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2010年10月27日 (水)

大森潤子デビュー10周年記念
イザイ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会
11/4(木)pm7:00
東京文化会館
小ホール101104vn

 このイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは難しい。演奏家にとってもだろうが、聴く側の私にとっても難題だった。
 最初に聴いたのは、もう10年以上前のことだが、ビルの地下、建物1階分の高さしかない天井の低い100人で満席のサロン。いまでは著名な奏者が四苦八苦。何でこんなおもしろくない曲を弾くんだろう…後で訊いたら「リハーサルと、満席の本番では響きが全くちがって、楽器が壊れたと思った」…気が動転し、とても力量を発揮するどころではなかったようだ。翌年だっただろうか、2回目は室内楽に最適なトッパンホールで新進奏者。響きは抜群、でも何を言いたいのかさっぱり分からないヘタな講演モドキで、「いつまでやるの」とつい時計を見てしまう。
 そして、三度目にやっと出会ったのが瀬﨑明日香さんのCDだった。初めて「なるほど、こういう曲だったのか! 自ら名ヴァイオリニストだったイザイが先輩たちの名ヴァイオリニストに捧げるという、希有な出来事。それが納得できてしまう演奏だった。その後、弦楽に造詣の深い先輩からお借りした潮田益子さんのCDも聞いている。5歳で東響と共演、15歳のとき第26回日本音楽コンクール第1位、61年に桐朋学園卒というベテラン。このCDは93年11月の録音というから50代の演奏。番号順ではなく、「6,5,4,1,2,3番」の順に弾いている。
 だがら、今回の大森潤子さんの公演は私にとって、ナマで聴く“三度目の正直”。
 札幌交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者の大森さんは、パリ留学から帰国してデビューリサイタルを行ってから今年10年目の節目を迎える。その記念にパリに関わりの深い20世紀ベルギーのイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ全6曲を一晩で演奏する。10/25、札幌での初めての自主リサイタルに続く東京公演だ。
 大森さんは1995年、東京藝大卒後、同大学院修士課程に進学すると同時に、パリ国立高等音楽院に留学。その後の活躍は下記HPでご覧いただくとして、99年に帰国し、翌年日本演奏連盟主催のデビューリサイタルを開催。それから10年。いま流にいうと、そろそろ“アラフォー”?…最も脂ののった今が旬!
 その活躍振りをチラシ裏面で渡辺和氏が紹介している。彼女はいま流行りの“アウトリーチ”なる活動を早くから地域コミュニティや学校、病院などでの演奏という形で行っている。
「音楽祭真っ最中の湯布院に楽器ひとつを抱えやってきて、実行委員長とスタッフに話を付け、次の日には障害者施設で車椅子に囲まれヴァイオリンを弾いていた、なんて伝説すらある」…現場で仕事をした公共ホールのスタッフは、口を揃えてこう言う。「大森さんって素敵な方ですよね。だって、本当に子供目線になって一緒に音楽して下さるんですもの」。
「一方で、音楽に対しては猛烈に客観的な人でもある。とりわけ自分の創る音楽への厳しさは、もう少し気楽でも良いんじゃないかと思える程だ。音楽を素直に楽しめる子供の心と、楽器を扱う技術者としての容赦ない厳格さ。イザイの楽譜に潜む華やかさと精密さの矛盾を音にするのに、これほど相応しいヴァイオリニストもいまい」と渡辺氏。待ち遠しい限りだ。
http://www.millionconcert.co.jp/monthly2.html#_10
プロフィールは、
http://www.jafra.or.jp/jinzai/support/11oomori.php
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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