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2010年12月26日 (日)

今年聴いたCDから《ヴァイオリン曲・1》
ヴァイオリンのエンタテイナー佐藤久成
オリジナルブランドで今春2枚リリース

 佐藤久成が、新レーベル「YEARS & YEARS CLASSICS」を5月に誕生させた。「今回リリースされる2枚のCDには世界初録音となる珍しい曲もたくさん含まれております。たくさんの方々に手にとって聴いていただけたら幸いに存じます」
 毎回のリサイタルで初演の曲も暗譜で弾いてしまうエンターテイナー佐藤久成の2枚、面白くないはずがない。リサイタルを聴いたことのある方なら異論はなかろう。
 ライフワークとして、数万曲以上に及ぶ数々の未知の絶版楽譜を世界中で収集し調査。それらの知られざる作曲家や忘れられた作品の発掘に力を注ぎ、紹介・初演・レコーディングを積極的に行っている。
 日本国内では、2001年、知られざるドイツ・ロマン派の作曲家であるH.ケスラーのソナタをはじめ、数々の埋もれたロマン派作品を本邦初演し注目される。
 02年、カザルスホールにてデビューリサイタルを開催。以降、03年(浜離宮朝日ホール)、04年~10年(東京文化会館)と、毎年自主公演を続けている。その画期的なプログラミングには、オンドリチェク、ヴィルヘルミー、ヴェチェイ、プシホダ、フバイ、ゾルト、ナシェなど往年の知られざるヴィルトゥオーゾ作品、また、テュイレ、ボウエン、ヴルース、ワインガルトナー、フルトヴェングラー等のソナタの本邦初演が含まれる。このサイトではフルトヴェングラーのソナタ2曲のリサイタルも告知している。
 「5歳からピアノ、9歳からヴァイオリンを…」に始まる彼の猛烈なプロフィールはHPでご覧ください。
http://www.hisayasato.com/main.html
「YEARS & YEARS CLASSICS」(イヤーズ&イヤーズ クラシックス)のサイトは以下のURLで見られます。
http://www.yearsclassics.com/

哀傷のラメント 佐藤久成
(イヤーズ&イヤーズ クラシックス YYC0001 \3,000)
魂のヴィルトゥオーゾ、魂の秘曲の封印を解く!

Vn_3ラフマニノフ:ジプシー・ダンス
ザジツキ:ロマンス
チャイコフスキー:メロディ
アンジェヨフスキ:ブルレスカ
ホルブ:春
*
グルック:メロディ
モシュコフスキ:ギターラ
ザレンプスキ:子守歌
*
ヴェチェイ:夢*
タウンゼント:子守歌
プロヴァズニーク:陽気なワルツ
ウィルヘルミ:ロマンツェ
プルシーホダ:奇想曲
ナシェ:哀傷のラメント
*
(*世界初録音)
 
 YEARS & YEARS CLASSICSレーベル第1弾は“魂のヴィルトゥオーゾ”と評される佐藤久成のヴァイオリンによる前代未聞の刺激的な小品集アルバム!
 冒頭の「ラフマニノフ:ジプシー・ダンス」は、語弊を恐れずに云うと、まさに“じんた”。客寄せの街頭の宣伝バンドもどき。紛うことなく、その目的を達している。聞き手を惹きつけておいて、次のロマンスでは耳元で甘く囁きかける。タイトルにある「哀傷のラメント」は、1896年にハンガリー人のナシェによって親友の突然の死を悼んで書かれた痛々しい心境が滲み出た悲しみ溢れる曲。「その知られざる秘曲の封印が解かれる!」謳い文句どおり、あっという間の1時間余。

トリスタンとイゾルデ 佐藤久成
(イヤーズ&イヤーズ クラシックス YYC0002 \3,000)
19世紀官能美の境地に酔う。夢想の空間。

リヒャルト・ワーグナー作曲
”前奏曲”~楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
(ジット編)*
”懸賞の歌”
 ~楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
(ウィルヘルミ編)
アルバムの綴り(E.ジンガー編)
”愛の歌”~楽劇「ワルキューレ」より(シンディング編)*
”冬の静かな炉ばたで”
 ~楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
(O.ジンガー編)*
ロマンツェ(ウィルヘルミ編)
”愛の死”~楽劇「トリスタンとイゾルデ」より(マイヤー/佐藤久成編)*
ジークフリート・パラフレーズ(ウィルヘルミ編)*
パルジファル・パラフレーズ(ウィルヘルミ編)*
Vn2_2
 「トリスタンとイゾルデ」というアルバムは、ワーグナー作品のヴァイオリン編曲集で、世界初録音が半分以上ある。<トリスタン…>の前奏曲の冒頭は、前項の第1集とはガラッと趣が違う。微妙な音の高低、揺れ、ポルタメントなどを駆使し、ドロドロした世界を描き出す。「このヴァイオリニスト、ジャケット写真を見て、てっきり草食系かと思ったのだが、とんでもない誤解だった。こんなヴァイオリンを耳元で弾かれたら悪夢にうなされそうというくらい濃い口なのである。<愛の死>は、ちょっとかすれ声っぽい感じで弾き出されるのにのけぞった。これまた妖しすぎる。…いやはや、これは禁断の音楽だ」とは某氏のブログ。
 <パルジファル>では、すばらしい弱音で弾く。ピアニッシモで感動させることができる本格派なのだ。
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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