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2012年12月 3日 (月)

《第九》の感動
きのう聴いた『第九演奏会』
これから聴く今年の『第九』

 御多分に洩れず、暮れには《第九》を聴きに行きます。今年は暮れと云うにはちと早い昨日12/2、さいたま市のプラザノースホールに出向きました。400人のホールで聴く《第九》、初体験です。ここで、記憶に残る感動ものの《第九》がまた一つ増えました。
 ちょうど半年前の6/2、ソブラノ武田千宜さんのリサイタルが開催された会場で、この公演の主催「グルッポ・フィーレ」は武田さんの主宰。彼女は前日、開成高校の《第九》にソリストとして、また合唱団員を動員して出演し、満を期して…。1024x768(写真左端)
 毎年なにがしか聴いてきた《第九》。余裕のあった現役時代には主な交響楽団の演奏をハシゴすることもありました。でも、深く記憶に刻まれている感動ものの《第九》は過去に二つ。そして、昨日の題して“第九演奏会”が三つ目になりそうだ。
《第九》の感動
 最初の感動は社会人なって4年、地方勤務を終えて東京本社に配属されたら早速、学生時代のOB合唱団が参加する上野の文化会館公演に誘われた。しかし定時に退社できない職場。どうやっても大半の練習に参加できず、涙をのんで聴衆に。1階席のど真ん中で、第4楽章が始まって間もなく感動がこみあげてきて涙が止めどもなくしたたり落ちるのだった。
 感動その2は、つい一昨年。二人目の幼稚園年少組の孫を連れての文京シビック大ホール。1階席では子供は前が全く見えない。で前座のブラームスの序曲が終わったところで退席し、第2楽章が終わった合唱団の入場に合わせて入り直した。それまで閉じていた2階席を開けたので、シメシメ、上手バルコニー席の最前列が貸し切り状態。第4楽章が始まって間もなく彼は座っていられず立ち上がって指揮者顔負けの大盤振る舞い、否しなやかなラジオ体操をおっぱじめたのだった。私もこみあげてくる感動を抑えようがなかった。

昨日聴いた『第九演奏会』
12/2(日)・さいたま市 プラザノースホール

 感動ってなんだろう。演奏がもたらす音の波長が、こちらの感情の昂ぶり湧きあがる波動と共振することで醸し出される。そんなふうに思うのだが、過去二回の感動はいずれも2000人の大ホールでの演奏だった。昨日のは、400人の小ホール。1階席は横幅が広く、最後列に座ったが奥行きは舞台の間口よりずっと狭い。もし演奏に破綻があれば聞こえてしまうだろう。
 ソリストは、S.武田千宜(二期会)、 A.石川紀子(藤原歌劇団)、T.池本和憲(藤原歌劇団)、B.狩野賢一(二期会)。指揮の絹川文仁を含めて、必ずしも全国区の有名人とは云えまいが、しっかり足が地に着いた歌唱を披露した。武田さんは、昨年聴いた佐々木典子などとは異質、躍動感溢れる歌唱を全身で表現する。だが並外れた素質を持ち合わせている彼女には、ちょいと力を抜いて、時にはピアニッシモで惹きつけてくれることも期待したい。「第九」でピアニッシモと云えば佐藤しのぶ…ちょっと脱線してしまった。
 弦の構成は5・4・2・3・2で会場のサイズに合っている。小編成にもかかわらず管楽器の抑制された響きが演奏を支えていた。
 感動を呼ぶ演奏になった大きな要因は合唱だったのかもしれない。合唱団全員が武田さん指導の合唱団員。配布プログラムによると、構成は、S.23人、A.41人、T.14、B.11。とかくソプラノ過多になりがちな「第九」の合唱だが、内声部の充実した編成が功を奏したことは間違いない。
 800x529_2前売り2,000円が効いたのだろう、満員。しかもクラシックの演奏会は恐らく初めてという聴衆がかなりいたのではなかろうか。 一楽章ごとに、抑えがたくだろう控えめな拍手が。クラシック音楽の裾野を広げるというこのサイトの趣旨に沿っている。告知し損ねたのが悔やまれる。
 一音一音が聞き取れる粒立ちのよい音色は、ひょっとして練習場で聴いているような、あるいは指揮者に聞こえている響きなのではないだろうか…そんな妄想が頭をかすめた。
 “後光が差す”と云う言葉があるが、この会場には“七光”が差していた。(写真 ↑)

これから聴く今年の『第九』
東京シティ・フィル 第九特別演奏会

12/28(金)pm7:30
20122東京文化会館

指揮:飯守 泰次郎
ソプラノ:佐々木 典子
メゾ・ソプラノ:小山 由美
テノール:望月 哲也
バリトン:大沼 徹
合唱:東京シティ・フィル・コーア
(合唱指揮:藤丸 崇浩)


 前述の孫の話の続き。まだ体験していない上の孫も連れていこうと、今年選んだのがこれ。昨年、N響公演の翌日聴いた宮本文昭/東京シティフィルがダントツ秀演だったのと、家内が望月哲也のファンだと云うこともあってこの公演になった。3階正面の最前列が4席確保できた。
 今春の音楽監督就任が決まっていたマエストロ宮本。彼が万全を期して怠りなく譜読みした公演は“秀演”間違いなし。チャイコフスキー全曲シリーズで気を吐いた飯守泰次郎も同じタイプ。オーケストラル・オペラの“リング”の記憶が未だもって覚めやらず…。
 それに、孫の半額がありがたい。
全席指定 S席¥8,000 A席¥6,000 B席¥4,000 C席¥3,000
ユース(25歳以下)¥3,000
プラチナ(60才以上)S席¥7,000 A席¥5,000
申込み・詳細
http://www.cityphil.jp/concert/c2012/e20121228.html 
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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