、首都圏では10公演をくだらないだろう。ウィーンと名のつく楽団だけでも、目移りしてどれにしようか決めかねる。そのどれもが、毎年来日しているところを見ると、いずれも好評なのだろう。でも、実際に聞いてみないと本当のところは分からない。で、一昨年、可能な限り聴き歩いた。
 そして選んだのが、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団だ。演目はみなオペレッタの序曲、ワルツやポルカと、さしてかわらないのだが、サウンドが、文字通り、ひと味ちがうのだ。
 この楽団のルーツは、なんと‘ワルツの父’と称せられるヨハン・シュトラウスⅠ世(1804-49)が21歳のときに結成した楽団に辿りつくという。地元ウィーンのみならず、欧州各地を巡業したという。その長男の‘ワルツ王’シュトラウスⅡ世(1825-99)も父に倣って、何と19歳で自らの楽団を作り、5年後には亡くなった父親の楽団を吸収して、ウィンナ・ワルツの全盛期を築いた。1890年と1900年の2度、アメリカ・ツアーも成功させている。
 Ⅰ世の楽団からだと創立174年、Ⅱ世からでも165年という、とんでもない楽団なのだ。
 今回来日する楽団の編成は、当時とまったく同じ43人を継承している。舞台をみると一目瞭然なのだが、編成が現代の普通の管弦楽団とかなり違う。一般に、弦楽器の編成は、ヴァイオリンから順に人数が少しずつ少なくなっていくのだが、第1ヴァイオリンが10人、第2ヴァイオリンが5人、ビオラ、チェロ、コントラバスがいずれも3人で、第1ヴァイオリンが第2ヴァイオリンの2倍。一味ちがうのも頷ける。シュトラウス親子は、この編成で演奏するために作曲していた訳だ。
 だが、存亡の危機に陥ったこともあるそうだ。なんと、ある代表者が廃業すると宣言して、スコア(総譜)をすべて焼却してしまったというのだ。再興を望む面々がパート譜をかき集めて楽譜を整え、またスコアを完成させた。シュトラウス一族がこうして繋いできて、ウィンナ・ワルツの本場の味を今に伝えてきたのだ。指揮者がヴァイオリンを弾く、弾き振りのスタイルはこの楽団に始まるのだという。
 今回の指揮者は、1956年ウィーン生まれ、ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者出身のヨハネス・ヴィルトナー。ライプツィッヒ歌劇場の首席指揮者をはじめ、欧州各地の管弦楽団や歌劇場で客演する、脂ののった50代半ばの実力派で、同楽団には2008年から客演している。シュトラウスⅡさながらの洒脱な弾き振りとユーモア溢れるステージは地元で喝采を浴びているそうだ。
 Ⅱ世のオペレッタ「こうもり」の序曲で幕を開け、ワルツ・ポルカ三昧、どなたもご存知の曲は3曲や4曲ではきかないだろう。最後は、おきまりの、Ⅰ世のマーチ「ラデツキー行進曲」で幕を閉じる。
 1971年以来、来日は20余回に及ぶのだが、この数年はお休みが続き、2008年から再開した。
http://www.proarte.co.jp/
主催・申込み/プロアルテムジケ T03・3943・6677
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年12月 8日 (火)

和波孝禧クリスマス・バッハ・シリーズXVⅢ
無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ
心を清めてくれる音楽の力

12/26(土)pm6:00091226vn
東京文化会館
小ホール

 いつもながら、和波さんの公演チラシの裏面には丁寧なメッセージが載っている。題して「心を清めてくれる音楽の力」
 第1回の「クリスマス・バッハ・シリーズ」を開いて無伴奏作品3曲を演奏したのは18年前、ちょうど「ソビエト連邦崩壊」のニュースが世界中を駆け巡っていた年末でした。その後も、地球上ではさまざまな紛争や災害が起こり、一応平和が保たれている日本の社会にも、私たちの日々の生活を脅かす不安な要素が少なくないのが現状です。
 そのような時だからこそ、私はバッハの音楽を通じて皆様に語りかけたいと考えています。 300年も前に彼が残した素晴らしい音の芸術には、不安や絶望を祈りや希望に変えて、気持ちを前向きにしてくれる不思議な力があります。年末にそのバッハの作品をご一緒に味わい、過ぎ去った年に思いをはせながら新しい年を迎える希望と喜びを皆様と分かち合いたい、そうした願いから私はこのシリーズを続けています。
 18年の間には、私の演奏スタイルもかなり変化しましたが、しばらく続けていたバロックヴァイオリンを離れて、昨年は久しぶりに通常の楽器で、無伴奏作品を3曲演奏しました。この時、私はこれまでになかったほど落ち着いて、バッハの息吹を身体の奥まで吸い込みながら楽しく弾くことができたのです。バロック楽器の素朴さとモダン楽器の輝きを融合させる試みによって、バッハがまた少し自分の身近な存在となった嬉しさを感じています。今回は、4曲の舞曲のそれぞれに「ドゥーブル」と呼ばれる変奏が付いたパルティータ第1番、威厳と共に幻想的な気分を宿したソナタ第2番、そしてきらきらと光り輝く明るさに満ちたパルティータ第3番をお聴きいただきます。
 『音楽は精神の中から、日常の生活の塵埃を除去する』これはバッハの言葉です。多くの皆様が、私のバッハと共に2009年を送る一夜をお過ごし下さることを、心から願っております。
 併せて、つい先日お送りくださった追加のコメントを添えましょう。
「今年は、5月の「ラ・フォル・ジュルネ」でバッハの無伴奏を2曲弾く機会がありました。私の演奏の後で、ピーター・ウィスペルウェイによるバッハの無伴奏チェロ組曲、2曲を聴き、多くの示唆を与えられました。彼は、通常の楽器でもバロック楽器のように軽やかで、発音の鮮明な音を出していました。私もそうした演奏法について研究を重ね、その一端を今回のバッハシリーズで披露したいと考えています」
http://www.music-wanami.com/index.shtml
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年12月 5日 (土)

橋本京子ピアノ・リサイタル
Kyoko Hashimoto Piano Recital
ピアノの至福091227pf
12/27(日)pm2:00
東京文化会館
小ホール


シューベルト:即興曲集 全4曲Op142
ドビュッシー:前奏曲集 第2巻


 シューベルトの即興曲集、特に晩年のOp142は滅多にライブで聴く機会がない…。
「帰国っていうより来日っていう感じですけど…」と、橋本京子さんから今回のリサイタルについてコメントが届いた。
「日本にはこのところ毎年行ってます。去年は9月の木越洋氏(チェロ)のやはり文化会館のシリーズ。それに、岩花秀文氏(フルート)とのデュオは2年に一度ぐらいやっており、今回も年明けの1月5日です。前はよく北九州音楽祭、パシフィック音楽祭やサイトウキネンに来て弾いていましたけど。でもちゃんとしたホールでの日本でのソロリサイタルは久しぶりで、2回目です」
 選曲については、「両方とも前から弾きたいと思ってた曲」だそうで、まさに満を持してといえよう。
「たまたまシューベルトは2、3年前にアメリカのワシントンでのシューベルト音楽祭で頼まれて弾いたので。ドビュッシーは前にオランダでドビュッシー前奏曲全曲を弾いていたことがありました。数年前にCDに収録したスクリャービンとショスタコ-ビッチを含めて前奏曲をシリーズで弾いていました…もうちょっとロマンチックな理由があったほうがいいですかねえ」
 経歴を送っていただいたら数頁にわたる英文。日本語のHPをお持ちでないので、以下にチラシ裏面に載っているプロフィールを添えました。
 桐朋学園高校、大学を卒業後、スイスのメニューヒン国際アカデミー、米国インディアナ大学、ジュリアード音楽院などで研鑚を積む。メニューヒンアカデミーとジュリアード音楽院からは全額奨学金を授与される。…1978年以来、スイス、米国、ベルギー、オランダなどに居住し、現在カナダ、モントリオールに在住しているが、演奏活動は既に25ヵ国以上と、世界中に渡っている。ニューヨーク、シカゴ、ロスアンジェルス、ボストン、ワシントンDC、ダラス、ロンドン、パリ、ベルリン、アムステルダム、ブリュッセル、ダブリン、ザルツブルグ、プラハ、コペンハーゲン、ストックホルム、ヘルシンキ、ローマ、バルセローナ、モントリオール、ザグレブ、ベオグラード、オタワ、東京、大阪、台北、マニラ、メキシコシティ等の 主要な舞台で活躍し、またプラハの春音楽祭、ロッケンハウス室内楽祭,クフモ室内楽祭、サイトウキネン音楽祭、パシフィック音楽祭等の重要な音楽祭にも多く招待されている。
 近年のソロ活動の中ではプラハのドボルジャークホールに於いてのプラハ室内フィルとのベートーベンのピアノ協奏曲、ロンドンでのメンデルスゾーンの二重協奏曲、オランダでのドビュッシー前奏曲全曲演奏、ベオグラードでのベオグラードフィルとのメシアン4重協奏曲、モントリオール、ポラックホールに於いてのCBCソロリサイタル、などが挙げられる。デュオや室内楽では今までに R.リッチ(Vn)、S.ヴェーグ(Vn)、M.マイスキー(Vc)、T.ツェートマイヤー(Vn)、J-J.カントロフ(Vn)、A.ローザンド(Vn)、A. メネセス(Vc)、S.イセリス(Vc)、A.アドリアン(Fl)、P.ガロワ(Fl)、M.ブルグ(Ob)、H.シェーレンベルガー(Ob)、H、バウマン(Hr)、B.タックウェル(Hr)、F.ペトラッキ(Cb)、A.プリンツ(Cl)、堀込ゆず子(Vn)、今井信子(Va)、I.ファンクーレン(Vn)、M.コリンズ(Cl)、C.ジュイエ(Vn)、B.ジュランナ(Va)、R.パスキエ(Vn)等と共演している。   
 受賞歴は、国際フランス音楽コンクールでの一位大賞及び聴衆賞、シュポア国際コンクールでのピアニスト賞、ブダペスト国際コンクールでの最優秀伴奏者賞などがある。
 ラジオ、テレビにも世界各地で数多く出演し 中にはオランダのラジオ局にてのベートーベン20曲連続録音(ピアノ曲10曲、ヴァイオリンソナタ10曲)等も含まれる。特にCBC(カナダ)やBBC(イギリス)などのラジオ局の録音は頻繁に行っている。
 CDは今までにイギリス、オランダ、ドイツ、チェコ、日本などで10枚以上をリリースしている。国内ではメシアンの初期ピアノ曲(前奏曲全曲+4曲)、シューマンの「ピアノ小品集」、「スクリャービンとショスタコーヴィチ」の3枚のCDがナミレコードから発売されている。

 近況は、「マギル大というカナダ一番のエリート総合大学で、演奏学部代表の評議員(Senator)やそれに特別委員会の議員までさせられているので、毎月英語の150頁ほどの書類に目を通さねばならないなど、最近やたらに忙しいです。大学ではピアノを教えるほか、セミナー、ソナタクラス、室内楽、それらのコーディネーション、6、7のコミティーもあり、博士課程のピアノの学生の論文(英語35~100頁)査定までせねばならず何時間あっても足りません。週末雑用の合間をぬって練習しています。
 演奏活動の大半は北アメリカとヨーロッパ、アジアも台湾は何回も、韓国も行ってますし、フィリピンでも弾いています。…昨日は南ドイツのステッテン城、明日はキルヒベルグ城でソロリサイタルです。その後はスイスのへールブルッグ、オーストリアのフェルドキルヒと続きます。10月はカリフォルニアのサンタバーバラ、ネバダのラスベガスと、やはりソロリサイタルで回りました。来月は日本の前に台北でマスタークラス(台北国立大)と演奏会があります」
…こういう方を国際的とかグローバル、いや普遍的という意味でユニバーサルっていうのでしょうか。言い方を変えると、日本以外の国から請われて多忙。ひょっとすると日本のクラシック音楽界が歪(いびつ)なのかもしれませんね。
http://www.nami-records.co.jp/
主催・申込み;ライヴノーツTel:03-3440-5542
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年12月 2日 (水)

佐藤久成ヴァイオリン・コンサート
19~20世紀初頭の華麗なる小品の世界
12/23(水・祝)第1部pm2:00
         第2部pm6:00
国立楽器サロン・ド・ノアン店091223

 この秋、ヴァオリン・リサイタルは、プーレ、アーヨ、瀬﨑明日香、相曽賢一朗、和波孝禧…と、かなり聞いている…そういえば珍曲・希曲を弾く佐藤久成君どうしているかな…と頭をよぎった途端、“サロン・コンサートの楽しみ 19~20世紀初頭の華麗なる小品”という、彼らしからぬ案内が飛び込んできた。
 リサイタルならぬコンサートと断るところが彼らしい。何故なら会場が“国立楽器サロン・ド・ノアン店”と、正真正銘のサロン。このサロン・ド・ノアンって…、お店にお答え頂きました。
 当店は、「ピアノの詩人」ショパンが愛用したことで知られるフランスの名器「プレイエル」専門のピアノギャラリーとしてプレイエル本社から認定を受け、日本唯一のプレイエル・ピアノ専門店として展開しております。
 店名の由来は、ショパンが恋人ジョルジュ・サンドと暮らしたフランスの小さな村「ノアン」、そこにあるサンドの館に1839年から1846年まで、ショパンは7回の夏を過ごし、傑作を生み出しました。当店は、ショパンとサンド、そして仲間の芸術家達が夜毎集ったという、そのサロンに想いを馳せて、「サロン・ド・ノアン」と名付けました。
 ジョルジュ・サンド家に伝わるレシピを再現したディナーコンサートや、「プレイエル・ピアノを楽しむ夜会」、「フランス音楽の夕べ」など、様々なジャンルのアーティストによるサロン・コンサートも行っております。これまで、ロシアのピアニスト、ミハイル・カンディンスキー氏のコンサートや、パリ国立高等音楽院のイヴ・アンリ教授をお招きしてマスタークラスなども開催しました。現在、展示中の1903年製の総皮貼りの装飾が施された特注のアートピアノ「シノワズリー」をはじめ、ショパン時代に近い1862年製のプレイエルなど、歴史的なピアノを使用しているのも特徴です。HP参照。
http://www.kunitachi-gakki.co.jp/nohant/index.html
 今回、ピアノサロンなのに、何故ヴァイオリン・コンサートを開催するのか? と問うたら、
その答えは「プレイエル・ピアノの魅力は、ピアノ・ソロだけに留まりません。その甘く艶やかな音色は、他の楽器や声楽などとのアンサンブルでも素晴しく調和し、その効果を発揮するのです。当店では、他の楽器とのアンサンブルも今まで以上に展開して参りたいと思い、今回、自らもプレイエル・ピアノを所有し、当店とも親交の深い佐藤久成氏をお招きしてのイベント開催に至りました」
 彼は、秘曲の楽譜の初版のコレクターとはきいていたが、何とフランスのピアノにまで手を広げているのだ!
 演目、共演者など詳細は下記のURLでご覧いただけます。
http://www.kunitachi-gakki.co.jp/nohant/archives/003608.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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