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2010年3月27日 (土)

土屋美寧子ピアノリサイタル
Mineko Tsuchiya Piano Recital
アニヴァーサリー Anniversaries
生誕300年、200年、100年を迎える作曲家たち

for the Composers ,who are 300th, 200th &100th years from their birth
5/23(日)pm2:00100523p_2
東京文化会館
小ホール

G.ペルゴレージ(1710-1736)
  ガヴォットと変奏 二長調
R.シューマン(1810-1856)
  幻想曲 ハ長調 op.17   
F・ショパン(1810-1849)
  幻想ポロネーズ 変イ長調 op.61 
  マズルカ 変ロ長調 op.7-1
  マズルカ ニ長調 op.33-2
  マズルカ ハ短調 op.56-3
  マズルカ 嬰ハ短調 op.63-3 
S.バーバー(1910-1981)
  エクスカージョン(遠足)op.20 


 演奏会のテーマは「記念の年」。企画意図を毎回きちっと謳う土屋さん。今回もメッセージが寄せられている。
 …R.シューマンそしてF.ショパンはピアニストにとって、とても重要な存在です。このふたりの大作曲家は、同じ1810年に生まれました。それから200年が経過した今年、私のリサイタルでも、彼らの代表作を聞いていただきたいと思います。
 シューマンの音楽には、激しく情熱的な人物と内省的で詩情豊かな人物が登場する物語を読み進むような面白さがあり、またピアニストであった妻クララへの愛がいつも根底に流れています。一方ショパンの作品からは、彼の祖国への愛や異国にあって感じていた孤独感などが、ひしひしと心に響いてきます。
 また音楽の歴史にも目を向けていただけるように、彼らより100年前に生まれたイタリアのペルゴレージと、100年後に生まれたアメリカのバーバーの作品を演奏いたします。後にストラヴィンスキーも魅せられた歌の国イタリアらしいメロディー、そしてアメリカのジャズの楽しさなど、タイムトンネルを抜けてお国巡りをするようなプログラムで、皆様と共に、記念の年を迎えた偉大な先達に想いを寄せるひとときを過ごすことが出来たら大変幸せです。…
 土屋さんは、1976年から東京はじめ国内各地で定期的にソロリサイタルを続けているが、毎回テーマを持ち、その企画と演奏の両面で高い評価を得ている。近年は2006年に「フランス音楽の流れの中のショパン」、08年に「シューマン夫妻とブラームス」と題して開催している。また昨年はロシア室内オーケストラとモーツァルトのピアノ協奏曲を協演。夫君のヴァイオリニスト和波孝禧氏とのデュオ活動は30数年間に及ぶ。
 プロフィールは、以下の公式HPでご覧ください。
http://www.music-wanami.com/profile/tsuchiya.html
マネジメント・申込み:ミリオンコンサート協会 Tel 03-3501-5638
http://millionconcer.co.jp/contact.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月26日 (金)

カンブルラン、読売日響常任指揮者就任
特別演奏会

5/1
(土)pm6:00・サントリーホール
5/3
(月・祝)pm6:00
・ザ・シンフォニーホール(大阪)

バルトーク:二つの映像「花ざかり」「田舎の踊り」op.10
モーツァルト:交響曲第41番〈ジュピター〉
ストラヴィンスキー:バレエ音楽〈春の祭典〉100501


 フランス出身のシルヴァン・カンブルランは脂が乗り切った今年62歳。一年前、就任発表の記者会見に際して語った「<深刻なテーマでもスマートに語る>というフランス的な思考回路がフランス音楽のみならず、全ての音楽を指揮するときの私のスタイルといえるかも知れません」という抱負が思い出される。 
 定期演奏会(4/26)は既に3/23に配信を済ませているが、この特別演奏会も凄い。モーツァルト最後の交響曲「ジュピター」の前後に20世紀を代表するバルトークとストラヴィンスキーを配するという大胆な選曲だ。
 バルトークの「二つの映像」は、今からちょうど百年前の1910年夏、29歳の作、まだハンガリーの農村で民謡を収集していたころの初期の作品。1913年ブダペストで初演されている。変奏技法を駆使した「花ざかり」、民族的な「田舎の踊り」ともに、多彩な響きが魅力だというから、カンブルランの棒が楽しみだ。
 〈春の祭典〉も、同じ1913年、パリ初演だが、あまりの革新的な手法に物議を醸した画期的な作品。その20世紀最高の傑作とされる強烈なリズムと響きを、カンブルランが日本一と云われる底力を秘めた読響から引きだしてくれることを期待したい。下記の楽団のHPから他楽団ながら彼の演奏を試聴することができる。
http://yomikyo.or.jp/2010/02/9.php
プロフィールは以下のURLでご覧ください。
http://yomikyo.or.jp/info/conductors.php#sylcam
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月23日 (火)

カンブルラン常任指揮者就任披露
Sylvain Cambreling  Principal Conductor
読売日響 定期演奏会

4/26(月)pm7:00
サントリーホール100426


ベートーヴェン:序曲〈コリオラン〉
マーラー:
 交響曲第10番から〈アダージョ〉

シェーンベルク:
 交響詩〈ペレアスとメリザンド〉


 シルヴァン・カンブルランの常任指揮者就任の記者会見が行われたのは、1年前の昨年4月だった。会見の前後に就任予告の演奏会が催され、その様子は“Music a la Carte”でも4/19に配信した。
 会見で彼は「古典派とロマン派を組み合わせたプログラミングはお手のもの」といい、「<深刻なテーマでもスマートに語る>というフランス的な思考回路がフランス音楽のみならず、全ての音楽を指揮するときの私のスタイルといえるかも知れません」と抱負を語っていた。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-dc39.html
 常任指揮者として初めて振るのが、この4月の定期演奏会だ。古代ローマの悲劇の英雄を描いたベートーヴェンの序曲<コリオラン>ではじまる。
 次がマーラーの交響曲第10番から“アダージョ”。第10番は、5楽章建てで構想されたが、スコアが完成されたのは第1楽章だけで未完に終わった。挽歌ともいえる静美な曲想のため、しばしば“アダージョ”と題して単独で演奏される。
 今回のメインディッシュは、シェーンベルクの交響詩『ペレアスとメリザンド』。これは昨春の記者会見で「4月・シェーンベルク<交響詩>、7月・フォーレ<付随音楽>、11月・ドビュッシー<交響曲>」と3題の『ペレアスとメリザンド』を予告した、その一つだ。
 シェーンベルクは、「無調、12音階」の現代音楽の旗手として知られているが、この交響詩は、それ以前、31歳の時ウィーンで初演された後期ロマン派の傑作。メーテルリンクの愛と悲劇の戯曲をもとに大編成の管弦楽で作曲された。
 全3曲とも楽団のHPで、他楽団の演奏だが、試聴できる。
http://yomikyo.or.jp/2009/10/201004261900.php
 カンブルランのプロフィールは以下のURLでご覧ください。
http://yomikyo.or.jp/info/conductors.php#sylcam
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月22日 (月)

佐藤久成 ヴァイオリン・リサイタル
ピアノ:武内俊之
<CD発売記念>
5/5(水・祝)pm2:00
東京文化会館 小ホール

・ラフマニノフ:ジプシーダンス
・ワーグナー(ウィルヘルミ編):
 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より”懸賞の歌”
・ザジツキ:ロマンス 作品16
・ホルブ:春
・ワーグナー(マイヤー/佐藤久成編):
 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より”愛の死”
・フランツ・リース:
  アダージョとロンド・カプリチォーソ 作品9(日本初演)100505

・ワーグナー(ウィルヘルミ編):

  パルジファル・パラフレーズ
・ルクー:
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調

 敢えて“奇特な音楽家”と呼びたくなるヴァイオリニスト佐藤久成ひさや。彼から春のコンサートの案内が届いた。今春、CD2枚同時発売という快挙を遂げ、今回はいつにもまして元気溌剌のメッセージだ。
 今回は、新レーベルYEARS & YEARS CLASSICから今春リリースされる2枚のCDアルバムの発売記念として、CDに収録されている魅力あふれる数々の小品を中心に演奏いたします。 往年のヴァイオリニストによって書かれたワーグナーの楽劇からの珍しいトランスクリプションズ「懸賞の歌」、「パルジファル・パラフレーズ」、「愛と死」、それに19世紀ポーランドの作曲家のザジツキが書いたロマンの香り溢れる哀愁的な「ロマンス」、20世紀初頭にチェコ東部のモラヴィア地方で活躍したヴァイオリニスト兼作曲家のホルブが書いたローカルで素朴な「春」です。
 この「春」は、戦前にプライベートの出版社から発表されたもので、古くボロボロの焼けあとがある楽譜を演奏旅行中チェコの田舎で発見しました。
 さらに、私のライフワークである知られざる作品を紹介する活動として、これまで収集した4万曲に及ぶ所蔵絶版楽譜の中から、今回は、19世紀~20世紀初頭に活躍したドイツのヴィルトゥオーゾ、フランツ・リースの華やかな佳作の日本初演をご披露いたします。ドイツ留学中の話になりますが、このリース作品は、是非私に弾いてほしいと友人(先祖が音楽家の家系)から頂いた古楽譜による曲です。
 そして、プログラム最後には、ベルギーの夭折の作曲家ギョーム・ルクーが書いた、秘められた情熱をもつロマンティックなヴァイオリン・ソナタ ト長調をお送りいたします。ウジェーヌ・イザイに献呈された傑作です。
 YYCレーベルから同時リリースされる2枚のCDアルバムの録音は、正月明けの3日間、群馬県の音楽ホールで行いました。
 第1弾「哀傷のラメント」は、往年のヴィルトゥオーゾが愛した名曲から知られざる作品まで数々の魅力的な小品が入っています。
 第2弾「トリスタンとイゾルデ」は、リヒャルト・ワーグナーの主題を基に19世紀のワグネリアン・ヴァイオリニストたちが編曲・改作した官能美漂うワーグナーの世界です。世界初録音の曲が多数含まれています。
http://www.hisayasato.com/
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2010年3月20日 (土)

金聖響2年目の神奈川フィル 定期演奏会
横浜みなとみらい 大ホール100423521

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者就任2年目を迎える金聖響が、決意のほどを語っている。
「2010年はグスタフ・マーラー生誕150周年、そして2011年は没後100年を記念する年。今シーズンから2年に渡って彼の素晴らしい交響曲を主軸にしたプログラムを披露させていただきます。マーラーというと難解な作品と捉えられがちですが、作曲家自身とその作品をより身近な存在に感じて頂く素敵な機会になると考えております。そして創立40周年を迎える我が神奈川フィルにとって、今年度のプログラムは意欲的かつ大きな挑戦であります。過去の演奏会記録を振り返っても、これほどマーラーの作品を集中的に多く取り上げたことはありません。…一方で客演していただく指揮者の方々には個性豊かに古典からロマン派の作品を演奏して頂きます。欧米で活躍されているキンボー・イシイ=エトウ、そしてロッセン・ゲルゴフの両氏は神奈川フィル初登場です

第262回 金聖響(指揮) 波多野睦美(メゾ・ソプラノ)
・マーラー/交響曲第3番ニ短調
4/23(金)pm7:00

 この2010年に創立40周年を迎えるということも楽員の気持ちを引き締めているのかもしれない。この4月から2年計画で、マーラーの9つの交響曲から5つを取り上げる。そのスタートとなるのが今回。なぜかあまり取り上げられない第3番の交響曲を、敢えて持ってきた。6楽章構成で約1時間50分ほどかかり、4楽章と5楽章にはメゾ・ソプラノと合唱が付いた大曲だ。開放感のある第2番「復活」と天国的な美しさを持った第4番に挟まれているせいか、自然の大きさを壮大なスケールで描いたこの名作の演奏は希だ。各楽器のソロや弦楽合奏、金管群によるコラールなど、神奈川フィルの充実ぶりをアピールするのにもぴったりの選曲だ。
 メゾソプラノの波多野睦美は、品格のある歌を聴かせる逸材。その声は天上からのメッセージのようにも聴こえるかもしれない。

第263回 ロッセン・ゲルゴフ(指揮) 仲道郁代(ピアノ)
・池辺晋一郎/照葉樹林=弦楽オーケストラのための=
・ショパン/ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
・ベートーヴェン/交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」
5/21(金)pm7:00

 ブルガリア出身の若手指揮者ロッセン・ゲルゴフは神奈川フィルには初登場。小澤征爾に才能を認められ、師事もしているという。そんな彼が1曲目に取り上げるのは池辺普一郎の作品。映画やテレビの音楽を数多く手がけている彼の作品は前衛的過ぎず、小澤仕込みの指揮で、現代音楽に馴染みのない人でも抵抗なく聴けるに違いない。続くショパンの協奏曲では、円熟のピアニストとの顔合わせ。ベートーヴェンのソナタ全曲演奏で知られる仲道郁代だが、デビュー当時から得意としてきたショパン演奏にさらなる深みを感じさせてくれるだろう。ベートーヴェンの「田園」は牧歌的な作品のように書かれながら、実は指揮者の実力が問われる曲だ。 
http://www.kanaphil.com/
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2010年3月18日 (木)

東響、今年の定期のテーマ作曲家は、
リスト・ベルリオーズ・ブルックナー

第577回・4/17(土)pm6:00
第578回・5/22(土)pm6:00
サントリーホール

 東京交響楽団の今年度100417のサントリーホール定期演奏会のテーマ作曲家は、「リスト・ベルリオーズ・ブルックナー等…」という。2010年の定期の案内を見ると、早速、4月にリスト、5月にはリストとベルリオーズ、ひとつ飛んで7月には何とブルックナーの二本立て。ブルックナーは10月と11月、年が明けた2月にも。リストは1月と3月に登場し、3月のトリがベルリオーズ「テ・デウム」といった具合。

第577回・4/17(土)
指揮:大友直人
チェロ:マリオ・ブルネロ

・リスト/アダムズ:悲しみのゴンドラ
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
・バルトーク:管弦楽のための協奏曲

 「悲しみのゴンドラ」は、75歳と作曲家としては長寿のリストが1882年71歳のときにピアノとヴァイオリンまたはチェロのために作曲し、後にピアノ曲に編曲している。それを1947年生まれのアメリカの現代作曲家ジョン・(クーリッジ・)アダムスが1990年に‘The Black Gondola’と題して管弦楽曲に編曲した。リストの原題は“La Lugubre Gondola”なので、直訳すれば‘The Lugubriously Gondola’なのだが…。アダムズは2002年の‘9.11同時多発テロ’の犠牲者のための追悼曲で広く一般に知られるようになった。(ウィキペディア参照)
 ドヴォルザークの名曲「チェロ協奏曲」では、近年指揮者としても活躍しているブルネロが大友と15年ぶりに共演する。バルトークの「管弦楽のための協奏曲」は、1943年当時ボストン響の音楽監督だっったクーゼヴィツキーが就任20周年を記念してバルトークに委嘱した。「大友直人のタクトで色彩豊かな音楽をお届けします」という。

第578回・5/22(土)
指揮:ユベール・スダーン
ピアノ:ミケーレ・カンパネッラ

ヴィオラ:青木篤子
・リスト:呪い
・リスト:ピアノ協奏曲 第2番イ長調
・ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」op16

 「呪い」はリストが二十歳前から手をつけていたが、10年ほど推敲を重ねたという小曲。ピアノ協奏曲で共演するミケーレ・カンパネッラは、26年前にも東響と遠山信二の指揮でこの2番を演奏しているという。現在はイタリア・リスト協会の会長も務めているヴィルトゥーゾだ。  
 「イタリアのハロルド」は、「幻想交響曲」に感激したパガニーニが作曲を依頼したヴィオラと管弦楽のための交響曲。「バイロンの長編詩からインスピレーションを得た作品で、各楽章に表題がついており、想像力をかき立てられる」とある。ヴィオラ独奏の青木氏は東響の首席奏者。
http://www.tokyosymphony.com/concerts/suntory2010.html
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2010年3月17日 (水)

100331331カザルスホール331
3/31
(木)pm6:30
日本大学カザルスホール

水野 均(オルガン)
横坂 源(チェロ)
伊藤恵(ピアノ)

第1部:オルガン[6:30から]
J. C. F. フィッシャー:シャコンヌ ヘ長調
J. S. バッハ:
いと高きところでは神にのみ栄光 あれBWV 662
前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV 552

第2部:チェロ&ピアノ[7:15から]
J. S. バッハ:
 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007よりプレリュード
M. ストロッパ:「そう、そこが問題だ」
シューマン:幻想小曲集 Op.73
J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV 1010
ベートーヴェン:チェロソナタ第5番ニ長調 Op. 102-2

 カザルスホールがいよいよ今月末に閉鎖される。開館に際し、チェリスト、カザルスの名を掲げることに未亡人の承諾をいただき、後日オルガンが付設された。チェロ演奏家とチェロ愛好家、オルガニストとオルガン音楽愛好家にとっては格別の存在だった。
 これは、ホール最後の日に催される音楽会。プロデューサー・中村ひろ子さんの思いが込められたメッセージを、原文のまま掲載いたしました。
 日本大学カザルスホールは、2010年3月31日をもって使用停止となります。その後のことについては、一切決まっていません。長年ホールに関わってきた者としては断腸の思いながら、ひとまずの区切りとして小さなコンサートを開きます。演奏は、オルガニスト・イン・レジデンスの水野均さん、そして、チェロの横坂源さんです。横坂さんは、2002年にチェリストとしては最年少の中学3年でカザルスホール主催公演の舞台に立ちました。23年にわたる歴史をふりかえってホールゆかりの演奏家を挙げれば、キリがありません。でも今回は敢えて、一番若い横坂さんに未来へのバトンを託したいと思います。ピアノは、伊藤恵さんが快くお引き受けくださいました。再生への切なる願いを込めたコンサートです。カザルスホールに響くオルガンとチェロの音色を、皆様の耳に焼き付けていただければ幸いです。
水野 均(みずの・ひとし/オルガン)
 カザルスホール・オルガニスト・イン・レジデンス。国立音楽大学器楽科オルガン専攻卒業、矢田部賞受賞。同大学院音楽研究科器楽専攻修了。ミラノ市立音楽院古楽器科に留学。東京藝術大学音楽学部大学院音楽研究科後期博士課程修了、博士号(音楽)を取得。国内外で、ソロおよびアンサンブルの双方で活発に演奏活動を行い、オルガン音楽の啓蒙にも積極的に取り組んでいる。1999年、第2代カザルスホール・オルガニスト・イン・レジデンスに就任、以後10年以上にわたってアーレントオルガンを手塩にかけてきた。SACD「アーレントオルガン at カザルスホール」、「バッハ at カザルスホール」、盛岡市民文化ホール歴代オルガニスト3人によるCD「3 -trias-」がある。桐朋学園大学音楽部門古楽器科講師、盛岡市民文化ホールオルガン・アドヴァイザー、日本基督教団早稲田教会オルガニスト。
横坂 源(よこさか・げん/チェロ)
 1986年、新潟市生まれ。4歳半よりチェロを始める。2002年2月、カザルスホール「プロジェクトQ」(ベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会シリーズ)に最年少チェリストとして出演。同年7月、第5回全日本ビバホール・チェロコンクールにおいて最年少で第1位を受賞。これまで、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団と共演。2005年、ルツェルン・フェスティバル・アカデミーに参加。サントリー株式会社所有の1710年PIETRO GIACOMO ROGERI制作のチェロを貸与されている。2005年第15回出光音楽賞受賞。2008年第7回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。チェロを鷲尾勝郎氏、毛利伯郎氏、ジャン・ギアン・ケラス氏に師事。現在、シュトゥットガルト国立音楽大学に在学。
伊藤 恵(いとう・けい/ピアノ)
 幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー国立音楽大学卒業。名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。1979年エピナール国際コンクール第1位、1980年J.S.バッハ国際音楽コンクール第2位、クルト・ライマーコンクール第1位、1981年ロン=ティボー国際音楽コンクール第3位及び特別賞と数々のコンクールに入賞。1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。内外の主要なオーケストラと協演を重ねている。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。2003年より東京藝術大学准教授。

主催:カザルスホール331実行委員会
全席当日指定 \3,000 
□チケット申込みは、往復ハガキまたはメールで下記の事務局へ。
◇記入内容
 ①ご希望枚数 ②合計金額 ③お名前・郵便番号・ご住所・TEL・メールアドレス
◇締切=2010年3月20日(土)当日必着
◇応募者多数の場合は抽選の上、結果をハガキまたはメールでお知らせいたします。
□入場料は、当日受付にて現金でお支払いいただきます。
◇結果をお知らせしたハガキまたはメールのプリントアウトをお持ちください。
◇入場料と引き換えに、座席指定券をお渡しします。
 *お席はお選びいただけませんので、何卒ご了承ください。
□送付・お問い合わせ先
〒101-0062 千代田区神田駿河台1-6 
日本大学カザルスホール内 カザルスホール331実行委員会
 
Email: casalshall331@gmail.com
FAX: 03-5280-4358
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月16日 (火)

都響 プロムナードコンサートNo.338
4/11
(日)pm2:00
サントリーホール


・ハイドン:交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」
・バーンスタイン:フルート小協奏曲「ハリル」
・ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

指揮:マーカス・ポシュナー100411
フルート:寺本義明
 
 昨年度は芸劇「作曲家の肖像」シリーズにつき合ったが、この4月公演のプログラミングに惹かれて、今年度はこのプロムナード・シリーズに戻った。楽団が発信する「聴きどころ」からさわりを引用しよう。
 まず、“ドイツ・オーストリア音楽の真髄を聴く”と謳い、円熟期を迎えたハイドン(1732-1809)の朗らかな交響曲と、ブラームス(1833-97)が最後に完成した交響曲を両端に配し、その間に名指揮者として知られるバーンスタイン(1918-90)のフルート協奏曲を挟んだ構成。「両交響曲の間には百年の隔たりがあり、その間にモーツァルトやベートーヴェン、シューベルト、シューマンといった作曲家がこの分野をどのように発展させたかに思いを馳せるのも一興…」とある。
 指揮のポシュナーは1971年ミュンヘン生まれで、ベルリン・コミッシェ・オーパーを経て現在ブレーメン歌劇場音楽監督。ドイツ内の諸々オーケストラに客演する“ドイツ期待の逸材”とのことだ。
 バーンスタインの<ハリル>は、1973年のイスラエル戦争で若いフルート奏者がなくなったのを機に作られたメッセージ性の強いフルートの小協奏曲。独奏の寺本は、ベルリン・フィルのソロ首席アンドレアス・ブラウらに師事し、京大卒後プロとなり、名古屋フィルを経て2000年から都響の首席。<ハリル>には「フルート独奏と小管弦楽のための夜想曲」の副題が付いているそうだ。
申込み情報など詳細は、以下のHPで。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3357
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月15日 (月)

東響、大友直人プロデュース 第104回
モーツァルト最後の交響曲と
佐村河内 守の交響曲第1番

4/4(日)pm2:00
東京芸術劇場

・モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
・佐村河内 守:交響曲 第1番
(広島初演改訂版)


100404_2 この公演は、2/15に年4回のシリーズとして、その“プログラミングの妙”を紹介している。が、単独のチラシが出回り、作曲家 佐村河内さむらごち氏のコメントが載っているのでお知らせしたい。
 大友がこのシリーズで初めて振るモーツァルト(1756~1791)最後のシンフォニー、41番「ジュピター」。そして被爆二世として生まれ、突然すべての聴力を失い、現在も心身の苦痛に耐えながら、命がけで作曲を続けている佐村河内(1963~ )による最初のシンフォニー、交響曲第1番(2008年に広島で行われた「G8議長サミット記念コンサート」で会場を熱狂の渦に巻き込んだ話題作)。以下、佐村河内氏のメッセージ。
 私の「交響曲第一番」は、ヒロシマの原爆をテーマとした“祈り”の音楽です。私にとって本曲を作曲することは、おそらく世界で唯一無二であろう被爆二世のクラシック音楽作曲家として、幼いころから使命のように感じておりました。自身に流れる原爆の血を仔細に辿りながら作曲したのです。一つ一つの音に、20万人もの原爆死没者の方々の痛みを感じながら紡ぎ構築いたしました。
 本曲を通し、一人でも多くの方に、原爆の絶対悪や、それを廃絶し平和を願う“祈り”を胸に抱いて頂けたら幸いに存じます。                                            
申込み:TOKYO SYMPHONY チケットセンター Tel:044-520-1511
e-mail
ticket@tokyosymphony.com  http://www.tokyosymphony.com
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月13日 (土)

下野/読響 ブラームス&ドヴォルザーク
4/11
(日)pm6:00・東京芸術劇場
4/12
(月)pm7:00・サントリーホール

 この“Music a la Carte”は、ちょうど4年前の4月、下野竜也が読売日響の正指揮者に就任したという記者会見の100411brレポートから始まった。そもそものご縁は、2000年第12回東京国際音楽コンクール(指揮)優勝、翌春の受賞記念コンサートにつき合ってきたことに始まる。確かシューマンの交響曲で、楽団は今は亡き新星日響だった。彼が脚光を浴びたのは、その年の秋、第47回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝してからのことだ。
 今年度のスタートもご縁の下野公演から始めよう。正指揮者就任以来、彼がこだわっているプログラムがヒンデミットとドヴォルザークだ。で、今年度の開幕に取り上げたのがドヴォルザークの交響曲第7番。43歳のドヴォルザークがベルリンで聴いたブラームスの交響曲第3番に刺激されて作曲したという。初めてのイギリス訪問の途中だったそうで、第6番がイギリスで評判になったことからロンドンのフィルハーモニック協会から依頼され、帰国して早々に作曲に着手。翌1885年に完成し、ロンドンで初演。これまた大成功をおさめた。ドイツ音楽の古典的な構成に彼流のボヘミア的な民族性を盛り込んだ、ダイナミックな構成だ。
 ダイナミックといえば、もう一曲のブラームスのピアノ協奏曲第2番も画期的。当時としては異例の4楽章形式で、ピアノを伴う交響曲といわれる。ドヴォルザークの8歳年上の師匠ブラームスの面目躍如というところだ。
 ピアノ独奏のアンドレアス・ヘフリガーは、1962年名テノール歌手エルンスト・ヘフリガーの次男としてベルリンで生まれた。ジュリアード音楽院を卒業後、88年にデビュー。ドイツ・ロマン派を主なレパートリーとしている。(月刊オーケストラ3月号参照)
公演の詳細は、
http://yomikyo.or.jp/2009/10/201004111800.php
指揮の下野竜也のプロフィールについては下記のURLで。
http://yomikyo.or.jp/info/conductors.php#ssimo
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月11日 (木)

深沢亮子・天満敦子
ジョイント・リサイタル
第45回 NPO法人 東京ベイエリア市民音楽大学講座
4/10(土)pm2:00
習志野文化ホール100410

JR津田沼駅 南口 歩4分

 「東京ベイエリア…」は、習志野を拠点に京葉地域でクラシック音楽を催すNPO団体。1995年発足以来、おもに地元出身の音楽家を起用、支援してきた。このジョイントは2000年に次いで10年ぶりとのこと。思い出すのは当時、朝日新聞朝刊の連載小説『百年の預言』(高樹のぶ子・著)の主人公“美人ヴァイオリニスト”は天満敦子がモデルと話題になっている最中だった。リサイタルの舞台で「あれ、本になったの…」と彼女が囁くと、終演後のサイン会でCDと共に単行本も売れるのだった。『百年の預言』はきわどいベッドシーンが描写され、「朝からエロ小説を読ませるのは如何なものか…」と物議を醸したものだ。
 ピアニストの深沢さんは千葉の出身。15歳で日本音楽コンクール首位、17歳でウィーン国立音楽大学に留学、1960年、ウィーンの楽友協会ブラームス・ザールでリサイタル、同年ジュネーブ国際音楽コンクールで1位なしの2位受賞で話題となり、以来リサイタルやオーケストラとの共演を精力的に行った。
 天満さんは東京藝大大学院に在学中、日本音楽コンクール1位、ロン=ティボー国際コンクール特別銀賞を受賞。以来国際的に活躍。93年、ルーマニアの作曲家ポルムベスクの「望郷のバラード」を日本に紹介、異例の大ヒットとなった。彼女が紹介するに至った経緯を高樹のぶ子が小説に仕立てたのだ。
 1977年、ドイツ旅行中だった外交官岡田眞樹は、郊外の小さな町で毎夜同じ曲を奏でるルーマニア人の音楽家イオン・ベレシュに出会う。彼はチャウシェスク政権を逃れて亡命中であり、故郷を想ってポルムベスクの「望郷のバラード」を弾いているのだという。「もしこの曲にふさわしいヴァイオリニストが見つかった時は、私が行くことのできないあなたの母国でこの曲を演奏していただけませんか?」と譜面を渡した…その楽譜が縁あって天満に渡ったのだ。この経緯と曲のさわりは以下のURLで聴くことができます。
http://www.voiceblog.jp/andotowa/426610.html
 今回は、この曲を無伴奏で演奏する予定とか。ピアノとのデュオは、ベートーヴェンのソナタ第5番「スクリング」、マスネ「タイスの瞑想曲」、サラサーテ「チィゴイネルワイゼン」など。深沢さんのソロは、メンデルスゾーン「ヴェネティアの舟歌」「厳格な変奏曲」、ドビュッシーの前奏曲集から「オンディーヌ」「パックの踊り」「ミンストレル」などとなっている。
申し込みhttp://shiminongakukouza.web.fc2.com/concert/fukasawaTenma_2010/concert.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月10日 (水)

アジア三大テノールの競演
許昌シュウ・チャン(中国)  福井敬(日本)  河碩陪ハ・ソクベ(韓国)
グローバル クラシック コンサート
第89回4/11(日)pm2:00 ザ・シンフォニーホール(大阪)
第90回4/15(木)pm7:00 東京芸術劇場100415

“あの感動をもう一度”の声にお答えしてアジア・コンサートツアーが開幕する、とチラシにある。
世界で活躍する日・中・韓を代表するテノールが一堂に会するイベントの再演だ。
 “三大テノール”というキャッチコピーを目にするたびに、いつまで元祖にしがみついているのだろうと思っていた。新とかニューがついたキャッチも目にするが、定着していない。“アジア三大テノール”は目を射るキャッチコピーだ。
 でも、“鍛えあがられた男たちの競演は圧巻!”とい云うからいには、日本の福井敬とならぶ実力が揃わなければ…彼は声量のみならず、ずば抜けて幅広い表現力の持ち主。彼ほどのテノール歌手がホントにいるのかな…。中国・韓国、お二人のプロフィールを拝見すると…、彼らはただ者ではない。
 許昌シュウ・チャン(中国)は、ヨーロッパの舞台に立って9年。20以上のおぺらの主役をこなし、更に躍進中という。その経歴は以下のとおりだ。
 中国延吉生まれ。1998年北京中央音楽院卒業後、辻アジア国際奨学金団体の奨学生として東京芸術大学大学院に留学。イタリアのベッリーニ国際音楽コンクール、クロアチアのトロギール・テノール国際声楽コンクール第1位。2001/2002シーズンから今までドイツのウルム歌劇場、州立マイニンゲン歌劇場の専属歌手としてヨーロッパを中心に活躍。オペラは椿姫、イル・トロヴァトーレ、リゴレット、ラ・ボエーム、トスカ、夢遊病の女、ランメルモールのルチア、ノルマ、アンドレア・シェニエ・・・など20余のレパートリーを持ち、主役歌手として約500回のオペラに出演。叙情的でありながら力一杯の声で評価されている世界のオペラ界が最も注目・期待しているテノールの一人。
 河碩陪ハ・ソクベ(韓国)は、数多くの国際コンクールで優勝し世界の檜舞台で活躍する韓国随一のドラマティック・テノール。
 韓国晋州生まれ。慶熙音大声楽科卒業。イタリア・ミラノのヴェルディ国立音楽院で声楽を学び、同校にて最高演奏者課程修了。ヴェルディ国際コンクール、パルマ、ヴィオッティ、スペインのビルバオ、モンセラート・カバリエ声楽コンクール、バルセロナ・ビニャスなど権威ある有名国際コンクールに多数優勝。ドイツの国営放送、フランスのクラシック放送に“世界音楽会の明日のスターたち”に唯一東洋人として選ばれ全ヨーロッパに放送されるなど世界の檜舞台で活躍“火のように熱くて英雄的な声で音楽を上手く表現、確実なハイCを歌うテノール”と絶賛された。人気のドラマティック・テノールとして活躍している韓国が誇るテノール歌手の一人。韓国ケミョン大学教授。
 日本が誇るテノール福井敬については多くを語るまい。二期会創立40周年記念『ラ・ボエーム』でロドルフォでデビュー以来、数々のオペラに主演。Bunkamura『マダム・バタフライ』ピンカートン、最高の当たり役となった『トゥーランドット』カラフでは、いずれも3年間連続出演。新国立劇場では開場記念…、書き出したらきりがない。
 指揮の三石精一氏は、この“Music a la Carte”では彼が束ねるユニバーサル・フィルで毎年登場している。今回の演奏は、大阪公演が大阪シンフォニカー交響楽団、東京公演は東京ニューシティ管弦楽団がつとめる。
主催・申込み:グローバル ユース ビューローTel 03-3505-0055
http://www.gyb.co.jp/concert/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月 9日 (火)

パリ最後のリサイタル ショパンイヤー2010 決定版
1848.2.16   &もっとショパン

日本演奏連盟 第22回クラシック フェスティバル
4/29(木・祝)pm4:00
開演(8:30終演予定) 
東京文化会館大ホール


Trim  日本屈指の演奏家が集うクラシックフェスティバルは、1989年に第1回が始まり、年に1度、ピアノ、声楽、弦管楽器の名手たちが一堂に会して、10台のピアノや、20本のチェロなど、華麗かつ多彩な演奏を繰り広げ、時には、バッハ、ベートーヴェン、シューベルトなど一人の作曲家にテーマを絞るなど、多くのクラシック演奏家が会員となっている日本演奏連盟ならではの、ユニークで贅沢な演奏会が企画されている。昨年は「ピアノ300年」をテーマに開催した。100429
 今回は、ピアノの詩人、ショパン生誕200年を記念して、ショパンが愛し、その生涯を終えた地、“パリ”における、ショパン最後のリサイタルのプログラムを再現した。
「当時のプログラムそのものは残されていないので、当時の様子を伝える文献を元に演目をリストアップした」と主催の澤恵理子日本演奏連盟事務局長代理。
「忠実に再現すると、当時人気の曲が見えてきますが、今の皆さんにとって馴染みの曲ばかりとはいえません。そこで、1848年2月16日に行われたショパン“パリ最後のリサイタル”を2部構成とし、続いて、第3部は“もっとショパン”と題し、バラード、スケルツォ、ポロネーズ、ピアノ協奏曲をお聞きいただきます。長い年月が経った今でも輝き続ける美しい旋律を、思う存分味わってほしい」
 出演者には人気・実力とも日本を代表するピアニストのほか、髙橋薫子、中鉢聡、堤剛など声楽と弦楽器界からも人気アーティストを集め、独奏曲からピアノ協奏曲(抜粋)まで、豪華なプログラムとなった。
 
〈パリ最後のリサイタル〉第1部 
◇モーツァルト:Nodaira
  ピアノ三重奏曲 ホ長調 K.542
ピアノ/野平一郎 
ヴァイオリン/岡山 潔
チェロ/木越 洋
Okayama  モーツァルトから始めるというのは、現在に伝わる配曲だが、7曲あるピアノ・トリオのうち、この第5番は現在あまり演奏されることのない曲だという。
 野平さんは東京藝大大学院からパリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストであるとともに作曲家としても活躍している。
Kigoshi 岡山さんは東京藝大卒後ハンブルグ音楽大学留学。ベートーヴェンハレ管の第1コンマスを経て、読響第1コンマスを歴任。現在、岡山潔SQ主宰、東京藝大教授、神戸市室内合奏団首席指揮者。
  木越さんは桐朋学園大卒、同大ディプロマコース修了。日本音楽コンクール第2位。新日フィル首席を経てミュンヘン音大に留学、ミュンヘン国際コンクール入賞。N響首席、洗足学園音大教授。
◇ベッリーニ:Takahashi
 「6つの歌」から“マリンコニーア”ほか
ソプラノ/高橋薫子
ピアノ/河原忠之
 これは、現在でも演奏会で取り上げられている名曲。6曲から3曲を藤原歌劇団の秘蔵っ子ソプラノ高橋さんが歌う。
◇ショパン:
 夜想曲第8番・第13番
 舟歌 嬰へ長調

Miyatani_2  ピアノ・ソロ/宮谷理香
 ショパンのピアノ曲のトップバッター宮谷さんは桐朋学園大卒で、1995年ショパン国際ピアノコンクール第5位入賞。その後10年連続企画のショパンリサイタル、レクチャーコンサート、室内楽、学校公演など幅広く活動中。日本ショパン協会賞など受賞多数。最新CD「SONATA-Rika Plays Chopin」が今月発売された。
◇ドニゼッティ:
 歌劇「愛の妙薬」から
 “受け取って、貴方は私のために”Kawahara_2

ソプラノ/高橋薫子
ピアノ/河原忠之
 このドニゼッティ・オペラの傑作は高橋さんの十八番。もっと聴きたい…
 河原さんは、国立音大・大学院修了後イタリア留学。以来、コレペティトゥールやリサイタル・ピアニストとして多くの歌手の信頼を得ている。06年には大阪センチュリー響で指揮者デビューも。藤原歌劇団コレペティトゥール。
◇ショパン:
 練習曲集から「エオリアンハープ」op.25-1、
 「革命」op.10-12、子守唄op.57

Ttakahashi_3 ピアノ・ソロ/高橋多佳子
  高橋さんは、桐朋学園大卒後、ショパン音楽院研究科を修了。1990年のショパン国際ピアノコンクール第5位。日本とポーランドを拠点に国際音楽祭、オーケストラとの共演、録音などで活躍。今年3月からショパンを中心とした作曲家4人の生誕200年記念公演のシリーズを開催している。

第2部
◇ショパン:
 チェロ・ソナタ ト短調 op.65Tsutsumi
チェロ/堤 剛
ピアノ/清水和音
 ショパンが遺した唯一、弦楽器のソナタ。彼の弦楽曲は他にチェロの小曲とピアノ三重奏曲しかない。
 堤さんは桐朋学園大で斎藤秀雄に師事。1957年日本音楽コンクール第1位及び特賞受賞。1961年インディアナ大に留学。ミュンヘン国際コンクール第2位、カザルス国際コンクール第1位入賞。88年から06年までインディアナ大教授。現在、桐朋学園大学学長、サントリーホール館長。
◇マイアベーア:Cyubachi
 《悪魔のロベール》から
テノール/中鉢 聡
ピアノ/河原忠之
   現在あまり上演されないが、当時は超人気のオペラだったという記録があるそうだ。
 中鉢さんは、東京藝大卒。藤原歌劇団で「椿姫」のガストン役30回の後、31回めの「椿姫」でアルフレート役を演じ、次いで「ロメオとジュリエット」で大成功。以降、藤原歌劇団のかずかずのオペラで活躍している。
◇ショパン:
 24の前奏曲集op.28から
 第3番、第8番、第11番、第12番、
 第15番「雨だれ」、第18番

Sako_3 ピアノ・ソロ/迫 昭嘉
 迫さんは東京藝大大学院を経てミュンヘン国立音楽大学に学ぶ。ジュネーブ国際コンクール最高位、ハエン国際コンクール1位及びスペイン音楽賞受賞。藝大在学中から指揮法も学び、現在指揮者としても国内外のオーケストラと数多く共演している。東京藝大教授。
◇ショパン:
 マズルカ第5番・第6番、円舞曲op.64-2、
 華麗なる大円舞曲op.18

Kamiya_2 ピアノ・ソロ/神谷郁代 
  神谷さんは桐朋学園高校卒業の年に日本音楽コンクール第1位。エッセン音楽院卒業。1972年エリザベート王立国際音楽コンクール入賞、以降、国内外の著名なオーケストラと共演、CD録音などで活躍。近年はアフリカ、メキシコなどでも活躍している。京都市立芸術大学教授。

第3部〈もっとショパン〉
◇ショパン:
 バラード第1番、スケルツォ第2番
ピアノ・ソロ/迫 昭嘉
◇ショパン:Shimizu
 幻想即興曲 嬰ハ短調、
 幻想ポロネーズ 変イ長調

ピアノ・ソロ/清水 和音                             
 清水さんは、20歳でロン=ティボー国際コンクール優勝、あわせてリサイタル賞受賞。以来、国内外で数多くのオーケストラと共演。ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会のライブ録音に次いで、04年からショパン全曲録音に挑戦中。

小林 仁指揮 フェスティバル・室内オーケストラ 
◇ショパン(小林仁編):
 ピアノ協奏曲第2番 へ短調から「第2楽章」
ピアノ・ソロ/迫 昭嘉
 フェスティバル・室内オーケストラは、17人編成のモダーン楽器の室内アンアンブル。Kobayashi_1_2
  指揮の小林さんは東京藝大在学中に日本音楽コンクール第1位。その後ミュンヘン音大に留学。1960年ショパン国際コンクール入選。現在東京藝大名誉教授、札幌大谷大学音楽学部長、洗足学園音大特別教授、日本ピアノ教育連盟名誉会長、日本ショパン協会会長。この演奏会の監修を担当し、主催の日本演奏連盟常任理事でもある。
◇ショパン(小林仁編):
 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調から「第1楽章」
ピアノ・ソロ/神谷郁代
http://www.jfm.or.jp/concert/classic.htm
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2010年3月 8日 (月)

ドゥ・ビリー指揮ウィーン放送響
有終の美飾った来日公演
(3/7)

 「首席ドゥ・ビリー、任期の最後を飾る海外遠征」と題して1月13日に配信したベルトラン・ドゥ・ビリー指揮ウィーン放送交響楽団の来日公演。日本ツアーの最終日(3/7)は感動モノの演奏でした。演目は、十八番おはこの「エグモント」序曲、「田園」、「運命」。 
 ベートーヴェンの5番や6番はミミタコなのか、最近は演奏会で感動できなくなっていました。LPレコード時代の巨匠の名演奏に耳が慣れてしまって、それに匹敵する公演がないからでしょう。しかし、この日の演奏は、これまで聞いたどの演奏とも違っていました。これを秀演、秀逸な演奏というのだと思いました。
 演奏が始まると、あたかも何も書かれていない真っさらな五線譜に次々と音符が書き込まれ、楽譜ができあがっていくかのように、演奏がすすんでいくのです。ベートーヴェンの身体のなかから湧き上がってきた情念が五線譜を埋めていく…かのように演奏がすすんでいく。楽譜を見ながら演奏しているようには聞こえてこない。ベートーヴェンの想いが音になって空間に放出され、その音が次々と楽譜に書き込まれていく。
 オーボエを始め、管楽器奏者は旋律を奏でる時にはソリストを演じ、ハモル時にはアンサンブル奏者となって、一人二役をこなす。ピアニッシモで演じることができる金管奏者たち。木管と金管のデュエットの絶妙なバランス…
 どんな小さな音も必要な音はすべて粒立ちよく聞こえてくる。オーディオ装置ではとうてい聴き取れまい。ピアニッシモで奏でる旋律もアンサンブルに邪魔されることなく聞き取れる。ベートーヴェンの揺れ動く思いの丈をそのまま表現して、テンポは自在に揺れ動く。ベートーヴェンが伝えたかったことが音と化して私の体の中に吸い込まれていく。
 この日の公演は、2/20横浜を皮切りに南は岡山から新潟、長野などを回り、11公演目。来日ツアーの最終日だった。
 来日ツアー最終日でどうしても思い出してしまうのは、2006年秋に来日したアーノンクール指揮のウィーン・フィルだ。美味しそうに見える果物、割ったらスが入っていて中味はスカスカ。今日が天国ならこれは地獄だ。指揮者は虚しく腕を上げ下げしているが、文字通り「佛つくって魂入れず」の図。入場料が今日の公演のほぼ2倍とあって、腹の虫が治まらない。そのうえ、二日前の演奏が収録されていて後日TVで流れたが、それが瑞々しい美味の演奏だった。こんなふざけてことがあっていいのか…憤懣やるかたない。年が明けた翌07年、元旦のニューイヤー・コンサートがまさに同様のスカスカ公演だったので、聴く耳をお持ちの方はお分かりでしょうが。
 そう、忘れるところでした、ドゥ・ビリーは今月で音楽監督兼首席指揮者のポストを離れる。今回の日本ツアーは在任中最後の海外遠征ツアーなのだ。有終の美とはこのことだ。
ご静聴ありがとうございました。

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2010年3月 7日 (日)

伊藤 恵 ピアノ・リサイタル
Shubert & Shumann
新・春をはこぶ 8年連続コンサートVol.Ⅲ
4/29
(木・祝)pm2:00
紀尾井ホール

100429pf
シューマン:子どもの情景op15
      
クライスレリアーナop16
シューベルト:
     
3つのピアノ曲D946
     即興の時 D780

 1987年から2007年まで20年かけてシューマンの作品を収めたアルバムを完成させ、翌08年からシューベルトを中心としたこのリサイタルを開催している伊藤恵さん。この第3回はシューマンとシューベルト。チラシ裏面に今回のプログラミングについて素敵なメッセージを寄せておられるので、つけ加えることはない。

2010年、いよいよシューマン生誕200年お祝いの年です。
                             伊藤恵
先日ある作家の新聞インタビュー記事を読みました。
「作品を書く事で、自分の崩壊を支えてきた」という言葉に、はっと、シューマン先生のことを思いました。
彼の音楽の中にある明るさ、希望、優しさ、楽しさ・・・それは、彼が生み出したもの。
しかし、もしかするとその音楽が彼を支え、崩壊せずに作品を生み出す力となったのではと。
シューマンの音楽は、危うい均衡を保ちながらも崩壊しないように再生へ向けて新しい地価と希望をくれる音楽。シューマン先生が生涯憧れ、尊敬したシューベルト先生。彼もまた、作曲することがいきることと同義語。
だから作品の中に彼の生命がそのもの宿っている。
音楽の中に喜びや悲しみがそのまま息づいている。

 桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー国立音楽大学卒業。83年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人として初優勝など数々のコンクール上位入賞、内外の主要オーケストラと協演を重ねている。詳しくは公式HPとウィキペディアでご覧いただけます。
http://kei-itoh.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月 6日 (土)

クライネス・コンツェルトハウス
弦楽四重奏団
第9回例会
3/21(日)pm7:00100321sq
学士会館203号室

 クライネス・コンツェルトハウスは、チェロ・小澤洋介とヴァイオリン・三戸素子が主宰する弦楽アンサンブル。その中核となるのが弦楽四重奏団だ。
 昭和の初めに建てられた学士会館でシャンデリアの下、休憩時にはワインをたしなみながら本格的な弦楽四重奏にひたる。今回は、その9回目に当たるのだが、第2ヴァイオリンに新たな仲間が加わり、彼らにとって特別な催し。…こんなメッセージをいただいた。
 後期ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を中心としたカルテットの夕べも、9回を迎えます。そのベートーヴェン、今回は最初から最後まで切れ目なく続けて演奏される異色の作品、第14番を演奏いたします。シンプルに聴こえるのに決して割り切れる事がなく、自由なのに想像もつかない深い底辺が感じられる、そんな「後期作品」の真骨頂がこの曲です。
 今回のコンサートは私的なことで恐縮ですが、「クライネス・コンツェルトハウス」の定期演奏会立ち上げのときから見守り、聴きにいらして下さった故萩原道彦氏の追悼の意もこめさせていただきます。萩原氏は第2ヴァイオリンを務める萩原淑子氏のお父様であり、音楽をずっと愛し続けておられました。
 今回のプログラムは、氏のご冥福を祈る私たちの気持ちとぴったり合って、ベートーヴェンはもとより、もう一曲のモーツァルトも混沌とした前奏から明るく力強い一歩を踏み出す「不協和音」です。心を込めて演奏させていただきたいと思っています。
 音楽を愛するもの同志が一夜に集い、楽聖たちが残してくれた素晴らしい楽曲とう贈り物を味わう、珠玉のひと時を過ごすことができれば幸いです。
 彼らのHPには、演目について素敵なコメントが載っている。これを読んだら、そそられて、きっと外せなくなりますよ。
http://www.kleines-k.com/flyergallery/2010/03/201021.php
70人しかは入れないので、ノンビリしない方がよろしいでしょう。
予約:Tel・042-045-6326 info@kleines-k.com
会場の学士会館は地下鉄「神保町」A9出口、1分。地図は以下のURLで。

http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月 5日 (金)

野原みどり シューベルトの世界Vol.2
ウォールナット・ピアノの音色とともに
4/16(金)pm7:00
浜離宮朝日ホール
100416pf

 すっかりラヴェル弾きとして知られるようになった野原みどり。その彼女が一昨年、久しぶりのリサイタルでシューベルトを始めた。今回はその第二弾なのだが、そのキッカケは、浜離宮朝日ホールに古いウォールナットのスタインウェイがあることを知ったことに始まる。
「この楽器に合うプログラムでリサイタルを開き、その温かく柔らかで深い音色を皆さんに味わっていただきたい」と、選ばれたのが、これまで縁のなかったシューベルト。ソナタ3曲を弾いた。
 今回は、なかなか全曲をナマで聴く機会のない作品142の即興曲集を弾く。とあって、これだけで、もう私にとって外せない公演なのです。…選曲の経緯について一言コメントを頂いた。
「今回は少し趣を変えましてソナタとして構想されたのではないかと推測される即興曲op142、それに“5つの小品”と副題の付くソナタ第3番、そしてソナタ形式の幻想曲“さすらい人”をセレクトしてみました。ウォルナット・スタインウェイでのリサイタルが再び実現できますこと、たいへん幸せに思います。二年の時を経てどの様に自分が歩みを進めて来られたか、その答えを僅かでも得ることができればと思っております」
 野原さんは、1987年第56回日本音楽コンクール・ピアノ部門第1位の翌年、NHK「若い芽のコンサート」に出演して注目される。東京藝大を首席で卒業後、1990年パリ、エコール・ノルマルに留学。この間に第42回ブゾーニ国際ピアノコンクールにて、1位なしの3位入賞。併せてリストエチュード賞受賞。1991年ブダペスト・リスト国際ピアノコンクールにて、2位入賞。1992年エコール・ノルマル卒業。第23回ロン=ティボー国際ピアノコンクールにて第1位受賞。この受賞によって一躍注目を集め、パリを始めヨーロッパ各地及び日本国内でコンサート活動を開始。ロリン・マゼール、小澤征爾など世界的指揮者に認められ、欧米の様々なオーケストラと協演するにいたる。
 その後の華々しい活躍は下記のHPでご覧いただけます。
http://www.kajimotomusic.com/artists/index.php?main_content_exp=65#ja
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2010年3月 4日 (木)

インバル/都響、マーラーの第3番に挑む
定期演奏会B・3/30(火)

都響スペシャル・3/31(水)
いずれもpm7:00開演
サントリーホール100330

 マーラーの後期の作品の原点がここにあるといわれている。マーラーには番号がついた交響曲が10番まであるが、6楽章建てはこの第3番だけ。演奏に100分を要し、作者自身が‘怪物’と呼んだ超大作だ。1902年の初演時には楽章ごとにコメントがついていたという。第1楽章「夏が行進してくる(バッカスの行進)」、第2楽章「野の花たちが私に語ること」、第3楽章「森の動物たちが私に語ること」、第4楽章「人間が私に語ること」、第5楽章「天使が私に語ること」、第6楽章「愛が私に語ること」…楽章を追うごとに高みへ至る。このコメントは楽譜が出版されたときには削除されたので、これにこだわることはないと、公演のチラシ裏面にあるが、私などには、大いに鑑賞の手掛かりになる。
 第4楽章にアルト独唱、第5楽章には女声合唱と児童合唱が登場する。レコーディングでいくら聞いても、その本質はライブでないと体験できない類の音楽の典型だ。
 都響としては異例の力の入れようで、二日続けて演奏する。両公演とも聞きたいところだが、既に初日の定期演奏会は完売とのこと。
 プリンシパル・コンダクター就任丸二年になるエリアフ・インバル。フランクフルト放送響、ベルリン響の首席指揮者、フェニーチェ歌劇場音楽監督を歴任、昨年はチェコ・フィルの首席に就任している。都響とは客演時からマーラーシリーズで話題を集めていた。今月は、「作曲家の肖像」シリーズで今期二度目のベートーヴェンを振り、プロムナードコンサートではチャイコフスキー、定期演奏会Aシリーズでは何とブルックナーの第8番と、まさに縦横無尽のプリンシパル・インバル、エンジン全開だ。
 ソロを歌うイリス・フェルミリオンは、モーツァルトの歌劇でドラベッラとケルビーノ役、R.シュトラウスの「カプリッチオ」でクラリオン、「ナクソス島のアリアドネ」で作曲家役、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」でフリッカ役、「ヘン・グレ」で魔女とくれば、欧州で太鼓判が捺されているといえよう。
http://www.tmso.or.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月 3日 (水)

J.S.バッハ《マタイ受難曲》全曲
ムシカ・ポエティカ 受難楽演奏会2010
3/20(土)pm3:00
保谷こもれびホール


独唱 福音史家:ツェーガー・ファンダステーネ
徳永ふさ子/淡野桃子/永島陽子/羽鳥典子/真木喜規/春日保人

管弦楽:ユビキタス・バッハ
コンサートマスター:瀬戸瑤子(第1オケ)/永井由里(第2オケ)
フォルテ・ピアノ:武久源造
合唱:ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京
    メンデルスゾーン・コーア
100320
    アンサンブル・アクアリウス
指揮/
イエス:淡野太郎
 
 ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京を中心とするムシカ・ポエティカ主催の公演。昨秋メンデルスゾーンのオラトリオ《パウロ》を取り上げたが、今年は、13年ぶりに《マタイ受難曲》に挑む。今回の意図を指揮・淡野太郎氏はこう語る。
 昨年(2009年)はメンデルスゾーン生誕200周年にあたり、それを記念して世界各地でメンデルスゾーンの音楽が多数演奏されました。われわれムシカ・ポエティカも、事あるごとにメンデルスゾーンの作品を取り上げ、10月にはオラトリオ《パウロ》の全曲演奏を成し遂げることができました。
…さて、このメンデルスゾーンの有名な業績のひとつに、1829年、約100年ぶりにJ.S.バッハの畢生の名作《マタイ受難曲》を蘇演したことが挙げられます。この時メンデルスゾーンは様々な編曲、楽曲のカット、楽器編成の組み直しなどを行いましたが、これは彼の周辺の音楽界の実情から、止むを得ない部分もありながら、しかしまた当時としては最良の選択でもあったことでしょう。
 今回私どもは、メンデルスゾーンが行ったほどの大胆な改変は控えますが、モダン楽器をメインに使用しつつ、合唱やソロ、特にコラールの扱いに推敲を重ね、さらに晩年のバッハが活用する可能性のあった楽器フォルテ・ピアノ(ジルバーマン・モデル)を通奏低音に加え、《マタイ受難曲》演奏の新しい可能性のひとつを模索提示したいと考えております。ムシカ・ポエティカの《マタイ受難曲》公演としては、1997年以来となります。
 文字通り、満を持しての公演といえよう。世紀の大イベントなのに、都心からちょっと離れた都下、西東京市での開催が惜しまれる。詳細は下記HPでご覧ください。
http://www.musicapoetica.jp/
開場へのアクセツは、http://www.komorebi-hall.jp/access/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年3月 2日 (火)

デュオ・ケーナルパ 南風のコンサート第2回
Duo QuenArpa

3/16(火)
マチネpm3:00 ソワレpm7:00
近江楽堂

八木倫明(ケーナ、アイリッシュ・フルート)
池山由香(アルパ、ヴォーカル)100316

「ケーナは、アンデスの竹の縦笛 。‘フォルクローレ’と呼ばれるアンデスの民族音楽を演奏するだけの楽器と思われがちですが、私たち日本人が演奏すれば、決して特定の地域の民族音楽にとどまらない、グローバルな楽器になります。歌心があれば、世界各地の歌が演奏可能なのです。クラシック音楽でないのですが…」と、ケーナ奏者の八木倫明氏から丁寧な案内が飛び込んできました。「ケーナルパ」は、縦笛ケーナと竪琴アルパからの彼の造語とか。
 アンデス地方先住民の縦笛ケーナ。それに、ヨーロッパ人が南米にもたらした、ハープを模して先住民が生み育てた楽器アルパ。機能性をもとめて複雑化していったヨーロッパの楽器に対し、最低限のシンプルさで何百年も変わることなく続いてきたこの二つの楽器は、同じ南米の楽器ながら、一緒に演奏される機会は多くない。新しい可能性を求めて、地球の風、平和の風を奏でるデュオ。ちなみに、今回の会場の近江楽堂は、東京オペラシティ3階にある定員120人の、カトリックの礼拝堂を模した、四つ葉のクローバー型の素晴らしい音響のホールで、生音(なまおと)の民族楽器にピッタリ。
 演目はチラシを拡大してご覧ください。
 八木は、風絃トリオ〈空〉くう[ケーナ、尺八、十弦ギター]のケーナ奏者。歌詞の一部だろう、こんなコメントが添えられていた。
  向こう岸の見えない、広い河の岸辺に立って、
  この河を渡らなければ未来がないように思える。
  …でも行く先が見えず、渡り方もわからず、
  途方にくれることがあります。
  そんなとき、二人乗りの小さなボートを
  一緒に漕いでいこう、と互いに言える関係が
  残っていたら、それは
  希望ではないでしょうか…
二人のプロフィルは下記のHPで、
http://www.planet-y.co.jp/management/prof_quenarpa.html
デュオのプロフィールは、下記のHPでご覧いただけます。
http://blog.livedoor.jp/quenarpa/
主催:デュオ・ケーナルパ  
マネジメント・お申込み:有限会社プラネット・ワイTel:03-5988-9316
地球音楽工房 八木:Tel/fax03-3977-6631

quena-y@sirius.ocn.ne.jp
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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