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2011年1月12日 (水)

平野公崇サクソフォン リサイタル
Masataka Hirano Saxophone Recital
時に穏やかに、時に鮮烈に、時代を疾走する感性
3/2(水)pm7:00

東京文化会館小ホール

J.C.バッハ:4つの四重奏曲 Op.19より 第1番 ハ長調
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第2番 変ホ長調
J.S.バッハ
(編曲:平野公崇):主よ、人の望みの喜びよ
J.S.バッハ
(編曲:平野公崇):G線上のアリア
J.S.バッハ
(編曲:平野公崇):ゴールドベルク変奏曲から
      
第26変奏/第19変奏/第7変奏/第30変奏
11032

“時に穏やかに、時に鮮烈に、時代を疾走する感性”
 この催しのキャッチコピーだが、…何を言いたいのだっけ…そう、「サックスでバッハやブラームスを?」とまず首を傾げた。なぜって…サックスと聞くと私の思いは中学時代に飛んでしまう。当時最先端を走っていたジャズメン、バリトン・サックスのジェリー・マリガン(1927-96)だ。ニューオリンズに端を発したラグタイムがデキシーランド・ジャズと呼ばれ、ミシシッピー川を遡ってシカゴに到達しスィング・ジャズ全盛期を迎える。その頃ラジオが普及して酒場の音楽がダンス音楽となって広く家庭に入り込む。で、時代の先端を行くミュージシャンは東海岸と西海岸に別れて活動…N.Yに生まれ、フィラデルフィアから活動の場をカルフォルニアに移したマリガンは、そこでトランペットのチェットベーカーと出会い、ウエストコースト・ジャズが芽生える…。分かりもしないのに、デビュー・アルバム「Gerry Mulligan Quartet」を粋がって聴いた。
 だからサキソフォンは北米の楽器だと思い込んでいた。が、このリサイタルのチラシのコメンテイターによると、
…面白いことに、サクソフォンは発祥の地フランスの音楽ではおなじみだけれど、ドイツ音楽ではあまり使われてこなかった。しかし平野は、そんな歴史を逆手にとるように音楽の国境を越える。2003年のアルバム『クラシカ』をドイツの作曲家でかためたのも「僕はサックス・プレイヤーというより一人の音楽家としていたいから」と語っていたものだが、今回のリサイタルでは、その『クラシカ』にも収録された作品が演奏される。ブラームス〈クラリネット・ソナタ第2番〉をお聴きいただければ、平野公崇のサクソフォンが生む説得力に深く惹きこまれることだろう。さらにバッハ《ゴールドベルク変奏曲》も平野の十八番だ。もともとは鍵盤楽器ソロのために書かれた長大な変奏曲だけれど、平野は自らの編曲で抜粋版をつくり、録音以降も演奏を繰り返し手を加え続けていった。…天才サクソフォン奏者・平野公崇の凄さは、コンサートでその時間を共に生きて体験されることをお勧めしたい。
 ジャズなどでもおなじみのサクソフォンは、まだブラームスやバッハの時代には存在しなかった楽器だけれど、平野公崇の表現力はあらゆる壁をナチュラルに超えてゆく。…彼の音楽はほんとうに愉しく、美しい。サクソフォンのために書かれたものではない曲も、サクソフォンのために生き、サクソフォンを愛しぬくように響く、この時間を体感していただきたいのだ…。
 平野公崇は、東京藝大を経てパリ国立高等音楽院に学び、難関J.M.ロンデックス国際コンクールを日本人として初めて制した。クラシック、現代音楽、ジャズ、即興演奏…とジャンルを越える活躍をみせてきた。略歴はこのURLで。
http://aspen.jp/artist/saxophone/masataka-hirano/index.shtml
主催/問合せ:MIN-ON 03-3226-9999
http://www.min-on.or.jp/play/detail_8042.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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