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2011年12月28日 (水)

都響《日本管弦楽の名曲とその源流-13》
『北爪道夫&リゲティ』
定期演奏会Aシリーズ
 
20121/17(火)pm7:00
東京文化会館120117a


指揮:高関健
クラリネット:三界秀実
ピアノ:岡田博美

北爪道夫:地の風景
北爪道夫:クラリネット協奏曲
リゲティ:ピアノ協奏曲
リゲティ:ロンターノ

地の風景Scene of The Earth(2000年)
 初演:外山雄三指揮・仙台フィル 第49回尾高賞
クラリネット協奏曲Concerto for Clarinet(2002年)
 初演:尾高忠明指揮・紀尾井シンフォニエッタ東京


 1923年ハンガリー生まれのリゲティと、ちょうど四半世紀後の1948年生まれの北爪道夫の名が並んでいるチラシに、一瞬めまいをおぼえた。リゲティはナチスの強制収容所に捕らわれ父と弟の命を収容所で奪われていて、私からは遠い歴史上の人物。一方の北爪さんは、2003年秋のサントリーホール主催《作曲家の個展・北爪道夫》の取材で荻窪のご自宅へお訪ねしたご縁の方。あまりの違いに戸惑うのだった。
 チラシのコメントには「《ロンターノ》と《地の風景》は似ている、けどクラリネット協とピアノ協は一見そんなに似ていない…でも、リゲティと北爪は似ている」などとある。(このコメントが都響のHPに出てこないのが解せない…)
 私とのご縁は、《始まりの海から》を1999年に委嘱した今は亡き新星日本交響楽団。その当時賛助会の末席で旗を振っていたのです。
 2003年夏、『音楽現代』の取材でお訪ねしたご自宅でクラリネット協奏曲を作曲した経緯を伺った。「余命6か月と宣告されてガン闘病中の父へのオマージュ、追悼のつもりで作曲したのですが、長生きして初演の紀尾井シンフォニエッタの定期演奏会を聞きにきました。この話、親爺には内緒だよ」 と耳打された。と、当の御尊父、クラリネット奏者の草分け北爪利世氏が夕食の席に同席されたのでした。
 北爪道夫氏は、1948年東京生まれ。1966年から74年まで東京芸術大学および同大学院で、作曲を池内友次郎、矢代秋雄、松村禎三に、ピアノを坪田昭三に、また、指揮を斎藤秀雄、高階正光に師事した。
 77年、演奏家と作曲家の協業によるグループ「アンサンブル・ヴァン・ドリアン」結成に参画、作曲・企画・指揮を担当、内外の現代作品紹介に努め、85年まで活動。 同グループは83年、第1回中島健蔵音楽賞を受賞した。
 79年より1年間、文化庁派遣芸術家としてフランスで研修。「日本・ハンガリーフェスティバル」(84年ブダペスト、86年東京)に日本代表として参加。
 87年オーケストラ・プロジェクト’87で打楽器とオーケストラのための《サイド・バイ・サイド》を発表。その後のオーケストラ作品には《昇華》(京都市委嘱1990)、《映照》(日本交響楽振興財団委嘱1993)、《彩られた地形第1番》(しらかわホール委嘱1995)、《空と樹の儀式》(横浜市文化財団委嘱1997)、《始まりの海から》(新星日本交響楽団委嘱1999)、《地の風景》(仙台フィルハーモニー管弦楽団委嘱2000)などがあり、内外で再演されている。
 94年《映照》で尾高賞を受賞、同作品は95年ユネスコ国際作曲家審議会(IRC)最優秀作品に選出され、IRC50周年記念CDに主な作品として収められた(CD : QDisc 7418242, International Rostrum of Composers 1955-1999)。
01年《地の風景》で尾高賞を受賞。04年《管弦楽のための協奏曲》など長年にわたる作曲活動に対して第22回中島健蔵音楽賞を受賞。
 しばしば演奏されるオーケストラ作品群のほか、《悠遠―鳥によせて》など2曲の国立劇場委嘱作を含む邦楽器のための作品群、さまざまな楽器や声のための作曲は多岐にわたり、自然との対話から紡ぎ出された音響によるそれらの作品は、内外のコンサート、放送、CDで紹介されている。CD:「北爪道夫オーケストラ作品集」(FOCD2514)、「北爪道夫・作曲家の個展」(FOCD3505)他。国立音楽大学教授。愛知県立芸術大学名誉教授。日本現代音楽協会理事。
 リゲティ・ジェルジュ・シャーンドル(Ligeti György Sándor1923年5月28日-2006年6月12日)は、ハンガリーの現代音楽の作曲家。クラシック音楽で実験的な作品を多く残したほか、スタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」や「シャイニング」などに音楽が使用されたことでも知られる。
 トランシルヴァニア中南部のトゥルナヴェニに生まれる。両親はユダヤ系。第二次世界大戦の折には、家族はバラバラに強制収容所に入れられた。父はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で、弟はマウトハウゼン強制収容所で命を落とした。
 終戦後リゲティは、ブダペストでゾルタン・コダーイやカドシャ・パール、ヴェレッシュ・シャーンドル、ファルカシュ・フェレンツらのもとで音楽を学んだ。ハンガリー動乱がソ連に鎮圧された2ヵ月後の1956年12月にウィーンへ亡命し、オーストリアの市民権を取得。その後、ケルンでカールハインツ・シュトックハウゼンらの現代音楽の手法に触れ、前衛的な手法を身に付けていった。その代表的なものには、トーン・クラスターなどがある。
1973年から1989年までは、ハンブルク音楽演劇大学の教師も務めた。2006年、ウィーンで死去。
主催:東京都交響楽団 予約:Tel:03-3822-0727
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/by_series/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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