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2011年6月10日 (金)

小泉和裕、二ヶ月続けて都響を振る
6月の定期 &7月のプロムナード

 70年第2回民音指揮者コンクール第1位受賞。御歳24歳の73年には、第3回カラヤン国際指揮者コンクールに第1位受賞で注目された小泉和裕。その後ベルリン・フィルを指揮してベルリン・デビュー…次いで75年にはベルリン・フィルの定期演奏会に出演。欧州で大活躍の後、75年新日フィル音楽監督をスタートにいわば逆輸入。都響とは95年以来のお付き合いで、「彼と都響は打てば響く夫婦のような仲」という。
 首都圏にいると都響の正指揮者としてしかお目にかかれないが、現在、大阪センチュリー交響楽団の首席指揮者を経て現在日本センチュリー交響楽団音楽監督、仙台フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、国内主要楽団に度々客演。それに、「都響の各地での公演も開拓してくださっていて」忙しい身体だという。略歴は以下のURLでご覧いただける。
http://www.tmso.or.jp/j/profile/performer.php?id=3435
 が、それだけではない。人気取りのパフォーマンスなどと無縁のマエストロだが、ネットで「田舎暮らしの達人」なるHPによると、とんだマルチ人間、というより多芸多才なのだ。
「税金を納めたり、選挙権があったりする正式な住所は、東京都ですが、京都の鳴尾に実家があり、岐阜の高山の近くの古川というところに広い家があり、110620aそこでは地元の方のお世話になりながら、米を作っている」…150キロというからその収穫量は半端じゃない。それに奥様の実家のある唐津では陶芸にいそしむとのこと。それにである。ゴルフは年に4,50回、「自分でいうのは何ですが、シングルです」
 様々な分野の方々との幅広い交流が、本業である指揮者としての小泉和裕を育てているに違いない。

第719回定期演奏会Aシリーズ
6/20
(月)pm7:00
東京文化会館

指揮:小泉和裕
ピアノ:マルクス・グロー
テノール:福井敬
男声合唱:二期会合唱団

・リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調
・リスト:ファウスト交響曲

 そのマエストロ小泉がリスト生誕200年記念公演に取り上げたのが「ファウスト交響曲」。“気宇壮大な”この曲に入れ込み、4月には大阪センチュリー響と大阪で既に披露しているほど。
 リストは19世紀最大のピアニスト。だから作曲した作品も大半はピアノ曲だが、ベルリオーズの薫陶を得て交響詩という分野を開拓した。
 《ファウスト交響曲》は1857年、作曲者自身の指揮でワイマールで初演された。ゲーテとシラーの記念碑除幕式典のメイン・イベントだった。ゲーテ(1749~1832)の戯曲『ファウスト』は多くの芸術家の霊感を刺激したが、青年リストに『ファウスト』の何たるかを教えたのはベルリオーズだったという。
 『ファウスト』に登場する3人の登場人物、「1・ファウスト、2・その恋人グレートヒェン、3・悪魔メフィストフェレス」の性格描写を各章で表現。古典的な交響曲と交響詩をない交ぜた意欲作だ。管弦楽として3楽章で作曲した後に、男声合唱とテノール独唱から成る終曲を追加した。当時崇拝していたワーグナーに献呈されている。
 LP時代の巨匠がこぞって録音に残しているが、演奏会で聴く機会は滅多にない、レアものだ。
 その前座にマエストロ小泉が据えたのは、第2番のピアノ協奏曲。40歳代を迎えたドイツのピアニスト、マルクス・グローが弾く。リストが一時「交響的協奏曲」と呼んだ第2番なのも、小泉ならではといえよう。公演チラシ裏面で、評論家奥田佳道が「趣の異なる6部から成るコンチェルトで、ソロの妙技は申すに及ばず、オーケストラも時に主役を演じる。優美な旋律が広がる第3部アレグロ・モデラートはグローと都響メンバーの交歓の場となる」と期待をふくらませている。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3435

プロムナードコンサートNo.345
7/10
(日)pm2:00
サントリーホール

110710指揮:小泉和裕
ヴァイオリン:四方恭子
ヴィオラ:鈴木学

・シューベルト: 交響曲第7番 ロ短調 「未完成」
・モーツァルト: ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調
・シューマン: 交響曲第1番 変ロ長調 「春」

 こちらは一転、オール・ポピュラー・コンサートだ。月刊都響5月号に、「厚みのある弦の調べを基調とした正統派の音楽作りで知られる小泉和裕が王道の名曲を堂々と並べた音楽のフルコース」とある。
 そして、「形式美を重んじた端正な音楽を練り上げる小泉の指揮は、シューベルトの抒情美には清冽な光を、シューマンの情熱には爽やかで自然な流れを、それぞれ的確に与えてくれるでしょう」と渡辺健太郎氏。「未完成」には特別な思いがあるのだが、今回は身を引いて、マエストロ小泉の創意に耳を傾けよう。
 モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲は、モーツァルトの弦楽器のためのコンチェルトの最高傑作だと思う。そして、モーツァルトがヴィオラの名手だったことを思い出させる逸品でもある。二人の意気が合うと聞き手は崇高な高みにつり上げられる。今回のソリストは都響のコンマスと首席。オケとの三位一体が実現するかもしれないのだ。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3450
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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コメント

6/20 リストの「ファウスト交響曲」は
必聴です。完売になる前にチケットの手配を急いで!!
              n.k

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