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2010年11月19日 (金)

宮本文昭 東京シティフィル初代音楽監督に
就任発表 記者会見(2010.11.18)

Photo 招集がかかったのは初台のオペラシティ・コンサートホールだった。舞台の指揮者の立つ位置に、主役の宮本マエストロ、その上手に児玉慶三楽団長、下手にコンサートマスター戸澤哲夫が並び、彼らを囲むように楽団員よろしく取材記者が陣取った。写真右は舞台奥から客席に向かって写したカットだ。
 東京シティフィルは、飯守泰次郎を常任指揮者、矢崎彦太郎を首席客演指揮者に擁してきたが、この10月1日、「一般財団法人 東京シティ・フィル財団」を設立したことを期して、2012年4月1日付けで宮本文昭を初代音楽監督に迎える。向こう一年余じっくり準備期間をおき、満を持しての登場、同年4月18日に「就任披露特別演奏会」が予定されている。待ち遠しい限りだ。
 彼の魅力は、その音楽性の高さと音楽に対するアプローチのしなやかさにある。それは誰もが認めるところだろうが、その発するところは、この日の彼の一言に現れていると思った。
「ボクはオーボエ奏者になりたかったのではなく、音楽家になりたくて、その手段としてオーボエを選んだのです」
Photo_2  1949年東京に生まれ、18才でドイツにオーボエ留学し、フランクフルト放送響、ケルン放送響、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管などの首席オーボエ奏者を歴任し、超絶的技巧をもつ世界的名手、ソリストとして高い評価を得てきた。
 2000年からは、活動の本拠地を日本に移し、07年3月31日、オーボエ奏者としての40年の演奏活動にピリオドを打った。見事なまでの転身振りと映った。しかし、彼は言う。
「今まで、オーケストラの指揮者の正面で、演奏者として指揮者と対峙してきました。自分が良い演奏ができたときの指揮を吸収し、されたくなかったことはしない」…オーボエ奏者のこれまでの40年間、彼は指揮法を学んでいたとも云えるわけだ。
 もう、10年ほど前のことになるが、長老ボッセ氏が、「ボクはヴァイオリン奏者としてはそれなりのキャリアがありますが、指揮者としては初心者なのです」と云っていたことを思いだした。彼が新日フィルとベートーヴェンの交響曲全曲シリーズを進めている最中だった。彼の正面にはオーボエの首席2氏が交替で座る。この首席の違いで楽団が別物になることに気がついた。そしてオーボエ奏者は第2のコンサートマスターと云われることも知った。
 「好きな曲、得意な曲は」の問いに、「ボクは音楽が好きなのです。既に60歳をこえてますし、残りの人生で、『積極的に音楽する』集団を創り上げ、1曲でもたくさん演奏して、完全燃焼の瞬間を見届けて頂きたい」…これは青年の特権“好奇心”に他ならない。第二の人生を歩む雄姿を見届けたい。
 我田引水で恐縮ですが、この配信記事「音楽アラカルト」のモットーは“音・楽しよう”です。
宮本文昭の詳細は、http://miyamotofumiaki.com/
東京シティフィルについては、http://www.cityphil.jp/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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