インバル/都響 「英雄の生涯」
5/11(水)・第716回 定期演奏会Bシリーズ
5/13(金)・都響スペシャル
いずれも開演pm7:00
サントリーホール
シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
(ヴァイオリン独奏:矢部達哉)
エリアフ・インバルが首席指揮者(プリンシパル・コンダクター)に就いて3年。常連のファンらは、強靱な透視力をもつマエストロが都響に“一種の雄大な緊迫感をもたらした”と至高の評価を下している。一連のブルックナー公演(今月18日に第2番)やマーラーの大作は彼のオハコとも云えよう。 しかし、今回はリヒャルト・シュトラウス30代の大作,「英雄の生涯」に取り組む。題して《巨大管弦楽のスペクタクル》。
R.シュトラウスは19世紀後半から第二次大戦後の1949年まで、85歳と長命で、交響曲に代わる交響詩やユニークなオペラなど多彩な作品を残しているが、「英雄の生涯」は巨大なオーケストラにヴァイオリン独奏を加えた交響詩の偉作とも言うべき大作だ。なんと作曲者自身の生涯を描いており、自作の交響詩が次々と走馬燈のように面前を行き交う。だが、作曲は30代前半、初演が35歳。なんと、その後の余生の方が長い…?!。
マーラーやブルックナーの交響曲には1時間を超える大曲があるが、この交響詩は45分ほど。だが、単一楽章で切れ目なく演奏される。「サロメ」、「ナクソス島のアリアドネ」、「ばらの騎士」など彼のユニークなオペラには秀作と思える名演奏に出会っているが、この交響詩には、これまで唯‘騒々しい’演奏にしか出会っていない。この希有な作品をインバルは如何にさばくのか?
インバルは1936年エルサレム生まれ、75歳。略歴は楽団のHPでご覧いただけるが、都響とは91年に初共演、95年から5年間特別客演指揮者を務めている。この楽団にはとびっきりの目利きがいるようだ。
さて、今回、前座を務めるのはシューベルトの交響曲第5番。初めて聴く曲だが、「ウィーンの古典派の軽快さと優美さと、ロマン派の夢幻的な美しさとを兼ね備えた名曲」とチラシ裏面で謳われている。
主催・問合せ:東京都交響楽団
http://www.tmso.or.jp
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。
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