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2012年7月13日 (金)

CD:浦山純子 VOYAGE ヴォヤージュ
芭蕉の奥の細道による気まぐれなパラフレーズ
Photo_6ソニー・ミュージックダイレクトMECO-1011

 浦山純子さんは、先日このサイトで7/21開催のピアノリサイタルをオススメ公演として配信しております。今年生誕100周年を迎える柏木俊夫氏作曲「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」を主軸としたリサイタル・シリーズの最終回です。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-c770.html
 その全曲がCDとしてリリースされたので、今日はその紹介です。
 「このピアノ組曲は全17曲で構成されており、西洋と日本のエッセンスが融合された神秘的な響きが魅力です」…演奏会ではほかの曲と併せて3回に分けてプログラミングされました。
 届いたばかりのCD。1、2分の小曲が次々と奏でられるが、待てよ…CDを掛け違えたのかと訝った。フランスものに疎い私だが、なにやらフランク、いやドビュッシー…?。第5曲で、ずいずいずっころばし擬きのリズム。で、やっぱりまちがっていなかった。最初の曲をリサイタルで聴いたのは3年前の2009年。その時は併奏された曲に翻弄され記憶から消えていた。通して聴くと何とも新鮮なのだ。
 この曲について、浦山純子ファンクラブ会長の鈴木達也さん(元スタインウェイ・ジャパン会長)からいただいたコメントでお伝えします。
 作曲家の柏木俊夫さん(1921-1994)は、東京芸大作曲科を卒業後、東京学芸大教授、最後は東京学芸大学名誉教授をされた方。柏木さんは戦争中の1944年、芭蕉の生誕300年を記念して開催された「奥の細道行脚展」に感銘受け、音楽になりうる17句を選び、ピアノ曲として作曲しました。〔芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ〕と題した曲集です。
 敵国の音楽は一切禁止されていた時代、防空壕で作曲、戦災でご自分のピアノも焼け、上野の東京市立第二中学校(現在の上野高校)にあったブルットナーのグランドピアノで作曲を続け、戦後の1948年に完成させました。そのピアノは、浦山さんが、初回演奏した旧奏楽堂の楽器資料室に置いてあります。
 この曲はロマンテイックな西洋的ピアノ曲で、柏木さんが、東京音楽学校(現・東京芸術大学)で、作曲をマーラーの直弟子であるクラウス・プリングスハイムから学んだ、後期ロマン派の流れをくむ作曲法と音楽理論で作られております。
(…私にフランス音楽と聞こえたのには、やっぱり訳があった。)
 浦山純子さんは、ロンドンを中心にヨーロッパ各地で精力的に演奏活動を行い、2005年に日本に拠点を移しました。スタインウェイ・ジャパン㈱による”Young Virtuoso Series”をはじめ日本全国でコンサート活動を展開してきました。リサイタル・シリーズの「心の旅への誘(いざな)い」は、松尾芭蕉の「奥の細道」から着想を得て、日本人作曲家・柏木俊夫氏が作曲した、組曲『芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ』をプログラムの中心に取り上げています。その独創的かつ芸術性の高い企画が音楽界のみならず各方面から注目を集め、2009年7月の第1回公演、2010年6月の第2回公演とも非常に高い評価を得ました。
 今回の第3回公演は、本シリーズの〈最終章〉であるとともに、CDのリリースも記念しています。この『芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ』は、芭蕉のみちのくの旅路をたどる流麗な組曲で、美しい東北の景色へ思いを馳せるような深い旅情に溢れた作品です。浦山氏は東北出身のピアニストとして、本作品の演奏を自らライフワークに掲げ演奏を重ねてきましたが、作曲者・柏木俊夫氏の生誕100年を迎える今年、かねてからの念願であった全曲版CDのリリースを果たすこととなりました。芸術的・文化的に意義の大きな作品として、すでに各方面から話題を集めています。
http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=1550&cd=MECO000001011
リサイタルについては、以下のURLで。
http://www.1002.co.jp/junkourayama/
浦山さんのHPには、ロンドン時代にリリースされた素敵な3枚のCDも紹介されています。
http://www.junkourayama.com/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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