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2010年5月31日 (月)

6月の読売日響は
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス

 
 4人いる読売日響の名誉指揮者では一番の古株。初共演は1974年というから、もう四半世紀を超えるお付き合い。第4代常任指揮者と首席客演指揮者を歴任している。長い名前だが、「ブルゴス」は彼の生まれ故郷スペイン北部の町名。で、“ブルゴスのフリューベック家のラファエル君”と云う意味だという。

アンコール!
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス!

第123回芸劇マチネ-シリーズ
6/19(土)pm2:00
東京芸術劇場

みなとみらホリデー名曲コンサートシリーズ
6/20(日)pm2:0010061921
横浜みなとみらいホール

第527回名曲シリーズ
6/21(月)pm7:00
サントリーホール

・モーツァルト:
歌劇〈フィガロの結婚〉序曲
・ドヴォルザーク:
  スラブ舞曲集 第1集と第2集から
・ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
・J.シュトラウスII:皇帝円舞曲
・ヴァインベルガー:
  歌劇〈バグパイプ吹きシュヴァンダ〉
  から “ポルカ”と“フーガ”
・ビゼー/歌劇〈カルメン〉から4つの前奏曲
・ボッケリーニ(ベリオ編曲):マドリードの夜の帰営ラッパ
   (ボッケリーニの4つのオリジナル版による)
・ファリャ/歌劇〈はかない人生〉間奏曲と舞曲第1番
・グラナドス:歌劇〈ゴエスカス〉間奏曲
・ヒメネス:サルスエラ〈ルイス・アロンソの結婚〉間奏曲

 “アンコール”といえば、聴衆の熱烈な拍手に応えて行われる十八番の披露。ところが、なんと、ブルゴスの今回の演目は、演奏会丸ごと、得意の楽曲で埋め尽くすのだ。
 実はこのプログラム、氏が芸術監督兼首席指揮者を務めるドレスデン・フィルと2006年から翌年に掛けて収録したCD『アンコール!』と全く同じ曲。(このCDは、読響のHPから試聴できるので是非お試しを) 
 幕開けのモーツァルトの〈フィガロの結婚〉序曲は、オペラの本編に出てくる旋律とは全くちがう楽曲でつくられているので、どんな演奏会のスタートにも似合う。だが、〈フィガロの結婚〉はスペインを舞台にした歌劇。ブルゴスの幕開けに相応しいことこのうえない。中欧圏の郷土色あふれる舞曲やスペインにゆかりのある人気作品がずらりと勢揃い。最後はお国物が登場、と云った具合だ。

ブラームスも十八番
第173回 芸劇名曲シリーズ
6/27(日)pm6:0010062729_2
東京芸術劇場

第494回 定期演奏会
6/29(火)pm7:00
サントリーホール

・ブラームス:
交響曲第3番・交響曲第1番

 スペイン人の母とドイツ人の父との間に生まれた名匠フリューベック・デ・ブルゴスは、スペイン、ドイツ両方のオーケストラの要職を歴任している。彼が指揮したブラームスの交響曲は、手兵ドレスデン・フィルとの名録音(2007年)やこれまでの来日でも聴き手を唸らせている。評論家白川美雪が「揺れ動く繊細な表現が古典的な佇まいを逸脱したり破壊したりするダイナミズムこそフリューベック氏の手腕が発揮されるところではないか…」と評している。読響の重厚なサウンドから新たな世界を弾きだしてくれることを期待したい。円熟の77歳、ブラームスも十八番だ。
公演の詳細やマエストロのプロフィールは下記のHPでどうぞ。
http://yomikyo.or.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月26日 (水)

スメタナ:歌劇「売られた花嫁」
チェコ語上演/日本語字幕付/コンサートオペラ形式
「都響創立45周年記念特別公演」都響スペシャル
コシュラー直伝のスワロフスキーと実力派歌手陣
そして都響が取り組むボヘミア人の心のオペラ
7/18(日)・7/19(月・祝)
いずれも開演pm2:0010071819_2
サントリーホール


•指揮・演出:レオシュ・スワロフスキー
•イェニーク:ルドヴィット ・ルーダ
•マジェンカ:アドリアーナ・コフトコヴァ
•ヴァシェック:オトカール・クライン
•ケツァール:ヤン・ガラ
•クルシナ:セルゲイ・トルストフ
•ルドミラ:エヴァ・シェニグロヴァ
•ミーハ:フランティシェク・ジュリアチ
•ハータ:ルチエ・ヒルシェロヴァ
•合唱:二期会合唱団
•ナビゲーター:朝岡聡

 都響が「トスカ」に続いてコンサートオペラに挑む。今回は“都響創立45周年特別公演”で、スメタナの「売られた花嫁」。公演意図を伺っているうちに、15年ほど前に訪れたプラハを思い出した。
 市内観光の若いガイドさんの仕事ぶりが気になった。名所旧跡を案内して回るのだが、自慢する様子が全くない。高校時代に修学旅行で京都を巡ったときのバスガイドさんは皆、郷土を自慢げに語り、仕事に誇りを持っているように見えた。しかし、プラハの女性ガイドは、史跡を指さすが目はあらぬ方をみており、説明は一本調子でメリハリがない。英語なので、よくよく説明を辿らないと理解できないが、次第に、おぼろげながら事態が見えてきた。古城や豪華な屋敷など観光名所は、みな為政者ハプスブルク王朝の出城や代官屋敷。寺院はローマ法王庁の出先。いずれも侵略者が残していった遺物なのだ。有名なカレル橋も侵略者カール皇帝の名だ。先に掲げた今回のウリ“ボヘミア人の心のオペラ”は、異民族の支配をはね除けて勝ち取った母国語のオペラ。これこそボヘミア民族の誇りなのだ。
 オペラの多くは、歌劇団や合唱団が主催することが多い。が、今回の主催は、交響楽団だ。人気のあるイタリアオペラではなく、何故、馴染みのうすいスメタナに拘ったのか? 実はこれには訳がある。
 スメタナの「売られた花嫁」は、序曲を聴くだけで気分が高揚するが、本編には民族色豊かな踊りや合唱曲がふんだんに散りばめられ、美しいアリアやデュエットもある。ストーリーは、愛し合う若い二人をめぐる、ちょっとすれ違いもあるラヴ・コメディ。あらすじは違うがチェコ版の「愛の妙薬」のような、楽しくもほのぼのと心あたたまる内容だ。それに加えて、楽団にとって魅力なのは、イタリアオペラなど及びもつかない素晴らしいオーケストレーションなのだという。楽団主催ならではの演目と云うわけだ。私は序曲しか知らない。だが、楽団員にとってはその序曲には大変馴染みがあるそうで、なんと、オーディションの課題曲ナンバーワンなのだそうだ。
 さらに、都響にとってもう一つご縁がある。かつて大変お世話になったチェコ出身のズデニェク・コシュラーという名指揮者がいた。その後、その先輩の薫陶よろしきを得たレオシュ・スワロフスキーをもしばしば客演指揮者として迎えた。往年の楽団員は若いスワロフスキーの指揮ぶりが、時に師匠のコシュラーにあまりにそっくりで思わず吹きだしてしまうほどだという。都響は、いわば二代にわたってボヘミア心を植えつけられているのだ。
 上演される機会が少ないのは、チェコ語で書かれているからだ。チェコ語の発音はとても難しいのだという。しかし、原語上演でなければ作曲家の意を曲げることになる。チェコ人によるチェコ語上演こそが望ましい。今回、都響の創立45周年を記念してセミ・ステージで上演される舞台を、チェコのボヘミア出身の指揮者、スワロフスキーに託した。彼はコシュラーのもとでプラハ国民劇場の副指揮者をつとめ、その後プラハ国立歌劇場の芸術監督を務めた、チェコ・オペラのスペシャリスト。ソリスト陣はコフトコヴァやルーダをはじめ、スワロフスキーが厳選したチェコとスロヴァキアの歌手たちだ。
「このオペラはスメタナにとって重要な作品です。曲にはチェコのあたたかさや国民的な誇りが込められています。そしてこの曲を選んだのは、オーケストラと歌が同等にある作品だからです」とスワロフスキーは言う。
 オペラのあらすじや申込みなど詳細は、下記のHPでご覧ください。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3384
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月25日 (火)

クラウディオ・クルスクラウディオ・ソアレス
ヴァイオリン
ピアノ デュオリサイタル
6/6
(日)pm2:00
東京文化会館
小ホール

ブラジルの風
・ヴィラ=ロボス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ・ファンタジア第2番
フランスのエスプリ
・ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ヴァイオリン・ソロの真骨頂
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調

生誕200年に寄せて
・シューマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番ニ短調 作品121

100606duo_2 ブラジル音楽界の巨匠クラウディオ・クルス(ヴァイオリン)と我が国教育界で多くの貢献をしている在日27年のブラジル人ピアニスト、クラウディオ・ソアレスによるデュオ・リサイタル。
 クラウディオ・クルスは、ヨーロッパ、南北アメリカで高い評価を受けているヴァイオリニスト兼指揮者で、彼を知るファンからリサイタルの開催が待ち望まれていた。
 クラウディオ・ソアレスは、ドイツで研鑽を積み演奏活動を開始したが、夫人が日本人であることから1983年に来日し、それ以来、特に教育面に於いて著しい実績を上げたことから日本を起点に活動を展開するようになったアーティスト。最近では、2007年ロン=ティボー・コンクール優勝のピアニスト田村響を輩出した事でも知られている。
 今回の演目を眺めていると、熟慮のうえ選び抜かれたように見てくる。シューマンのヴァイオリン曲はあまり聞く機会がないが、完成されたソナタは、3楽章建ての第1番と4楽章建ての第2番の2曲ある。今回の2番は、死の5年前に書かれ、その3年後に初演されている。
申込み:ヒラサ・オフィス Tel 03-5429-2399
http://www.hirasaoffice06.com/files/schedule.htm
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月23日 (日)

長岡京室内アンサンブル 2010夏公演
‘二大作曲家で聴くロシアの大パノラマ’

7/10(土)pm2:00 京都府民ホール“アルティ”
7/11
(日)
pm2:00 愛知・碧南市芸術文化センター
7/12
(月)pm7:00 浜離宮朝日ホール
7/13
(火)pm6:30 那須野が原ハーモニーホール

・ストラヴィンスキー:ミューズを率いるアポロ
・チャイコフスキー:フィレンツェの思い出  他100712e_7

 京都で活躍する長岡京室内アンサンブルの夏のツアー。ありがたいことに、精緻な演奏で知られる極上の弦楽アンサンブルを東京でも毎年この時期に聴くことができる。
 長岡京室内アンサンブルは、1970年代から欧米を中心に教育・演奏の両面で活躍してきたヴァイオリニスト森 悠子を音楽監督に1997年3月に結成された。指揮に頼らず互いの音を聴く「耳」を究極に研ぎ澄ませた独自のスタイルが特徴。緻密で洗練された技術と凝集力の高さ、独自の様式感覚を持った高度な表現法と音楽性の高さは、日本でも希有な存在と高く評価されている。
 今回の演奏会ではロシアの大作曲家(ストラヴィンスキーとチャイコフスキー)2人に焦点をあて、「ヨーロッパからアジアにまたがる大国・ロシアの素晴らしさを、まるでパノラマ写真でも見ている様に伝えられたらと思っている」…と、主催者の思いは壮大だ。
 ストラヴィンスキーは新古典主義時代の名曲、代表曲の一つにあげられるバレエ組曲を取り上げます。チャイコフスキーの“フィレンツェの思い出”は1890年に作曲され、サンクトベルク室内楽協会に献呈された最後の室内楽曲であります。フィレンツェ滞在中に作曲に着手したといわれ、大変に充実した厚みの有る室内楽です。1年ぶりの東京公演にこれらの大曲を皆様にお届けできる事となり喜びと幸せを感じています。詳細は下記のHPでご覧いただけます。
申込み:長岡京室内アンサンブル事務局 Tel/Fax:075-212-2245
       Eメールoffice@musiccem.org
http://www.musiccem.org/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月22日 (土)

三浦克次と仲間たち『音楽の福袋』
音楽で伝える恋の作法!?

バス・バリトンが主役のエンタテイメント
NPO法人東京ベイエリア市民音楽大学講座 第46回公演
7/10(土)pm2:00100710
習志野文化ホール

JR津田沼駅南口正面

 バス・バリトンの歌手は、オペラの主役で登場する機会はめったにない。が、この日は藤原歌劇団のホープ三浦克次が縦横無尽に舞台を闊歩する。ソプラノ歌手をゲストに…というのが定石だが、今回彼がタグを組んだのはコンサート・ソムリエ朝岡聡。楽団は、パリ仕込みのピアノ清水佐和子、古今の二刀流ギタリスト坂場圭介、それに朝岡のリコーダー。で、演題は“音楽の福袋”。
 どんな名曲とトークが飛び出すかは「福袋」が開いてのお楽しみ。明けてビックリの福袋だから、中身は当日まで内緒…という訳にもいくまい。で、ひと言明かすと、三浦克次と仲間たちが手ほどきする「音楽で伝える恋の作法!」…ナビゲーターの朝岡氏が呟いた。
 名曲はどうして名曲なんだろう?…そんな事を考えたことはありませんか。
 古今東西の人々に愛される名曲は、実は「恋の歌」である場合が多いのです。バロックから映画音楽、日本の歌まで…みなさんよ~く御存じの音楽から「あんな恋、こんな愛」にまつわる曲を集めてお届けする「音楽の福袋」。
 日本を代表するオペラ歌手三浦とその仲間が習志野文化ホールに集結。繊細さと情熱を兼ね備えた坂場はモダンと19世紀の2種類のギターを使って、ピアノの清水とともに名人芸を披露。ソムリエの私・朝岡はご案内と共に演奏歴30年以上のリコーダーでも参加します。
 主催の「NPO法人東京ベイエリア市民音楽大学講座」は、1995年、中里正明氏(故人)が定期的な演奏会の開催を目的として立ちあげた「市民音楽大学講座」に端を発している。第一回の「天満敦子ヴァイオリン演奏会」(船橋市民文化ホール)以来、9年間に渡り、29回の演奏会を開催。
 2005年1月13日、千葉県よりNPO法人の認証を受け、「特定非営利活動法人東京ベイエリア市民音楽大学講座」と名を改めた。申込みの下記HPでは、これまでの足跡も一覧することができる。
 通算46回目のコンサートとなる今回、初めて音楽事務所に頼らず手作りで文字通りの自主公演を催すに至った。 
主催:NPO法人東京ベイエリア市民音楽大学講座
申込み・問い合せ:主催者事務局 Tel/fax 047-449-1185
*電話受付時間20:00~24:00 Fax常時受信可能
〒272-0818 船橋市緑台2-10-3-503
http://shiminongakukouza.web.fc2.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月20日 (木)

渋谷シティオペラ 第9回公演
カルメン(全4幕・日本語上演)
7/4(日)pm3:00
C.C.Lemonホール100704

(渋谷公会堂)

 渋谷シティオペラは、2002年の渋谷区制70周年記念で上演した「椿姫」に始まる。起用された団体は1990年来、“渋谷にオペラ音楽文化を”とボランティア活動を続けてきたオペラの会「椰子のみ」(代表・高谷由美子)。チャリティコンサートで“懐かしの名曲とオペラアリア”などの公演を続け、ハイライト版ながら97年に「椿姫」全三幕、98年に「ラ・ボエーム」を上演と、実績を重ねていた。
 渋谷シティオペラは2年後の第2回公演に「ラ・ボエーム」、オペラアリアコンサートを挟んで第4回には「カルメン」、第5回に「椿姫」、第6回に「ラ・ボエーム」を再演、第7回「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」の二本立て、第8回のオペラアリアコンサートを挟んで今回の「カルメン」の再演に至る。日本語上演なのは2回の「カルメン」だけだが、「フランス語の発音を市民合唱団がものにするのは至難。稚拙なジャパニーズ・フレンチよりはむしろ日本語で」と主催者。
 これまでのオペラ公演のチラシを主催者のHPでみることができるが、いずれも目を射る素晴らしいデザイン。シティオペラという地域限定の公演とは思えない意気込みが込められている。
http://cityopera.hp.infoseek.co.jp/
 出演者各人のプロフィールは、ネット検索でご覧ください。
指揮:上野正博 
演出:直井研二
カルメン:杣友惠子 ドン・ホセ:又吉秀樹 エスカミーリョ:直野資
ミカエラ:高谷由美子 フラスキータ:長谷川沙紀 メルセデス:飯島由利江
スニガ:宇野徹哉 モラレス:多田康芳 
レメンダード:澤崎一了 ダンカイロ:押川浩士

渋谷シティオペラ合唱団    渋谷シティオペラジュニア合唱団
AMIフラメンコ舞踊団
東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団
バンダ:藤沢市民交響楽団

主催:渋谷シティオペラ 共催:渋谷区 後援:渋谷区教育委員会
申込み:渋谷シティオペラ 080-4184-6950
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/news/oshirase/operacity.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月19日 (水)

海老彰子 ピアノリサイタル
パリのヴィルトゥオーゾたち

武蔵ホールプロデュース
「真帆子の部屋」第2回ショパン生誕200年記念
5/30(日)pm4:00100530pf
武蔵ホール

 西武池袋線 武蔵藤沢駅前にあるという武蔵ホールを、今回初めて知った。日仏国交150周年(2008)を機に、入間近隣地域への文化的貢献を図って建設されたという。“パリのヴィルトゥオーゾたち”はそのオープニング企画から続くシリーズで、ナビゲーター役の中野真帆子さんが、パリを拠点に活躍するアーティストを招いて、演奏とお喋りで綴るユニークな企画。このホールがフランスの歴史や文化の再発見の場となることを目指して進められている。
 今回のゲストは、日本を代表するピアニストの海老彰子さん。ショパン生誕200年を記念して、オール・ショパン・プログラム。海老さんは、1974年に渡仏して以来、世界各国で演奏活動を展開し、内外で高い評価を受けている。コンサートの模様は出演者の演奏・インタビューと合わせて入間市を中心にケーブルテレビで放映が予定されている。
 海老彰子さんは、大阪府出身。東京藝術大学在学中に、第41回日本音楽コンクール(ピアノ部門)で優勝。フランス政府給費を得て単身渡仏。パリ国立音楽院をプルミエ・プリ卒業後、大学院課程に相当する研究科を卒業。フランス政府から学術文芸シュバリエ勲章、パリ名誉市民メダルや日本では日本ショパン協会賞などが贈られている。第16回ロン=ティボー国際コンクールで第2位受賞し、併せて、アルトゥール・ルービンシュタイン賞をはじめとする4つの特別賞も受賞など、 1975年以降の数々の受賞歴や 演奏歴などの経歴は下記のURLでご覧いただけます。
http://www.sonorium.jp/concert/schedule/200712_b.pdf
 ここには載っていない主なディスコグラフィーは以下のとおり。
『ショパン・前奏曲集と即興曲集』(1989年)
『ショパン・エチュード集』(1990年)
『ショパン・ノクターン集 第1巻』(1999年)
『ショパン・ノクターン集 第2巻』(1999年)
『海老彰子/ロマンティック・ピアノ・コレクション』(1991年)
『大江 光の音楽』(1992年)
『大江 光 ふたたび』(1994年)
『もう一度 大江 光』(2005年)
『フランクとピエルネ・ピアノ五重奏曲集』(2001年)
『ヴェーベルン・ピアノ五重奏曲』(2002年)
『フュメ・ピアノ作品集』 (2003年)
 大江光の作品を収めたCDのうち2枚は、日本ゴールドディスク大賞を受賞して話題となり作曲家、演奏家ともに脚光を浴びた。NHKをはじめとするテレビ各局が製作したドキュメンタリー番組でたびたび放映され、音楽専門誌以外でも取り上げられた。

 案内役の中野真帆子さんは、 ウィーン国立音楽芸術大学卒業後、パリ・エコールノルマル音楽院コンサーティストを審査員満場一致で修了後、カナダ・バンフセンターにて研鑽を積む。以降の経歴はHPでご覧ください。現在、TV・ラジオへの出演や音楽雑誌への執筆・翻訳など、多方面で活躍中だが、華々しい経歴にもかかわらず、淡々とした謙虚な佇まい。「真帆子の部屋」が好感を持って支持されている由縁だろう。
http://mahoko.saloon.jp/
申し込み・問合せ:武蔵ホール事務局 Tel:04-2962-5668
ユニークなホールについて、アクセスなどは以下のHPで、
http://www.musashi-hall.jp/hall/outline.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月16日 (日)

オペラの音符たち
池辺晋一郎プロデュース

「カヴァレリア・ルスティカーナ」
モーツァルト・オペラ・アリアの饗宴

5/29(土)pm6:00
横浜みなとみらいホール

♪第1部
モーツァルト・オペラ・ガラ
田島千愛(ソプラノ)、古瀬まきお(ソプラノ)、松原典子(ソプラノ)、
馬場崇(テノール)、金努(バリトン)
・「後宮からの誘拐」序曲
・「ツァイーデ」“おやすみなさい安らかに、いとしい方よ”(松原典子)
・「イドメネオ」“海の外なる胸の内にある海は”(馬場崇)
・「フィガロの結婚」より“とうとうその時がきたわ”(古瀬まきを)
・「魔笛」“恋人か女房か”(金努)
・「後宮からの誘拐」“どんな拷問が私を待ちうけようとも”(田島千愛)

♪第2部
マスカーニ作曲オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」(全曲)
(全1幕・原語上演・演奏会形式)
澤村翔子(サントゥッツァ/メゾ・ソプラノ)100529
渡邉公威(トゥリッドゥ/テノール)
浅井美保(ルチア/メゾソプラノ)
鶴川勝也(アルフィオ/バリトン)
谷明実(ローラ/メゾ・ソプラノ)

 ホールの館長、池辺晋一郎がプロデュースしたコンサート。第1部はモーツァルトの珠玉のオペラ・アリアを集めた華やかなガラ・コンサート。第2部は美しくも哀しい旋律が心揺るがす、マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲をお楽しみいただく。指揮は沼尻竜典。オーケストラは沼尻の呼びかけにより国内外のトッププレーヤーで結成されたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ。ソリストは2006年より横浜みなとみらいホールで行われている横浜オペラ未来プロジェクトの歴代出演者の中からオーディションで選びぬかれた精鋭たち。音楽の魅力を池辺の軽妙なトークとともに贈る。
主催:横浜みなとみらいホール
http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2010/05/post-6.php
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月13日 (木)

6月のインバル/都響 二題

 東京文化会館とサントリーホールの定期2公演とミューザ川崎の都響スペシャル、この3公演が、3月に続いてインバル十八番(おはこ)のマーラーの交響曲で、今回は第2番「復活」。もう一演目がプロムナードコンサートの“オール・ドヴォルジャーク”プログラム。東京都響のプリンシパル・コンダクター(首席指揮者)2年目のエリアフ・インバル、文字通りエンジン全開だ。どちらも残席僅かとのことです。

オール・ドヴォルジャーク
プロムナードコンサートNo.339100612
6/12
(土)
pm2:00
サントリーホール

序曲「謝肉祭」
ヴァイオリン協奏曲
交響曲第8番

 インバルの今年度初登場がこのサントリーホール公演だ。有名なチェロ協奏曲に対してこのヴァイオリン協奏曲はめったに聴く機会がないのでドヴォルジャーク・ファンに限らず、得難い体験だ。ヴァイオリン独奏のシルヴィア・マルコヴィッチは、エネスコ以降ルーマニアが生んだ最高のヴァイオリニストで、クリアで輝かしい音色の持ち主とのこと。交響曲第8番は、アメリカに渡って有名な第8番「新世界より」を作曲する4年ほど前、イギリスで出版された。彼の交響曲のなかで最もチェコの民族色に溢れており、「自然交響曲」と呼ばれることがあるが、“ボヘミア”って何かを知りたかったら、この交響曲を聴けば一目瞭然。最も相応しい命名と思う。

マーラー:交響曲第2番『復活』
第700回定期Aシリーズ100616
6/16(水)pm7:00
東京文化会館

都響スペシャル
6/18(金)pm7:00
ミューザ川崎
第701回定期Bシリーズ
6/19(土)pm7:00
サントリーホール

 3月末に所要時間100分という第3番で白熱の演奏をやり遂げたインバル。6月は記念すべき700回目の定期を皮切りに、インバルの極めつけ<復活>が3公演。世界の歌劇場で高い評価を得ている二人の女声歌手、それに日本を代表する二期会合唱団と、充実の声楽陣を迎えて、インバルならではの精緻な表現と大きな構築力をもったマーラー解釈が期待できる。というのも、インバルは1936年イスラエル生まれ。やはりユダヤ人としての苦悩を体験したマーラーの内的葛藤に深い理解を持ち、若い頃からとりわけマーラーの演奏に力を入れてきた。80年代に全交響曲の録音で世界的にマーラー・ブームに火をつけた。一方の都響も創立以来、数々の名匠たち交響曲の全曲演奏を重ねてきており、<日本を代表するマーラー・オケ>といえる。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/by_month/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月12日 (水)

三戸素子 無伴奏ヴァイオリンの夕べ
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン パルティータ 全3曲

6/4(金)pm7:00100604vn
自由学園 明日館

 三戸さんのベートーヴェン「春」のCDを聴いているところへ、このバッハのリサイタルの案内が届いた。このCDは1977年4月7日・東京文化会館でのリサイタルのライブ録音。ベートーヴェンとバルトークに通ずる“自然の声”を土台として、それぞれ前人未踏の高みにまで止揚した様に辿りつければ…とい催しだったという。ライブ録音でよくここまで…デュオの絶妙のバランスに聴き入ってしまう、逸品だ。 
 で、来月のバッハのリサイタルは一転して無伴奏。これが如何に至難の業か。案内状に素直なメッセージが添えられていた。
 F.ライトの設計による重要文化財、目白の自由学園明日館で、「バッハ無伴奏パルティータ全3曲の夕べ」です。一年おきに無伴奏の夕べに取り組んでいます。この無伴奏ヴァイオリン曲はバッハの器楽曲の最高峰の一つで、自由にして大胆かつ揺るぎない構成、加えて暗号のように秘められたメッセージ等々、たったヴァイオリン一本で紡ぐ音楽なのに、人智を超えたものがせまってきます。いくら勉強してもきりのない世界。シャコンヌのテーマだけ取り組んでも数日を要します。それを3曲も…バッハの偉業が目の前に立ちふさがっているかに感じる日々も…不思議な芸術空間・明日館で、皆様のお越しを心よりお待ちしています。
http://www.kleines-k.com/mito/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月11日 (火)

成田達輝バイオリン・リサイタル
第189回毎日ゾリステン~真摯なるヴィルトゥオーゾ~

6/30(水)pm7:00100630
王子ホール

シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番
イザイ:無伴奏ソナタ第1番
パガニーニ:イ・パルピティ
バッハ:シャコンヌ
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

  「毎日ゾリステン」は、すぐれた音楽家を広く紹介することを目的にとして1963年に誕生したコンサートシリーズ。演奏家が独力で音楽会を開くことが困難であった時代に、志ある優秀な人々の活動を支援しようという趣旨で、当初は野村光一、平島正郎、伊奈一男の三氏が出演者の選定にあたり、これまでのシリーズに出演した人々の顔ぶれは、いずれも演奏家として、或いは日本の楽壇人として独自の地位を確立した錚々たる面々だ。
…主催の毎日新聞社は、時事新報社が1932年に発足させた「日本音楽コンクール」を37年に引き継いでいる。以来、日華事変、太平洋戦争中も堅持、‘コンクール’を敵性語とされ、‘音楽顕奨’の名称で続行したという逸話が残っている。
 (http://oncon.mainichi-classic.jp/introduction.shtml)
 「毎日ゾリステン」には、この由緒あるコンクールの入賞者に場を与えるという趣旨もある。その第189回に登場するのが2009年の第78回日本音楽コンクール第2位に入賞した成田達輝。卓越したテクニックと繊細な音色と表現力で内外の注目を集める18歳のバイオリニストだ。 
  「今回は初夏にふさわしい華やかなプログラムにしたいと思い、ヴァイオリン音楽の歴史に大きな影響を与えた作曲家の作品から選んでみました。特に、後半のラヴェルの作品には深い思い入れがあり、ラヴェルの生まれ故郷である南仏の町サンジャンドリュズで聴いた波の静けさや、夕陽の美しさを味わって頂けたらなと思っています。
 また、イザイがヨーゼフ・シゲティの演奏したバッハの無伴奏ソナタとパルティータに感銘を受けて作曲したと言われる「無伴奏ソナタ第1番」と、休憩をはさんで演奏するバッハのシャコンヌとの対比を楽しんで頂けたらと思っています」
 成田達輝は1992年札幌市生まれ。3歳からヴァイオリンを始め、2006年第60回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位、都築音楽賞、兎束賞、東儀賞受賞に続いて、07年第5回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞受賞。08年には、財団法人ヤマハ音楽振興会の「ヤマハ音楽支援制度音楽支援」対象者となり、第29回霧島国際音楽祭大賞受賞、第52回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール・セミファイナリスト、Acadmie Maurice Ravel賞受賞、IMA奨励賞受賞と破竹の勢いだ。09年第78回日本音楽コンクール第2位、E・ナカミチ賞受賞、ほか国内コンクール入賞多数と、次世代を担うヴァイオリニストとして将来を期待されている。
 これまでに沼尻竜典指揮・名古屋フィルハーモニー交響楽団、梅田俊明指揮・日本フィルハーモニー交響楽団及び東京フィルハーモニー交響楽団、飯森範親及び西本智実指揮・東京交響楽団、小林研一郎指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団と共演。今年3月桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)卒業。現在、藤原浜雄(読売日響ソロ・コンマス)に師事。
主催:毎日新聞社
http://www.mainichi.co.jp/event/culture/000739.html

注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月 9日 (日)

ショパン・フェスティバル 2010 in 表参道
         ショパン生誕200年記念
          コンサート&レクチャー
               魅惑の2週間

               5/23(日)~6/5(土)
      カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」

 ショパン生誕200年を記念する行事は、これまでにも告知してきたが、これは日本ショパン協会が創立50周年を記念し、“コンサートレ&クチャー魅惑の2週間”と題して開催する、日本ショパン協会ならではのイベント。「さわやかな緑のケヤキ並木に包まれた表参道でお届けする2週間です。どうぞご期待ください!」と、ご覧のようなプログラムが発表された。100523_2 http://chopin-society-japan.com/top/index.html
注:右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。
 初日のオープニング(オレンジ)は別格として、催しは、ランチタイム(イエロー)、レクチャー(ブルー)、ピアノリサイタル&コンサート(ピンク)の3色に大別れている。
 オープニングには、駐日ポーランド大使ヤドヴィガ・ロドヴィッチ女史が「能の主人公としてのショパン」の演題でレクチャーに登場する。…もし能楽師世阿弥が今世紀に生きていてショパンと向かい合ったら如何なる能を書いただろう…女史は世阿弥の研究で博士号をお持ちで、ショパンを主人公にした能を創作中とか。これはもう、初日から外せない!
 それぞれの催しの細目は、上記URLを開いて各公演の「詳細」をクリックすると見られますが、24日(月)の「コンクール上位入賞者」となっているソワレは、ショパン弾きの第一人者「ダニエル・ヴヌコフスキ」のリサイタルに変更されている。彼は5/22(土)東京藝大で催されるショパン胸像除幕式のリサイタルのために来日するので、急遽この‘フェスティバルin表参道’に抜擢という次第だ。
 ランチタイムは1時間・ワンコイン500円のミニコンサートでカワイ音楽振興会共催、ソワレはピアノリサイタルが中心だが、「デュオ」や「歌曲の夕べ」もあり、フィナーレの室内楽コンサートでは小林仁の会心の作「ピアノと弦楽合奏室内楽編曲版世界初演!」が予定されている。弦楽合奏のメンバーにはつい先日ヴァイオリンリサイタルを配信した瀬﨑明日香さんも名を連ねている。
主催・問合せ:日本ショパン協会 http://chopin-society-japan.com/
          Tel.03-3379-2803/Fax.03-3379-1446

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2010年5月 8日 (土)

瀬﨑明日香&日下知奈
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ全曲演奏会Vol.3
5/28
(金)pm7:00
MUSICASA
(代々木上原)

・ベートーヴェン:
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
  第8番 ト長調 Op30-3
   第9番 イ長調 Op47「クロイツェル」100528
   第10番 ト長調 Op96

 イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタが 名曲だということを私に教えてくれたのが瀬﨑明日香さんのCD(レコード芸術特選)だった。それまで名曲と思える演奏に出会えなかったので度肝を抜かれた。藝大卒後、パリ国立高等音楽院大学院で研鑽を積み、パスキエ、カントロフらに師事、国内外の数々のコンクールで上位入賞。などなど、瀬崎さんの経歴は下記のHPでご覧いただくとして、今回は藝大附属音楽高校の同級生日下知奈とのベートーヴェンのソナタ・シリーズ最終回を紹介したい。爽やかな五月晴れそのもののチラシだ。
 初回は1・4・5番、次いで2・3・6・7番、そして今回が最後の3曲という次第。最終回を迎えるに当たって、瀬﨑さんのメッセージ。
 …ピアニストの日下さんとは芸高でご一緒した後、パリ留学時代に彼女の居るケルンへ通って一緒に室内楽を学び、いつか挑戦したいと思っていた、念願のベートーヴェンソナタ全曲。一生のうちに何度挑戦出来るかわかりませんが、留学を終えて日本での活動がスタートして5年、これからじっくりとベートーヴェンの音楽の様に音楽家として精神面に於いても成長し続けていけたらと強く願っています。そのような人生の糧となる哲学を、最後の3つのソナタに感じています。
http://asukasezaki.com/japanese/
会場のMUSICASA(ムジカーザ)は、
http://www.musicasa.co.jp/information/index.html
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2010年5月 7日 (金)

浦山純子 ピアノリサイタル
「心の旅への誘い」シリーズVol.2

6/11
(金)pm7:00
旧東京音楽学校 奏楽堂
(上野公園内)100611

 “音の綺麗なピアニスト”五指に入る浦山純子さん.。彼女が昨年始めた「心の旅への誘い」シリーズは松尾芭蕉の『奥の細道』から発想して作曲された、柏木俊夫氏の『芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ』をメインに構成されている。今回はシリーズの第2回。企画意図が伝わりにくいチラシなのが残念だが、第1回目は「深川-那須の旅」で、今回は「白河-平泉の旅」。
 「この“「白河-平泉”は、『奥の細道』の中でもっとも重要な場面であると同時に、私の故郷も登場するということで、特に熱い想いを込めて取り組んでおります」と、浦山さんは今回の催しの意を語っている。
 この曲集とともに、今年生誕200年のショパンとシューマン、そして来年生誕200年を迎えるリストの作品をご紹介いたします。
 シューマンが結婚前夜に花嫁に贈った歌曲「献呈」をリストがピアノ用に編曲し、またショパンがリストにエチュード集を献呈したことなど、ロマン派黄金時代を生きた彼らの交友関係もまた大変興味深いものがあります。
 有名な「トロイメライ(夢)」が挿入されている、幼少時代を回想した組曲『子供の情景』、祖国への追憶を込めた「別れの曲」「革命」「幻想即興曲」「英雄ポロネーズ」など、彼らの選りすぐりの代表作もご一緒に楽しんでいただければと、心待ちにしております。完結編の来春は「山形―越後の旅」を予定しています。
 詳細は、自身の素敵なHPでご覧ください。中尊寺など今回詠まれている舞台を垣間見ることが出来ます…?
http://www.junkourayama.jp/
 浦山さんは、桐朋学園大卒後、ポーランド国立ワルシャワショパン音楽院に留学。95 年ラジヴィーウ国際ピアノコンクール優勝、及び最優秀ショパン賞をはじめとする数々の受賞歴をもち、アシュケナージ指揮フィルハーモニア管弦楽団ほか主要オーケストラとの協演や音楽祭への出演など、ロンドンを拠点に11 年にわたるヨーロッパでの本格的な演奏活動を経て、2005 年帰国。スタインウェイ・ジャパン(株)による“Young Virtuoso Series”をはじめ、全国各地でコンサート活動を行っている。ロンドン在住時、スタインウェイアーティストに認定されている。
 公演の概要は、以下のURLも参照してください。
http://www.1002.co.jp/press/1269412080.pdf
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2010年5月 6日 (木)

プッチーニ 3部作より
外套』&『修道女アンジェリカ
Libera Opera Series 8

6/28(月)pm6:30
紀尾井ホール
100628

指揮:時任康文
演出:大島尚志

『外套』
ジョルジェッタ:関定子(S)
ミケーレ:松尾健市(Br)
タルパ:志村文彦(Bs)
フルーゴラ:天田美佐子(Ms)他
『修道女アンジェリカ』
アンジェリカ:川本愛子(S)
公爵夫人:山田美保子(Ms)他

「原語上演で字幕なしなので、この演目が初めての方には少々オススメしにくいのですが、字幕に気を取られることなく、かえって演技に集中できると好評です…コンサートホールでの催しなので、舞台装置は簡素ですが、照明・衣装は手を抜かず、なによりも“音楽優先”の舞台作りがモットー」と演出の大島尚志氏。男声歌手が燕尾服で登場するコンサート形式とは一線を画す。
 これまでは松尾葉子の指揮でヴェルディ・シリーズを続けてきており、途中、山田耕筰の『黒船』を挟んで、この第8回で初めてプッチーニを取り上げた。主催者はこのシリーズを“シンプル形式”と称し、一貫して会場は紀尾井ホール、演出は大島氏。今回の楽団はピアノとエレクトーン。(何とアナログとデジタルのハイブリッド!…請うご期待!!)
 「800人の中ホールだと、無理に声を張りあげる必要がなく、相応しい表現に専念することができるのが最大のメリットです」
 3部作からこの2本建てを選んだのは、表現力の豊かな実力のあるベテランと若手、数多くの女声歌手に出演の機会が得られるようにという主催者の公演意図からきている。3部作のあらすじなど詳細についてはウィキペディアに詳しい。
 主催の「<友>音楽工房」は、<日本歌曲と音の魔術師たち>というシリーズを畑中良輔氏らの企画構成で、ほぼ隔月開催し、この秋にはその数が40回を数える。ベテランと若手が同じ舞台を踏む。若手が先達の芸を吸収、習得する得難い場となっていることに注目したい。
 冒頭のシリーズの名称“Libera Opera Series”にたち返ろう。規模や形態にとらわれず“自由な形でオペラを上演しよう”という公演意図を端的に表している。
主催・申込み:<友>音楽工房 Tel 03-5155-3281 Fax03-5155-3283
申込み・問い合わせ:紀尾井ホールチケットセンター Tel:03-3237-0061
http://www.kioi-hall.or.jp/calendar/index_h.html#6
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2010年5月 4日 (火)

都写真美術館 探訪
ジャンルー・シーフ写真展
(3/27~5/16)
Jeanloup Sieff “UNSEEN & Best works


 4/25に配信した好評開催中の『ジャンルー・シーフ写真展 Unseen&Bestworks』を見てきました。カメラ誌の記者時代を思い出す名作コーナーも懐かしいが、今回の見どころ、未発表作品(Unseen)は圧巻だ。
Photo  シーフ没10年。銀塩写真の全紙大のプリント180点が恵比寿にある都写真美術館の地階を埋め尽くしていた。
Photo_2  カラー写真が当たり前になった時代になっても、モノクロームに拘ったジャンルー・シーフ。報道写真家をめざした1950年代後半のドキュメント作品や知られざる60年代のファッションイメージ。風景作品も見落とせない。

Photo_3  また、このイベントのHPも必見だ。映像扱うプロのイメージ展開を見ることができる。
http://www.jeanloupsieff-gip.com/news.htm
 未発表作品のみを編纂した図録が販売されている。小型ながら、デザイン、レイアウトも工夫され、本文写真頁の印刷クオリテイもいい。さらに、シーフ夫妻と親交のあったG・I・Pの倉持和江女史の手になるシーフの詳細な年譜はこれまでなかったものだ。豊富なイラスト写真付きで一覧できる。2500円と少々高価だが、写真展を鑑賞してシーフの作品を体感した人には、意味深い資料となるだろう。 
http://www.jeanloupsieff-gip.com/publications01.htm

注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年5月 3日 (月)

CD『土屋美寧子シューマン ピアノ作品集』
ライブノーツ WWCC7642
リサイタル“アニヴァーサリー”(5/23)
間近に控えて、満を持してリリースPf

 先日、5/23のリサイタル“アニヴァーサリー”を配信したピアニスト土屋美寧子さんの新譜CDが届いた。『トロイメライ』と題して、「子どもの情景」、「幻想曲 ハ長調」、「暁の歌」が収録されている。
 この“Music a la Carte”でシューマンと云えば小林五月。彼女の演奏を聞いてしまうと、それまでのシューマンは何だったのだろうと思う、“目から鱗”の演奏だ。ひと足先にリリースされているCDの演目は「子どもの情景」と「クライスレリアーナ」。
 その後に登場した土屋さんのシューマン。“先達の巧み”というのだろうか、何も巧むことなく真っ向からシューマンと向かい合い彼に語らせる。だからなんの過不足も感じることなく、シューマンそのものを感じる。これがまた新鮮に聞こえるから不思議だ。「暁の歌」は以前リサイタルでも弾いている彼女の拘りの逸品だ。
 発売元と録音会場は違うのだが、どちらも私が尊敬する寺西基之氏がコメントを寄せており、録音日は昨年11月で、小林が4~6日、土屋は5~6日。何と二人は同じ日にシューマンを弾いているのだ。ご縁のあるお二人、どこか偶然とは思えない。
 5月23日の土屋さんのピアノリサイタル、そんな思いを懐いて、文化会館に向かうことになる。彼女のリサイタルは、毎回テーマを定めて催される。生誕200年のシューマンとショパン、それに先立つ100年前のペルゴレージと100年後のバーバーを取り上げ、名付けて“アニヴァーサリー”。シューマンはCDの1曲「幻想曲 ハ長調」。リサイタルの告知は、以下のURLで、 
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-a3d6.html
土屋さんのプロフィールは以下の公式HPでご覧いただけます。
http://www.music-wanami.com/profile/tsuchiya.html
マネジメント・申込み:ミリオンコンサート協会 Tel 03-3501-5638
http://millionconcer.co.jp/contact.html
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