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2009年12月10日 (木)

ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団
ニューイヤー・コンサート2010

20101/5(火)pm7:00
サントリーホール
100105j

 新春、最初のオススメです。
 例年、新春1月上旬に催されるニューイヤー・コンサートは、首都圏では10公演をくだらないだろう。ウィーンと名のつく楽団だけでも、目移りしてどれにしようか決めかねる。そのどれもが、毎年来日しているところを見ると、いずれも好評なのだろう。でも、実際に聞いてみないと本当のところは分からない。で、一昨年、可能な限り聴き歩いた。
 そして選んだのが、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団だ。演目はみなオペレッタの序曲、ワルツやポルカと、さしてかわらないのだが、サウンドが、文字通り、ひと味ちがうのだ。
 この楽団のルーツは、なんと‘ワルツの父’と称せられるヨハン・シュトラウスⅠ世(1804-49)が21歳のときに結成した楽団に辿りつくという。地元ウィーンのみならず、欧州各地を巡業したという。その長男の‘ワルツ王’シュトラウスⅡ世(1825-99)も父に倣って、何と19歳で自らの楽団を作り、5年後には亡くなった父親の楽団を吸収して、ウィンナ・ワルツの全盛期を築いた。1890年と1900年の2度、アメリカ・ツアーも成功させている。
 Ⅰ世の楽団からだと創立174年、Ⅱ世からでも165年という、とんでもない楽団なのだ。
 今回来日する楽団の編成は、当時とまったく同じ43人を継承している。舞台をみると一目瞭然なのだが、編成が現代の普通の管弦楽団とかなり違う。一般に、弦楽器の編成は、ヴァイオリンから順に人数が少しずつ少なくなっていくのだが、第1ヴァイオリンが10人、第2ヴァイオリンが5人、ビオラ、チェロ、コントラバスがいずれも3人で、第1ヴァイオリンが第2ヴァイオリンの2倍。一味ちがうのも頷ける。シュトラウス親子は、この編成で演奏するために作曲していた訳だ。
 だが、存亡の危機に陥ったこともあるそうだ。なんと、ある代表者が廃業すると宣言して、スコア(総譜)をすべて焼却してしまったというのだ。再興を望む面々がパート譜をかき集めて楽譜を整え、またスコアを完成させた。シュトラウス一族がこうして繋いできて、ウィンナ・ワルツの本場の味を今に伝えてきたのだ。指揮者がヴァイオリンを弾く、弾き振りのスタイルはこの楽団に始まるのだという。
 今回の指揮者は、1956年ウィーン生まれ、ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者出身のヨハネス・ヴィルトナー。ライプツィッヒ歌劇場の首席指揮者をはじめ、欧州各地の管弦楽団や歌劇場で客演する、脂ののった50代半ばの実力派で、同楽団には2008年から客演している。シュトラウスⅡさながらの洒脱な弾き振りとユーモア溢れるステージは地元で喝采を浴びているそうだ。
 Ⅱ世のオペレッタ「こうもり」の序曲で幕を開け、ワルツ・ポルカ三昧、どなたもご存知の曲は3曲や4曲ではきかないだろう。最後は、おきまりの、Ⅰ世のマーチ「ラデツキー行進曲」で幕を閉じる。
 1971年以来、来日は20余回に及ぶのだが、この数年はお休みが続き、2008年から再開した。
http://www.proarte.co.jp/
主催・申込み/プロアルテムジケ T03・3943・6677
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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