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2011年3月27日 (日)

アンサンブル of トウキョウ
創立25周年記念 2011年定期演奏会
110412of

 今年アンサンブルofトウキョウは創立25周年を迎える。代表に、その思いを語っていただいた。
「私は1970年代に、ドイツのオーケストラに勤めながらソロ活動を続けていました。その頃、I.ゴリツキー氏を始めとするドイツ人奏者や小林道夫先生を始めとする日本人奏者たちとのアンサンブルも重ねて、“いずれは、演奏活動の中心をアンサンブルの活動に移したい”と考えていました。
 81年に東京芸大勤務のため日本に戻ってきて、様々な方々とアンサンブル活動を続けましたが、様式感がマッチする人たちと恒常的に活動してアンサンブルの緊密性を高めたいと考えるようになりました。86年に永島義男、河野文昭、大野かおる、菊池百合子、梅村祐子ほか数名で創立し、大林修子、蒲生克郷、小林美恵などが順次加わり、現在の骨格が出来あがりました。彼らとはもう20年以上アンサンブルを続けていることになります。しばらくしてから、玉井菜採、青山聖樹なども加わり、より強力になったのではないかと思っています。
 この間にいろんなことがありました。私の育った神戸で大震災があり、大変悲しい思いをしたかと思えば、今度は東北でもっと大きな震災があり胸が痛みます。百回近くの定期演奏会を始め無数の演奏会を行って来ましたが、一度も中止になったことがなかったのは、今から思えば奇跡的な事と言えるかも知れません。台風が来て交通がマヒし、中止にしようと会場に来てみたら、300人程のお客様がいらしていて、演奏会を決行したこともありましたが、、、よくよく定期会員の皆様に支えて頂いたことと、感謝しています。
 今年の定期演奏会では25周年ということで特別な企画をするわけではありません。まあ、夏にイタリア・モンテネグロ演奏旅行をしますので、そのプログラムを中心としたもので第99回の定期演奏会を行う事にしましたが、その日を含めいつもの年とあまり変わらず、無伴奏独奏からベートーヴェンの交響曲までの多彩な編成で、歌やピアノやフルートの国内外のゲストを迎えて協演し、バロックから超現代まであらゆる時代の作品を演奏致します。これが私たちの特徴でありポリシーでもありますので。
 私は、音楽鑑賞とはドイツで行われているように、別に特別なことではなく日常生活の中で、偉大な先人たちが人類に残してくれたものに、心地よく接することだと思っています。演奏者はしかし、先人たちの心を正確に、さりげなく聴衆に伝えるための研究と努力をしなければならないのです。25年続けられたのは、聴衆のみなさんにこの考えがご理解いただけたからかと思っています。
 私は途中で大病をしましたので、いつまで続けられるかわかりませんが、できるだけ続けたいと思っています。メンバーは皆まだバリバリですので、私が出来なくなってもやってくれるでしょう。そう期待しています」金昌国
                                   
第98回 モーツァルト・ハイドン協奏曲の夕
4/12
(火)pm7:00
モーツアルト:オーボエ協奏曲八長調 K314 (独奏 青山聖樹)
ハイドン:チェロ協奏曲第1番八長調 Hob VIlb-1 (独奏 河野文昭)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長詞 K219 (独奏 小林美恵)
指揮 金 昌国
 

第99回 イタリア・モンテネグロ演奏旅行記念
7/1
(金)pm7:00
シューベルト:弦楽三重奏曲変□長調 D471 (山田麻美 大野かおる 羽川真介)
モーツァルト:フルート四重奏曲二長調 K285 (金昌国 蒲生克郷 大野 羽川)
J.Sバッ八:カンタータ「平安、汝とともにあれ」BWV 158 (独唱 小松英典)
J.Sバッ八:無伴奏パルティータ第2番二短調 BWV 1004より“シャコンヌ"
                                
(独奏 玉井菜採)
J.Sバッ八:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲二短調 BWV 1060a
指揮 金 昌国                        (独奏 青山 玉井)


第100回 室内楽の夕

10/3
(月)pm7:00
J.Cバッ八:2本のフルートとヴィオラ、チェロのための四重奏曲二長調
                                                       (金 濱崎麻里子 大野 河野)
K.アホ:無伴奏フルートのための“ソロⅢ”(独奏 濃崎)
モーツァルト:オーボエ四重奏曲へ長調 K370(青山 大林修子 大野 河野)
シューベルト:五重奏曲イ長詞 "鱒“op]14 D667(梅村祐子 大林 大野 河野 永島)

第101回オーケストラの夕
12/22
(木)pm7:00
ハイドン:オーボエ協奏曲八長調(独奏 青山)
モーツァルト:ピアノ協奏曲二短調 K466(独奏 Bクラリェヴィッチ)
ベートーヴェン:交響曲第2番二長調 op 36
指揮 金 昌国

http://www.ensembleoftokyo.com/
主催・問い合わせ:アンサンブルof トウキョウ
Tel:03-3426-2010  Fax:03-3426-2191  oftokyo@gmx.net
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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ムシカ・ポエティカ 新しいリスト像を求めて
リスト生誕200年記念コンサートシリーズ-全3回-

その1:《受難楽》
4/11(月)pm7:00
東京カテドラル聖マリア大聖堂

I. シュッツ《ルカ受難曲》ア・カペラ
  バリトン[福音史家] 淡野太郎
  バス
[イエス] 浦野智行
  指揮 淡野弓子
合唱 ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京

II. リスト《十字架の道行》独唱/合唱/オルガン 
  バス
[イエス] 浦野智行
  オルガン 椎名雄一郎
  指揮 淡野太郎
合唱 ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京&メンデルスゾーン・コーア110411_6

 今年2011年はフランツ・リスト生誕200年。ムシカ・ポエティカは、このリストを今年の一大テーマに据え、3回のコンサートを計画した。リストが真摯に取り組んだにもかかわらず、当時、正当には評価されなかった宗教作品、《十字架の道行》、《キリスト》、そして《レクイエム》に光を当てる。
 初回の《十字架の道行》は、グレゴリオ聖歌、プロテスタントのコラール、教会旋法、無調が次々と現れ、ラテン語とドイツ語が行き交う実験的な作品で、リストの最高傑作のひとつといわれている。捕縛されたイエスは十字架を背負い、ゴルゴタの丘へ。この途上で起こった出来事は14の留(リュウ・札所・Station)となって今でも野や教会内に残されており、信徒や巡礼者たちはその留をひとつずつ巡って黙想し、祈りを捧げるという。キリストの苦しみを追体験しようとのこのような行いを“十字架の道行”といい、リストの《十字架の道行》はこの14の場面それぞれに付けられた音楽で、オルガン、独唱、合唱によって演奏される。「14」という数は、かのBACH の数(B=2, A=1, C=3, H=8)としても有名だが、リストはこの曲の中で B-A-C-H の反行音型 H-C-A-B を頻用しており、コラールの挿入も含めバッハへの敬愛が窺えると主催者。またこの日にはバッハより100年前に生まれ、ドイツ音楽の父と呼ばれるシュッツの《ルカ受難曲》も歌われる。
 主催の「ムシカ・ポエティカ」は、シュッツやバッハがもちいたムシカ・ポエティカ(音楽修辞学)の技法を尊重し、演奏に生かすべく研究・実践・教育に力を注ぐ演奏グループ。1984年 淡野弓子によって創立され、レパートリーはルネサンス、バロックからロマン派を経て現代音楽、新作に至る。
 主催者、出演者など詳細は下記のHPでご覧いただけます。
http://www.musicapoetica.jp/
主催:ムシカ・ポエティカ Tel/fax:03-3998-8162
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年3月24日 (木)

オーケストラの日2011 無料コンサート
&「春風亭小朝×東京シティ・フィル」

3/27(日):
ティアラこうとう 大ホール ほか

 先日、“オーケストラの日 今日はまるごとオーケストラ”という春休みのイベントを配信しました。↓
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-d346.html

 しかし、配信した翌日、東日本大震災に襲われ、楽団から“規模を縮小して決行”と知らせを受け、取り敢えずの続報も配信しました。1103272011_2
 その後、主催の東京シティ・フィルとティアラこうとうが詳細を詰め、復興支援チャリティー・コンサートとして義捐金を募ることに決定しました。
 詳細は右のチラシでご覧いただけますが、午前11時からの無料コンサートが、「第1部:ジュニアー・コンサート」と「第2部:シティ・フィルのオーケストラ・ファンタジー」の2演目。それに楽器体験コーナー(会場はティアラこうとう大会議室)
 有料の公演が午後4時開演、超ユニークな今回の目玉、「春風亭小朝×東京シティ・フィル~音楽界の大師匠《ヨハン・シュトラウス二世ものがたり》」。公演内容は上記のURLでご覧いただけますが、こちらの有料コンサートは募金以外に、収益金も義捐金に回すという。
 今回のイベント、名付けるとすると“オーケストラの日 今日はまるごとチャリティ・コンサート”ということになろうか
http://www.cityphil.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

新東京室内オーケストラ第26回定期公演
ウィーン古典派の系譜 ~音楽と自然~

4/13(水)pm7:00
紀尾井ホール

ハイドン:交響曲第73番 ニ長調 Hob.Ⅰ-73「狩」
ドップラー:フルートとオーケストラのための幻想曲「ワラキアの歌」op10
J.シュトラウスⅡ世:ポルカ「クラップフェンの森にて」op336
J.シュトラウスⅠ世:ワルツ「つばめ」op.208
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」

・指 揮:前田 二生
・管弦楽:新東京室内オーケストラ
・コンサートマスター:藤原 浜雄
・フルート:一戸 敦110413

「ウィーン古典派の系譜」シリーズは、1990年に指揮者前田二生とウィーン楽友協会資料室長ビーバ博士のコラボレーションとして始まり、今回が26回目。
 長くウィーン楽友協会資料館に眠っていた多くの知られざる作曲家、その作品を、前田がウィーンと東京で演奏することにより、再び光のあたる存在に蘇らせてきました。特に、サリエリ、ツェルニーなどのオーケストラ作品の演奏、20世紀ウィーンの巨匠アイネムや、ロガーなどの披露演奏などには、特筆すべきものがある。これらの活動に対して、前田はオーストリア政府から「科学・芸術栄誉第1等級十字章」を授賞されている。
 今回のテーマは、「音楽と自然」。これまで、作曲家のアニヴァーサリーがテーマとなることが多かったが、今回は少々趣が異なり、ベートーヴェンの「田園」を中心とし、ハイドン、シュトラウス2世など、おなじみの作曲家による大自然を感じさせる曲の数々を取り上げる。「木々の緑、鳥のさえずり、風の音などが、聴こえてくる魅力的なコンサートなることを願っています」と主催者。「ウィーンでは5月8日、まさに新緑の美しい季節に楽友協会での演奏会となりますが、東京でも木の芽吹きが始まる4月半ば、ぜひご来聴いただきたくお待ちいたしております」
 主催者の下記HPを見て申し込むと割引きされます。
主催・問合せ:前田事務所 TEL:03-3446-1223
http://www.maedaoffice.com/concert.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年3月23日 (水)

二期会オペラ講座 第30回
親子の邂逅にみる作曲家の心情
~親元を離れて育つ子はオペラ界のセオリーか?~

3/29(火)pm3:00
(終了予定pm5:30)
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
(当初予定されていた二期会会館から変更になりました)

お話とピアノ:青島広志
ソプラノ:田崎尚美、テノール:大澤一彰、バリトン:萩原 潤

演奏予定曲:
「イドメネオ」(モーツァルト)、「ルクレツィア・ボルジア」(ドニゼッティ)
「シモン・ボッカネグラ」「シチリア島の夕べの祈」「ルイザ・ミラー」(ヴェルディ)
「トゥーランドット」(プッチーニ)
「カヴァレリア・ルスティカーナ」より(マスカーニ) ほか 11032930_2  

 会場をカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」に変更したのは、「大震災後とあって、窓を閉めきってスポットライトを使用するスタジオより電力消費が少ないであろう会場に。加えて、被災者様へ音楽に携わる者としてなにがしら貢献できる企画を追加する所存です」と主催者。
 オペラのドラマチックな展開には、しばしば離れ離れに暮らしていた親子が再会するという感動モノの場面が使われます。…それぞれが運命を背負って、…時には敵として、あるいは、親と名乗れずに…。
 こうした出会いのシーン、作曲家は実際には自分が体験していないのに、どうやって描がくことができるのでしょうか?…講師は、お馴染みの“ブルーアイランド”こと青島広志。独特の話術をもって、知的好奇心を満足させるオペラ講座。今回も強力な歌手の賛助出演を得て、オペラ名場面を大いに楽しもうという趣向だ。出演者のプロフィールは下記のHPでもご覧いただけます。
主催:東京二期会http://www.nikikai.net/enjoy/course_opera030.html
問い合わせ:二期会チケットセンター Tel:03-3796-1831
変更後の会場:カワイ表参道2階「パウゼ」
東京都渋谷区神宮前5-1 
Tel:03-3409-2511 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/access/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年3月12日 (土)

東京トスティ生誕記念 第1回
  Primo Festival “Francesco Paolo Tosti”
インターナショナル
フェスティヴァル
4/9(土)pm3:00
イタリア文化会館
110409
アニェッリホール


 フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846~1916)。その生誕を記念し、オルトーナのトスティ協会(会長ジュゼッペ・モンタナーリGiuseppe Montanari)氏の呼びかけで、165年目の誕生日のこの日、世界各地でトスティ作品の演奏会が同時開催されることになった。東京では、イタリア文化会館で、今も世界中で愛されている彼の珠玉の名曲の数々が演奏される。 ことの発端は、こうだ。
 イタリアの『オペラ・リリカ』は1500年ごろに始まった。作曲家たちはオペラの他に歌曲も作曲した。カッチーニ、ペーリ、ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニ、勿論プッチーニ、そしてヴェディなどだ。トスティは400曲以上の歌曲を作曲した。当時の有名な詩に曲を付けたのだが、あまり知られなかった。しかし、オペラ作曲家であるジュゼッペ・ヴェルディはトスティを真の歌の教師であると絶賛していた。
 イタリアにはドイツのような歌曲、“リーダー”の世界は無かった。そこで、彼のイタリア“リーダー”を広く知ってもらい、トスティ愛好者の輪を広げようという作戦だ。
 本部から届いている情報によると、その開催予定地は、イタリア国内では、ボローニャ、メッシーナ、パドヴァ、テラーモの各コンセルヴァトリオ、メッシーナのフィラルモニカ、パレルモのマッシモ歌劇場、パルマのレッジヨ王立劇場,ミラノのリリカとコンサート協会,ミラノのアカデミースカラ座歌劇場、スカラ座友の会、トレビーゾのオデルⅡ幕音楽協会。
 イタリア国外では、アテネのコンセルヴァトリオ、ブラジルの音楽アカデミー、ブラジルのリオデジャネイロ、スペイン大使館。マドリードのイタリア文化会館、トローラのブリティッシュ・バージン アイスランド。日本国内は、東京と奈良の2カ所となっている。
 トスティは、1846年4月9日、イタリアのアブルッツォ州キェーティ県オルトーナに生まれ、幼くしてヴァイオリンの神童として知られ、ナポリに遊学。作曲を学んだ後、1880年からはロンドンに移住しイギリス王室の声楽教師となる。1906年には英国臣民となり、1908年にはナイトに叙せられた。1912年に引退、イタリアに戻って余生を送り、ローマで他界した。
 英語は一言も解さなかったとの説もあるが、母語のイタリア語のみならず、英語やフランス語を原詩とする歌曲の小品を多数作曲している、。その多くが今日でもリサイタル用ピースとして愛されている。イタリア語に関しては17歳年下の詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオとのコラボレーションは少なくとも33曲におよび、中でも歌曲集「アマランタの4つの歌」が特に有名である。
 東京公演の出場者は、以下のとおり。
Sop:嶺 貞子・畑 美枝子・中村 真由・月村 春香・安部 久美子、Mez:田原 由美子、Ten:山原 卓実、Bar:岸 豊大、Pf:山岸 茂人・小島 まさ子・谷口 明子・平澤 理恵子・松永 朱美・矢部 伸子・山内 三代子、司会・藤本 しの。  
主催:東京トスティ生誕記念インターナショナルフェスティヴァル実行委員会、
    畑チェチリア・ベルカント研究会(代表・畑美枝子)

問い合わせ・申込み:フェスティヴァル実行委員会事務局(小野清子)
 ℡/fax:03-3926-0166 畑美枝子 Fax:03-3784-5042
Mail:tokyo_tosti_festival@yahoo.co.jp
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年3月10日 (木)

田中良茂ピアノ・リサイタル    
ベートーヴェン ピアノ協奏曲
《皇帝》 室内楽版Ⅲ
日本発の編曲、世界初演
4/5(火)pm7:20
pm7:00・編曲者南聡氏と田中良茂によるプレ・トーク
東京文化会館小ホール

ベートーヴェン
・ ピアノ協奏曲第5番 《皇帝》変ホ長調 作品73
 編曲者:南聡(1955-)世界初演
モーツァルト
・ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414
 編曲者:モーツァルト(1756-1791)

オーケストラ部:
クァルテット・エクセルシオ+コントラバス(赤池 光治)110405pf

 ベートーヴェンのピアノ協奏曲の室内楽版。迂闊だったが、昨年1月に2番と4番、7月に1番と3番を既に演奏している。今回がその3、何と第5番《皇帝》だ。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会で知られる田中良茂。彼がこの企画を始めることになったのは、もっと気軽に協奏曲を、という思いももちろんだが、ベートーヴェン自らがピアノ協奏曲第4番のピアノパートを室内楽版のために編曲していることを知ったのがキッカケだったという。彼のプロフィールに加えて、このシリーズに賭ける抱負は、彼のHPでとくとご覧ください。今回の企画には、名だたる専門家が企画推進者に名を連ねていることも添えておこう。
 田中良茂はデビュー以来ベートーヴェンのソナタの全曲演奏を目指して演奏活動を展開している。この際、必ず、邦人作曲のピアノ曲もプログラムに加えているが、「閉塞感のあるクラシック音楽界に風孔をあけたいという強い思いがある」のだという。このベートーヴェンのピアノ協奏曲の室内楽版の演奏もその路線にあるといえよう。これまでの演目も邦人編曲による世界初演が話題になったが、今回の《皇帝》の編曲者は、南聡(Satoshi Minami)。彼の履歴はこんな具合だ。
 南は1955年生まれ。東京芸術大学で野田暉行、故黛敏郎両氏に作曲を師事する。第53回日本音楽コンクール2位、第1回ミュージックトゥデイ国際作曲コンクール入選。1988年独奏ハープを伴うオーケストラのための《“譬えれば”の注解》によって注目される。90年環太平洋作曲家会議に参加。1991年村松賞。92年3人の独奏と3群のための《歓しき知識の花園Ⅰb》にて文化庁舞台芸術奨励賞佳作。同年ケルンの日本音楽週間92に招かれ9人の奏者のための《昼Ⅱ》の委嘱初演、および自作に関する講演を持つ。2001年国際現代音楽協会(ISCM)の「世界音楽の日々」に《帯/一体何を思いついた?》入選。02年にも《日本製ロッシニョ-ル》が入選し演奏されている。21世紀音楽の会会員。PMF評議委員。荒井記念美術館評議委員。
 クァルテット・エクセルシオは、年間60回以上の公演を行う、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。モットーは「迷いの無いリズム運び、これが常設の凄み!」 定期演奏会では必ずベートーヴェンを取り上げている。
主催・お問合せ:MAT音楽事務所 Tel:03-6657-5151
E-mail:info@mat-music.jp 
http://www.pf-tanaka.com
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年3月 6日 (日)

春風亭小朝×東京シティ・フィル
オーケストラの日 今日はまるごとオーケストラ

3/27
(日)pm4:00
ティアラこうとう 大ホール

お題目
~音楽界の大師匠「ヨハン・シュトラウス二世」ものがたり~

喜歌劇「こうもり」序曲、美しく青きドナウ、ワルツ「春の声」ほか

ナビゲーター:春風亭 小朝
コンダクター:海老原 光
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団110327_2 

 落語はもちろん、ジャズ演奏・オーケストラの指揮と、あらゆるエンターテイメントにその奇才ぶりを発揮している春風亭小朝師匠。彼が自らプロデュースする新しいスタイルのクラシック・コンサートだ。さあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
 単なる「解説付きコンサート」とは全く違う切り口で、思いっ切り笑っていただいた後に、そのお話しに因んだ名曲をお楽しみいただくという趣向…と聞いたら、見逃せません!
 ところで、この日は「オーケストラの日」と題し、午前11時から終日オーケストラを楽しむ催しが開催される。
110327_3 ティアラこうとうの施設をフルに活かして、東京シティ・フィルとティアラこうとうジュニアオーケストラによる無料コンサートや、楽器体験コーナー・二代目林家木久蔵師匠の春らんまん寄席・千社札作成コーナー・スタンプラリーなど、家族で楽しめる盛りたくさんのイベントが用意されているのだ。そのイベントのいわばトリが、夕方4時からの「春風亭小朝×東京シティ・フィル」。クラシック音楽通としても有名な 落語家 春風亭小朝師匠をナビゲーターに迎えて、「クラシック音楽ファンにも、また、そうでない方も十分お楽しみいただけるコンサートを開催いたします」
主催:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 Tel:03-5624-4002
http://www.cityphil.jp/
[無料コンサート]
・公演名
 第1部 ティアラこうとうジュニアオーケストラ スプリングコンサート
  第2部 東京シティ・フィル オーケストラ・ファンタジー

・開演時間
 第1部 11:00(10:30開場)、第2部 13:00(12:30開場)
・指 揮  第1部/第2部とも 海老原 光
・演 奏
 第1部 ティアラこうとうジュニアオーケストラ
  第2部 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(江東区芸術提携団体)
      ティアラ・フィルハーモニー合唱団

・曲目 
 第1部 オッフェンバック/天国と地獄序曲、ビゼー/カルメンから第1組曲 ほか
  第2部 ヘンデル/メサイヤよりハレルヤ、チャイコフスキー/花のワルツ ほか

詳細は上のチラシをご覧ください。
・入場希望者の申込み方法と申込み先
 往復ハガキに以下を記入のうえお申込みください
①郵便番号・住所
②氏名(同伴者(3名まで可)がいる場合は氏名、お子さんの場合は年齢も)
③電話番号 ④返信用宛先
申込み先 〒135-0002 江東区住吉2-28-36
ティアラこうとう「オーケストラの日」コンサートS係へ
・締切 3月17日(木)消印有効
主催:公益財団法人江東区文化コミュニティ財団
    東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

TEL 03-3635-5500  FAX 03-3635-5547
http://www.kcf.or.jp/tiara
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年3月 4日 (金)

フリデリック・ショパン・ピアノ・アカデミー
Fryderyk Chopin Piano Academy
今春、ワークショップでフル稼働

 ショパン生誕200年の昨秋、ショパン誕生の地ポーランドのマゾフシェ地方に新しいシステム《フリデリック・ショパン・ピアノ・アカデミー》(以下FCPA)が設立された。施設は首都ワルシャワの東方50キロのズドゥノヴォzdunowoにあるズドゥノヴォ宮殿。Palac_zdunowo_220世紀初頭に建てられた瀟洒な宮殿で、内装は改装され、最新のバス・トイレ、冷暖房が完備されている。その閑静な佇まいの中で、世界的に著名なピアニストらによるレッスン、ワークショップなどを実施して、才能豊かな若手音楽家の育成を目指す。アンジェイ・スウェックを代表者とする「Piano Nobile」財団が運営している。
 アンジェイ・スウェックAndrzej Sulek代表は昨秋、国立フリデリック・ショパン・インスティトゥート(研究所)所長を退任した、ピアニスト、ジャーナリスト、音楽批評家で、文化事業の企画、運営に幅広い経験を持つ。長年、ポーランド・第2ラジオ、アルトゥール・ルービンシュタイン記念ウッチ・フィルハーモニーなどの代表も務め、欧州放送連合(EBU)音楽部会員として、ラジオ、テレビ番組の原作および著作も数多い。その経験と国際的な人脈がFCPAに活かされている。そのモットーは、
 レッスンの枠にとらわれず名ピアニストと語らう、
 レッスンを通じてインスピレーションを感じる、
 
深奥を見つめる、世界を広げる

…このアカデミーならではのポリシーといえよう。
[設立趣旨]
 FCPAは、ポーランドのみならず、世界中の音楽を志す学生および若手音楽家が演奏技術を磨くことのできる、ポーランド初の常設の近代的なセンターだ。制約は、18歳以上であることだけ。とりわけ、ショパンの作品の演奏と、ショパンを理解する上で欠かすことのできない文化、歴史的背景の学習に主眼が置かれている。また一方で、FCPAは19世紀末から20世紀初頭にかけて普及していたピアノのポーランド派の理想と素晴らしさを伝え、復活させていくことも課題としている。
 講師陣は世界屈指の傑出したピアニストと教育者の面々で、とりわけ、ショパンの演奏および解釈に優れて、その業績が世界的に認められている。
[マスタークラスが基本]
 2週間単位で開催されるマスター・クラスがFCPAの基本システムだ。一般的な大学組織とは異なり、FCPAは「Piano Nobile」財団の支援のもと、完全に独立運営されている。この運営形式、システムによって初めてFCPAは通常の学習制度では困難あるいは不可能ともいえる、価値ある内容を実現している。
 FCPAは、とりわけ2010年のショパン年を受け、ショパンの祖国として、また、この世界中で愛され演奏されている作曲家の作品に深い影響を与えた存在として、ポーランドへの関心が高まり続けていることから創立された。ポーランドを実際に訪れ、その文化と歴史、空気を直に感じとり、ショパンの作品に秘められた何かに辿り着きたい…その期待に応えるのがFCPAなのだという。
[学習プログラム]
 FCPAでは、今日の一般的な学習システムにおける師弟関係の希薄化を解消し、互いの理想や見解を語り合える関係を築くことを目指すという。
 ショパンの故郷であるマゾフシェの地に佇むFCPAは、その土地、慣習、風景、人々の全てが真のインスピレーションの源として、現代の若手音楽家の方々の心に響くことを願っている。それは今日、ショパンの解釈で最も求められているもので、ワルシャワのショパン国際ピアノコンクールをはじめ、多くのコンクールの出場者に期待されているところだ。
 プログラムは月曜日から次週の土曜日までの2週間。この間、FCPAにて自らの研究に集中して取り組むと同時に、仲間たちと共同でショパンの作品に秘められた深奥へ迫ることができる。また、可能な限り教授陣がFCPAのゲストルームに宿泊し、参加者とともに音楽との出逢いのひとときを分かち合う。
 FCPAへは、演習生もしくは聴講生としての参加が可能だ。 
 演習生には、指名教授によるピアノ(他の楽器および声楽も可)の個人レッスンが確保される。全てのレッスンはオープン・レッスンとなっていて、ほかの参加者が受ける全ての教授のレッスンを見学することができる。(詳細は申請用紙に記載されている)
 また、FCPA内で開催されるコンサートへの出演が可能だ。さらに、教授が推薦する演習生は、ジェラゾヴァ・ヴォラもしくはワルシャワにおいてリサイタルを開催することができる。
演習生のレッスンを見学するのが聴講生。演習生、聴講生ともに2日間の民族舞踊のワークショップをはじめ、下記の講義を受講できる。
*オープニング・レクチャー
*18世紀末から19世紀初頭にかけてのポーランド政治史
*ピアノにおけるポーランド派の歴史
*ショパンの時代におけるワルシャワの思想、学術、芸術的潮流
*ショパンの解釈史概要

 その他、プログラムには、映画上映、ジェラゾヴァ・ヴォラおよびブロフフへの小旅行、ワルシャワの「ショパン街道」およびショパン博物館見学が含まれます。

[2011年上半期のスケージュル]
3/28~4/9
Professor Andrzej Jasinskiアンジェイ・ヤシンスキ講師
Fcpa  ポーランド国立カトヴィツェ・シマノフスキ・アカデミー(旧カトヴィツェ音楽院)でマルキエヴィチ女史に師事し、1959年優等賞で卒業。その後パリに渡りマグダ・タリアフェロに師事し、60年マリア・カナルス国際コンクール優勝。 61年から母校カトヴィツェ・シマノフスキ・アカデミーで教鞭を取り、現在ピアノ主任教授。81年までシュトゥットガルト音楽大学でも教えた。クリスチャン・ツィメルマン、ヤブウォンスキなど世界的ピアニストを数多く育てた。
 ザルツブルグ夏期講習、イモラ音楽院講習会など世界各地でマスタークラスを持ち、ショパン、チャイコフスキー、ロン=ティボー、エリザベートなど世界の主要国際コンクール審査員を務める。第14~16回のショパン国際ピアノコンクール審査委員長。

4/11~4/24
Professor Maria Szraiberマリア・シュライバー講師
5/4~5/15

Professor Eward Wolaninエドバルド・ヴォラニン講師
5/16~5/28

Professor Olga Rusinaオルガ・ルシナ講師
5/30~6/11

Professor Kevin Kennerケヴィン・ケナー講師
Professor Magdalena Lisakマグダレナ・リサック講師
 [受講料]
 受講料は、プラン次第だが概算で、1600~1900ユーロ。日本円に換算すると、聴講生:約184,000円、演習生:約220,000円。個室と2人部屋があるそうだ。料金には、自己練習(演習生のみ)、個別学習および集団学習への参加(演習生・聴講生ともに)、個室もしくは二人部屋における宿泊、一日三食の全食事代、それにワルシャワ空港からアカデミーまでの送迎料金が含まれる。
お問合せ:www.pianoacademy.pl
Fryderyk Chopin Piano Academy
Ul. Wloska 88A lok. 17
02-507 Poland
Tel. +48 607 28 0664
Fax +48 22 620 0664
fcpa@pianoacademy.pl
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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