無料ブログはココログ

« | トップページ | »

2014年3月21日 (金)

J.Sバッハ《マタイ受難曲》MATTHÄUS-PASSION
福音史家マタイによる我らの主イエスキリストの受難の物語
「ムシカ・ポエティカ」30周年記念コンサートシリーズ
その1<受難楽の夕べ>
4/2
(水)pm6:15開演140402
渋谷区大和田

さくらホール
山手線渋谷駅 徒歩5分
シャトルバス:渋谷ハチ公口乗車
「文化総合センター大和田」下車

テノール[福音史家]:
  大島  博
バリトン
[イエス]:
  浦野智行
バリトン
[ピラト/アリア]:
   淡野太郎
ソプラノ:
   柴田圭子/今村ゆかり
   /大石すみ子/庄司由美子/神山直子
アルト:永島陽子/羽鳥典子
テノール:及川豊  
バス:中川郁太郎/小家一彦

器楽:ユビキタス・バッハ(コンサート・マスター:瀬戸瑤子)
合唱:ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京
   メンデルスゾーン・コーア
   国分寺チェンバークワイア
(合唱指揮:市瀬寿子)
   ドイツ語教会エクメーニッシェ・カントライ
指揮:淡野弓子

 「ムシカ・ポエティカMusica poetica」と名乗る音楽グループを立ち上げたのは今から30年前、1984年の春でした。「Musica poetica」とはシュッツ時代の作曲法を指す単語で、日本語では「音楽詩学」「音楽修辞学」でしょうか…主宰の淡野弓子さんがチラシ裏面で綴っておられます。
  感じたことを心地よい旋律に移すのではなく、言葉そのものが、音型や和声で表現され、言葉の意味や内容がそのまま聴き手に伝わるという作曲法ですので、テキストが外国語であっても、言葉は心の深い層に直接働きかけ、理解より先に納得という結果が待っているという技法です。
 シュッツは17世紀を代表するMusicus poeticus(=作曲家)でした。さらにその技法を駆使して絢爛たる音の宮殿を築いたのはJ.S.バッハです。私たちはこの2人の作品を中心に据え、彼らが一つひとつの言葉をどのような音型とし、どのような和声を用いたかを学びつつ演奏を続けてきました。すると、バッハで終焉を迎えたといわれている「ムシカ・ポエティカ」が、実はベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、リスト、ディストラー、マウエルスベルガーといった多くの作曲家の作品にも脈々と活き続けていることも分かってきたのです。「ムシカ・ポエティカ」を知ったことによって、解釈上の疑問が氷解し、発する音に確信が持てるようになったことは思いがけない喜びです。

 今年、音楽グループ「ムシカ・ポエティカ」発足30年を迎えるにあたり、次のような4回のコンサートを企画致しました。
   その1<受難楽の夕べ> J.S.バッハ《マタイ受難曲》
   その2<淡野太郎バリトン・リサイタル>ピアノ 小林道夫
   その3<17世紀の華>シュッツ/シャイン/シャイト
  その4<レクイエムの集い
      鈴木ユリイカ詩、江端伸昭作曲《海のヴァイオリンがきこえる》

 バッハの《マタイ受難曲》は、この「ムシカ・ポエティカ(音楽修辞学)」の技法を用い、隠喩や数秘術による表現が全篇を覆っております。新約聖書マタイによる福音書26、27章によってイエスの受難がドキュメントとして伝えられ、その間を縫うように「イエスを探し求める」というテーマがアリアや合唱によって歌われます。台本作者ピカンダーは、旧約聖書『雅歌』の詩句を巧みに織り交ぜ、受難物語の低層にイエスへの渇望が潜んでいるテキストを作り上げました。
 雅歌3;1-3に描かれた「ふしどから消え失せた恋人」は冒頭合唱で「見よ!」「誰を?」「花婿を!」と歌われ、第2部の冒頭では、イエスを失って呆然と佇む乙女に「一緒に探してあげましょう。」(雅歌6;1)と声をかける娘たちが登場します。バッハが用いた二重合唱という構造はこのような場面で特別の光を放っています。
 さらに二つの合唱、合奏群が一つとなるコラールでは、P.ゲルハルト他による力強い詩節と、バッハの与えた一つひとつの言葉に最もふさわしい和音とによって、現在を生きる私たちの魂の深層が掘り起こされ、時空を超えた万人の気持ちが露(あらわ)となります。死に向かって歩むイエスを見詰める眼が、いつの間にか失ったイエスを探す旅の杖と化す鮮やかな手法、不思議なダイナミズム!
 恵みに満ちたこの30年間を神に感謝します。同時に、この困難な世にあって、私たちを力づけ、物心両面のお支えを惜しみなく与えて下さった師、先輩、友人、知人の皆様、また親類や家族に深く御礼申し上げます。 今年が皆様にとって新しい発見の年となりますように。              2014年立春 ムシカ・ポエティカ代表 淡野弓子
全席自由 4,000円 学生2,500円
主催:ムシカ・ポエティカ Tel/fax:03-3998-8162
       http://www.musicapoetica.jp/
申込み・マネージメント:菊田音楽事務所Tel/fax:042-394-0543
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

.

« | トップページ | »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« | トップページ | »