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2010年6月26日 (土)

カヴァレリア・ルスティカーナ&道化師
杉並区民オペラ第6回公演
7/24(土)pm5:30 両日とも開演20分前にプレトーク
7/25(日)pm2:00 演出家による<オペラナビ>あり。
杉並公会堂 大ホール

総監督・邦訳:大久保眞 演出:大島尚志 指揮:柴田真郁
合唱:杉並区民オペラ合唱団
児童合唱:杉並区立高井戸第四小学校合唱団
オーケストラ:厚木交響楽団10072425

 杉並区民オペラは“区民と共にオペラの楽しさを分かち合う”ことを目的に2004年、区内在住のオペラ歌手大久保眞がその目的に参同する区民と共に設立。旗揚げ公演として歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」を挙行した。以降、「こうもり」、「椿姫」、「ジャンニ・スキッキ&道化師」、「カルメン」、「ラ・ボエーム」と毎年1回の公演を重ね、今回が第6回公演となる。
 この団体の第一の特徴は、合唱団が参加しやすいよう、また、オペラは初めてという区民にも受け入れやすいよう訳詞で上演する。
 今回、「道化師」の児童合唱に、区立高井戸第四小学校に20名の参加募集をしたところ、40名もの児童が応募し、参加することとなったという。その中には、「60年前、藤原義江さんと一緒の舞台へ乗りました」という年配の方、「今回、孫がまた舞台に乗れて感無量」というエピソードも。できるだけわかり易い言葉で訳詞を作り、杉並区民オペラは訳詞上演を続けていきたいと、主催者。
 今回の2演目について、演出の大島氏にその意気をうかがった。
「歌劇<オテロ>の主題である、人間の心の奥底に潜む“ヤーゴ的狂気”に迫っていきたい。プライドを傷つけられ、自己を喪失した人間が抱く、泥沼の様な嫉妬心と、止めようのない復讐心。なぜ人間は、吹き込む側も、吹き込まれる側も、まるで出口を失なうが如く錯乱していくのか?! ますます現代的テーマとなりつつある、この精神メカニズムを捉え、描いていきたい」
 2演目に共通する人間の性(さが)…怖いもの見たさ…行かずばなるまい。
 そして、「最近では原語による字幕上演が主流となるなか、今回の二演目は、大久保眞さんの平易ながら当を得た的確な訳詞を頂いた。その特性を、最大限活かした演出を心掛けたい」と結んだ。
 今回の出演者に、このサイトとはご縁のある澤村翔子さんが出演している。彼女は横浜みなとみらいホールで5/29、同じ「カバレリア…」で他を圧するサントゥッツァ役を演じきった。ベテランの中にキラリと光る新鋭を配する度量の区民オペラなのだ。
 両日の出演者など、詳細は、主催者のHPでご覧ください。
http://blog.canpan.info/sugiope/
主催:杉並区民オペラ 後援:杉並区  
協力:杉並区立高井戸第四小学校/NPO法人楽弦

申込み:TEL 03-3380-1042  E-mail sugiope@gmail.com
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年6月24日 (木)

今川映美子シューベルティアーデ Vol.7
EMIKO IMAGAWA SHUBERT ZYKLUS

バリトン:宮本益光

7/22(木)pm7:00
東京文化会館
小ホール

シューベルト
 ピアノソナタ第3番 ホ長調 D459
 ピアノソナタ第4番 イ短調 D537
 魔王 op.1 D328
 ミューズの息子 op.92-1 D764
 歌曲集「白鳥の歌」 D957より100722
  アトラス
  彼女の絵姿
  漁師の娘
  街
  海辺にて
  影法師

 かつて一時期、職場だった浜離宮朝日ホールで、「このホールのピアノ、こんなに綺麗な音がするのか!…」、これぞ“ピアニズム”というべき、目を見張る演奏をきいた。それが、シューベルティアーデの今川映美子さんだった。もう数年前のことになる。
 シューベルトのソナタの全曲演奏を目指している、このシューベルト・チクルスも、はや第7回。今回は、初期の作品を取り上げるという。
「 シューベルトが19歳、20歳のときの作品を弾きます。そのなかで、長調、短調と組み合わせることにより、 曲のキャラクターの違いを より表現できると思うのです。 また後半は 、バリトンの宮本益光さんに、シューベルトが18歳の時に作曲された「魔王」にはじまり、シューベルト死の直前に作曲された「白鳥の歌」、その中から数曲を 歌っていただきます。
  宮本さんとの共演は初めてですが、シューベルトの演奏会もなさっていて、シューベルトが大変お好きでいらっしゃるとうかがい、お願いしました。今回も天才シューベルトの世界を皆様に堪能していただけますことを祈っております」
 今回の会場は上野の文化会館小ホール。あの特異な形状から端正な音色が響きわたる。上質のリサイタルには得難い空間だ。
 今川さんのプロフィールなど詳細は以下のHPでご覧ください。
http://www.emiko-imagawa.com/
申込み・プロアルテムジケ:Tel 03-3943-6677 Fax 03-3943-6659
http://www.proarte.co.jp/c_detail.php?cate=26&fileid=224101
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年6月22日 (火)

三浦克次と仲間たち『音楽の福袋』
音楽で伝える恋の作法!? 稽古たけなわ

NPO法人東京ベイエリア市民音楽大学講座 第46回公演
7/10(土)pm2:00
習志野文化ホール

JR津田沼駅南口正面

Photo バス・バリトンの歌手は、オペラの主役で登場する機会はめったにない。が、この日は藤原歌劇団のホープ三浦克次が縦横無尽に舞台を闊歩する。今回彼がタグを組んだのはコンサート・ソムリエ朝岡聡。楽団は、パリ仕込みのピアノ清水佐和子、古今の二刀流ギタリスト坂場圭介、それに朝岡のリコーダー。で、演題は“音楽の福袋”。
 明けてビックリの福袋だが、内緒でチョッピリお教えしよう。開幕は、モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』のアリアで、三浦克次と仲間たちが手ほどきする「音楽で伝える恋の作法!?」のはじまり、はじまり。
 今回の仲間たち、男性陣は音大卒ではない。三浦は明治大学、朝岡・坂場の両氏は慶応。こむずかしいことは言いっこなしのエンターテイメント。
Photo_4 トーク付きの締まりのないコンサート、好きではないが、彼コンサートソムリエを自認する朝岡聡だけは別格。アナウンサーが専門職だということがよく分かります。無駄な言葉は一切なし。要を得たトークで、ハイ、前口上をひと言…「古今東西の人々に愛される名曲は、実は‘恋の歌’である場合が多いのです。バロックから映画音楽、日本の歌まで…みなさんよ~く御存じの音楽から‘あんな恋、こんな愛’にまつわる曲を集めてお届けする『音楽の福袋』です」。
Photo_2 日本を代表するオペラ歌手三浦とその仲間が習志野文化ホールに集結。繊細さと情熱を兼ね備えた坂場はモダンと19世紀の2種類のギターを使って、ピアノの清水とともに名人芸を披露。ソムリエの朝岡はご案内だけでなく、演奏歴30年以上のリコーダーでも参加する。
 主催のNPO法人「東京ベイエリア市民音楽大学講座」は、通算46回目のコンサートとなる今回、初めて音楽事務所に頼らず手作りで文字通りの自主公演を催すに至った。 
主催:NPO法人東京ベイエリア市民音楽大学講座
申込み・問い合せ:主催者事務局
 Tel/fax 047-449-1185
*電話受付時間20:00~24:00 Fax常時受信可能
〒272-0818 船橋市緑台2-10-3-503
http://shiminongakukouza.web.fc2.com/
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2010年6月21日 (月)

マーラー 〈大地の歌〉
カンブルラン/読響 7月公演
7/8(木)pm7:00・サントリーホール
7/9
(金)pm7:00・東京芸術劇場

指揮:シルヴァン・カンブルラン10070809_2
アルト:エカテリーナ・グバノヴァ
テノール:ミヒャエル・ケーニッヒ

*ハイドン:オラトリオ〈天地創造〉序奏
*ヴァレーズ:砂漠

《マーラー・イヤー・プログラム》
*マーラー:交響曲〈大地の歌〉

 7月の読売日響の公演は、3演目4公演を全て常任指揮者カンブルランが振る。フランスとロシアもの(7/3)を皮切りに、7/8・9のマーラー〈大地の歌〉、それに、今年度〈ペレアスとメリザンド〉を3種演奏すると予告したうち2つ目のフォーレ(7/14)。
 今回は、マーラー・イヤー・プログラムの<大地の歌>を選んだ。生誕150年を機に、当方、遅咲きのマーラー・ファン気取りの昨今だが、フランス人指揮者のマーラーを是非とも楽しみたい。
 メインディッシュの前の、この日の前菜は、ハイドンのオラトリオ〈天地創造〉の序奏。天と地が誕生するまでの混沌を見事に現した逸品。続くアントレは、20世紀前半の寵児ヴァレーズの「砂漠」、1954年にパリで初演され、〈春の祭典〉以来の大スキャンダルと報じられている。この“砂漠”は、地球上の自然の砂漠というより、「内面的な荒野の中で、孤独でよそよそしい内的空間、つまり“都会”のことだという。電子変調のテープ用の楽譜もあるが、省略してもokで、今回はナシで演奏される。
 〈大地の歌〉は、巨大な交響曲第8番〈千人の交響曲〉の後に作曲した第9番なのだが、“第九”はベートーヴェン以来、完成すると死に繋がるからと交響曲としなかった。でも、結局その次の第9番が完成品としては最後の曲になっている。しかも、生前に初演されたのは第8番までで、マーラーは〈大地の歌〉も第9番も聞かずに死んでしまった。
 李太白など古い中国の詩のドイツ語訳に触発されて作曲したが、妻のアルマは「彼は苦悩のすべてを表現した」という。
 テノールのケーニッヒは〈大地の歌〉を得意としており、アルトのグバノヴァは最近メトロポリタンやスカラ座で評判の新鋭とのこと。大いに期待したい。
http://yomikyo.or.jp/2009/10/201007091900.php
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2010年6月15日 (火)

カルメン 稽古たけなわ
全4幕・日本語上演
渋谷シティオペラ 第9回公演
7/4(日)pm3:00
C.C.Lemonホール
(渋谷公会堂)
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。
Atrm_2指揮:上野正博 演出:直井研二
カルメン:杣友惠子 ドン・ホセ:又吉秀樹 エスカミーリョ:直野資
ミカエラ:高谷由美子 フラスキータ:長谷川沙紀 メルセデス:飯島由利江
スニガ:宇野徹哉 モラレス:多田康芳 
レメンダード:澤崎一了 ダンカイロ:押川浩士

渋谷シティオペラ合唱団    渋谷シティオペラジュニア合唱団
AMIフラメンコ舞踊団
東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団
バンダ:藤沢市民交響楽団

Photo_7 渋谷区制70周年記念事業で2002年に始まった渋谷シティオペラも今年第9回。その『カルメン』の立ち稽古に立ち合った。先ずは合唱団の稽古に先月中旬、次いで本番2週間前の一昨日、ソリストの稽古に。
 ソリストは、新人歌手をオーディションで積極的に起用し、ベテラン歌手が支えるという会の趣旨に沿った布陣だ。
 上の写真は、エスカミリオ役のベテラン直野がフラスキータとメルセデス、Photo_11それに合唱団を従えているさまを見てとることができる。フラスキータとメルセデス役は『カルメン』は全く初めてという。タイトルロールの杣友(そまとも)は、メルセデス役の経験はあるが、主役は初めて、ホセ役の又吉は彼のHPによると今秋26歳というから、オペラ界では駆け出し、のはずだが…。 「終盤の第4幕の仕上げはこれから追い込みです」と杣友はいうが、この二人の稽古のノリには、圧倒される。Photo_6
 ミカエラ役の高谷は公演の制作も務めるベテランだ。市民合唱団の母体になっているのは、オペラの会「椰子のみ」。
 「カルメン」は05年に次いで2度目の公演。第1回の「椿姫」以来、「ラ・ボエーム」などイタリア・オペラは原語で上演したが、合唱団がフランス語で演じるのは至難と、「カルメン」は前回も日本語で上演している。
 演出の直井は東京藝大で教鞭を執るかたわら、各地のオペラ団体の公演を数多く手掛けている。Photo_14最近では、08年、和光市サンアゼリアで開催されたヴェルディ初期のオペラ「ナブッコ」 の秀逸な舞台は忘れがたい。 ダイナミックな演技から、登場人物の心の襞を表出させる、表情の機微に至るまで指導に余念がない。
 出演者各人のプロフィールは、ネット検索でご覧ください。
主催:渋谷シティオペラ 共催:渋谷区 後援:渋谷区教育委員会
申込み:渋谷シティオペラ 
080-4184-6950
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/news/oshirase/operacity.html

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2010年6月14日 (月)

日比谷公会堂 開設80周年記念事業
ベートーヴェン第九「合唱付き」
NHK交響楽団演奏会Pert2

7/2
(金)pm7:00100702_7
日比谷公会堂

指揮:井上道義
ソプラノ:小林沙羅
メゾ・ソプラノ:福原寿美枝
テノール:志田雄啓
バス:ジョン・ハオ
合唱団:
国立音楽大学合唱団
玉川大学芸術学部合唱団
成城合唱団

 東京大空襲の戦火を免れ、80年間生き続けてきた日比谷公会堂が改装される。開設80周年を記念して昨秋、ベートーヴェンの交響曲第7番を演奏したマエストロ井上道義は、「最近のホールとは違う真の響きを伝えてくれる」と、この公会堂のリニューアルに入れ込み、敗戦2カ月前の6月14日に日本交響楽団(現・NHK交響楽団)が演奏した“第九”公演を再現する。
 主催者が,「日本の洋楽の歴史を担ってきた日比谷公会堂。その未来を見据える意味でこのコンサートは企画されました」というのを受けて、マエストロは、「このホールは実は素晴らしく個性的な響きで、演奏者は非常に近く顔さえわかり、立地はこれ以上望めないのです。楽屋や搬入の改善をし、きしむ客席を直し、ホワイエを広げ、空調を最新式にし、エレベーターや照明などの設備等々を加えれば素敵な公園とあいまって風格ある近過去の歴史あるホールとしてよみがえると信じたのです」と新装後のイメージを語り、“N響と第九で祝うこと以外何ができるのだろう?”と結んだ。
 ソプラノの小林沙羅は昨年、井上マエストロが演出も手掛けた歌劇「トゥーランドット」で、白眉のリュウ役を演じた逸材だ。
主催:日比谷公会堂開設80周年記念事業実況委員会
申込み:日比谷公会堂
Tel 03-5532-1522
http://hibiya-kokaido.com/zevent80shunen.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年6月13日 (日)

浦山純子に降臨?
ピアノ・リサイタル「心の旅への誘い」に思う

(6/11・旧奏楽堂)

 パリで優れた芸術家に囲まれ充実した生活をおくりながらも、祖国ポーランドへの望郷の思いに身を焦がしていたといわれるショパン。そうした如何ともし難い“望郷”などという体験を持たない日本人にショパンなどわかりようがない。…白状しよう。ついこの間まで、ショパンのピアノ曲は、それがバラードだろうが、スケルツォ、ノクターン、マズルカ、ポロネーズ、エチュード…どれも、皆、ショパンとしか聞こえてこない。私の体内に染み込んで来ることがない。食べたものが血となり肉となって吸収されることがないかのように。
 その私が、生誕200年記念を機にショパン漬けを決め込んだ。様々聞くことで少しずつ分かったような気になってきた。先月聞いた14歳の少女が弾くサントリーホール公演では、やはりショパンは大人の音楽だという当たり前のことを、今更ながら知ることが出来た。
 そしてつい一昨日、浦山純子さんのリサイタルで、遂に究極のショパン、これ以上望めないだろう演奏に出くわした。天に召されていたショパンが降りてきて、ピアノの前に座っている浦山さんの体内に居すわってしまった。これぞ“降臨”、そうとしか思えない出来事が起きたのだ。
 演奏会は、シューマンの「子どもの情景」で始まった。誰でも子ども心は持ち合わせているから、純粋無垢の清らかな心で奏でる演奏には誰もが共感できる。続く、柏木俊夫の「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」も、芭蕉の俳句に共感できる人には通じる音楽だ。
 ことが起きたのは、休憩後のショパン。「エオリアンハープ」、「別れの曲」、「革命」と、全く曲想の異なるエチュードの3曲から始まった。それら3曲はショパンの慟哭にもきこえてきた。次の「幻想即興曲」は、それらをひとつの曲想にまとめ上げた、いわば“慟哭”の再編成。そして、その仕上げはポロネーズ「英雄」。
 ショパン弾きと云われるピアニストは多々おられよう。ワルシャワのショパン音楽院で学んだピアニストは、ほかにもおられよう。でも、この日の演奏は希有な出来事だと思う。、
 モーツァルトの音楽は彼が作曲していると云うより彼の体内から泉の如く溢れ出てくる。とても人間業とは思えないフシがあるので、芸術の神ミューズが彼に意を託した(現人神)と云われる。これはキリスト教でイエスが、神の意を人間に伝えるためにつかわされた神の子だというのに準じた譬えだ。
 この日の浦山さんは、神々しいショパンのオーラに包まれて、文字通りショパンがのり移ったようにしか見えないのだ。
 楽譜で覚えたショパンの曲を演奏しているのではなく、ショパンの身体から湧き上がった曲想がそのまま鍵盤上を行き交い、宙に舞った。
 中学の卒業式の日を思い出した。式後ホームルームで担任が訥々と語っているとき、校内放送のスピーカーから「別れの曲」が流れ、延々とリピートして鳴り続けた。寂寥感に包まれた私はひたすら落涙し続け、ハンカチがびしょぬれになった。中学という自分たちの学園、ここで過ごした学友との学園生活は消滅し、記憶の中にしか残らない。まだ教室の机の前に座っていながら、学園がどんどん遠のいていくのだった。放送はグランドまで流れ、「別れの曲」が校門を出ていく私たちを見送った。後戻りしても、もうそこに学園生活はない。ふといま思うのだが、これって、もしかして望郷なのではないだろうか?
 浦山さんの演奏は、ロンドン時代にリリースされたCDで、知ることができます。
「Piano Recital」、「Fantasie 」、「Soiree」の3枚です。

プロフィールなど詳細はHPで。http://www.junkourayama.jp/

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2010年6月 8日 (火)

日下紗矢子アレッシオ・バックス
  <ヴァイオリン> デュオ・リサイタル <ピアノ>

第378回 日経ミューズサロン
7/6(火)pm6:30
日経ホール

J.S.バッハ/ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 BWV.1016
ブゾーニ/ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ホ短調 作品36a
シマノフスキ/「神話-3つの詩」作品30より“アレトゥーサの泉”
フランク/ヴァイオリン・ソナタ イ長調100706vn_2

 一昨年春、20代でベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスターに就任した日下紗矢子が、昨年エヴリー・フィッシャー賞を受賞したアレッシオ・バックスとデュオ・リサイタルを開催する。バックスは、日下がアメリカ・ダラスの南メソディスト大学に留学していた時の同窓。学内でエネスコの3番ソナタを初めて共演して以来、すっかり意気投合、昨年夏には、国内全5公演のツアーを行った。
「アレッシオは何も言わなくても、音楽的に自然に呼吸が出来て、一緒に音楽をつくり上げていく喜びが共有できる貴重なピアニスト。全幅の信頼を置いています」と日下。今回は満を持しての選曲なのだろう、丁寧なコメントが寄せられた。
<バッハ> アメリカ留学(5年間)を経てドイツに渡ってから、特に一生懸命勉強している作曲家のひとりであり、ヨーロッパでもリサイタルの際はよくプログラムに入れています。BWV1016はヴァイオリンとチェンバロのために書かれた大変美しい曲で、ぜひ取り上げたいと思いました。(2008年発売のデビューCD「日下紗矢子Solo Violin」では無伴奏ソナタ3番を収録している)
<ブゾーニ> この2番ソナタは、初めて聴いたときに大変感動し、いつかリサイタルで弾いてみたいとずっと温めていた曲です。ブゾーニはバッハのシャコンヌのピアノ編曲などでも有名ですが、このヴァイオリン・ソナタの中でバッハのコラールを取り入れており、1曲目のバッハに続いて演奏するのにふさわしいと思いました。
<シマノフスキ> 後半メインのフランクの前に何を持ってくるのが良いかと思案の結果、シマノフスキとしました。難解なピアノ曲を多く残していますが、この曲もピアノパートが大変難しいのですが、バックス氏となら、その素晴らしいテクニックと美しい響きで、この曲の神秘的な世界を表現できるのではと選びました。
<フランク> いわずと知れた最高傑作の1つであり、以前から演奏する機会がたくさんありましたが、2006年にドイツに留学して以来しばらくフランスものと遠ざかっていました。今回、アレッシオと組むことにより、どのような音楽作りができるだろうか…、新しい風を吹かせたい…、ぜひお客様に楽しんで頂きたいと思っています。

 日下は、この後、今夏7月にはロッケンハウス音楽祭に呼ばれ、クレメラータ・バルティカとシュニトケの1番ソナタを演奏するほかバルトークのコントラストなども演奏予定。続いて、スイス・ダヴォス音楽祭にも招かれている。
主催・申込み:日経ホール TEL:03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com/event/?act=detail&id=227
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2010年6月 6日 (日)

星子知美ピアノサロンコンサート
Tomomi Hosiko Piano Salon Concert

7/2(金)pm7:00100702pf
ヤマハ銀座店6F
コンサートサロン

 今春、新装なった銀座ヤマハのサロンでの案内が飛び込んできました。この会場はコンサートホールの階下にある80席のサロン。こうした機会がないとご縁ができない会場です。
 星子知美さんは1999年、ウィーン国立音大の修士課程を修了し、これまでに佐藤 篤、田村 宏、梅谷 進、堀江孝子、平井 丈二郎、イエルク・デ-ムス、ハンス・カン、ペーター・エフラーの各氏に師事している。94年若いピアニストのための国際コンクール(ローマ)にてディプロマ受賞、98年ディヒラー・サトーコンクール(ウィーン)第3位入賞。現在、伴奏、ソリストとして活動し、後進の指導にもあたっている。
 93年 ウィーンコンツェルトハウスでウィーン・モーツアルト祭出演を皮切りに、在学中からウィーンで演奏活動を続け、97年にウィーンコンツェルトハウス「ツィクルス・ハンス・カン リサイタル」でハンス・カンと四手連弾で共演している。
 毎回取り上げている[現代音楽]は、今回、その恩師ハンス・カンの作品から選んだ。「もう一度、一人でも多くの方に聴いていただければという願いから選びました。特に“トッカータ”はジャズのリズムも感じられる素晴らしい曲だと思っています」
 これも毎回のシューベルトは、「今とても弾きたいと心に共鳴する4つの即興曲作品90を選びました。そして、今年のテーマでもある生誕200年のショパンの作品は“幻想即興曲”、それに演奏効果もあり、映画<戦場のピアニスト>でもおなじみの“アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ”、そしてもう一曲は…検討中です!」
 シューベルト、ショパン、それにハンス・カン…サロンコンサートには過ぎた?…意欲的なプログラムといえよう。
http://tomomihoshiko.blog67.fc2.com/
お申し込み:ヤマハ銀座店Tel:03-3572-3132
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年6月 5日 (土)

歌曲の夕べ シューマン生誕200年を記念して”
テノール:蔵田雅之
ピアノ:中野真帆子
100717t
6/17(木)pm7:00
カワイ表参道パウゼ

シューマン:詩人の恋(全曲)
高田 三郎:くちなし
湯浅 讓二:じゃあね

越谷達之助:初恋
武満 徹:
 死んだ男の遺したものは

            
 テノール蔵田雅之の“シューマン生誕200年記念”リサイタル『歌曲の夕べ』。先日、配信した「5/30・武蔵ホール・真帆子の部屋」の案内役のピアニストが共演する。同じ生誕200年のショパンばかり突出しているさなか、ベテラン歌手が満を持して臨む。 
  曲目前半はシューマン生誕200年に因んで“詩人の恋”、後半は先日、フェリス女学院大学が招聘した谷川俊太郎さんとの邂逅エピソードを交えながらの日本歌曲。
 蔵田氏は1959年生まれ、東京藝大及び同大学院修了。在学中に中山悌一らに師事。ベッリーニ「夢遊病の女」エルヴィーノ、シアターピース版バッハ「マタイ受難曲」エヴァンゲリストでデビュー後、文化庁在外研修員としてミラノで研鑽、85’~90’ヨーロッパにてレハール「ほほえみの国」のタイトルロールやマルタン「イン・テッラパクス」などのソリストとして活躍。
 帰国後、国内では、モーツァルト、パイジェッロ、ロッシーニ、ヴェルディ、ビゼー、ワーグナー、R.シュトラウス、ベルク、ロッシーニらのオペラ、バッハ、ベートーヴェン、ヴェルディの宗教曲…書き出したらきりがない。以下のURLをご覧ください。現在フェリス女学院大学音楽学部長。二期会会員。
http://www.ferris.ac.jp/music/bio/p-01.html
 中野真帆子さんは初共演とのことだが、フェリス女学院大学の同僚。彼女については是非とも自身のHPをご覧ください。タイトルページが立ち上がると心地よい調べが奏でられます。
http://mahoko.saloon.jp/
主催・問い合わせ:カワイ表参道
Tel:03-3409-2511 omotesando@kawai.co.jp
http://shop.kawai.co.jp/omotesando/floor/2f_schedule_201006.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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