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2010年11月24日 (水)

金聖響が振る神奈川フィルの《第九》
12/25
(土)pm3:00・グリーンホール相模大野
12/26
(日)pm3:00・神奈川県民ホール


101226ソプラノ:市原愛
メゾソプラノ:鳥木弥生
テノール:村上敏明
バス:キュウ・ウォン・ハン
合唱:神奈川フィル合唱団

 2009年春、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任し、間もなく2年になろうという金聖響。この楽団が秘めていた実力を白日の下に曝し、日本有数のオーケストラに仕立てあげた。順調に進むマーラー・シリーズとともに、昨年も熱演だった《第九》を年末の恒例行事にしておられる方もいるという。
 作品に真正面から向き合い、ストレートな表現を引き出しながらも、そこに新しい感覚を生み出すのが彼の指揮の真骨頂。「合唱」が入るまでの3つの楽章も新鮮な音楽として楽しませてくれるに違いない。
 フレッシュなソリストの顔ぶれも見逃せない。ミュンヘン在住の市原愛は可憐なソプラノ。ヨーロッパでも活躍する鳥木弥生は表現力豊かなメゾ・ソプラノ。イタリアで学んだ村上敏明は輝かしい声のテノール。そして韓国出身でアメリカで学んだキュウ・ウォン・ハンは、ふくよかな響きを持ったバリトン。4人とも今後の活躍が期待されている若手だ。キレのある指揮で観客を魅了しつつ、実力派ソリストたちへのアプローチも見もの。
 金聖響の指揮で、聴き慣れた《第九》が、彼ならではの格別な表情を見せてくれると、浜っ子ファンは待ち望んでいる。
 金聖響マエストロによって確実に“ひと皮剥けた”神フィルは、今や県民の誇りと云ってよい。彼の華麗なるプロフィールは公式サイトでご覧いただけます。
http://www.seikyokim.com/
 また、彼のブログ「棒振り日記」を覗くと、文字通り欧州を股にかけて活躍している様子を知ることができます。
http://seikyo.eplus2.jp/
お問い合わせ:神奈川芸術協会
TEL:045-226-5107 FAX:045-663-9338
http://www.kanaphil.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月22日 (月)

イヴリー・ギトリス
~魂のヴァイオリン協奏曲~

12/22
(水)pm7:00
東京文化会館大ホール

ヴァイオリン:イヴリー・ギトリス
指揮:ニコライ・ジャジューラ
オーケストラ:東京オペラフィルハーモニック管弦楽団

・チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45
・チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」より op.71
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 二長調 op.
35
 
101222_3 ギトリスを初めて聴いたのは、9.11の年の5月末、息子の卒業式でN.Y.を訪ねた折り、カーネギーホールでのアルゲリッチとのデュオだった。だぼだぼズボンを揺すり上げて、アルゲリッチの耳元に身体を寄せ、チューニングがなかなか終わらない。彼女がニコニコしながらつき合っている様が今でも目に焼き付いている。9年ぶりに聴く今回は協奏曲だ。
 ギトリスは、1922年ウクライナ出身の両親の元にイスラエル・ハイファで生まれた。少年時代にパリに渡り、12歳でパリ音楽院を首席で卒業するという神童。チラシ裏面で、青澤隆明氏が語る。
「ジョルジェ・エネスク、ジャック・ティボー、カール・フレッシュなど
伝説ともいえる名ヴァイオリニストたちに師事したが、超絶技巧の天才として知られた若き日々から、現役最高齢の奏者となる今日まで、際立った個性を示し続けてきた。…ギトリスの音楽は、熱風のように悲しい。そして、生きることそのもののように凄絶で、だから途方もなく切なく、厳しいほどに優しい。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、そのギトリスの切々とした歌を映し出すのにうってつけだろう。…ウクライナの指揮者ジャジューラと再びの共演だ。孤高の風が大地を歌うように、その音楽はつよく溢れ出すだろう」
 楽団の東京オペラフィルハーモニック管弦楽団は、1996年に発足した東京室内オーケストラが前身。今年改称したばかりなので馴染みがないが、オペラ公演などで活躍している。
 今回の演目は、オール・チャイコフスキー。開幕そうそうに演奏される「イタリア奇想曲」は私にとって10代の記憶を呼び起こす、なつかしい曲だ。中学時代に1カ月の小遣いで買えるLPレコードは10インチの廉価盤1枚。片面20分以内の「詩人と農夫」や「舞踏への勧誘」…なかでも「イタリア奇想曲」は寒冷地育ちのチャイコフスキーが初めて目にした温暖の地。眩しく瞬く地中海に感動した様が目に浮かぶ。これがチャイコフスキー? と目を疑う。レコードがすり切れるかと思うほど、ミミタコの青春だった。…でも、この奇想曲をこれまで生演奏で聴く機会がなかった。感無量。
主催:MIN-ON
http://www.min-on.or.jp/play/detail_7862.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月20日 (土)

東京フィル《第九》
指揮:第8代常任指揮者ダン・エッティンガー

12/21
(火)pm7:00・サントリーホール
12/23
(木・祝)
pm3:00・オーチャードホール
12/26
(日)
pm3:00・東京オペラシティ
                           
コンサートホール

101221ソプラノ : 森 麻季
アルト : 谷口 睦美
テノール : シー・イージェ
バリトン : 堀内 康雄
合唱 : 東京オペラシンガーズ

 今年の《第九》は、ひとつに絞りけれず迷っていたが、東フィルで先陣を切ることにした。今春第8代常任指揮者就任したダン・エッティンガーが日本で初めて振る《第九》とあって、3公演のうち既に12/23のオーチャード公演しか空席がないという。
 そのエッティンガーから、メッセージが届いた。
「人類の文化史上、最高の遺産のひとつであるこの作品を、日本では様々なオーケストラがこぞって年の終わりに演奏すると聞いて、私もぜひその素敵な習慣に参加してみたいものだと思っておりました。東京フィルの常任指揮者としてそれが実現することになり、とても嬉しく思います。誰よりも<歌心>を持ったこのオーケストラと素晴らしい歌手たち、そして私が一緒になって作り出す特別なエネルギーと音楽を、ぜひコンサートホールに来て受け取って下さい」
 実は、常任指揮者“初”だけではない。我が家はソプラノ森麻季がお目当てなのだ。N.Y.メトロポリタン歌劇場デビューで著名になる前、まだ野暮ったい衣装を着けてバロックオペラのアリアを歌っていたころから注目していた。ヘンデルの《リナルド》には痺れた。今回は前座のモーツァルトのモテット《踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ》 という、うれしいボーナスもあるから、外せない。
 ソリスト・合唱団のプロフィールは楽団のHPでご覧いただけるが“実力派歌手とともに贈るマエストロ渾身の第九”にふさわしい面々だ。
 アルトの谷口睦美は忘れもしない2006年4月、二期会オペラデビューとなった《皇帝ティトの慈悲》セスト役で彗星のごとく現れた逸材。
 テノールのシー・イージェは1982年上海生まれ、06年日本の東邦音楽大学を卒業後、同大学院特別研修生としてオーストリアに留学。08年アカデミア・ロッシニアーナ《ランスへの旅》の騎士ベルフィオール役、09年ロッシーニ・オペラ・フェスティバル本公演《オリー伯爵》のタイトルロールに大抜擢。ロッシーニうたいとして国際的な活躍を始めた。
 堀内康雄は慶応大学法学部卒と異色のバリトン。第21回イタリア声楽コンコルソ第1位、第39回トゥールーズ国際声楽コンクールで優勝し、94年ヴェネツィア・フェニーチェ劇場の「ラ・ボエーム」でデビュー。以後イタリアを中心に著名歌劇場で活躍。藤原歌劇団所属だが、ミラノ在住。
 東京オペラシンガーズは92年、《さまよえるオランダ人》の公演に際し、「世界的水準のコーラスを」という小澤征爾の要望により組織された、国内有数のプロの合唱団だ。
http://www.tpo.or.jp/concert/detail-1521.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月19日 (金)

宮本文昭 東京シティフィル初代音楽監督に
就任発表 記者会見(2010.11.18)

Photo 招集がかかったのは初台のオペラシティ・コンサートホールだった。舞台の指揮者の立つ位置に、主役の宮本マエストロ、その上手に児玉慶三楽団長、下手にコンサートマスター戸澤哲夫が並び、彼らを囲むように楽団員よろしく取材記者が陣取った。写真右は舞台奥から客席に向かって写したカットだ。
 東京シティフィルは、飯守泰次郎を常任指揮者、矢崎彦太郎を首席客演指揮者に擁してきたが、この10月1日、「一般財団法人 東京シティ・フィル財団」を設立したことを期して、2012年4月1日付けで宮本文昭を初代音楽監督に迎える。向こう一年余じっくり準備期間をおき、満を持しての登場、同年4月18日に「就任披露特別演奏会」が予定されている。待ち遠しい限りだ。
 彼の魅力は、その音楽性の高さと音楽に対するアプローチのしなやかさにある。それは誰もが認めるところだろうが、その発するところは、この日の彼の一言に現れていると思った。
「ボクはオーボエ奏者になりたかったのではなく、音楽家になりたくて、その手段としてオーボエを選んだのです」
Photo_2  1949年東京に生まれ、18才でドイツにオーボエ留学し、フランクフルト放送響、ケルン放送響、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管などの首席オーボエ奏者を歴任し、超絶的技巧をもつ世界的名手、ソリストとして高い評価を得てきた。
 2000年からは、活動の本拠地を日本に移し、07年3月31日、オーボエ奏者としての40年の演奏活動にピリオドを打った。見事なまでの転身振りと映った。しかし、彼は言う。
「今まで、オーケストラの指揮者の正面で、演奏者として指揮者と対峙してきました。自分が良い演奏ができたときの指揮を吸収し、されたくなかったことはしない」…オーボエ奏者のこれまでの40年間、彼は指揮法を学んでいたとも云えるわけだ。
 もう、10年ほど前のことになるが、長老ボッセ氏が、「ボクはヴァイオリン奏者としてはそれなりのキャリアがありますが、指揮者としては初心者なのです」と云っていたことを思いだした。彼が新日フィルとベートーヴェンの交響曲全曲シリーズを進めている最中だった。彼の正面にはオーボエの首席2氏が交替で座る。この首席の違いで楽団が別物になることに気がついた。そしてオーボエ奏者は第2のコンサートマスターと云われることも知った。
 「好きな曲、得意な曲は」の問いに、「ボクは音楽が好きなのです。既に60歳をこえてますし、残りの人生で、『積極的に音楽する』集団を創り上げ、1曲でもたくさん演奏して、完全燃焼の瞬間を見届けて頂きたい」…これは青年の特権“好奇心”に他ならない。第二の人生を歩む雄姿を見届けたい。
 我田引水で恐縮ですが、この配信記事「音楽アラカルト」のモットーは“音・楽しよう”です。
宮本文昭の詳細は、http://miyamotofumiaki.com/
東京シティフィルについては、http://www.cityphil.jp/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月18日 (木)

東京大学 管弦楽団 90周年 記念演奏会
12/25
(土)pm2:00
昭和女子大学
 人見記念講堂

指揮:三石精一(当団終身正指揮者)
演奏:東京大学管弦楽団90周年記念特別オーケストラ

・ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
・ベートーヴェン/交響曲第5番 「運命」
・ブラームス/大学祝典序曲101225
・ブラームス/交響曲第1番

 
 この学生オケの定期演奏会をこれまでに告知しているが、1920年の発足以来、ベートーヴェンの交響曲第4番を日本初演、マーラーの第1番「巨人」を学生オケとして初演、ヨーロッパ遠征…などなど、アマオケとは思えない骨太のキャリアを誇っている。が、今回の公演は番外の“90周年記念演奏会”。
 今回は、発足90周年を記念し、OB有志が集って演奏する特別編成のオーケストラ…は、いいとして、指揮者三石精一氏の肩書き“当団終身正指揮者”を奇異に思われる方もおられよう。聞くところによると…ちょうど東大オケ創立60周年の前年に読響専属となったため、東大オケから逃げ出されては困ると思った学生たちが相談をした末に、終生指揮者として縛り付けておこうという魂胆で命名されました…という次第。
 三石さんは幼時よりピアノを始めピアニストを目指すが、14歳の時、右手薬指の腱鞘炎のため断念し、作曲を5年間学び、1950年、東京芸大受験を前にして、金子登氏に指揮者の道を勧められ、翌年同大学指揮科に最初の唯一人の学生として入学、という経歴の持ち主。氏に今回の選曲について問うた。
 先ず、お祭りだから,東大好みのマニアックな曲を避け、皆が良く知っている名曲を。そして、90周年記念でもあり、景気の落ち込んでいる世の中なので元気の良い曲をやろうというのがもう一つ。そして、現役が演奏するのはマイスタージンガーだけで、OBが4曲の中、主な3曲を演奏するので、当然練習回数を多くは取れない。アンサンブルの複雑な曲や、これまで手掛けたことのない新しい曲を避け、自習可能な曲をということで選びました。
 結果的に全ての曲がCdur(ハ長調)で終わる曲ばかりとなり、非常に景気の良い名曲が並びました。きっとお客様には強力に元気を受け取ってお帰り頂けるものと思います。
 10年後の2020年には東大オケ100周年に当りますので米寿になってしまいますが、これもやらなくてはなりません!
http://www.ac.auone-net.jp/~solid/todaiorch90th/concert.html
http://www.mitsuishiseiichi-uniphil.com/mitsuishi%20profile.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月14日 (日)

クァルテット・パーチェ
Quartetto Pace 第1回定期演奏会
大宮臨太郎(Vn) 枝並千花(Vn) 鈴木康浩(Va) 上森祥平(Vc)
11/30(火)pm7:00
Hakuju Hall101130

ヴォルフ:イタリアン・セレナーデ ト長調
バルトーク:弦楽四重奏曲 第1番
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調

 初の演奏会2007年10月から3年。機が熟し定期演奏会をスタートさせた“Quartetto Pace”。「Paceパーチェ」とはイタリア語で「平和」。クラシック音楽という伝統芸術が心に届いた時に生まれる心の豊かさ、温かさが少しずつでも広がり平和につながってほしい。メンバーのそんな願いから命名された。
 メンバー各々は、ソリスト、オーケストラプレーヤー、室内楽プレーヤーなど、それぞれが様々な顔を持ち、国内外で活発な演奏活動を行っている。JTアートホールでの演奏会から3年が経過した今、多岐にわたる演奏活動を続ける4人の演奏家が改めて集結、さらに深い芸術性を磨き、本物の音楽を追求する「クァルテット・パーチェ」として演奏活動を始動する。

大宮臨太郎(ヴァイオリン)
 2000年第69回日本音楽コンクール第3位、同年ミレニアム・ニュークラシックオーディション第1位、審査員特別賞を受賞。2002年、メニューイン国際ヴァイオリン・コンクール(仏)で第2位受賞。桐朋女子高等学校(共学)を首席で卒業後、桐朋大に進学。在学中にNHK交響楽団のオーディションに合格し、現在、第一ヴァイオリン・フォアシュピーラー。辰巳明子、堀正文の両氏に師事。

枝並千花(ヴァイオリン)
 桐朋学園大学卒業。第52回全日本学生音楽コンクール中学生の部全国第1位。第10回日本モーツァルト音楽コンクール第3位。第24回ミケランジェロ・アバド国際ヴァイオリンコンクール第1位。東京交響楽団などと共演。“2009年シャネル ピグマリオン・デイズ・アーティスツ”に選ばれ一年間のソロコンサートのほか、海外でも演奏活動を行なう。奥村和雄、辰巳明子各氏に師事。

鈴木 康浩(ヴィオラ )
 桐朋学園大学卒業。ヴァイオリンを辰巳明子氏、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。第9回クラシックコンクール全国大会ヴィオラ部門第2位(1位なし)。第2回淡路島しずかホールヴィオラコンクール第2位。第12回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽部門第1位受賞。01年からベルリンのカラヤン・アカデミーで研鑽を積んだ後、ベルリン・フィルの契約団員。2006年、読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者。

上森祥平(チェロ)
 東京藝術大学在学中に日本音楽コンクール第1位。2001年ベルリン芸術大学留学。ドイツ国歌演奏資格を取得し卒業。帰国後はソロ、室内楽、主要オーケストラ客演首席などで活躍。ソリストとして藝大フィル、大阪フィル、東響、京都市響などと共演。各地でバッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会を開催。W.ベッチャー、河野文昭、山崎伸子の各氏に師事。京都市藝術文化特別奨励者。

問い合わせ:ミリオンコンサート協会 Tel 03-3501-5638
http://www.millionconcert.co.jp/monthly2.html#_11
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月10日 (水)

都響12月の定期演奏会
ヤコブ・フルシャ

プリンシパル・ゲスト・コンダクター就任披露

 12月の定期演奏会は、Aシリーズの東京文化会館公演、Bシリーズのサントリーホール公演ともに、プリンシパル・ゲスト・コンダクター(首席客演指揮者)に就任したヤコブ・フルシャのお披露目公演だ。フルシャと都響との初共演は一昨年の5月。その唯一回の共演で、楽団員と相思相愛の仲。一目惚れというのは普通どちらか一方だと思うのだが…奇縁だ。
 フルシャは1981年チェコ生まれ。弱冠29歳だが、現在プラハ・フィルハーモニアの音楽監督兼首席指揮者ならびにグラインドボーン・オン・ツアーの音楽監督を務めている俊英。これまでにチェコフィルハーモニーのアソシエート・コンダクター(2002-3)、フランス放送フィルハーモニーのヤング・アソシエート・コンダクター(2005-6)、ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニックの音楽監督(2005-8)、プラハ・フィルハーモニアの客演指揮者(2005-8)を歴任している。都響は凄い逸材を掴んだわけだ。詳細はHPでご覧いただくとしよう。
http://www.tmso.or.jp/j/tmso/conductor/index.php

Bシリーズ:
オール“チェコ”プログラム

12/14(火)pm7:00101214b
サントリーホール

ソプラノ:アドリアナ・コフートコヴァー
アルト:ヤナ・シーコロヴァー
テノール:リハルト・サメク
バリトン:マルティン・グーバル
合唱:晋友会合唱団

・ドヴォルジャーク:
   序曲「フス教徒」作品67
・スメタナ:交響詩「ブラニーク」
・マルティヌー:リディツェへの追悼
・ヤナーチェク:グラゴル・ミサ

 この演目、全てチェコ民族にとって特別の曲だという。チラシ裏面の説明によると、どの曲も故国の歴史に深く関わっている。メインディッシュは終曲のヤナーチェクだが、入念な前菜が控えている。
 ドヴォルジャークの序曲「フス教徒」は、15世紀、ドイツ人に破れ、以降ドイツに支配されるキッカケになったスフ戦争がテーマのコラール。スメタナの交響詩「ブラニーク」は、ご存知、連作交響詩《わが祖国》の終曲で、悲壮感が響きわたる。マルティヌー「リディツェへの追悼」は、第二次大戦下、ナチスによって殺戮されたリディツェ村を悼むコラール。
 そしてヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」は、ミサ曲の常道ラテン語ではなく、「古い時代のチェコを彷彿とさせる古代スラブ語で歌われる。…パイプオルガンの激しい独奏も含めて巨大な世界が構築されていく」…チェコとスロヴァキアの歌手陣を招いて、その力の入れようは半端ではない。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3351

Aシリーズ:東欧の名曲
ハンガリー・ポーランド&チェコ

12/20(月)pm7:00101220a
東京文化会館

ピアノ:ニコライ・ルガンスキー

・リスト:交響詩「レ・プレリュード」
・ショパン:ピアノ協奏曲第1番
・マルティヌー:交響曲第3番

 こちらのメインディッシュは、今年生誕120周年、1890年チェコ生まれのマルティヌーだ。1923年パリに出て新古典主義に傾倒するが、41年ナチスの支配から逃れてアメリカに移住。大戦後プラハ音楽院に迎えられる。知られざる大家といえよう。
 交響曲はいずれも渡米後に書かれているが、第3番は45年ボストンで初演されている。ピアノも加わる編成で、「異様な緊張感に満ちた冒頭から広がっていく、強烈で深い幻想。ピアノの響きが巧みに織り交ぜられたサウンドに昂揚する、独特のリズム感と多彩な詩情…。チェコ民族の語法をモダンな感性と結びつけ、劇的な音宇宙へ昇華…」と紹介されては聴かずばなるまい。
 ショパンの協奏曲第1番も弾くピアニストには、ロシア・ピアニズムを継承するニコライ・ルガンスキーが登用されている。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3352
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月 9日 (火)

天平LIVE2010
コンポーザー・ピアニストTEMPEI 
11/12(金)pm7:00
 すみだトリフォニーホール
(東京)
11/27(土)pm3:00
 サンケイホール ブリーゼ
(大阪)

101112・幻想曲
・フレイム
・一期一会
・処女航海

ほか新曲数曲

“衝撃のピアニズム! かつてないスピード、パワー、テクニック。”…惹かれるコピーだ。
“コンポーザー・ピアニスト”。聞き慣れないコトバだが、シンガーソングライターのピアニスト版と云えば分かりが良いだろうか。 モーツァルトもベートーヴェンもピアノ・リサイタルで生計をたてていた。ただし、現在のピアニストとは違って、自作の曲を演奏していた。つまり当時の作曲家の多くは、何のことはない“コンポーザー・ピアニスト”だったのだ。
「僕は作曲者が自分の曲を演奏するという事を大切に思っています。作曲者はその曲が生まれた瞬間、成長していく過程を全て知っており、まるで親子の様でその曲の一番の理解者であります。だからこそ、自分の作った曲を演奏するからこそ表現出来るものがあると思います。歴史に名をつらねる偉大な音楽家たちは優秀なピアニストであったが、優秀な作曲家でもありました」と天平。
 奇抜なチラシを見ると、何か特異な催しにも見えるが、取っつきにくい現代作曲家の演奏会とは別物のようだ。
 1980年7月19日生まれ、神戸出身、ニューヨーク在住。大阪芸術大学芸術学部・演奏学科「ピアノ専攻」首席卒業。
 5歳から音楽教育を受け始めるが、中学から高校までは完全にピアノを離れ、喧嘩とロックに明け暮れる日々を過ごす。高校を半年で中退した後に大阪に移り、解体屋として働きながら暮らしていた。その後、暗中模索の時期を経て、改めて自らの体内に宿る音楽への情熱を再確認する。
 音楽専門学校から大阪芸術大学へと進み本格的にクラシックやジャズを学ぶ。大学時代偶然手にしたCDで、ハンガリー人ピアニスト故ジョルジュ・シフラ(1921-1994)と運命的な出会いを果たす。シフラの音楽に強い衝撃を受け、自らもジャンル、国境、世代を超えたコンポーザーピアニスト(作曲家兼ピアニスト)になることを決意する。
 卒業後は「コンポーザーピアニスト中村天平」として本格的に活動を開始。現在は活動名を「天平」に改名。ソフトなバラードから荒々しい楽曲など幅の広さを持ち、従来のピアノ楽曲の枠に収まらない独自の音楽を生み出している。自然や日常の出会いからインスピレーションを受けたソフトなバラードから、鬼神の舞をイメージした激しい楽曲、そして、冒険や宇宙空間などを想像させるような幻想曲まで、その作品は従来のクラシックやジャズといったジャンルの枠にはおさまらない。
 現在はニューヨークと東京の二大都市を拠点に活動中。また、音楽による教育支援活動の一環として小学校での演奏会といったボランティア活動も行っている。今年12月にはニューヨーク・カーネギーホールでのリサイタルも予定されている。
 チラシ裏面には、ピアニストのパウル・グルダのみならず、作家の石田衣良なども賛辞を寄せいる。
http://www.tempei.com/index.htm#
主催:AMATI Tel:03-3560-3010 http://www.amati-tokyo.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月 8日 (月)

カルテット・サンフランシスコ
~クロスオーバー・クリスマス・ナイト~
第383回日経ミューズサロン

12/7
(火)pm6:30
日経ホール

・エンリケ・サボリド:フェリシア
・レノン=マッカートニー:ビコーズ、マーサ・マイ・ディア、オー!ダーリン
・ヘンリー・マンシーニ: ピンク・パンサー
・レナード・バーンスタイン:「ウエスト・サイド物語」より

・デイヴ・ブルーベック:テイク・ファイヴ
・デューク・エリントン:ザ・ムーチ
・アヴェレージ・ホワイト・バンド:ピック・アップ・ザ・ピースィズ
・リチャード・ロジャース:私のお気に入り(「サウンド・オブ・ミュージック」より)

・チック・コリア:スペイン
・ジェレミー・コーエン:クリスマス・ファンタジー
               (ホワイト・クリスマス、そりすべりほか)
・クリスマス・キャロル:御使いうたいて(グリーンスリーヴス) ほか101207

 ジャズからタンゴ、ポップス、ファンク、ジプシー、スウィングまで、あらゆるジャンルを極上のエンターテイメントに変えてしまう“究極のクロスオーバー・スペシャリスト”のカルテット・サンフランシスコがついに初来日!
 カルテット・サンフランシスコ(Quartet San Francisco)は、2009年度グラミー賞(ベスト・クラシック・クロスオーバー部門)に3作品連続となる3度目のノミネートを果たし、2004年、国際タンゴコンクール(ニューヨーク)で優勝したカルテット・サンフランシスコ(QSF)は、その独創的で卓越した演奏で知られ、ジャズからタンゴ、ポップス、ファンク、ジプシー、スウィング、ブルーグラスとあらゆるジャンルを彼らのスタイルで弾きこなす“究極のクロスオーバー・スペシャリスト”と言われている。
 2001年のデビューから、このQSFはユニークで革新的なレパートリーの数々を、地元サンフランシスコはもとよりアメリカ国内、世界中のあらゆる場所(タンゴクラブ、クラシック音楽ホール、ジャズフェスティバル、室内楽フェスティバル、美術館、幼稚園から大学まで)で、老若男女に最高に楽しい音楽を届け続けている。
 メンバーはいずれもクラシックをバックグラウンドとしており、北米トップクラスの音楽学校を卒業している。
 第1ヴァイオリンでリーダーのジェレミー・コーエンはパールマンの弟子でコンサート共演も多く、またスタジオミュージシャンとしてジョン・ウィリアムズの「スター・ウォーズ」オリジナルCDや、カルロス・サンタナのグラミー賞受賞CD「スーパーナチュラル」などでも彼の演奏を聴くことができる。ジャズ・ヴァイオリンの権威でもあり、各地の音楽祭で教鞭をとる他、作曲・編曲者としてサンフランシスコ・シンフォニーに曲を提供するなど、活動は多岐に渡る。
 第2ヴァイオリンのアリサ・ローズは、サンフランシスコ音楽院卒業後、小さい頃から親しんでいるブルーグラス(アメリカのカントリーミュージック)のジャンルでの自身のグループ活動や、クラシックの弦楽四重奏団などの活動もしつつ、2009年QSFに加入。
 ヴィオラのキース・ローレンスは、オバーリン音楽院在学中コンクールで優勝し、ピッツバーグ・シンフォニーとのソロ共演経験もある。現在はサンフランシスコ・シンフォニーの教育プログラムにコーチとして参加している。2008年QSFに加入。
 チェロのミシェル・ジョキックは、20歳でジュリアード音楽院修士課程を卒業し、サンフランシスコ・シンフォニーの副首席チェリストを務め、現在ではニューセンチュリー室内オーケストラのメンバーも務めている。
 と云うわけで、彼らの手にかかればどんなジャンルの音楽も生き生きと踊りだし、お洒落なエンターテインメント、間違いなし。
www.quartetsanfrancisco.com
主催:日経ホール http://www.nikkei-hall.com/event/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月 6日 (土)

藤井亜紀 ピアノリサイタル2010
         
  祈りの軌跡Ⅲ
「ショパン~祖国への回想と邂逅」

12/15(水)pm7:00101215pf_001
東京オペラシティ
リサイタルホール

・夜想曲 ヘ短調 Op.55-1
・幻想曲 ヘ短調 Op.49
・3つのマズルカ
  ロ長調,ヘ短調,嬰ハ短調 0p.63
・子守歌 変ニ長調 Op.57
・舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
・ピアノ協奏曲 第1番
  ホ短調 Op.11 ピアノ五重奏版

    <ナショナルエディションに
       もとづく編纂版 藤井亜紀編>

 2004年にスタートした「アリア-祈りの軌跡」、08年に続く第三弾。「それぞれの作曲家たちが感じ、見ていた心の風景を、演奏を通して聴き手とともに共有したいとの願いから続けている<祈りの軌跡>シリーズ。藤井さんのメッセージは明快だ。
…第三弾は、オールショパンプログラムです。ポーランドの国家事業として約50年もの歳月をかけて再検証、校訂され完成したナショナルエディションの楽譜を使います。そこから、ショパンが遺した楽譜、そして彼自身の演奏から醸し出されていたであろう音楽の息づかいを、ここで改めて浮き彫りにしてみたいとの気持ちからこの企画を考えるに至りました。
 なかでも、ピアノ五重奏版によるピアノ協奏曲第1番は、私みずからナショナルエディションに向き合うことにより、この協奏曲が本来持つ室内楽的要素を再発見し、よりその醍醐味を生かしたい、と編纂した弦楽パートによる演奏です。作品の構成がよりくっきりと伝わり、時には思いがけず古典的な響きをも感じていただけると思います。
 お力添えいただく弦楽四重奏のメンバーの皆様は、オーケストラ奏者、そしてソリストとしてまさに第一線で活躍されている実力派の方々です。私自身、共演させていただけることをとても幸せに思っています。
 藤井さんは、東京藝大附属高校を経て東京藝大卒。在学中、日本演奏連盟新人賞を受賞し、円光寺雅彦指揮、仙台フィルと(なんと今回と同じ)ショパンの協奏曲第1番でデビューした。その後ドイツに渡り、ミュンヘン国立音楽大学大学院マイスタークラスを修了し、マイスターディプロムを取得。現在は、東京を拠点にヨーロッパ各地で演奏活動を展開しているピアニストだ。レパートリーは幅広く、例えば生命力に溢れたバッハを演奏する一方で、現代の音楽にも造詣が深い。06年のリサイタルでは、ショパンとスクリャービンの「24の前奏曲」全曲を取り上げた。『研ぎ澄まされた感覚と技巧を合わせ持つ』と、いずれの演奏も高い評価を得ている。
 また、アンサンブル・ピアニストとして数多くの第一線のアーティストと共演。共演者たちの篤い信頼を得ている。時にはジャンルを越え、ジャズピアニストとしても知られる作曲家Tom Piason、Bruce Stark らとの コラボーションも行っている。サクソフォーン奏者・雲井雅人と共演したCD「Simple Songs」(CAFUA Records)は、「レコード芸術」特選盤に選ばれている。また、ギタリストの鈴木大介と「ギター×ピアノ×コンポーザー」のコラボレーションを展開するなど、演奏の場は多岐に渡る。
 下記のオフィシャル・ウェブサイトで、今回の共演者や彼女の詳細なプロフィールなど諸々が閲覧でき、チケットの予約もできます。 
http://www.akifujiipf.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2010年11月 1日 (月)

イェルク・デームス ピアノリサイタル
ショパン・シューマン生誕200年によせて
‘1810 Chopin und Schumann 2010’

11/27(土)pm2:00101127
光が丘美術館

フレデリック・ショパン
・バラード 第3番 変イ長調 Op.47
・即興曲 変ト長調 Op.51
・バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
・子守歌 変ニ長調 Op.57
・舟歌 嬰へ長調 Op.60
・ノクターン
  ホ長調 Op.62-2“白鳥の歌”
ロベルト・シューマン
・クライスレリアーナ Op.16

 ショパンとシューマン生誕200年にあたり、巨匠イェルク・デームスが、厳選した珠玉のプログラムを光が丘美術館で弾く。この美術館は、太い梁を持つ日本家屋の佇まいで、それ自身が美術品の様相。日本画に囲まれた趣のある演奏会となる。
 しかも、そこでデームスが弾くのは、オーストリア建国1千年を記念し、1996年にベーゼンドルファー社が12台だけ製作した限定モデルの逸品。わが国にあるのは、この1台だけという。このピアノには、デームスと盟友パウル・バドゥラ=スコダ、両者のサインが入っている。
 イェルク・デームス(Jörg Demus, 1928年12月2日 - )はオーストリアのピアニスト。日本では、バドゥラ=スコダとフリードリヒ・グルダの二人と合わせて、「ウィーン三羽烏」などと呼ばれたが、それぞれ個性も方向も異なっている。ウィーン音楽アカデミーに学び、1953年にウィーンでソリストとしてデビュー。室内楽や歌手の伴奏者も務め、エリーザベト・シュヴァルツコップやディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ヨーゼフ・スークらのパートナーとして知られた。モダン楽器と古楽器の用法を演奏し、バドゥラ=スコダとは、しばしば共演しただけでなく、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの解釈についても共著を出している。更に詳細な履歴は、以下のURLでご覧頂けます。
http://www.proarte.co.jp/artists2007-10.html
会場へのアクセスなどは下記の美術館のHPで、
http://www.hikari-m-art.org/
主催・お問合せ:日墺文化協会
      
Tel:03-3271-3966  http://www.j-austria.com
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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