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2010年5月26日 (水)

スメタナ:歌劇「売られた花嫁」
チェコ語上演/日本語字幕付/コンサートオペラ形式
「都響創立45周年記念特別公演」都響スペシャル
コシュラー直伝のスワロフスキーと実力派歌手陣
そして都響が取り組むボヘミア人の心のオペラ
7/18(日)・7/19(月・祝)
いずれも開演pm2:0010071819_2
サントリーホール


•指揮・演出:レオシュ・スワロフスキー
•イェニーク:ルドヴィット ・ルーダ
•マジェンカ:アドリアーナ・コフトコヴァ
•ヴァシェック:オトカール・クライン
•ケツァール:ヤン・ガラ
•クルシナ:セルゲイ・トルストフ
•ルドミラ:エヴァ・シェニグロヴァ
•ミーハ:フランティシェク・ジュリアチ
•ハータ:ルチエ・ヒルシェロヴァ
•合唱:二期会合唱団
•ナビゲーター:朝岡聡

 都響が「トスカ」に続いてコンサートオペラに挑む。今回は“都響創立45周年特別公演”で、スメタナの「売られた花嫁」。公演意図を伺っているうちに、15年ほど前に訪れたプラハを思い出した。
 市内観光の若いガイドさんの仕事ぶりが気になった。名所旧跡を案内して回るのだが、自慢する様子が全くない。高校時代に修学旅行で京都を巡ったときのバスガイドさんは皆、郷土を自慢げに語り、仕事に誇りを持っているように見えた。しかし、プラハの女性ガイドは、史跡を指さすが目はあらぬ方をみており、説明は一本調子でメリハリがない。英語なので、よくよく説明を辿らないと理解できないが、次第に、おぼろげながら事態が見えてきた。古城や豪華な屋敷など観光名所は、みな為政者ハプスブルク王朝の出城や代官屋敷。寺院はローマ法王庁の出先。いずれも侵略者が残していった遺物なのだ。有名なカレル橋も侵略者カール皇帝の名だ。先に掲げた今回のウリ“ボヘミア人の心のオペラ”は、異民族の支配をはね除けて勝ち取った母国語のオペラ。これこそボヘミア民族の誇りなのだ。
 オペラの多くは、歌劇団や合唱団が主催することが多い。が、今回の主催は、交響楽団だ。人気のあるイタリアオペラではなく、何故、馴染みのうすいスメタナに拘ったのか? 実はこれには訳がある。
 スメタナの「売られた花嫁」は、序曲を聴くだけで気分が高揚するが、本編には民族色豊かな踊りや合唱曲がふんだんに散りばめられ、美しいアリアやデュエットもある。ストーリーは、愛し合う若い二人をめぐる、ちょっとすれ違いもあるラヴ・コメディ。あらすじは違うがチェコ版の「愛の妙薬」のような、楽しくもほのぼのと心あたたまる内容だ。それに加えて、楽団にとって魅力なのは、イタリアオペラなど及びもつかない素晴らしいオーケストレーションなのだという。楽団主催ならではの演目と云うわけだ。私は序曲しか知らない。だが、楽団員にとってはその序曲には大変馴染みがあるそうで、なんと、オーディションの課題曲ナンバーワンなのだそうだ。
 さらに、都響にとってもう一つご縁がある。かつて大変お世話になったチェコ出身のズデニェク・コシュラーという名指揮者がいた。その後、その先輩の薫陶よろしきを得たレオシュ・スワロフスキーをもしばしば客演指揮者として迎えた。往年の楽団員は若いスワロフスキーの指揮ぶりが、時に師匠のコシュラーにあまりにそっくりで思わず吹きだしてしまうほどだという。都響は、いわば二代にわたってボヘミア心を植えつけられているのだ。
 上演される機会が少ないのは、チェコ語で書かれているからだ。チェコ語の発音はとても難しいのだという。しかし、原語上演でなければ作曲家の意を曲げることになる。チェコ人によるチェコ語上演こそが望ましい。今回、都響の創立45周年を記念してセミ・ステージで上演される舞台を、チェコのボヘミア出身の指揮者、スワロフスキーに託した。彼はコシュラーのもとでプラハ国民劇場の副指揮者をつとめ、その後プラハ国立歌劇場の芸術監督を務めた、チェコ・オペラのスペシャリスト。ソリスト陣はコフトコヴァやルーダをはじめ、スワロフスキーが厳選したチェコとスロヴァキアの歌手たちだ。
「このオペラはスメタナにとって重要な作品です。曲にはチェコのあたたかさや国民的な誇りが込められています。そしてこの曲を選んだのは、オーケストラと歌が同等にある作品だからです」とスワロフスキーは言う。
 オペラのあらすじや申込みなど詳細は、下記のHPでご覧ください。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3384
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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