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2011年4月29日 (金)

音楽の始まり
~グレゴリオ聖歌と聲明
立教女学院 文化財で聴くオルガンレクチャーシリーズⅦ
回「グレゴリオ聖歌-Veni Creator Spiritus-」
5/21
(土)pm2:00
立教女学院聖マーガレット礼拝堂

・橋本周子(聖グレゴリオの家宗教音楽研究所所長)
・岩崎真実子(立教女学院オルガニスト)
・合唱:カペラ・グレゴリオアーナ
    
グレゴリオ聖歌:「聖霊降臨のミサ」より
                      入祭とアレルヤ・続唱     
バッハ:来たれ、創造主なる聖霊よ
110521

 聖マーガレット礼拝堂 文化財で聴くオルガンレクチャーシリーズ、今回は『音楽の始まり』と題して「グレゴリオ聖歌と聲明しょうみょう」を取り上げ、二つの異なる宗教の、祈りの音楽の共通点を探る。まず、5月はグレゴリオ聖歌をとりあげる。橋本周子氏によるネウマ譜の歌い方(解釈)のレクチャーを中心にカペラ・グレゴリオアーナのメンバーによるグレゴリオ聖歌の演奏とグレゴリオ聖歌をもとにしたオルガン曲が演奏される。(もう一方の「聲明」は9/24、チラシ参照)
 カペラ・グレゴリアーナは、聖グレゴリオの家、宗教音楽研究所に属し、グレゴリオ聖歌の古記譜法に基づく演奏で連続してCD録音を行い、ヨーロッパからも注目されている合唱団。今回は男声メンバー4名による演奏とのこと。
「このたびの震災で亡くなられた方々のためにグレゴリオ聖歌でのレクイエムも演奏されることになりました。また節電のために、パイプオルガンも電気モーターを使わず、足踏みふいごを使用します。今年度コンサートの純益はすべて被災された皆さまにお送りいたします」と講師の岩崎氏。氏については下記のURLをご覧ください。
http://www.mamikoiwasaki.com/biography/index.html
主催・問合せ:立教女学院キリスト教センター
Tel/fax:03-5370-3038 (月火木金10:00-16:30) 

*なるべくご予約ください。(チケットは当日精算です)
*チケットセンター等での取扱いはありません。

入場料:2,000円(全席自由・就学前のお子様の入場は不可)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/jogakuin/chr_center/organconcert10.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月26日 (火)

今川映美子シューベルティアーデvol.8
5/18
(水)pm7:00
東京文化会館
小ホール
110518pf

シューベルト
・ピアノソナタ第2番
ハ長調D279
・楽興の時 op.94 D780
・ピアノソナタ第19番ハ短調D958

 《シューベルティアーデ》はシューベルトが親しい仲間と集う催しのこと。「それを再現したいという思いから2006年に始めたこのシリーズも、はや第8回目。今回は、久し振りにピアノ・ソロです」とメッセージが届きました。
 …これまでにこのシリーズで室内楽、歌曲を取り上げてきました。素晴らしい共演者の方々にも恵まれ、多くの刺激を受けました。ソロで演奏する上でも幅が広がったと感じています。
 今回のソナタ第2番はシューベルトが18歳の時に書いた、まるでハイドンを思わせるような初期の作品です。そしてシューベルトらしさが非常に感じられる、あたかも詩集のような「楽興の時」を演奏いたします。この曲は、私が初めて演奏会で弾いたシューベルトで、恩師の故ヴァシャヘーリ先生のレッスンを受けた思い出の曲でもあります。
 ソナタ第19番は、死の僅か数週間前に完成させた、ベートーヴェンへのオマージュと言われている名曲です。皆様とシューベルトの美しい世界が共有できましたら嬉しいです。
 今川さんは、私が“ピアニズム”という言葉を意識した最初のピアニストです。これほど粒立ちのよい音がこの世にあるだろうかと。
 ウィーン国立音楽大学に学び、ヨーロッパ各地の数々のコンクールに入賞。帰国後、コンサートピアニストとして活発な演奏活動を展開しいます。
 CD初リリースは「Bee.(ビー)…」と称するベートーヴェンのソナタで、ライブでは「皇帝」もこなす(見かけによらぬ)ダイナミックな表現力をもち合わせており、その一方で“シューベルティアーデ”という親密な繊細さもおもちだ。今回の「楽興の時op.94」は2枚目のCD「S.Chu!(シュー)…」に収められており、「このアルバムを手にした聴き手は、今まさに魅惑的な成熟の境地にさしかかったこのピアニストの音楽のエッセンスをじっくりと味わうことが出来るに違いない」と評されている。
 このチクルスは12回の予定という。あと残すこと4回、心して味わいたいと思う。
プロフィールなど詳細は公式HPで。
http://www.emiko-imagawa.com/index.html
問合せ:プロ アルテ ムジケTel:03-3943-6677 http://www.proarte.co.jp
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月23日 (土)

佐藤久成ヴァイオリンリサイタル
Hisaya Sato Violin Recital ピアノ/中井恒仁
知られざる19世紀ヴィルトゥオーゾ秘曲、衝撃の本邦初演
5/4(水・祝)pm2:00
東京文化会館

ステンハンマル: ヴァイオリン・ソナタ イ短調 作品19
ゴダール: コンチェルト・ロマンティーク イ短調 作品35
リヒャルト・サーラ: ルーマニア狂詩曲 
*日本初演
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 作品30-2
110504

 絶版楽譜など秘蔵のコレクションから本邦初演に賭ける佐藤久成。ヴァイオリン通が「末はイヴリー・ギトリスのようなヴィルトゥオーゾ…」と評する異才だ。
 開催に際して、東北出身の佐藤君からメッセージが届きました。先ずは御覧ください。
…大震災、原発事故の被災地の皆様に心よりお見舞い申しあげます。被災地におかれましては1日も早い復興を心よりお祈り申しあげます。
 私は秋田県大館市生まれで東北地方には多くの友人知人がおりますが、さぞ、皆さんも心痛めておられることとお察しいたします。芸大1年生の時に、生まれて初めてオーケストラとの共演の機会をいただいたのが、日演連推薦新人コンサートで、仙台フィルとメンデルスゾーンの協奏曲を演奏した懐かしい思い出があります。
 会場の仙台青年文化センターも被害を受け当分使用できない状況と聞いております。ニュースや新聞で被災地の状況を見ていると、音楽家として自分に何が出来るのかを考えさせられますが、こういう時にこそ、音楽や芸術に没頭し、多くの皆様に音による喜びと希望・夢を感じていただけたらと思っております。
 昨年11月のリサイタルではライネッケやケスラーの知られざるヴァイオリンソナタを取り上げ、お陰さまで多くの方々からご好評いただきました。引き続き、今回もまずはレアな曲から。
 北欧の香り漂うスウェーデン・ロマン派の代表的作曲家、ピアノの名手としても知られるヴィルヘルム・ステンハンマル(1871-1927・ステーンハンマルとも表記される)の叙情的で瑞々しい「ヴァイオリン・ソナタイ短調」、それに、19世紀フランス・パリで活躍し「ジョスランの子守歌」の作曲者として知られるバンジャマン・ゴダール(1849-1895)が書いた、甘く切ないメロディーが印象的な「コンチェルト・ロマンティーク」(ロマン的ヴァイオリン協奏曲)です。
 それに私のライフワークである本邦初演は、10年ほど前にスロヴァキアの田舎町で入手した絶版楽譜による、オーストリア出身19世紀ヴィルトゥオーゾのリヒャルト・サーラ(1855-1931)が書いたジプシー的な風情溢れる「ルーマニア狂詩曲」を演奏します。サーラは19世紀後半のヨーロッパで“第2のパガニーニ”といわれ、技巧曲の演奏においてなみはずれた輝きを持っていたと伝えられています。代表作「ルーマニア狂詩曲」は1881年にドレスデンで書かれました。当時はローカル色が強くヴァイオリン流派が数多く分かれていましたが、オーストリア生まれのサーラはボヘミア派のなかのプラハ派に属するといわれています。
 そして、楽聖ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェンがロシア皇帝アレクサンドル1世のために書いた壮大な「ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調」で締めます。会場で皆様にお目にかかれますのを励みに取り組んで参ります。多くの方々にご来聴いただけると大変嬉しく思います。
 彼のプロフィール、公演詳細は公式HPでご覧いただけます。
http://www.hisayasato.com/
主催:レアアーツ音楽工房
http://www.geocities.jp/rareartsmusic/concerts-20110504.html
申込み:東京文化会館チケットサービス TEL 03-5685-0650
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月22日 (金)

日本演奏連盟第23回クラシックフェスティバル
《フランツ・リストと同時代の巨匠たち》
リスト生誕200年記念

5/17(火)pm6:30(9:10終演予定)
東京文化会館大ホール

指揮/沼尻竜典
管弦楽/フェスティバル・オーケストラ 

第1部 リストとロマン派の若き友人たち  
リスト:交響詩「レ・プレリュード」     
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 作品64から第1楽章
                        
ヴァイオリン:瀬﨑明日香
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズop22                                                                                  ピアノ:仲道郁代                  
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調   
ピアノ:清水和音
                                 
第2部 リストと19世紀後半の巨人たち  
ワーグナー:楽劇
       「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 
リスト:死の舞踏                 
ピアノ:末永 匡
ヴェルディ:歌劇
       「椿姫」“ああ、そはかの人か~花から花へ”“乾杯の歌”
                            
ソプラノ:安藤赴美子 
                                      テノール:山田精一
ヴェルディ:歌劇
       「アイーダ」“エジプトとイージスの神に栄光あれ”“凱旋行進曲”
          
合唱/二期会合唱団 藤原歌劇団合唱部 東響コーラス

110517  国内最大の演奏家集団、日本演奏連盟が開催する年に一度、恒例の「クラシックフェスティバル」。今年は、19世紀が生んだ最大のピアノのヴィルトゥオーゾとしてクラシック音楽史に燦然と輝くフランツ・リストの生誕200年記念を独自の切り口で企画した。
  題して《フランツ・リストと同時代の巨匠たち》。
 リストの74年の生涯を前期、後期に分け、それぞれにゆかりの深い作曲家の作品を集め、リストが生きた時代の音楽の流れを感じ取ってもらおうというのが狙いだ。
 出演者には文化庁芸術祭優秀賞を昨12月に受賞し、オペラにコンサートに活躍中の沼尻竜典の指揮のもと、ソリストに現代日本を代表するピアニストの仲道郁代、清水和音をはじめ、若手から瀬﨑明日香(ヴァイオリン)と末永匡(ピアノ)、それにヴェルディを得意とするオペラ歌手の安藤赴美子(ソプラノ)、山田精一(テノール)を迎え、合唱もまじえての豪華にして盛りだくさん、2時間半を超える大演奏会だ。
 ちなみに、このクラシックフェスティバルは1989年に始まり、年に1度、ピアノ、声楽、弦管楽器の名手を一堂に集め、10台のピアノや、20本のチェロなど、華麗かつ多彩な演奏を繰り広げてきた。ショパン、バッハ、ベートーヴェン、シューベルトなど一人の作曲家にテーマを絞り、日本屈指の演奏家が集う連盟ならではのユニークな演奏会を続けている。
主催・問合せ:社団法人日本演奏連盟
S席5,000円 A席4,000円  B席3,000円 C席2,000円
TEL:03-3539-5131 FAX: 03-3539-5132

http://www.jfm.or.jp
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2011年4月20日 (水)

仙台フィルとOEKの合同演奏に聴衆熱狂!
4/18・復興を願って石川県立音楽堂で。

 先日、告知したオーケストラ・アンサンブル金沢主催の催し、盛会だった。仙台フィルは活動拠点のホールが被災し6月までの演奏会がすべて中止となり、この日、震災後、初めてフルメンバーで演奏したのだった。
Photo_6  感動した聴衆は楽団が退場しても帰らず、楽器をおいた楽団員が再登場し拍手に応える場面も(写真上)。アンサンブル金沢は40数人の室内管弦楽団だが、この日の合同演奏は100人もの大編成。そのド迫力に圧倒されたのかもしれない。
 演奏は、元ベルリンフィルコンサートマスター安永徹さんがリーダーとなりバッハの管弦楽組曲第三番の「アリア」の合同演奏で始まった。仙台フィルは正指揮者山下一史さんの指揮でシューベルトの劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第1番とシベリウスの交響詩「フィンランディア」。トリは合同演奏で井上道義OEK音楽監督でドボルザークの交響曲第九番「新世界より」。第2楽章のイングリッシュホルンは仙台フィルの首席が奏でた。Photo_7
 で、ここで終わらないのが、マエストロ井上。アンコールはNHK大河ドラマ「利家とまつ」のテーマ曲。返す刀で山下指揮の「独眼竜政宗」。総立ちとなった観客の拍手は鳴りやまず、「がんばれ仙台!」の声が響きわたる。山下さんは「金沢でいただいた力を仙台に持ち帰ります」と深々と頭を下げた。収益は義援金として仙台フィルが地元に届ける。
 ロビーには巨大なメッセージボードが設けられ、聴衆らの寄せ書きで埋められていた。その中に、「明日は我が身の心境です…井上道義」のメッセージも。オーケストラ・アンサンブル金沢が市民と共にあることを実感した一夜でした。 報告は楽団のHPなどに載っています。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2011/04/photo_3.html#more
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/photo/CK2011041902000141.html
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月16日 (土)

東京シティ・フィル第248回定期演奏会
      ドヴォルザーク V.S. 哲朗
    “鉄道ファンがとりもつ縁!?”

4/28
(木)pm7:00
東京オペラシティ コンサートホール


指揮:阪 哲朗110428
チェロ:遠藤真理

ドヴォルザーク
・チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
・交響曲 第8番 ト長調 作品88

 アイゼナハ歌劇場(ドイツ・テューリンゲン州)の音楽総監督に次いで、2009年からレーゲンスブルク劇場(ドイツ・バイエルン州)の音楽総監督という重責に就いている阪哲朗氏。日本でのデビューが東京シティ・フィルだったって知ってましたか?
 それに、ドボルザークも阪氏も知る人ぞ知る熱烈な鉄道ファン、なんだそうです。今回の演目は「鉄ちゃん(鉄道ファン)」がとりもつ縁。阪氏の国内での露出度は指揮者より鉄道ファンとか。彼らの間では超・有名人なのだという。
http://tetsudoshashin02.blog116.fc2.com/blog-date-200808.html
http://www.maehara21.com/blog/index.php?blogid=2&archive=2008-8-25
 今回の公演について、阪氏は次のようなメッセージを寄せている。
「鉄道ファンの大先輩でもある名作曲家と自分を重ねあわせるのはとてもおこがましいのですが、遠く離れて故郷を想う心は、今も昔も(今は電話やコンピューターなど文明の利器があるとはいえ)同じではないかと思います…」
http://www.cityphil.jp/about/tetsuro_ban.html
 更に、鉄道ファンにとってドボルザークの評価はこのようになる。
…今回の8番は別名“自然交響曲”とも言われ、ボヘミアの自然を表現したもの、とされています。しかし、鉄道ファンの私たちは、そのリズムから、どうしても鉄道、特に蒸気機関車の音を感じずにはいられないのです…。
http://ameblo.jp/skoro/entry-10117559920.html
 そして、もう1曲のチェロ協奏曲。ドボルザークのこの曲を超えるチェロ協奏曲は見当たらない。古今最高の名曲だと思うのだが、感動する演奏に毎回出会えるとは限らない。今回のソリストは、阪氏と公私にわたり親交のある遠藤真理。彼女は09年に齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞し、今後の活躍が期待される若手チェリストの一人とあって期待はいや増すばかりだ。
「ドボコンのみならずドボ8もチェロが活躍するところがたくさんあって、チェロ好きにはたまらないプログラムですよ」と遠藤さん。
http://www.cityphil.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月14日 (木)

プロムナードコンサートNo.343
シベリウス&コルンゴルトVn協

4/24
(日)pm2:00
サントリーホール

指揮:ハンヌ・リントゥ
ヴァイオリン:ゾフィア・ヤッフェ

シベリウス:交響詩「タピオラ」
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
シベリウス: 交響曲第5番 変ホ長調
シベリウス:交響詩「フィンランディア」110424

 2008年11月の定期でマーラーの1番で喝采を浴びた1967年フィンランド生まれのハンヌ・リントゥ。3年ぶりの客演だがサカリ・オラモの後任として2013年からフィンランド放送交響楽団の首席指揮者への就任が決まっている。そのリントゥによるシベリウス(1865-1957)。これはもう外せない。
 開幕の交響詩「タピオラ」(1926年)は、92歳と長寿のシベリウス最後の大作で、民族叙事詩「カレヴァラ」に出てくる「森の神タピオの領土」を意味するのだそうだ。
 交響曲第5番は50歳を祝う記念演奏会のために欠かれた円熟期の傑作。今回演奏されるのは3楽章建ての改訂版。フィナーレに持ってきた「フィンランディア」は30代半ば、血気盛んな頃の作品だ。当時支配下にあった帝政ロシアからの独立運動を盛り上げるのに役割を果たしたとされる。誰もが知っている名曲だが、生まれも育ちも地元のリントゥが振るとどうなるのか興味は尽きない。
 休憩前に置かれたヴァイオリン協奏曲だが、なんとシベリウスではない。実は私、シベリウスのヴァイオリン協奏曲に目がないのだが、このコルンゴルトの協奏曲は、これまでナマで聴く機会がなかった。私にとっては待望の幻の逸品に、ここで出会うとは…映画音楽も手掛けるコルンゴルトが「世紀末のウィーンの残り香のように濃厚で官能的な曲想」なのだという。ソリストのソフィア・ヤッフェは、ドイツの若手で「大胆かつドラマティックにテンポを揺らすアプローチ」と云う彼女に相応しい選曲。
 シベリウスの真髄に触れるひと時にとどまらず、“贅沢なふた時”になること間違いない。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/by_month/
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2011年4月13日 (水)

奥村友美ピアノリサイタル
   ~音で紡ぐ幻想~

Tomomi Okumura Piano Recital

4/23
(土)pm7:00
浜離宮朝日ホール

・モーツァルト::ピアノソナタ第3番 変ロ長調 KV281
・シューマン: 幻想小曲集 op.12
 
・ベートヴェン: ピアノソナタ第14番「月光」 
      〜幻想曲風ソナタ〜 嬰ハ短調 op.27-2
・ラヴェル : 夜のガスパール
  〜A.ベルトランの散文詩によるピアノのための3つの詩〜110423_2

 奥村友美さんは東京藝大在学中、19歳でパデレフスキー国際ピアノコンクール(ポーランド)第1位受賞。2001年に渡独し、財団法人ロームミュージックファンデーションの奨学生として、ベルリン音楽大学ハンスアイスラー及び同大学院に在籍し、05年ケルン国際ピアノコンクール第3位、翌06年スイスのゲザ・アンダ国際ピアノコンクール第3位を受賞、3年間のコンサート契約を交わしてヨーロッパを中心に15か所でリサイタルやオーケストラとの協演を果たした。ベルリンの音楽大学を08年に最高位の成績で卒業、ドイツ国家演奏家資格を取得。同年、ドイツ、チェコ5都市でのコンチェルトツアーも好評を博した。
 今年4月に国立音楽大学非常勤講師の仕事に就くことになり、今回はいわば帰国記念演奏会となった。企画意図、演目についてコメントが届きました。
 「留学中に勉強したドイツの作品に加え、フランスの作品もプログラムに取り入れ、《音で紡ぐ幻想》と題し、音楽詩集のような演奏会を意図しました。シューマンの幻想小曲集は文学的な標題のついた小品が散りばめられた詩集のイメージがぴったり。作曲者自身が幻想曲風ソナタと題したベートーヴェンの「月光」。ラヴェルの夜のガスパールは、詩人ベルトランの怪奇・幻想的な散文詩集にインスピレーションを得て作曲などと、どの作品も神秘的な “夜”との結びつきがあり、各作曲者がイメージしたファンタジーの世界観を堪能していただけたら幸いです」 
 彼女の海外での活躍、演奏歴や受賞歴などプロフィールは公式HPでご覧いただけます。
http://tomomiokumura.com/japanese.html
主催:奥村友美ピアノリサイタル実行委員会 Tel/fax:053-452-3281
問い合せ:プロアルテムジケTel:03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp/
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2011年4月12日 (火)

西川豪ヴァイオリン・リサイタル
with ジェラール・プーレ

4/27
(水)pm7:00
津田ホール


【共演】
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
川島余里(ピアノ)

・プログラム タルティーニ:3つのトリオ(2つのヴァイオリンとピアノのための)
 G.Tartini: Three Trios for Two Violins and Piano
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 作品96
 
L.v.Beethoven: Sonata for Violin and Piano No.10 in G major, op.96
・グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 作品45
 E.Grieg: Sonata for Violin and Piano No.3 in C minor, op.45
・プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 作品56
 
S.Prokofiev: Sonata for Two Violins in C major, op.56110427

 また、初々しい新鋭の登場だ。東京に生まれ、幼少より、母(素村裕子)の指導でバイオリンをはじめる。都立芸術高校を経て2010年東京術大学修士課程を巨匠ジェラール・プーレに師事して修了。 2003年、日本演奏家コンクール第2位。使用楽器は03年来、フェリックス・アーヨ(母の恩師、イムジチ初代ソリスト)所有のスコラベッツァ「FELIX AYO」を譲り受けて使用…というサラブレッドが、師匠のジェラール・プーレと共演する。 ピアノは、西川を学生時代から支えてきた川島余里さん。 
 西川君が、今回の演目について選曲の経緯を綴ってくれた。
 まず決めたのがベートーベンの10番のソナタです。それまでの9番までと比べ、形式的にも甚だしく自由で、かつ荘厳で音楽的に深みのあるソナタですが、それにも拘わらずあまり演奏される機会が多くはないのです。10番の持っている独特の魅力をお伝えできればと思います。
 次にグリーグの3番のソナタですが、数あるロマンティックなヴァイオリン・ソナタの中でも大変人気のあるスタンダードレパートリーで、有名なピアノ協奏曲を彷彿とさせるような、北欧の内面からほとばしるような情熱的旋律を聴くことができます。この曲もベートーベンの10番と同じく、前曲までとは10年以上の長い歳月を経てできた完成度の高い重厚なソナタです。
 特別に共演くださることになったジェラール・プーレ先生とは2曲弾きます。『悪魔のトリル』で知られ、私が個人的にも大好きなタルティーニの楽譜を調べていたところ、2つのヴァイオリンのための作品を見つけました。3つのトリオというこの曲は、一般的には全く知られていない曲ですが、叙情的で哀愁を帯びた素敵な曲です。そして、私が以前から、ヴァイオリン・デュオの曲の中で和声的・形式的にもとても面白く興味深いと感じていたプロコフィエフの2台ヴァイオリンのためのソナタ。以上2曲をプーレ氏と二重奏でお届けします。
詳細なプロフィールは
http://www.pacific-concert.co.jp/concerts/view/115/
プーレ氏については、
http://homepage3.nifty.com/gerard-poulet/profile.htm
西川豪の公式HPは、
http://www.amudesu.co.jp/G&Hviolini/gou.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月11日 (月)

仙台フィルハーモニー管弦楽団を迎えて
オーケストラ・アンサンブル金沢が
「大震災からの復興支援コンサート」

4/18
(月)pm7:00
石川県立音楽堂コンサートホール

指 揮:井上道義、山下一史  
リーダー&ヴァイオリン:安永 徹
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
     オーケストラ・アンサンブル金沢

・シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」より(仙台フィル:指揮 山下)
・シベリウス/フィンランデア
(仙台フィル:指揮 山下)
・ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
(合同:指揮 井上)
                                            
ほか

 井上道義を音楽監督に戴くアンサンブル金沢は、仙台フィルを招聘し、石川県立音楽堂で“頑張れ東日本コンサート”を挙行する。
 指揮者は仙台フィルの正指揮者山下一史氏と井上マエストロ。丁度、元ベルリン・フィルのコンサートマスターの安永さんが定期公演に出演予定なのでリーダーとして共演する。
 「仙台フィルのメンバーは何も活動できない、翼をもがれた状態です。バスでお出で頂くので大変ですが、今回の演奏のチャンスを喜んでいただき、金沢の温かいもてなしを一時でも感じていただければ嬉しいです。また、安永君とは彼の学生時代以来,実に久しぶりです」とマエストロ。
 入場料収入から公演経費(仙台フィル移動費、宿泊費等)を除いた全額は、被災された方々への復興資金として仙台フィルに預託される。
入場料:全席自由席 5,000円  大学生以下2,000円(支援義援金を含む) 
問合せ:石川県立音楽堂チケットボックス Tel:076-232-8632
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/

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2011年4月10日 (日)

東北応援チャリティ・コンサート
~仙台フィルとともに~

4/21
(木)pm6:30
サントリーホール

 仙台フィルは、「5月までの演奏予定は全てキャンセル。定期演奏会会場の青年文化センターは、幸い致命的な損傷を免れたとはいえ、補修工事にどれほどの期間を要するか目処が立たないので、6月定期だってできるかどうか…被災地や避難所を巡って無料で行う慰問コンサートを続けて行くしかないだろう」という現状。こうした地元での活動は楽団のHPでご覧いただくとして、ここで紹介するのは、急遽決まった在京音楽家有志による合同オーケストラの支援チャリティ・コンサートです。

指揮:広上淳一、山下一史
 小山実稚恵(Pf)、
 漆原朝子、加藤知子、高嶋ちさ子、徳永二男、三浦文彰(Vn)、
 堤 剛(Vc)、高木綾子(Fl)、吉野直子(Hrp)、山口綾規(Org)
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団、
 在京音楽家有志による合同オーケストラ

曲目
・ モーツァルト:
 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299から第1楽章
・ マスネ:タイスの瞑想曲
・ J.S.バッハ:
  2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043から第1楽章
・ メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64から第1楽章
・ ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18から第2・第3楽章
・ ブラームス:
 ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲 イ短調op.102から第1楽章
・ ベートーヴェン:交響曲第7番(全曲)

全指定5,000円
問合せ:AMATI Tel:03-3560-3010
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list1104.html#P21M3
http://www.sendaiphil.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月 8日 (金)

小川京子 Piano Recital
~シューベルト憧憬~

4/20(水)pm7:00
浜離宮朝日ホール

フランツ・シューベルト:
 四つの即興曲 遺作142 D935 第1曲 ヘ短調
 幻想曲 ハ長調“グラーツ幻想曲”D605A
モーリス・ラヴェル:
 高雅にして感傷的なワルツ
フランツ・シューベルト:
 幻想曲 ハ長調 作品15“さすらい人幻想曲”D760110420pf

 モーツァルト弾きとして著名な小川京子さん。モーツァルト研究の第一人者(海老沢敏氏)と結婚したこともあり、「特に生誕250年の前年からはモーツァルトばかり弾きっぱなしでした。ちょっとは他の曲もと欲求不満になっていましたが、それがやっと叶いました。かといって、なんでもいいというわけには参りませんので、親戚のようなシューベルトを…」
 で、今回の演目について。「最後の曲を『さすらい人幻想曲』に決めました。学生時代に練習したことがあるのですが、その時は何だかガチャガチャした曲だという記憶しかありませんでした。でも、今回すすめられて練習してみたら、いくら弾いても飽きない曲なったのです。シューベルトにしては、弾きにくいところもあるのですが、単なるヴィルトゥオーゾ的にではなく、いかに音楽的に弾くか、というのが今回の目的になりますね」
全席自由:¥3,500
問い合わせ・注文:ミリオンコンサート協会
classic@millionconcert.co.jp Tel:03-3501-5638
URL:http://www.millionconcert.co.jp 
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2011年4月 7日 (木)

ドニゼッティの「愛の展覧会」
Concerto di canto Vol.5
ガエターノ・ドニゼッティ室内歌曲スペシャル
4/21
(木)pm7:00
HAKUJU HALL

入場料:4,500(全自由席)

高橋和恵(ソプラノ)
柴山晴美(ソプラノ)
柴山昌宣(バリトン)
栗原正和(ピアノ)

 表題の「愛の展覧会」とは?…チラシ裏面で“不朽の名作『愛の妙薬』『ルチーア』のガエターノ・ドニゼッティが描く様々な愛の肖像”と謳って説明している。実によくできたチラシだ。
 オペラの歴史に大きな足跡を残した、ロマン派作曲家ガエターノ・ドニゼッティ。彼のエッセンスがコンパクトにまとめられた室内歌曲は、サロン時代の作品や貴族の音楽愛好家らに献上した作品など、様々な形で書き残されており、なんと250作以上という。「今あらためてそれらを眺めてみると、そこには温かく心豊かな人間ドニゼッティの姿が、自然に色濃く浮かび上がってきます。そこで今回は“愛”をテーマに、心に染み入る一筆を集めてみました」と主催の高橋和恵さん。
 手書きの楽譜を起こした初出の作品や、数多いソプラノのための二重唱、また“オペラのあの旋律がこんなかたちで?”という珍しい作品などなど、ハートフルな作品の数々。これを機会に、イタリア・ロマン派の魅力的な“遺産”をより身近にお楽しみください。
・愛が創った美しい唇(ソプラノのためのカンツォネッタ)
 Bei labbri che amore
・ああ 恩知らずな男 あなたは私を裏切る(ソプラノのためのアリエッタ)
 Ah, ingrato m’inganni
・彼の目には魅惑があります(ソプラノのための二重唱)
 Ha negl’occhi un tale incanto110421
・ああ 海においで(舟歌)
 Oh vieni al mare (Barcarola)
・ゴンドラ漕ぎの娘ザンゼ(舟歌)
 Zanzé la gondolière (Barcarola)
・誓い(二声のためのノクターン)
 Il Giuramento
・天の愛の声(二声のためのノクターン)
 Amor voce del cielo
・アヴェ・マリーア(二重唱)
 Ave Maria
・希望の声(メゾ・ソプラノのためのロマンツァ)
 Voix d’espoir
・愛する者を愛さずにはいられなくする愛
 Amor ch’a nullo amato
・恋文(ロマンツァ)
 Les Billets doux
・別れ(二重唱)  ほか
 L’Addio

  シリーズ名の「コンチェルト・ディ・カント」とは、イタリア語で「歌のコンサート」という意。イタリア音楽普及のために、イタリアの歌曲やオペラ、特に18,19世紀の作品を中心に、日本では未だ知られていない曲などを紹介するコンサートで、1994年から始めて今回が第5回目。
 第一弾では19世紀のイタリアとフランスの歌曲を、第二弾は1800年のイタリアの三大巨匠と呼ばれる、ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディの歌曲、第三弾はガエターノ・ドニゼッティの歌曲、第四弾は18世紀の作曲家ペルゴレージ、パイズィエッロ、チマローザのオペラ作品。
 今回は、ドニゼッティの作品特有の“愛”をテーマに、ロマン派音楽のエッセンスが凝縮された美しい歌曲を『ガエターノ・ドニゼッティ―ロマン派音楽家の生涯と作品』というドニゼッティの評伝を翻訳・出版して以来つないできた、イタリアと日本の架け橋を基盤に、なおいっそうイタリア・ロマン派の音楽が日本に普及し、その価値を拡めることを目的としたコンサートとのことです。
 なお、チラシに謳ったピアニスト、エッダ・ポンティは都合で栗原正和に変更されました。また、このコンサートの売り上げの一部は、仙台の文化復興支援として送ります。
問合せ・申込み:日本オペラ振興会 Tel:03-6407-4333
http://www.jof.or.jp/
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2011年4月 5日 (火)

都響、4月定期から始動!
18年ぶり80歳のアツモン指揮、
竹澤恭子でエルガーの協奏曲も

4/14(木)pm7:00・サントリーホール
4/15
(金)pm7:00・東京文化会館

エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調11041415

 3月の公演を自粛した都響が今月始動、この定期2公演にプロムナード・シリーズ、作曲家シリーズ、団員の室内楽、計5公演すべてをこなす。
 定期を振るのは、1978年から都響のミュージック・アドヴァイザー兼首席指揮者を務めたモーシェ・アツモン。実に18年ぶりに指揮台に立つ。この間、都響は(第4代音楽監督)ベルティーニなどの時代を経て今のインバルを戴く世界トップクラスの管弦楽団に育った。都響の恩人とも云うべきこのマエストロは、1931年7月30日ブダペスト生まれで今年80歳を迎えるイスラエル人。北ドイツ放送交響楽団の首席を務めた後、40代後半の脂の乗り切った5年間だった。“ショウ・ビジネス”に背を向け、作品それ自体に淡々と語らせる慎ましさには得がたいものがあるという。きっとしなやかなブラームスを聞かせてくれることだろう。
 邦人イチオシのヴァイオリニスト竹澤恭子。一昨年久々にブラームスのソナタを聞いたが、やはり彼女の真骨頂はコンチェルトだ。住まいをニューヨークからパリに移し、“円熟の王道を歩む”彼女のエルガー。これも外せない。彼女のプロフィールはHPで。
http://www.kyokotakezawa.com/index_jpn.php
 アツモンについてはウィキペディアで。
公演の詳細は主催の都響のHPで御覧ください。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3430
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2011年4月 4日 (月)

シュテファン・モェラー ピアノ リサイタル
ベートーヴェン
(リスト編曲)交響曲第9番

4/13(水)pm7:00
東京文化会館 小ホール
110413

 シュテファン・モェラーは1955年ハンブルグ生まれ。ザルツブルグのモーツァルテウム音楽大学でピアノと指揮を学び、83-89年ザルツブルグ音楽祭でカラヤンのアシスタントを勤める。リスト編も含むワーグナーピアノ曲全集のCDも評価が高いが、96年ベートーヴェン協会USAよりベートーヴェンの32のピアノソナタの演奏に対し《グレート・アーティスト賞》受賞とあるように、モエラーは知る人ぞ知るベートーヴェン弾き。ベートーヴェン作品は32曲のピアノソナタの他、ピアノ協奏曲全5曲、ヴァイオリ・ンソナタ、チェロ・ソナタに渡っている。
 その彼がとうとうリスト編の《第九》にまで辿りついたのだ。リストとベートーヴェンについて、モェラーさんが説いているプログラム・ノーツを覗かせてもらった。
 1845年にボンでベートーヴェン像の除幕式が行われたが、これにはリストが積極的に援助したことが大きく貢献している。そもそもベートーヴェン像の建設はリストのアイデアであった上に、彼は多くのチャリティー・コンサートを開いて記念碑のかなりの建設費を調達した。…リストは偶然にベートーヴェンの音楽に取り組むことになったのではなかった。というのも彼は若い頃カール・チェルニーに師事し、チェルニーはベートーヴェンの弟子であったからだ。
 当時、編曲はもっぱら大編成の曲を身近に、という趣旨で演奏しやすいピアノ曲がもてはやされていたという。が、リストは敢えて、器楽曲のジャンルにソリストと合唱という人間の歌声が加えられた至高の《第九》に手をつけた。この歌声は内容的にも形式的にも、不可欠なものに聴こえてくるように作曲されている。このころ、手に負えないからと3楽章までで終える演奏会もあったという。
 そうした時代にリストは晩年、指揮者としてベートーヴェンの交響曲に留まらず、ワーグナーのオペラまで演奏しているそうだ。…何やら、リストとモェラーさん、どこか似てません?…興味の尽きないモェラーさんのこの続きは、演奏会当日、会場でご覧ください
 最後に、被災後の今回の公演について、聴衆にあてて寄せられたメッセージです。
 この度、地震や津波の大災害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げるとともに、なくなられた方々に深い哀悼の意を表します。この困難な時に世界中の人々が共に立ち上がらなくてはなりません。同じ空の下で人類は団結しなくてはいけないことに気づいたのです。
 今回のプログラムのベートーヴェン交響曲第九番のテーマは「人類は全て兄弟である」(詩:フリードリッヒ・シラー)です。 今夜の演奏を、ご来場の皆様、そして今、深い苦悩にある方々に捧げます。皆様に再び幸せが一日も早く訪れることを祈って。 シュテファン・モェラー
 彼のプロフィールなど詳細は主催者のHPでご覧ください。                     主催:株式会社ハラヤミュージックエンタープライズ
TEL.03-3587-0218 FAX.03-3505-2386
http://www.harayamusic.com/concert/2011/110413.html              
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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