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2010年9月21日 (火)

和波孝禧アフタヌーンコンサート 第22回
Takayoshi Wanami Afternoon Concert XXII
10/11(月・祝)pm2:00
東京文化会館
小ホール

ヴァイオリン:和波孝禧
チェロ:岩崎 洸
ピアノ:土屋 美寧子

・ベートーヴェン/ピアノトリオ 第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」
・シューマン/三つのロマンス op.94 (ヴァイオリンとピアノ)
・ショパン/華麗なるポロネーズ ハ長調 op.3 (チェロとピアノ)
・ブラームス/ピアノトリオ 第1番 ロ長調 op.8101011

 軽妙なお話しも捨てがたい和波さんのリサイタルだが、今回のトリオは桐朋同期のチェリスト岩崎洸と御令室の3人。昨年の初回公演の体験が衝撃的だったようで…どうやら恒例になりそうな気配。チラシ裏面の和波さんのメッセージ“再びトリオで”をそのまま紹介することにしました。
 それは久しぶりに味わう、背中がゾクゾクするような経験でした。昨年の「アフタヌーンコンサート」に備えて、チェロの岩崎洸さん、ピアノの土屋美寧子の3人で行った初めてのリハーサルの日のことです。岩崎さんは大学の同級生ですが、共演するのはほぼ40年ぶりのこと。でも、ハイドンのトリオを弾き始めて数分後、私は長い時の隔たりを忘れて学生時代に戻ったような懐かしさと開放感に包まれていました。
 1楽章が終わると早速ディスカッション、そして細部まで突っ込んだ練習が続きました。岩崎さんは次々に建設的なアイディアを出し、美寧子と私もそれぞれ意見を述べ合って、それらが食い違うときはいくつかの方法を試して…。音を出す度に新しい発見と喜びが湧いてくる、リズミカルで楽しい練習でした。「大公トリオ」の第3楽章では、天上の音楽のようなこの曲の気高さが立ち現れてきて、思わず胸が熱くなりました。素晴らしい仲間とアンサンブルを作り上げる喜びに、私はすっかり興奮してしまったのです。
 アメリカと日本を股にかけて演奏と指導の両面で精力的な活躍を続ける岩崎さん。彼の輝かしいチェロの音色と率直なお人柄が、私たちに強い刺激を与えました。同時に私は、3人がほぼ同じ時代の空気を吸いながら音楽を学んだ仲間であることも実感しました。これまでは「世代を超えた音楽の交流」を一つのライフワークと考えてきましたが、同世代の仲間と音楽のさらなる可能性を求めて努力することの素晴らしさに目覚めたといえる、去年のトリオでした。コンサートは大変ご好評をいただき、トリオの再演を望むとのアンケートが数多く寄せられました。3日後、私たちは2010年秋に再び共演することを決めただけでなく、なんと曲目まで決めてしまったのです。
 ブラームスの「ロ長調トリオ」は、大公トリオと並んで、私がぜひ岩崎さんと演奏したかった曲です。これを後半に据え、最初は若いベートーヴェンの軽妙でユーモアのセンスに溢れた「街の歌」、その間には今年生誕200年を迎えたシューマンとショパンの作品をお聴きいただくことにしました。トリオの魅力はもちろんのことですが、しみじみとロマンティックなシューマンと、チェロとピアノが華やかな技巧を繰り広げるショパンで、岩崎さんと私の個性の違いをも楽しんでいただける、ヴァラエティーに富んだ選曲になったと自画自賛しています。
 いつものように、トークも交えた和やかな雰囲気で、格調の高いクラシックの名曲を存分に味わっていただきたいと思います。
 中秋の午後の一時、皆様とお会いできることを心から願っております。
http://www.music-wanami.com
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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