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2010年2月26日 (金)

音楽の仮想と現実
~メディアとライヴの狭間にあるもの~

東海大学レクチャーコンサートシリーズ第16回
3/9(火)pm7:00
TOKYO FMホール

地下鉄半蔵門線半蔵門駅下車内堀通り方面徒歩3分100309

演奏:Sop.津山恵 菊地美奈
       pf.服部容子 黒木直子
企画・司会・解説 二宮 洋

 ソプラノ歌手の津山恵さんから、こんな案内が届いた。…東海大学主催の生演奏と録音を聴き比べるという珍しいコンサートで、ヴォルフの歌曲と「夕鶴」から「つうのアリア」を歌います。主催者の同大芸術学科音楽研究室の二宮洋先生にうかがった。
「音楽はどこに存在するか」と問われて、何と答えますか? 現在、音楽を聴くことはメディアを通じることが大半となり、メディアが急進する世相の中で、改めて音楽を聴く意味とその存在を考えます。…で、「生演奏の直後に、それを収録したものと比較してみる」のがこの日の催しなのだ。
曲目:
     高田三郎 歌曲集「パリの詩情」より
                    “さすらい” “市の花屋”
  橋本国彦 「お菓子と娘」
  中田喜直 「歌をください」
  レハール オペレッタ「ジュディッタ」より“熱きくちづけ”
  團伊玖磨 オペラ「夕鶴」より“わたしの与ひょう”
  ヴォルフ 「ミニヨン」より
         “話せと言わないで、むしろ黙っていろと言って”
         “ただ憧れを知る者だけが”
         “知っていますか、レモンの花咲国を”
 
 チラシには、こうも謳われている。…音楽は何処にも存在していない、音が鳴り出すまでは。そして、鳴り出すと共にただちに消え去る。それは、音の表現というライブの宿命だが、その一瞬に表現の命がある。
 今、音楽を聴くとは何を指すのか?
 メディアの発達は、聴く対象を変えた
 録音という記録が、音楽となっている
 それは本当に音楽なのか?
 メディアの急進の中にある音楽を考える
主催・申込み:東海大学教養学部芸術学科音楽学研究室
Tel.0463-50-2212 Fax.0463-50-2097

E-mail:ninomiya@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp
津山恵HP:http://m-pe.tv/u/page.php?uid=benedict&id=1
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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通崎睦美マリンバトリオ・コンサート  
3/22(月・祝)pm3:00
三鷹市芸術文化センター
風のホール  

100322マリンバ:
通崎睦美・今田香織・後藤ゆり子

第1部
1 スペイン………E.シャブリエ
2 ルーマニアン・ダンス…B
.バルトーク
3 モリタート………K.ヴァイル
4 パストラーレ…
I.ストラヴィンスキー
5 グラスホッパーズ…坂本龍一
6 Lapping in Yuming’s
   …荒井由実/松任谷由実
第2部
1 マリンバ ソロ曲
2 25の練習曲 より(デュオ)
   …J.F.ブルグミュラー
3 パレスチナの子どもたちの神さまへの手紙 …高橋悠治
4「島こどもうた 2」より…林光 5 シネマ………E.サティ
編曲:土肥寿美子(第1部1) 野田雅巳(第1部2・3
第2部4・5)
    通崎睦美(第1部4・5)  西邑由記子(第1部6)

 またしても、このチラシ、通崎流か、すっとぼけた佇まいだ。今回の東京公演は、「この20年近く取り組んでいる編成で、マリンバ2台を3人で演奏します。20年のうちにメンバーは入れ替わっていますが、この5年ほどは今の3人でやってます」
 通崎さんの公演を取り上げたのは、2007年9月の「木琴とマリンバ」が最初だ。あの巨匠、平岡養一氏の遺族から遺品の木琴と500曲に及ぶ楽譜を譲り受け、「以来、第二の人生が始まった…」というお話しだった。
 今回は3人でデュオとのこと。企画意図について伺った。
…プログラムを添付いたします。見方によっては、マニアックでもあり、また親しみやすくもある、もしかすると一風変わったプログラムです。クラシック通の方にも、マリンバを初めて聴く方にも、それぞれに楽しんでいただけるのではないかと思っています。
 このホールは、残響が長くやわらかいので、マリンバのピアニシモも、ダイナミックなサウンドも、美しく響きます。何が飛び出すか…という気分で楽しみにお出かけいただければと思います。
 ピアノをチョットかじった方ならブルグミュラーを弾いたことがあるのでは…マリンバ・デュオでどんな調べになるのか…それだけでも外せない催しだ。マリンバの実演を御存じない方にその面白さをお伝えするのは至難ですが、エンタテイメント間違いなしと太鼓判を捺します。
 今回は、前2日に、老若男女参加可能(小学校4年生以上)の木琴作りのワークショップもある。のこぎりを使って自分で鍵盤を調律し、オリジナルの木琴を作る講習会とのこと。
「鑑賞一方ではなく、創作を通しても、マリンバに、また音楽に興味をもっていただければ…」という。
http://mitaka.jpn.org/ticket/1003220/
京都在住の通崎さんの多彩な活動については彼女のHPでどうぞ。
http://tsuuzaki.j-spirit.com/blog/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月22日 (月)

アンサンブル of トウキョウ
2010年度 定期演奏会100410

 フルーティスト金昌国のもとに集まる同人的な若手・中堅の演奏家17人の音楽集団。同質の音楽感をもって、密度の高いアンサンブルをめざし、プログラムに応じて特別ゲストを客演に迎えて、年4回の定期演奏会を催している。小は二重奏から古典派の交響曲まで、幅広いレパートリーをこなす。
 昨年、定期演奏会が90回を超え、この3月には代表の金氏が27年間奉職した東京藝大を退官する。今年は楽団にとって節目の年になる。
 会場は昨年から定期会員の増大に合わせて、4公演とも紀尾井ホールに変更されている。注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

第94回 室内楽のひととき
4/10
(土)pm2:30

・モーツァルト:フルート四重奏曲 ト長調 K.285a
・ブラームス:
  ヴィオラ
(クラリネット)、チェロ、ピアノのための三重奏曲 イ短調op.114
・ベートーヴェン:ピアノトリオ「大公」

 久々に、リーダーの金昌国が自らモーツァルトのフルート四重奏曲を演奏する! そして、ブラームスのクラリネット三重奏曲を今回はヴィオラ・チェロ・ピアノという編成で。トリは、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲『大公』。以上の古典・ロマンの室内楽プログラムを金昌国(フルート)、小林美恵(ヴァイオリン)、大野かおる(ヴィオラ)、河野文昭(チェロ)、梅村祐子(ピアノ)という布陣で、今期の開幕を飾る。

第95回 小松英典氏とD.コッホを迎えて
7/15(木)pm7:00

・J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV.1058
                :カンタータ「われ喜びて十字架をになわん」BWV.56
・C.P.E.バッハ:フルート協奏曲 ニ短調
・J.S.バッハ:カンタータ「われは満ち足れり」 BWV.82

 特別ゲストに世界的バリトン歌手小松英典氏、そして昨年度神戸国際フルート・コンクール優勝者である若手ダニエラ・コッホを迎えて、バッハ親子作曲のプログラムを楽しむ。C.P.E.バッハのフルート協奏曲をコッホの独奏、J.S.バッハのヴァイオリン協奏曲を玉井菜採の独奏、J.S.バッハのカンタータBWV56&82を小松英典の独唱と青山聖樹(オーボエ)のオブリガートで演奏する。バリトンにとっても、オーボエ奏者にとってもバッハのカンタータの中で特別な作品なので、おおいに期待したい。

第96回 バロックの夕
10/15
(金)pm7:00

・ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのトリオソナタ ト短調 RV.42
・J.S.バッハ:結婚カンタータ BWV.202
・ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ハ長調

・J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲 第4番 BWV.1049
 今回はJ.S.バッハとヴィヴァルディ。ドイツ・バロックとイタリア・バロック、両雄の対決だ。ヴィヴァルディのチェロ・ソナタを河野文昭の独奏で、バッハの結婚カンタータを若手ソプラノ朴瑛実の独唱・青山聖樹(オーボエ)のオブリガートで、そして、青山聖樹独奏でヴィヴァルディのオーボエ協奏曲。最後はバッハのブランデンブルグ協奏曲第4番を大林修子(ヴァイオリン)、金昌国・竹山愛(フルート)の独奏で締める。

第97回オーケストラ・コンサート
12/15
(水)pm7:00

・ヴィヴァルディ:4台のヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調
・ディッタースドルフ:コントラバス協奏曲ホ長調
・イベール :フルート協奏曲
・ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 op.21

 最終回は交響曲で締めるのだが、今年はその前に、なんとコンチェルト3曲を大盤振る舞い。まず、ヴィヴァルディの4台のヴァイオリンのための協奏曲をコンサートマスターや中心メンバーの玉井菜採・蒲生克郷・吉村知子・吉原葉子のソロで、次のディッタースドルフのコントラバス協奏曲はアンサンブル of トウキョウのソロ・コントラバス奏者永島義男の独奏、イベール作曲フルート協奏曲を韓国プーチョン・フィル首席奏者リー・ソヨンの華麗なソロで楽しむ。
 以上の4公演を聴く年会費は1万円。会員は同伴者券(1500円)を2枚まで注文できる。1回券3500円(学生券1500円)
申込み・問い合わせ:アンサンブル of トウキョウ Tel 03-3426-2010
http://www.ensembleoftokyo.com/

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2010年2月17日 (水)

ヤマハホール開館記念コンサート
2/26(金)~28(日)100226

 半世紀以上にわたって銀座を代表するホールとして親しまれてきたヤマハホールが2/26、新装なった新ヤマハ銀座ビルの7~9階に、“アコースティック楽器に最適なコンサートホール”としてオープンする。
 新ヤマハホールは客席数333。天井を高くとり、上に行くほど空間を拡げることで、客席に向け音が降り注ぐような感覚が得られる、豊かな残響を目指している。また、ピアニッシモでも楽器の持つ音像を際立たせるため、最新の音響技術を駆使した設計を行っている。天井部に設置された残響調整機構は、各楽器に最適な響きを追究し、竣工後にも響きを調整可能な余地を残し、さらに、ステージ床面には高級アコースティックギターに採用している独自の特許技術「A.R.E(アコースティック・レゾナンス・エンハンスメント)」を施した木材を楽器以外では初めて使用し、熟成された温かみのあるサウンドが得られるという。
 内装は、「木」の質感を表現する和のイメージ、モダニズムが調和したビル全体の外観デザインと、天井面の形状、横壁に象徴される音響設計との融合により音と音楽を感じさせるという。
 ヤマハの新しいフラッグシップビルの誕生を記念して、開館初日から3日間、オープニングフェアが開催される。

オープニング・ジャズ・フェスタ100226_2
2/26(金)pm7:00
出演:塩谷 哲(ピアノ)、原 朋直(トランペット)、中川英二郎(トロンボーン)、寺久保エレナ(アルト・サックス)、三木俊雄(テナー・サックス)、中村健吾(ベース)、高橋信之介(ドラム)
司会:林家正蔵

オープニング・ガラ
  ・コンサートⅠ

2/27(土)pm4:00
出演:田村 響(ピアノ)、礒 絵里子(バイオリン)、瀬尾和紀(フルート)、鈴木大介(ギター) 共演:浦壁信二/石橋尚子(ピアノ)
司会:朝岡 聡

オープニング・ガラ・コンサートⅡ
2/28(日)pm2:00
出演:上原彩子(ピアノ)、三浦友理枝(ピアノ)&遠藤真理(チェロ)、赤坂達三(クラリネット)、三村奈々恵(マリンバ)
共演:斎藤雅広(ピアノ)  司会:朝岡 聡

お問合せ/ヤマハホール準備室 03-3572-3139
http://www.yamaha.co.jp/about/yamahaginza/hall/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月16日 (火)

LIP presents OPERA 10周年記念公演
マスカーニ「友人フリッツ」全3幕
プッチーニ「修道女アンジェリカ」全1幕
3/27(土)pm6:00
3/28
(日)
pm3:00
北とぴあ
さくらホール
100327

LIP(LIRICA International Produce)presentsOPERA(代表・大森誠)が、10周年を迎えた。LIPは2000年ミレニアムを期に創設した非営利団体。第1回の『カヴァレリア・ルスティカーナ&道化師』公演を皮切りに、19世紀後半~20世紀前半のヴェリズモ・オペラにこだわって公演を重ねてきた、希有なオペラ団体だ。
 『カルメン』、『トスカ』、『アンドレア・シェニエ』、『マノン・レスコー』、『オテッロ』、『蝶々夫人』、『ジャンニ・スキッキ&道化師』、『アドリアーナ・ルクヴルール』と、いずれも難易度の高い作品ばかり。邦人のみのキャストによる初演にも挑戦するなど、精力的に活動を続けてきた。
 今回は記念すべき10回目。プッチーニが創った女声のみで表現される神秘的な奇跡の世界『修道女アンジェリカ』と、プッチーニと同世代の作曲家マスカーニの『友人フリッツ』の二本立て。不義の子を産んだために修道院に入れられたアンジェリカの悲劇の物語と、のどかな田園を舞台に繰り広げられる淡くも美しい純情な恋物語という、全く対照的な作品を組み合わせた。しかし、「どちらもテーマは人間にとって最も大切な“愛”です。我々の“皆様への愛”をお伝え出来ればと思っております」と大森代表。
「この10年の間、当団体は公演の度にそのレベルとクオリティを高水準へと引き上げ、近年はプロ・オーケストラ、フル・コーラスを組織しての本格上演を臨めるまでに成長しました。様々な困難もありますが、10年を機に、今後も更なる発展を目指し精進して参りたい所存です。ご来場心よりお待ち申し上げます」
 出演者など詳細は、主催者のHPでご覧ください。
主催:LIP presents OPERA http://www.lip-opera.com/
共催:(財)北区文化振興財団/東京都北区
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月15日 (月)

東京交響楽団
大友直人プロデュース 東京芸術劇場シリーズ

TOKYO METROPOLITAN ART SPACE SERIES1004

 東京交響楽団の東京芸術劇場シリーズは、常任指揮者大友直人が1992年に正指揮者になった翌年スタートし、昨シーズンで100回を数えた。今春から始まる4公演は、実によく考えられた絶妙のプログラミングで、馴染みの演目とレアものがほどよく組み合わされているのだ。これまで東響と御縁のなかったクラシックファンに是非お薦めしたいシリーズだ。スポット買いだと、どうしても好きな演目に目がいって、いつまでたっても、興味の範囲が広がらないものだ。定期演奏会に年間通してつき合うと馴染みがなかった音楽にもつき合うことになる。少しずつ食わず嫌いが減っていくのだ。各公演の冒頭には演目についてマエストロのプレトークもある。
第104回
モーツァルト最後の交響曲と佐村河内守の交響曲第1番

4/4(日)PM2:00
・モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
・佐村河内 守:交響曲 第1番 (広島初演改訂版)

 大友がこのシリーズで初めて振るモーツァルト(1756~1791)最後のシンフォニー、41番「ジュピター」。そして被爆二世として生まれ、突然にすべての聴力を失い、現在も心身の苦痛に耐えながら、命がけで作曲を続けている佐村河内(1963~ )による最初のシンフォニー、交響曲第1番(2008年に広島で行われた「G8議長サミット記念コンサート」にて会場を熱狂の渦に巻き込んだ話題作)。この日、二人の作曲家が創造した作品が時代を超えて出会う。

第105回
ブラームスとチャイコフスキーの最後の交響曲

7/24日(土)PM6:00
・ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
・チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴

 ロマン派の大作曲家ブラームス(1833~1897)とチャイコフスキー(1840~1893)の名作中の名作を2曲並べた演奏会。また前々回(第103回)に演奏されたマーラー(1860~1911):交響曲第9番、そして前回のモーツァルト「ジュピター」とともに作曲者最後の交響曲というつながりもある。「作曲時、モーツァルト32歳、ブラームス52歳、チャイコフスキー53歳、マーラー49歳、彼らは晩年、「死」と向き合いながら傑作を世に送り出してきた」と大友氏。

第106回
エルガーのオラトリオ・シリーズ第4弾
10/30(土)PM6:00

ヴァイオリン:アルブレヒト・ブロイニンガー
ソプラノ:小林沙羅
メゾ・ソプラノ:永井和子
テノール:クリストファー・ジレット
バリトン:アシュレイ・ホランド
混声合唱:東響コーラス
合唱指揮:辻 裕久
・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
・エルガー:オラトリオ「生命の光」作品29 (日本初演)

 ドイツの中堅ヴァイオリニスト、1997年エリザベート王妃国際コンクール第2位のブロイニンガーによるブルッフの協奏曲と、エルガーのオラトリオ「生命の光」。大友と東響によるエルガーのオラトリオ・シリーズは、これまでに「神の国」(2002年)、「使徒たち」(2004年/日本初演)、「ゲロンティアスの夢」(2005年)が演奏されました。そしてその最後をかざるのが、キリストによる奇跡を題材に書かれた作品「生命の光」の日本初演だ。後援:エルガー協会

第107回
大友推薦 2つのシンフォニーとラヴェルのピアノ協奏曲
2011年2/25(金)PM7:00

ピアノ:上原彩子
・パヌフニク:交響曲 第3番「祭典交響曲(シンフォニア・サクラ)」
・ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
・スタンフォード:交響曲 第3番 ヘ短調 作品28 「アイリッシュ」

 知られざる名交響曲2曲が紹介される。尾高尚忠によって日本に紹介されたポーランドのパヌフニク(1914~1991)は、10曲の交響曲を残しており、なかでも第3番はとても聴きやすい傑作。北アイルランドに生まれたスタンフォード(1852~1924)は、7曲の交響曲を残しており、アイルランド民謡を効果的にとりいれた(こちらも)第3番が代表作とのこと。そして2002年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝したピアニスト上原が初めて弾くラヴェルの協奏曲。ちゃんと目玉も用意されている。

年間定期会員券(4公演)
S\19,500 A\17,000 B\11,000 学生(B)\8,500 C\8,500 D\5,500
1回券 S ¥7,000 A¥6,000 B¥4,000 C¥3,000 D¥2,000
TOKYO SYMPHONY チケットセンター Tel:044-520-1511
e-mail ticket@tokyosymphony.com  http://www.tokyosymphony.com
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月14日 (日)

アンサンブル金沢 第23回東京公演
3/23(火)pm7:00100323
サントリーホール

指揮:井上道義
独奏:ルベン・シメオ(トランペット)
    小曽根真(ピアノ)
    ルドヴィート・カンタ(チェロ)
楽団
  :オーケストラ・アンサンブル金沢
ヘンデル:合奏協奏曲第12番
タルティーニ:トランペット協奏曲
ニ長調
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
アウエルバッハ
   :フラジャイル・ソリテュード
 
(弦楽四重奏とオーケストラのための)
グルダ:チェロとブラス・オーケストラのための協奏曲

 この正月、ニューイヤー・コンサートを開催したアンサンブル金沢の、春恒例の東京定期演奏会。マエストロ井上からメッセージが届いた。ニューイヤーでは指揮のみならず、司会も兼務したが、
「今回は指揮者が文字通り縁の下に入ります。少々マゾヒストですし馬鹿のつく力持ちなんで、喜んで普通と違うプログラムを振ります。
 40年前、斎藤秀雄先生にイヤというほど教え込まれたヘンデルの合奏協奏曲、素晴らしい若いトランペット奏者のシメオ君とタルティーニの協奏曲、委嘱した女性作曲家アウエルバッハの新時代の合奏協奏曲、グルダの傑作でジャズに近いコンチェルトをアンサンブル金沢の名物チェロ奏者、カンタ氏の男の魅力に満ちたソロで、目が覚めるような世界を聴いていただきたい」
 レーラ・アウエルバッハ(Lera Auerbach, 1973.10.21.- )は、旧ソ連出身の作曲家、ピアニスト、作家。ユダヤ系ロシア人。19世紀から20世紀までのロシアのコンポーザー=ピアニストの伝統に連なる作曲家であり、プロコフィエフやショスタコーヴィチ、シュニトケ、グバイドゥーリナ、カンチェリと同じく、ハンス・シコルスキ社と出版契約を結んでいる。また、これまでにロシア語による詩集が6巻出版されている。(ウィキペディア)
 フリードリヒ・グルダは、かつてLPレコード時代に、ウィーンの三羽ガラスといわれた往年のピアニスト。晩年はジャズの自作自演に活動の場を広げた。
 ソリストに、ピアニスト、トランペッター、チェリストと、3人の名手を揃えて大サービス! マエストロ渾身のプログラミングだ。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/
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2010年2月13日 (土)

バッハ 魂の歌
アンナ・マグダレーナの想い出

〔読む・弾く・聴く〕ピアノと朗読で綴る愛の物語 vol.Ⅶ
4/17(土)pm2:00100417
Hakuju Hall

朗読:伊藤ひろこ
ピアノ:神谷郁代


 “〔読む・弾く・聴く〕ピアノと朗読で綴る愛の物語”は、劇団民藝所属の女優、伊藤ひろこさんのムジーク・レーゼリン(音楽を物語る人)活動。1998年から作曲家の物語を台本構成し、音楽と朗読の舞台を創ってきた。これまでに取り上げた作曲家はバッハ、シューマン、シューベルト、モーツァルト、グリーグ、ブラームス。
 11年目を迎える今回は、「それまでのすべての音楽の流れが、“バッハ”という海に注ぎ込み、その後の音楽が、その海から何本もの清冽な水脈となって流れ出す…」、原点に返って、再びバッハ。
 以下、 伊藤さんと神谷さんからのメッセージ…
 …1723年5月の薫風の中、緑滴る野をケーテンからライプツィヒへとひた走る馬車がありました。乗っているのはヨハン・セバスティアン・バッハと若く清らかな新妻アンナ・マグダレーナ。ケーテン候の宮廷楽長を辞したバッハは、ライプツィヒ聖トーマス教会楽長職カントールに就任する事になったのです。
 教会音楽への情熱と、未知の土地への一抹の不安を胸に、バッハ夫妻の新しい出発の時でした。
 その“巨人”の背中に、母性に近い無償の愛をおくり続けたアンナ・マグダレーナ・バッハ―彼女の嫋やかな心に寄り添い、バッハの海に漕ぎ出して行きましょう。そこに浮かび上がって来るのは、類い稀な魂の持ち主であるひとりの音楽家の姿です。神谷郁代さんの奥深い力をたたえて、尚、澄み渡るピアノの音と共にバッハの物語をお贈り致します。― 伊藤ひろこ
 今回、バッハの生涯をたどり、良き夫、良き父親だったバッハの、実生活における喜びや苦労を思いながら演奏を聴くことで、その奇跡の音楽を身近なものと感じていただければ幸いです。― 神谷郁代
伊藤さんのHPは、http://blog.goo.ne.jp/hirokoito-roudoku/m/200912
神谷郁代さんは、
http://www.kajimotomusic.com/artists/index.php?submenu_exp=&main_content_exp=49
制作協力:テレビマンユニオ http://www.tvumd.com/concerts/file/file/Bach2010.htm
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月10日 (水)

シューマンを超えるシューマン?
プログラミングの妙に感嘆!
小林五月ピアノリサイタル(2/9)

At1070527_2  モーツァルトやシューベルトにしてもそうだが、作曲家が自ら弾いているように聞こえる、つまり過不足を全く感じさせない演奏がベストだと、常々思っているのだが、この日の小林さんの演奏を聴いて、こう思った。…人間いつも同じ情況にあるわけではない。ある時は安寧に、あるときは嬉々として、あるときは思慮深く…、さて、この日のシューマンは?
 このコンサートの予告記事に彼女のコメントを載せているので、ご覧いただきたいが、この日の公演は、休憩前と後が独立した催しで、さながら“二本立ての映画”だ。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-56df.html
 まず、「4つの行進曲」の2曲が鳴る。この間にシューマンの靴に履き替えてシューマンの部屋に入る。心の準備ができたところで、先ず「アラベスク」。ここでシューマンから軽いジャブでもてなされる。ほとんどシューマン・モードに入ったところで、メインディッシュの「子どもの情景」の海に泳ぎだす。すっかり子どものころのあれこれ、出会い別れ、喜びや寂しさ、憂い悲しみ戸惑いに浸っていると7曲目の「トロイメライ」が鳴りだす。全13曲、もう折り返し地点に来てしまった…。最後に行進曲の残りの2曲で我に返る。
 休憩後の「クライスレリアーナ」。この曲は、これまでどこかしっくりこない、ところどころで自分とは乖離した曲想にぶつかるのが常だった。多分、私がこんなに激しい感情に見舞われたことがないからだろうと思っていた。(ついていけない…)
100209_2  
でも、この日の演奏は、シューマンの気持ちはいざ知らず、何度か接している彼女の内面が、人体の形をした入れもののあちこちから溢れだしてくる様に圧倒されるのでした。
 この日の演奏は、まさに‘一期一会’、ここへ足を運んだ人しか出会えない。せめて、会場で配布されたプログラムの中面に、正面切ったポートレートを載せているのでお見せしよう。これまでCDもチラシのオモテも、彼女は俯いたポーズしか見せてこなかった。
 彼女の演奏を「やりすぎだ…」という評判もあるそうだが、そうした輩は、ただ単に彼女についていかれないだけだと思う。CDでは、演奏会の導入と〆に使われていた「4つの行進曲」が省略され、「アラベスク」が最後におかれている。これだけで収録時間は77分31秒。演奏会は20分の休憩を挟んでアンコール前に2時間を超えていた。
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

ソナール・カンタンドSonar Cantando
「敬虔なるドイツ・バロック」

3/13(土)pm4:00・富士見丘教会
4/29(木・祝)pm4:00・二俣川教会

100313“Sonar Cantando”はイタリア語で「歌いつつ奏する」という意味だそうで、歌い手でありながら同時に楽器を奏でる春日保人をはじめ、4人のメンバー全員が楽器を奏で歌心(カンタービレ)をもち、作品の“情感”の表現を目指すアンサンブル。これまでに「情熱のフランス・バロック」、「魅惑のケルティック・バロック」など独創的なプログラムを展開しており、「音楽の友」誌のコンサート・ベストテン2008に選出されている。
 今回のコンサートについて丁寧なメッセージを戴いた。キーワードは“時代の狭間に生きた作曲家”だという。
…なんといってもメインはエルレバッハ(1657-1714)です。ドイツのバロックというとまず後期バロックのバッハ、そして初期バロックのシュッツやブクステフーデなどが挙げられますが、その中間に生きた作曲家はどうしても変遷の中に埋もれがち。
 エルレバッハはその狭間に生きた作曲家ですが、イタリアから流れてきた最新の音楽と、バッハに流れ出るドイツ宗教曲などの先駆けとなり、素晴らしい作品を残しています。旋律が大変美しく、心震わせ、涙を誘われます。その音楽は器楽曲にも見られ、もっと演奏されてもいい作曲家だと思い、今回のプログラムに入れました。
 そしてブルーンス(1665-97)はブクステフーデの弟子の中で最も優秀と謳われた作曲家ですが、弱冠32歳で亡くなっています。しかし短い生涯の中でも煌く作品を数多く残しています。今回のカンタータ《私の心は定まりました》は独奏ヴァイオリンの壮大な序曲が印象的で、作品を通して独唱と対等に絡む面白い作品です。
 テレマン(1681-1767)は今回唯一有名な作曲家ですが、ターフェルムジークやパリ四重奏曲など器楽曲の方が演奏されることが多く、テレマンのカンタータが演奏されるのはそう多くないかと思います。《喜んで十字架に赴き》はこれまたエルレバッハ同様にメランコリックな作品です。そしてチラシにはございませんが、テレマンのもう一つの4重奏曲《クアドリ》からエキゾチックな「組曲 第2番 ロ短調」をお届けします。この他にヴェックマンのチェンバロ曲やホフラーのガンバの曲など小品を挟んでいく予定でいます。
 副題にある“移ろいゆく時に想いを馳せ”に、時代の狭間に生きた中期バロックの作曲家への思慕と、当時ドイツの重要な思想であった「敬虔主義」に生きた作曲家たちという意味を込めています。
 メンバー4人の詳細なプロフィールなどは下記の公式サイトで。
http://music.geocities.jp/sonarcantando/
会場の富士見丘教会へのアクセスは、
世田谷区代沢2-32-2 Tel.03-3414-1892

http://www7b.biglobe.ne.jp/~chfujimi/map.htm
二俣川教会へは,
横浜市旭区二俣川2-36 Tel.045-391-6296

http://www.futamatagawa-cc.com/wp/?page_id=9
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月 9日 (火)

松山冴花/読売日響
シベリウスVn協(2/6・芸劇)
指揮:レイフ・セゲルスタム
ヴァイオリン:松山冴花


 遂に5人目にぶち当たりました。この“Music a la Carte”を毎回お読みくださっている方は既にご存知かと思いますが、シベリウスのヴァイオリン協奏曲の追っかけです。「これまで聞いたライブの名演は未だ五指に満たない」とこの公演の予告記事で書きました.この曲が名曲だということ教えてくれた小林美恵(2001年)から始まって、ラクリン、クレーメル。それに昨秋のジェニファー・ギルバートでしたが、やっと五指に至りました。
 出会うには、まず聴きに行くしかない!
 で、新春早々にご案内した読売日響の芸劇名曲シリーズ2/6公演。「セゲルスタムは継続的にシベリウスを取り上げてまいりましたので、今回もその一環とお考えください」と主催者。
 松山冴花(さえか)は、西宮市生まれ、ニューヨーク在住のヴァイオリン奏者。2歳からヴァイオリンを始め、…90年、家族とともにニューヨークへ渡り、ジュリアード音楽院プレカレッジに入学し、修士課程修了後アーティスト・ディプロマコースに進んだ。昨暮29歳になったばかり、まさにいまが旬。いま注目を集めている若手で、既にシベリウスの協奏曲の演奏でも定評だった。読売日響とは初共演。

CD“「悪魔のトリル」ヴァイオリン・ロマンティック小品集”
 そこで、この公演を聞き逃した方に、シベリウスではありませんが、彼女の1月新譜のCDを紹介します。Photo
・クライスラー:序奏とアレグロ
・タルティー二:悪魔のトリル
・ドヴォルザーク
  :4つのロマンティックな小品
・クライスラー:愛の悲しみ
          愛の喜び
・シューマン:3つのロマンス
・サラサーテ:サパデアード
・ファリャ:スペイン舞曲
・ヴィターリ:シャコンヌ

 彼女の第1弾は、“ブラームス&フランク”と力が入ったデビュー盤でしたが、今回は懐かしい名曲を満載したロングランたり得る一枚です。才気走った演奏とはほど遠く、どんな難曲もさらりと弾いてのけるので、往年の名匠が弾いているかと錯覚するほど。安心して聴いていられる愛聴盤になりそう。…それにしてもジャケットの写真、ご覧になりましたか。両肩丸出しのいつもの衣装ですが、意表を衝く足元のポーズ、さすがニューヨーク在住、大胆ですね。
http://www.nami-records.co.jp/archive/20100109.html
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月 7日 (日)

平野玲音 チェロ リサイタル
ピアノ:スレプラ・ゲレヴァ
2/13(土)
pm6:00
トッパンホール


・ロベルト・フックス:チェロ・ソナタ第1番
・ヨハン・シュトラウス2世:ロマンス第1番、第2番、「甘美な涙」
・ドヴォルジャーク:ロンド
・ブラームス:チェロ・ソナタ第2番100213


 昨夜、チェリストの故レーヌ・フラショのライブ録音のお薦めCDを配信した。フラショさんは多くのチェリストが師事した良き指導者だったと書いた。
 と、早速、次に配信する予定だった平野玲音さんから「チェリストの父がフラショさんに師事しており、尊敬している師匠の“レーヌ”にあやかって私を“玲音”と名付けたのです」と連絡が…なんという巡り合わせだろう。
…今ごろ、もしかすると、既に私の 2 枚目の CD 「赤いはりねずみ…ウィーンのブラームスと仲間たち」が店頭に並んでいるでしょう。「赤いはりねずみ」とは、ブラームスがヨハン・シュトラウスⅡやドヴォルジャークら、多くの友人たちと過ごした、お気に入りのレストランの名前です。ブラームスの《チェロ・ソナタ第 2 番》をメインに、ウィーンにゆかりの深い小品や、そうした友人たちの珠玉の作品を集めることで、私がこの街で感じた温かみのあるブラームス像を形にしたいと願っています。
 彼が愛して止まなかったワルツ王シュトラウスによる美しい3つの《ロマンス》、親身に校正を引き受けたというエピソードの残るドヴォルジャークの《ロンド》、そして生前非常に高く評価していたオーストリアの作曲家フックスの《チェロ・ソナタ第1番》.、ウィーンでも滅多に演奏されないこの作品を日本のお客様にお聴きいただけるのは、とりわけ楽しみです。魅力的な友情の輪の中で、ブラームスの《チェロ・ソナタ第2番》に、私なりの新たな輝きを見つけることができればと願っています。
 時を経ても変わらぬ「音楽の都」ウィーンでは、様々な音の世界を旅し、楽しむことこそが、人々の日々の糧となっています。どうぞ、お気に入りのレストランへいらっしゃるように、お気軽に会場へお出かけ下さいましたら幸いです。
 玲音さんのプロフィールは下記のHPでご覧いただけます。
http://reine-h.com/
申込み:トッパンホールチケットセンターTel:03-5840-2222
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月 6日 (土)

レーヌ・フラショ チェロ・リサイタル
ライブ録音による音の軌跡
ピアノ 井上二葉091215cd_2

 昨暮、演奏会の案内と一緒に手にしたチラシです。演奏会の日取りが載っておらず、“ライブ録音による音の軌跡”とあり、CDの発売案内だったのです。
 このCD、2枚組ですが、第一音から、すぐ近くでフラショさんが弾いているようなフレンドリーな音色が足元から湧き上がってくる(パソコン作業のデスクの足元にスピーカーが置いてある)のです。プーランク、フォーレ、ラヴェルなどの小品20曲ちかくがあっという間に私の足元を通り過ぎていくのです。
 一度もお会いしたことがなく、生前の演奏会も知らず、なんの先入観もなしに聞いているのに、何故か親しくしていた人の演奏に聞こえるのです。
 キャッチコピーに“今や伝説のチェリスト、フラショ。93年から95年に各地で繰り広げられた貴重な音の記録。真のフランスのエスプリがここに蘇っている”とある。東京・カザルスホール、京都府民ホール、名古屋・電気文化会館の3会場で3年間に開催された計4回のリサイタルの記録だ。
 2枚目を聴きながら、プロフィールを読み出した。1922年アルゼンチン生まれのフランス人(22年といえば昨日配信した指揮者ボッシェさんと同じだ!)。東京芸大でも教えていたフラショが、晩年に来日した時の演奏会のライヴ録音。インターネットで調べても彼女の纏まった略歴は見当たらない。のだが、何と現役のチェリスト10人以上のHPに「レーヌ・フラショ女史に師事」と記されている。
 プログラム・ノーツの前に『フラショさんとフランス』と題して遠山一行氏のメッセージが添えられている。発売元にお断りして転記したのでプロフィールがわりにお読みください。              
…レーヌ・フラショさんの演奏を久しぶりにCDで聴き、大変なつかしい気がした。かつて友人としておつき合いをしたフラショさんを思い出したというばかりではない。もっと大きな深い感情である。
 聴くことができたのはいずれも東京や京都で行なわれた演奏会のライヴ録音だが、そのためもあるのだろう。演奏には豊かで自然な日常性があり、そこにはまぎれもない一人のフランス人演奏家の声があった。それは私自身も実は半ば忘れていたもので、それだけに一層なつかしかったのである。
 演奏されているのはすべてフランスの作曲家の作品で、フランス古典期のマラン・マレ、フランソワ・フランクール、フランソワ・クープランなどと近代の作品に限られている。こうしたレパートリーにもフラショさんの姿を感じるが、私は特に古典の作品の演奏に感心した。いかにも温たかく、しかも自然なリズムの感覚があって、これこそフランス音楽の真髄だという気がしたのである。はっきりいって、こういう感覚はいまの若い人々の達者な演奏からは消えてしまった。あるいはフラショさんは、その最後の世代の人といえるかもしれない。
 フラショさんは1922年の生れで、私と同年である。同じとしの生れには故安川加寿子さんもいて、やはり同年生れの当時のフランスの文化参事官も加えて22年の会というものをつくり、時々一緒に食事をしたりしておつき合いをしていた。
 そういう時のフラショさんはいかにもざっくばらんな様子で、妙に芸術家ぶったようなところはない普通のフランス婦人だった。
 そういうフラショさんの演奏にかつてのフランスの声をきくことができたのは私としては本当に幸福なことだった。安川さんを加えて御二人の安寧を心から祈りたい。

 CDの発売情報は、
http://www.nami-records.co.jp/archive/20091223.html
 ピアニストの井上二葉さんは1930年シドニー生まれでレーヌさんの8歳後輩。略歴は下記のURLだが、ウィキペディアにも登場している。4/9に浜離宮朝日ホールでリサイタルが予定されている。詳細は追って。
http://www.shin-en.jp/newpage23.htm
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年2月 5日 (金)

神戸市室内合奏団
2009年度 定期演奏会シリーズ
没後200年ハイドン・イヤーに捧げる1年

3/5(金)pm6:30 神戸文化ホール中ホール
3/7(日)pm2:00 紀尾井ホール100307_2

 1922年生まれというと今年88歳になる、ゲルハルト・ボッセさん。客演指揮者ならいざ知らず、98年に神戸市室内合奏団の首席指揮者を引き受け、2年後の2000年に音楽監督に就任し、丸10年。
 今回のハイドン没後200年にメッセージを寄せておられるが、ボッセさんとハイドンといえば、90年代にカザルスホールで新日フィルと交響曲の全曲演奏に挑んでおられたのを思い出す。97年からは新日フィルが拠点とした新設すみだトリフォニーホールに移って続行した。その頃、「小さいときから弾いていたから、ヴァイオリン弾きとしてはベテランだと思うけど、指揮者としてはゲヴァントハウス・バッハ管弦楽団を設立した1962年からなので、僕は新米です」…忘れられない言葉だ。
 この謙虚な取り組みのお陰だろうか、新装なって間もない杉並公会堂で彼が振ったアマオケのベートーヴェンの「第7番」は、常設のプロ集団も脱帽するほど、秀逸だった。
 今回の演目はチラシにある如く、交響曲第49番「受難」の前にバッハのブランデンブルク協奏曲 第4番、休憩後にベートーヴェンの交響曲第2番を演奏する。
 ボッセさんが昨年寄せられたメッセージに耳を傾けよう。
…過去の大芸術家たちの精神的遺産に触れる時、大作曲家たちの作品を演奏することを許される時、私の胸には、ただ、ただ感謝の念が溢れます。
 ハイドン没後200年にあたる今年、神戸市室内合奏団と私は、少しでも多くの人にこの大作曲家の偉大さに注目していただきたくて、プログラムに工夫を凝らしました。
 ハイドンは、彼の生前、既に世界的な名声を得た大スターでヨーロッパ全土どころか、アメリカにまで、作品の筆写譜が渡っていたそうです。出版社は挙って彼の作品を出版し、編曲版も数多く出して、家庭でも愛好家に楽しまれていたようです。
 若い頃から晩年まで、その創作意欲は衰えを知らず、常に新しい試みに挑み、多彩なジャンルの作品を生み出していったハイドン。現代では、ハイドンが演奏される機会があまりにも少なく、常々残念に思っていましたが、今年は世界中でハイドンが鳴り響くことでしょう。皆さんも「交響曲の父」などという一面的な括り方では表しきれないハイドンの多面的な音楽の素晴らしさを味わって下さい。
 私はハイドン・イヤーに係わらず、今までも好んでハイドン作品を演奏してきましたが、ハイドン・イヤーが終わってからも、常にハイドンと共に在りたいと思っています…
 神戸市室内合奏団は、81年、神戸市によって設立された弦楽合奏団。神戸を拠点に、クラシック音楽の魅力、楽しさを市民に広く提供している。ボッセ氏に導かれて磨き抜かれた緻密なアンサンブルと豊かな音楽性でクラシックファンを魅了している。
http://www.kobe-ensou.jp/ensemble/index.html
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2010年2月 4日 (木)

ショパン生誕200年
ポーランド、フランスの両大使館が贈る
記念年オープニング・コンサートin Japan
2/24(水)
pm6:30100224200
紀尾井ホール

 公演日の「2月24日」は1818年、ワルシャワで僅か8歳のショパンが初めて公開演奏を行った日。ショパンゆかりのポーランド、フランス両国の大使館が、生誕200年記念の幕開けを祝う一夜を実現させた。また、この日はショパンの誕生日とされている時期(2月22日説、3月1日説?)にもあたるそうだ。ショパン・イヤーの両国の取り組みを主催者が紹介、紀尾井ホール800席のうち、約半数は大使館関係の列席者、ほか半数は一般発売。公演は以下の二部構成。
 フランス、ポーランドから奏者が1人約1時間ずつピアノ・ソロ演奏する。ポーランドのモジジェルはショパンにインスパイアされたジャズを予定。ポーランド国内ではモジジェルに限らず数多く行われている、ショパン曲をアレンジしたコンサートが日本で再現される数少ない機会となる。
第Ⅰ部
ピアノ:デュオ・イケダ(池田珠代&パトリック・ジグマノフスキー)
朗読:金子文子
 デュオ・イケダは、日本人ピアニストの池田珠代とフランス人ピアニストのパトリック・ジグマノフスキーによるピアノ・デュオ。世界各地でコンサートを行い、大絶賛を受けている。ジグマノフスキーは日本でも教鞭を執る傍ら、フランス・ボルドー音楽祭(2002年に始まった音楽祭で、毎年7月に開催)の創始者としても知られている。併せて日本で開催される『ボルドー音楽祭in横浜2009』にも出演が決まっている。
彼らのプロフィールは、
http://www.citywave.com/yokohama/gohiiki/080820/index.html
http://www.h2.dion.ne.jp/~hatti/sub3.html
第Ⅱ部
ピアノ:レシェック・モジジェル
 ポーランド最高のジャズミュージシャンの一人。これまでにポーランド・カルチャー・ファンデーションのクシシュトフ・コメダ賞(1992年)、国外におけるポーランド文化促進活動に対して授与されるポーランド外務大臣賞(2007年)など受賞多数。彼がレコーディングに参加した映画「ネバーランド」はオスカー作曲賞を受賞した。その他、舞台作品やショーへの楽曲提供も多く手がける。彼のプロフィール、日本語はないが演奏が聴ける。
http://www.mozdzer.com/
お問合わせ:公演内容について ポーランド大使館 文化部 03-5794-7020
http://www.tokio.polemb.net/index.php?document=409
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2010年2月 2日 (火)

大友/東響「マーラー第九」
2/14(日)pm2:00
東京芸術劇場100214

 大友直人プロデュースの“芸劇シリーズ”は、彼が1991年東京交響楽団の正指揮者に就任した翌年から開始、以来意欲的なプログラムで好評を博し、間もなく20年。昨年100回を迎え、その記念のシーズンの最後をかざるのが、この“マーラー:交響曲第9番”。
 楽団のウリは「マーラーのみならず世界中の作曲家、芸術家達が生涯を通じて追求してきた<死>と<生>というテーマが貫かれたこのマーラーの最高傑作を2004年から常任指揮者を務める大友の渾身の指揮でおおくりいたします」
 マーラーが死の前年に全楽章を完成させた最後の交響曲。第1と第4楽章ゆっくりとした楽章としているためか、死の予感があるとされている。
 …そういえば暮れの「第九」も大作曲家ベートーヴェンの最後の傑作だったが、春から始まる来期の“大友プロデュース”公演も、4月がモーツァルト41番「ジュピター」、7月はブラームス「4番」とチャイコフスキー「6番」と、大作曲家の最後の交響曲を取り上げている。
 大友は、1958年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、岡部守弘の各氏に師事。タングルウッド音楽祭でプレヴィン、バーンスタイン、マルケヴィッチからも指導を受ける。桐朋学園大学在学中からNHK交響楽団の指揮研究員となり、22歳でNHK交響楽団を指揮してデビューし、当時話題となった。以来、今日まで日本の主要オーケストラの定期演奏会・特別演奏会を指揮している。1986~88年日本フィル正指揮者、1986~1989年大阪フィル指揮者を経て、1991年東京交響楽団正指揮者、2004年同団常任指揮者に就任。現在、東京文化会館の音楽監督も務めている。
http://www.tokyosymphony.com/concerts/geijutsu2009.html
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2010年2月 1日 (月)

ICUフォーレ「レクイエム」プロジェクト2010
2/4(木)pm7:30
国際基督教大学礼拝堂

入場無料

指揮:木村康人
ソプラノ:赤池優(フォーレ・天地創造)
テノール:萩野領介(天地創造)
バリトン:平林龍(フォーレ・天地創造)
オルガン:浅井美紀
合唱:ICUフォーレレクイエムプロジェクト2010合唱団
オーケストラ:ICUフォーレレクイエムプロジェクト2010管弦楽団
・フォーレ「レクイエム」100204icu
・ハイドン「天地創造」抜粋

 素敵なチラシだが、残念ながらあまり出回っていないようだ。右クリックし拡大してご覧ください。そして、入場無料ですから、これを機会に、お誘い合わせのうえICUのキャンパスへ。
 昨年、ベートーヴェンの「第九」に挑んだ、ICU(国際基督教大学)の学生と卒業生の合唱団と管弦楽団が、今年は2曲の宗教曲を演奏する。
会場は、キャンパス内の礼拝堂だ。
ICUフォーレ「レクイエム」プロジェクト2010は、2001年2月にICU(国際基督教大学)の学生有志によって結成された「第九プロジェクト」が発端となっている。発足来、年に一回、その度毎にプロジェクトを新しく組織し、ICU礼拝堂にてコンサートを開催してきた。昨年は、初めて学外の杉並公会堂へ進出した。その力量は昨年の「第九」で、実証済み。お薦めできる学生オケだ。
 「今回、曲目も新たに、ICU混声合唱団主催のもとにメンバーが集まり、ICUフォーレ「レクイエム」プロジェクト2010を結成。前回のICU第九プロジェクト2009演奏会に引き続き木村康人氏を指揮者に、萩野領介氏を合唱音楽監督に迎え、現在練習を重ねております」
指揮者のプロフィールは以下のHPでご覧いただけます。
http://www.yasuto.com/
主催:ICU混声合唱団
連絡先:faureq@live.jp (代表:高橋)
c101224e@yamata.icu.ac.jp (渉外:森下)
http://www28.atwiki.jp/faureqproject/
http://okesen.snacle.jp/oke/eventdetail/eid/dade7e1e30ca297233b7686aaf112368

アクセスは以下のURLで。
http://www.icu.ac.jp/access/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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