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2012年5月22日 (火)

ロマン派の巨匠たちに迫る~ケンプ、円熟の軌跡
フレディ・ケンプ ピアノリサイタル

6/12(火)pm7:00
東京オペラシティ
コンサートホール

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」
ブラームス:16のワルツ Op.39
ショパン:バラード 第3番 変イ長調Op.47、第4番 ヘ短調Op.52
シューマン:クライスレリアーナOp.16
120612f

「フレディ・ケンプは、現在世界中で活躍し、多くのファンに愛されているピアニストのひとり。ユニークなスタイルで独特な評価を得ており、リスクを恐れない、爆発的かつ圧倒的な身体能力を持つパフォーマーであると同時に、シリアスで繊細、深遠な音楽家である」…いつの間に“若き巨匠”になったのだろう。…1977年ロンドンに生まれて4歳でピアノを始め、国内では92年BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーコンペティションでの優勝がイギリス全土の注目を集め、ラフマニノフのパガニーニ狂詩曲の演奏は強烈な印象を残し…というが、日本国内で最初に聴いたリサイタルでは、物怖じしない若者という印象は残っていない。やはり注目されたのは2009年、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とともに日本ツアー(指揮:西本智実)に参加してからだ。その後のリサイタルは別人の観さえある。チラシ裏面に自ら今回の意“円熟の軌跡”について語っているが、真摯な思いがストレートに伝わってくる。
「今回のプログラムでは、すべて“円熟した”作品を選んだように感じます。自分も父親になり、また親しい日本での演奏会だからかもしれないし、単に年を重ねただけなのかもしれません。ここでいう“円熟”とは、作曲年齢というよりは作曲家が自分本来のパーソナリティを見出した時期、だと思うのです。
 ベートーヴェンの『告別』ソナタは、彼の作品の中で最もロマンティックでエモーショナルなもののひとつで、何かとても私的なものを表現しているように感じます。この曲は、長い旅に出発する親しい友人への“贈り物”でした。それほど開放的な性格ではないベートーヴェンにとっては特別な作品だと思います。各楽章にはドイツ語で彼自身の言葉が付されています。
 ブラームスの『16のワルツ』は、シューマンのダヴィド同盟舞曲集への”返答“です。ブラームスとシューマンにはいくつもの対比があり、その最たるものがシューマンの献身的な妻、クララの存在です。ブラームスの初期作品は、超絶技巧を駆使したものや古典的なものなど様式感がかなり異なりますが、このワルツでは真のブラームスに出会えると思います。心の底から、真摯に表現しようとすることで、難しいことではありますが、きっと可能になるはずです。
 ショパンの『バラード』は、心に深く触れる音楽作品のひとつで、ノクターンの甘美な優しさ、ポロネーズの愛国心、そしてエチュードの勇気のすべてがあります。第3番と第4番は、成熟した、ショパンの人生における“晩年”に書かれた作品です。大きな相違は、第3番を通して“幸せ”を聴くのに対し、第4番では全編を通じて“悲しみ”が流れます。
 シューマンは、ずっと私にとって大好きな作曲家でした。『クライスレリアーナ』は、彼のピアノ音楽の中でも非常に強く偉大な作品です。クララへの想いが最も情熱的だった時期に作曲されており、彼の愛がどれほどの霊感を与えたか想像に難くありません。この作品は、忠実にすべての音楽書法を有しながら、作曲家は完全に自由であり、インスパイアされています。シューマンが信じる彼の2つの魂、“フロレスタン”と“オイゼビウス”。つまり、全く異なる個性をもつ二人のやりとりをはっきりと聴くことができるでしょう。私にとってこの作品は、最高の“真実の愛”の音楽の姿です。そして、誰にとっても、等しくそれを追体験できるのです」
…シューマンのこの曲、私はこれまで感動する演奏に出会えていません。‘並みの常識人’には理解できないと、さるピアニスト女史からいわれたこともあって、この演奏会、外せません!
 今回の来日公演は、6/5の横浜からスタートし、鹿児島9日、大阪10日と計4公演で、その演目など詳細は、以下のURLでご覧いただけます。
http://www.to-on.com/artistpromotion/artists/freddy_kempf/
S席5,000円、A席4,000円、学生B席2,000円
申込み:東音ショップ Tel:03-3944-1581
主催:東音企画
…尚、今回のリサイタルは、「The 3 Recitals シューマン、ブラームスを巡る旅」のシリーズの立ち上げ公演で、3公演セット券12,000円(S席相当)も発売されている。
・6/12(火)フレディ・ケンプ(オペラシティ)
・6/28(木)アレクサンダー・コブリン(浜離宮朝日ホール)
・9/14(金)関本昌平(浜離宮朝日ホール)
http://www.to-on.com/3recitals/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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